( ) 年(平成 年) 月 日 広島県医師会速報(第 医師を中心とした禁煙キャンペーンのあり方( 号) 昭和 年 月 日 第 種郵便物承認 ) 東京都包括受動喫煙防止法案の制定を速やかに実現すること(その )(総括編 ) 広島市立安佐市民病院名誉院長 岩森 茂 JTの企業策略 私は以前に「たばこ事業法は悪法である」と のテーマで数稿をまとめたことがあるが、その 後のJ Tの戦略についてはわれわれの知らないと ころで大きな網を張っている。世界 大たばこ会 社として、特にJ TI (日本たばこインターナ ショナル)活動は目覚ましいものがある。日本 国内を美しい文句で分煙傾向を拡大させ、公務 員が庁内禁煙で困ると、直ちに喫煙場所作りに 協力している。ところが彼らのもくろむ喫煙所 は単なる喫煙ブースであるのがほとんどである。 禁煙厳守を謳わない限り、官公庁の喫煙所は相 次いで作られていくだろう。しかし、吸い殻を 灰皿にポイ捨てするより見栄えがよい。 さて、国はたばこ事業法に全く手をつけない のは、その所管財務省がJ Tの大株主であり、財 務省自体が潤っているため、J Tは大手を振って 「たばこ」事業法の推進に励んでいる。さらに国 外で暗躍するJ TI が英、米、ロシア、最近では 台湾などにも触手を伸ばしている。国内に目を 向けても国会議員団の数による協力は目覚まし いものがあり、地方議員も同様で東京都特に自 民議員団の反禁煙運動の厳しさには目を見張る ものがある。 これらを動かすのは、私はJ TのTas kf or ce (特別機動隊)の存在(仮定)だと疑っている。 その下部組織にはたばこ協同生活組合云々の組 織も動いていると思っている。J Tのたばこ策略 で最も忌わしかったのが、故平山博士の偉大な る業績を反古にしようとしたことであり、これ にはJ Tによる刺客も複数登場したが、国際的に 踏み潰された。恥かしいかな概この横暴な論文 は日本人により書かれた。民営化したJ Tは、な お財務省に塩、たばこ部門を残し、たばこ葉関 係で、農林水産省にもその籍を置き、さらには 経済産業省が自動販売機、スーパー、コンビニ でのたばこ販売権などに関与している。それの みではない概政治家特に自民党員に多いが、た ばこロビイストにも多額の投資をしているよう だ。J TとしてはJ TI を通じて、各国の政策も敏 感にキャッチし、たばこ販売に隘路があれば莫 大な資金網の元にTas kf or c e が暗躍することと なる。豪、米との多くのたばこ利権獲得の争い には数多くのものがある。 一方FCTCは早くから、その第 条に「すべ ての宣伝、販売促進、スポンサー活動を禁止す る。あらゆるイベント、活動、個人に対する寄 付行為も禁止する」など明記しているが、詳細 はここに付記する余裕がないほどきめ細やかで ある。特にJ TはFCTC批准に対して、他国に極 めて遅れてたばこ包装への警告文も活字化した が、残念ながらその規格も守っておらず、絵入 りの説明は全くされていない。ところが、奇妙 なことに東南アジアなどで売られている日本製 品には警告文、写真入りの包装がされているの はどういうことだろう。J Tは日本国民を無視 し、FCTCを踏みにじったPRを続けていること になる。J Tの企業策略は、換言すれば戦略で あってその精鋭部隊(Tas kf or c e )ががむしゃ らに動き回っていると思われる。その他CRS alRes pons i bi l i t y)活 動 も (Cor por at e Soci ちょっと触れたかったが、字数の都合で省略す る。文中の事例はすべて引用したものである。
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