Weekly Market Recap – Asia Pacific 2015年1月26日 先週の市場概況 • 先週の世界の株式市場は、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)の実 施を決定したことを受け、上昇しました。 • 中国の第4四半期GDP成長率は市場予想を若干上回ったものの、前年 比+7.3%にとどまりました。2014年通年のGDP成長率は24年ぶりの低水 準となる前年比+7.4%に減速し、公式目標の同+7.5%には届きませんで した。 HSBCの1月製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値は前月の 49.6からわずかに上昇して49.8となりました。 • 韓国の第4四半期GDP成長率は前期比+0.4%となり、第3四半期の同 +0.9%から低下しました。前年比でも第3四半期の+3.2%から低下して +2.7%となり、2012年第3四半期ぶりの低さに落ち込みました。建設部門 の投資縮小が主な足かせとなりました。 • 日本では、日銀が金融政策を据え置いた一方で、2015、16年のインフレ 見通しを下方修正しました。 今週の主なイベント • 1月26日 – シンガポール – 鉱工業生産(IP)、タイ – 輸出 • 1月30日 – 日本 – 消費者物価指数(CPI)、韓国 – IP、台湾 – GDP 今週の注目点 ECBは22日、12月のユーロ圏消費者物価がマイナスに落ち込んだことを受 け、量的緩和に踏み切ることをようやく決定しました。2015年3月から2016 年9月までと期間を区切っているものの、「インフレ目標達成まで続ける」とい う無期限での買入であり、購入資産には、資産担保証券(ABS)、カバード・ ボンド、欧州連合(EU)機関債、国債など幅広い資産内容が含まれ、月額 600億ユーロ規模の買い取りが予定されています。購入総額は1兆1,000億 ユーロを上回るとされ、ECBのバランスシートが3兆5,000億ユーロにまで拡 大することが見込まれます。一方ECBは、政策金利こそ引き下げなかったも のの、的を絞った長期リファイナンス・オペ(TLTRO)で適用していた金利の 0.1%上乗せの廃止も決定しました。市場予想以上に積極的な内容となった 今回の緩和措置は(株式市場の時価総額比で見た規模は米国の量的緩和 第1~3弾の合計に匹敵)、インフレ率を押し上げ、さらには欧州の企業利益 伸び率を改善させることが期待されます。 今週のチャート 株 価 指 数 (1/16~ 1/23) 地域 MSCI ACアジア太平洋(除く日本)米ドル MSCI ACアジア太平洋(除く日本) MSCI米国 MSCIヨーロッパ 米ドル MSCI新興国 米ドル MSCI先進国 米ドル 国 香港ハンセン指数 台湾加権指数 韓国総合株価指数 TOPIX(東証株価指数) MSCI日本 米ドル 上海A株指数 MSCI中国 米ドル シンガポールST指数 マレーシアKLCI総合指数 タイSET指数 フィリピン総合指数 ジャカルタ総合指数 MSCI ASEAN 米ドル インド・ムンバイ100種指数 オーストラリアASX全普通株指数 3.1 3.6 2.5 2.9 2.8 -0.7 2.7 3.4 3.4 5.3 0.8 3.4 2.9 3.6 3.6 6.5 4.1 -0.2 -0.7 1.6 10.5 7.5 2.4 3.1 4.4 5.0 3.6 1.4 7.1 2.1 株価収益率(PER)(予想ベース、倍) 45x 30x 15x 15.5 15.5 14.7 13.6 18.0 15.8 9.6 9.9 6x 15% 4x 10% 2x 5% 香港 HK ASEAN ASEAN インド India 韓国 Korea 日本 Japan 台湾 Taiwan 現在 2.03 1.49 1.44 1.30 2.04 1.96 3.06 3.08 1.29 0.98 China 中国 BoJ QE - April 日本QE(2013年4月) 2013 HK 香港 ASEAN ASEAN India インド Korea 韓国 1.38 1.19 Japan 日本 1.90 1.83 Taiwan 台湾 1 ヵ月 年 初 来 -47 -38 -27 -22 -37 -28 -20 -10 -35 -30 -20 -18 -26 -27 -35 -38 -84 -70 -22 -16 -10 -9 前週末 1.1249 1.5026 0.8773 1.2402 0.7946 0.7490 1084.1 6.2288 31.30 32.61 3.6030 1.3443 1 週間 -2.2% -0.6 -2.7 -3.5 -3.1 -3.6 -0.6 -0.4 0.9 0.1 -1.2 -1.3 1 ヵ月 年 初 来 -7.6% -7.0% -3.2 -3.6 12.5 13.3 -6.4 -6.6 -1.9 -2.9 -2.9 -4.2 1.7 1.4 0.0 -0.4 1.5 1.0 0.9 0.9 -3.0 -3.0 -1.6 -1.4 0.9 -0.2 -0.7 44.17 1.2 1.2 1.3 米ドル/インドルピー 61.54 0.8 2.9 2.6 117.83 -0.2 2.4 1.8 前週末 1 週間 産業用金属 115.6 -2.6% -7.6% -6.6% 銅($/トン) 5,581.0 -1.4 -12.3 -12.2 182.3 1.7 11.3 11.1 金($/トロイオンス) 1,294.8 1.4 10.1 7.4 銀($/トロイオンス) 18.2 7.7 16.0 14.2 51.8 -4.0 -15.4 -8.5 45.6 -6.9 -20.2 -14.4 3.0 -4.2 -0.3 -1.3 101.1 -2.1 -6.0 -3.1 貴金属 エネルギー 過去10年の 過去15年のレンジ 平均レンジ 過去15年平均 過去10年の平均 0x 0% 第1~2弾の合計 14.5 12.9 0x 20% 第1~3弾の合計 16.0 14.1 1 週間 -5 -9 -6 7 -3 -3 11 12 -48 0 0 12,473 コ モデ ィティ 11.7 10.1 変 化 幅 (bps) 前週末 1.79 0.32 1.48 2.64 2.33 3.48 2.58 1.90 7.22 7.70 0.23 米ドル/フィリピンペソ 米ドル/日本円 8x 25% 米国QE and 3 UK 英国QE U.S. QE1,2 QE1 and 2 5.3 1.8 1.1 -0.3 1.5 3.6 5.3 1.4 2.4 6.7 4.4 1.9 1.0 6.5 1.5 株価純資産倍率(PBR)(実績ベース、倍) 時価総額に対する割合(%) Eurozone ユーロ圏QEQE 国債 10年 債 (%) 米国 ドイツ 英国 オーストラリア 韓国 中国 タイ シンガポール インドネシア インド 日本 通 貨 (変化率は対米ドル) ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 米ドル/スイスフラン 米ドル/カナダドル 豪ドル/米ドル ニュージーランドドル/米ドル 米ドル/韓国ウォン 米ドル/中国人民元 米ドル/台湾ドル 米ドル/タイバーツ 米ドル/マレーシアリンギット 米ドル/シンガポールドル 米ドル/インドネシアルピア 1 ヵ月 年 初 来 4.1% 2.9% 4.0 3.2 -1.4 -0.3 -0.5 0.6 4.1 3.6 -0.9 -0.1 アジア株式市場のバリュエーション 中国 China 各国・地域の株式市場時価総額に対するQEの規模 1 週間 2.6% 3.3 1.6 2.9 3.5 1.9 原油(WTI, $/バレル) 天然ガス(HH, $/百万BTU) DJ/UBSコモディティ指数 1 ヵ月 年 初 来 Weekly Market Recap – Asia Pacific 2015年1月26日 出所: FactSet, Bloomberg, Dow Jones/UBS, CEIC, J.P. Morgan Economics, J.P. Morgan Asset Management. リターンは、特別記載がある場合を除き、現地通貨ベースです。 本資料は、「Weekly Market Recap – Asia Pacific」の原文(英語版)をJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が翻訳したものです。 過去のパフォーマンスは将来の成果を保証するものではありません。本資料に記載のすべての予測は例示目的であり、投資の助言や推奨を目的とするものではありません。意見または推計、予測、金融市場のトレンド に係る記載は、作成時点の市場環境下での我々の判断に基づいており、将来予告なく変更される場合があります。記載された情報の正確性および完全性を保証するものではありません。本資料はいかなる金融商 品の売買も推奨するものではありません。見通しや投資戦略はすべての投資家に適合するものではありません。特定の証券、資産クラス、金融市場に関する記載は例示を目的とするものであり、これらの推奨または投 資、商品、会計、法務、税務に係る助言を目的とするものではありません。JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー・グループはこれらに関して責任を負うものではありません。記載された見通しはJ.P.モルガン・アセット・マネ ジメントによるものであり、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー・グループの他のグループ会社または他の部門の意見を必ずしも反映していません。 「J.P.モルガン・アセット・マネジメント」は、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーおよび世界の関連会社の資産運用ビジネスのブランドです。本資料は、以下のグループ会社により発行されたものです。 香港:証券先物委員会の監督下にあるJFアセット・マネジメント・リミテッド、JPモルガン・ファンズ(アジア)リミテッド、JPモルガン・アセット・マネジメント・リアル・アセット(アジア)リミテッド、インド:証券取引委員会の監督下に あるJPモルガン・アセット・マネジメント・インディア・プライベート・リミテッド、シンガポール:金融管理局の監督下にあるJPモルガン・アセット・マネジメント(シンガポール)リミテッド、JPモルガン・アセット・マネジメント・リアル・ア セット(シンガポール)プライベート・リミテッド、台湾:金融監督管理委員会の監督下にあるJPモルガン・アセット・マネジメント(タイワン)リミテッド、JPモルガン・ファンズ(タイワン)リミテッド、日本:金融庁の監督下にあるJPモ ルガン・アセット・マネジメント株式会社(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会)、韓国:金融委員 会の監督下にあるJPモルガン・アセット・マネジメント(コリア)カンパニー・リミテッド(韓国預金保険公社による保護はありません)、オーストラリア:証券投資委員会の監督下にあるJPモルガン・アセット・マネジメント(オース トラリア)リミテッド(ABN55143832080)(AFSL376919)(Corporation Act 2001(Cth)第761A条および第761G条で定義される販売会社に配布が限定されます) 本資料は、配布される国・地域の法令や規則によって、受取人が他者に転送したり、他者に見せたりすることはできない場合があります。 投資にはリスクが伴います。投資資産の価値および得られるインカム収入は上下するため、投資家の投資元本が確保されるものではありません。投資判断する際は、ご自身で調査、評価するか、もしくは投資助言を 受けるようにしてください。本資料が配布され、投資判断を行う国・地域で適用される法令諸規則に従う責任は受取人ご自身にあります。 © 2014 JPMorgan Chase & Co.
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