物理学2 第10回資料(平成27年度後期) 名城大学 教員:山﨑耕造

物理学2 第10回資料(平成27年度後期)
名城大学 教員:山﨑耕造
キーワード(6.5)
回転の運動方程式の解 θ=(1/2)(aF/I)t2+C 1 t+C 2
回転運動エネルギー
(1/2)Iω2
6.5 剛体の回転運動
回転の運動方程式
I dω / dt = N
例1:1つの軸のまわりの回転
I dω / dt = aF
ω=(aF/I)t+C 1
例2:斜面を転がる円板
重心の並進運動
θ=(1/2)(aF/I)t2+C 1 t+C 2
参考:x=(1/2)(F/m)t2+C 1 t+C 2
摩擦力を F として
Md2x/dt2 = Mgsinα - F
重心まわりの回転運動 Idω/dt = aF
x = aθ
滑らない条件
運動エネルギー
並進運動エネルギー
(1/2)Mv2
回転運動エネルギー
(1/2)Iω2
Mgh = (1/2)Mv2 + (1/2)Iω2
練習問題 略解メモ
13.回転運動: (1)角速度を ω として,Idω/dt = aF,I=(1/2)Ma2
(2) 一般解は
(3)
θ=(1/2)(aF/I)t2+C 1 t+C 2 =(F/Ma)t2+C 1 t+C 2
ω=(2F/Ma)t+C 1 ,
ω(0)=0, ω(t 0 )= ω0 より t 0 = (Ma /2F)ω 0
(4) aθ=ℓ より,t = (2Iℓ/a2F)1/2 = (Mℓ/F)1/2
(5) ω((Mℓ/F)1/2) = (2F/Ma) (Mℓ/F)1/2 = (2/a) (Fℓ/M)1/2
14.回転運動:(1) Idω/dt = - (a/3)F ,I= (8/9) Ma2 より (8/9) Ma2dω/dt = - (a/3)F
(2) dω/dt = - (3/8)(F/Ma), θ=- (3/16)(F/Ma)t2+C 1 t+C 2
(3)
ω(t)= - (3/8) (F/Ma)t+C 1
ω(0)= ω 0 , ω(t)= 0 より t = (8/3) (Maω 0 /F)
(4) 角度 θ=- (1/2) (3/8) (F/Ma)t2+ω 0 t+θ 0 ここで,時刻 t=0 で θ=θ 0, 時刻 t = (8/3) (Maω 0 /F)では
θ-θ 0 =[- (1/2) ω 0 +ω 0 ] (8/3) (Maω 0 /F)=(4/3) (Maω 0 2/F)
.
したがって回転の回数は
(θ-θ 0 )/2π = (2/3π) (Maω 0 2/F)
(5) 最初の回転エネルギーは (1/2)Iω 0 2=(4/9) Ma2ω 0 2
(6) エネルギー保存から,摩擦力による仕事は初期回転エネルギーに等しいので (4/9) Ma2ω 0 2