ネットワーク・タップ (Layer1 Tap)

ネットワーク上の通信データを、
モニタ装置へ安全に分岐・供給します。
トラフィックモニタの問題
I
Pネットワークにおける通信データのモニタ要求が高まる中、データをモニタ機器へ送
り込む手法の一つとして、スイッチングHUBのポートミラーリング機能の利用がありま
す。 しかしながら、スイッチングHUBのミラーポート/スパンポートは、エラーパケットや
VLAN情報をサポートできない制限と、高トラフィックの全二重通信に関してパケット
を転送しきれないという能力的な限界があるため、精度を求められるモニタリングに
は用いることが出来ません。
レイヤー1タップによる解決
レイヤー1タップは、 10M /100M /1G /10G b
p
sイーサネット、 OC-3/12等の全
二重リンクに挿入し、リンク上の通信データをアナライザ、RMONプローブ、I
DS等へ
送り込むデータ分岐装置です。データの分岐には、光スプリッタまたは、リピータ回路
を用いるので、収容するリンクの通信に影響を与えることなく、エラーフレームを含むフ
ルラインレートでのデータストリームが透過的にモニタポートより出力されます。
〈特徴〉
◆全二重通信モニタ用タッピングデバイス。
◆アナライザ、プローブ、I
DS/I
PS等のモニタ装置を全二重リンク上に
配置可能。
◆透過的出力により、障害要因の多くを占めるエラーフレーム、
VLAN情報のモニタが可能。
◆ネットワークに影響を与えることなくモニタ出力が可能。
モニタを必要とする場合にも、ネットワークの切断が不要。
◆各種インターフェース対応モデル。
10/100/1000BASE-T 1000BASE-SX、LX、ZX
10GBASE-SR、LR、ER OC-3、OC-12他WAN系
〈ミラー(SPAN)ポート対 レイヤー1
タップ〉
ミラー(SPAN)ポートの制限
レイヤー1
タップの特徴
エラーフレームをサポートしない
エラーフレームをサポート
VLANフレームをサポートしない
VLANフレームを含む、全てのデータを透過的に出力
全二重通信のフルサポートができない
全二重通信をフルラインレートでサポート
データバースト時にロスが発生する
データロスの発生なし
設定作業の発生と管理の複雑化を招く
予め設置するだけ。扱いが容易
スイッチングハブ本来の機能低下を招く
専用機器。優れた耐故障性
〈
La
y
e
r
1Ta
p
の動作イメージ〉
レイヤー1タップは、収容する全二重リンクの上り
下り双方向のデータストリームを、2つのモニタポー
ト(タップポート)より方向毎にセパレートに出力し
ます。出力されるデータは実通信と同様の時間
軸を持つので、接続されるアナライザ、I
DS等のモ
ニタ装置は、正確なトラフィック観測、パケットキャ
プチャ、トランザクション解析等が可能となります。
(正確な全二重トランザクションの解析には、接
続されるモニタ装置が、2つの受信用インタフェー
スから取得するデータを正しく統合させる性能を
有する必要があります。)また、エラーフレームも透
過的に出力されるので、機器インタフェイスの物理
層障害を容易に捕らえることが可能となります。
モニタ用ポートは方向性を有するので、本来の通
信に影響を与えることは無く、またモニタ対象のネ
ットワーク側からモニタポートに接続した機器の存
在を知られる事もありません。
〈全二重データのセパレート出力・動作イメージ〉
全二重通信の機器間にインラインで配置
La
y
er
1Ta
p
Rout
er
Tx
Rx
Por
tA
Por
tB
モニタデータは、Ta
pAとTa
pBから TapA
方向毎にセパレートに出力
TapB
Rx
Tx
Swi
t
ch
Ana
l
y
z
er
等
各種モニタ装置
モニタ装置は、時間軸の正確なトラフィック観測、パケットキャプチャが可能
(但し、モニタ装置には2つの受信用インタフェースが必要)
〈リゼネレーション機能(オプション)・動作イメージ〉
分岐後のデータをアンプを介して、
複数のTa
pポートより出力
La
y
er
1Ta
p
さらに、オプションのリジェネレーション機能を持つ
製品は、一つの全二重通信を複数のモニタポー
トに出力するので、課金、侵入検知、ネットワーク
管理等、複数のモニタシステムの併用をサポート
します。
レイヤー1タップを予め配置することにより、モニタ装
置を接続する際の通信断が不要となり、任意に
全二重リンク上の全てのトラフィックをモニタするこ
とが可能となります。
Rout
er
Tx
Rx
Por
tA
Rx
Por
tB
Tx
Swi
t
ch
AMP AMP
Ana
l
y
z
er
Pmonプローブ
I
DS
機能の異なる各種モニタ装置を複数同時に利用可能
(但し、各種モニタ装置には2つの受信用インタフェースが必要)
〈
Ta
p
の種類〉
Co
p
p
e
rTa
p
│カッパータップ
Op
t
i
t
a
lTa
p
│光タップ
〈ソリューションの比較〉
デバイス
モニタ装置に必要なポート数
全二重通信のサポート
エラーフレームのモニタ出力
モニタ装置からのパケット送信
レイヤー1タップ
2
○
○
×
リピータHUB
1
×
×
○
SWのミラーポート
1
△
×
×
日本ダイレックス株式会社
I
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