平成28年 豊岡市賀詞交換会 議長新年あいさつ 皆様、新年あけましておめでとうございます。 本年は暖かく、そして穏やかな元旦を迎えることができました。皆様にはご健勝でご 家族お揃いで輝かしい新年をお迎えになられたことと、お慶びを申しあげます。 さて、昨年豊岡市は合併 10 周年という記念すべき年を迎えました。市内各所で様々な 行事や、大変楽しいイベントも繰り広げられました。市民一体となった笑顔あふれる一 年ではなかったかと思っています。 今年は、地方創生元年の年になります。 今まで 10 年間築いてきた礎を糧に、さらに 10 年 20 年 30 年と新しい豊岡の挑戦が始 まっていくわけであります。 人口減少問題、大変な問題ですが、日本全体の中で国と一緒になってこの対策にとり 組むこととなってまいりました。 豊岡の地方創生元年に当たりまして、私は地方創生というものは、そこに住む人たち が地域やまちを大切に思う、そして大事に思う。そして皆と一緒になってその対策、行 動に移していかなければならない。 私はそれが地方創生の大事なことだと思っています。 私の町のことで大変恐縮でございますが、昨年の 1 月 3 日皆さんにご心配をおかけし ました城崎温泉の大火がございました。昨年、私はここに出席をいたしておりませんし、 城崎のメンバーもおそらく誰一人としてここに駆けつけてこられなかったのではないか と思っています。 たくさんのご支援をいただきました。ボランテイアの方々にも本当にお世話になりま した。やっとここまでこれたかという思いがございます。 1 年たった昨日の早朝 6 時過ぎ、 真っ暗な中でしたが私も現場に黙祷に行ったわけです が、そこには数名の被災者の方が来られておりました。 中でも火元とされる方のご遺族の方が、実は自分の土地をまちづくりに役立てていた だきたいということでご提供いただいたわけでございますが、その亡くなられた方のご 遺族の方がはるばる大阪から、前泊され駆けつけられ、花束をそこに供えられておりま した。 亡くなった者はもうここに帰ってこないけれども、魂は生きています。そしてこの城 崎のふるさとづくりを私は遠いところから見守っていきたいと思う。この土地を本当に 役立てて、まちづくりのために使っていただきたいと言われました。 「私の心はこの城崎 にある」そういう風におっしゃいました。まさに私たちの故郷に対して本当にこのよう な思いを持っていただく、我々も意志を強くしたところであります。 未来に向かって市民の皆さんとこれから真剣に向かい合って、明るく元気に前向きに、 愛し誇れるふるさとづくり、豊岡ふるさと創生に邁進していかなければならないと心を 強くしたところでございます。 まもなくしますとコウノトリが卵を産み、赤ちゃんを育てる季節となってまいります。 コウノトリがそのように愛を育て、そして慈しむその姿を見る中で、私たちは命の尊さ を学んでまいりました。豊岡のこの厳しい環境の中で、その心をこれから私たちは子や 孫につないでいかなければならない、それが責務だと思っております。 市議会といたしましても、より一層市民の負託に応え、そして市民福祉の向上のため に議会活動を通じて結束を新たにし、力強く市政発展のために尽くしていかなければな らないと思っています。 終わりになりましたが、皆様の、そして市民の皆さまの今年一年が幸せ多い年であり ますよう心から祈念申しあげまして、新年のごあいさつといたします。 本日はおめでとうございます。
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