新年のご挨拶 - 大阪府栄養士会

新 年 の ご 挨 拶
公益社団法人 大阪府栄養士会 会長 藤原 政嘉
明けましておめでと
うございます。
会員の皆様におかれ
ましては健やかな新年
を迎えられましたこと
お慶び申しあげます。
平素は栄養士会に格
別のご支援、ご理解を
いただき、新年にあた
り改めてお礼申しあげ
ます。
平成 27 年もあっと
いう間に過ぎ、公益法人として 4 月には 3 年目
を迎えることになります。その間、
公益事業とし
て大阪府民の皆様の健康の維持・増進に栄養・
食生活の面から援助する目的でホームページの
定期的な改編や府民健康フォーラムの開催、栄
養ケア・ステーションの開設など保健衛生の向
上に寄与できる事業を展開してまいりました。
また、会員の皆様には「生涯教育制度」を運
営し、栄養学を基盤とした栄養・食生活マネー
ジメントに関する知識とスキルの向上を図る研
修を毎月実施し、数多くの会員に参加いただい
きました。
特に 7 月以後には「在宅栄養ケアスタッフ研
修会」を大阪府内 8 か所で開催し、約 500 名
のスタッフを養成しました。この事業は在宅療
養者の栄養・食生活の改善など栄養ケアにより
ADL/QOL の改善と重症化予防を図るためのス
タッフの養成を目的として、大阪府から委託を
受け実施しました。病院など医療機関や高齢者
施設に入院、入所している時は夫々の施設にお
いて栄養管理はできているが、在宅に戻ると十
分な栄養ケアが出来ず栄養不良となり重症化や
再入院となるケースが多くあることから、医療
費の効率使用の障害となっているとされ、今回
在宅栄養ケアを担当できるスタッフを知識と技
術の両面が修得できる研修会としました。今後
は実習・演習を積み重ね、在宅の第一線で活躍
できる管理栄養士を府内に送り出したいと思っ
ております。
大阪府栄養士会は栄養士の資格を持った会
員により、その会費によって運営されておりま
す。しかし、ここ数年会員数の微減が見られ事
業や予算の修正を余儀なくされました。組織の
強弱は会員数が左右すると言っても過言ではな
く、役員一同会員増対策に奔走しておりますが、
入会の意味やメリットの捉え方が違ってきてお
り、新入会や継続会員が漸減しました。栄養士
会に限らず他の関連職能団体でも同様の悩みを
抱えており、同業の仲間意識や先輩・後輩の意
識の希薄さが入会意識に変化をもたらせたよう
に感じます。この現象は時代の背景の中で会員
になることへの価値観が大きく変化し、従来は
栄養や食生活に関する情報は関係団体への加入
や学会活動、又近隣の先輩から得ていることが
多かったが、現在は IT の発達により入会の意味
やメリットの捉え方が違ってきているように感
じます。何れにしましても会員あっての栄養士
会です。会員の皆様のご支援をいただき、一人
でも多くの仲間作りをしたいと思っております。
ご協力宜しくお願いいたします。
本来、管理栄養士・栄養士は「食」を基盤と
した人間栄養学を実践・実践指導する専門職業
人だと思います。いうなれば「栄養素」に偏ら
ない、もう少し「食」を基盤にした栄養管理が
必要だと思っております。近年 NST など臨床現
場で活躍する管理栄養士が多くなってきました。
喜ばしいことです。しかし、
「栄養素」と「食」
をコーディネートするのが管理栄養士・栄養士
が持っている特有のスキルです。是非、臨床現
場におきましても「食」をマネージメントでき
る管理栄養士・栄養士であって欲しいものです。
今年は「申年」です。
「申」は「しん」と読
み、
「のびる」
「もうす」という意味を持ってい
ます。干支の「猿」とは関係はなかったのです
が、十二支それぞれに「子」には「鼠」
「丑」に
は「牛」など動物が当てられたことから「申」
には「猿」が当てられたとされています。その
ようなことから「申=猿」から「病や災いが去
る」とされ縁起の良いものとされています。大
きな課題を抱えている大阪府栄養士会ですが厄
介な問題は会員の皆様のご支援の下、理事一同
の目配りとブレナイ会の運営により難題は解決
され、去っていくものと信じております。
会員の皆様も栄養士会が開催する生涯教育研
修会など行事に積極的に参加していただき、情
報、知識の獲得とスキルアップを図ると共に、当
会の運営に厳しい評価をいただければ有難いと
思います。
最後になりましたが、会員の皆様の益々のご
健勝とご活躍を祈念しまして新年の挨拶とさせ
ていただきます。
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