資料2 八千代市福祉作業所建替え及び運営方針

資料2
八千代市福祉作業所建替え及び運営方針
平成27年12月一部改定
八 千 代 市
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作業所建替えに係る経緯
八千代市第1,第2福祉作業所は老朽化が進んでおり,公共施設再配置等の方針では,施設
整備の検討を行うとしており,八千代市第4次総合計画の前期実施計画に位置付けているとこ
ろです。
平成21年度から継続的に作業所通所者の保護者との意見交換を行うとともに,平成22年
に開催した「八千代市福祉作業所在り方検討委員会」からの提言を踏まえ,平成23年度にお
いて,関係課長で構成する「八千代市障害者健康福祉推進連絡会議」を開催し,作業所の建替
え方針について意見を伺い検討を行いました。その結果,市で福祉作業所を整備し,運営は指
定管理者制度を利用して民間事業者が実施するものとして,平成23年度に「(仮称)八千代市
第1,第2福祉作業所建替え方針本方針」を定めました。
しかしながら,平成27年度から既存施設の管理運営を行う指定管理者の募集に当たって,
指定管理者制度が市の委託事業としての性質をもっており,民間事業者の発意による事業の発
展性の無さが認められることや,土地のみを市が提供し建設から運営までを民間の事業者が行
う民設民営方式での施設整備が費用面での効果について有用であるとの提案があったことから,
施設整備に当たっての手法について検討したところ民設民営方式での施設整備を行うことの効
率性を確認いたしました。
このことから,平成26年5月の八千代市政策検討会議を経て6月の庁議において整備手法
の再検討について承認を得て,7月に「八千代市障害者健康福祉推進連絡会議」等での検討の
結果,民設民営方式での施設整備を行うこととなったので本方針を見直すこととしております。
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1.事業形態について
第1,第2,第3福祉作業所は,それぞれ地域活動支援センターⅢ型として運営を行ってお
り,利用者の負担及び国や県からの給付費等の収入は無い状況となっています。
今後,事業を継続的に行っていくに当たり,運営に関する費用も膨らんでいくことから,国
や県からの給付費等を運営費の一部として考えていく必要があるため,現在の通所者の状況を
考慮して,障害者自立支援法の事業形態のうち,生活介護事業(重度重複障害を含む),就労継
続支援B型事業及び短期入所事業を事業形態とする。
事
業 形
態
整備方針
現
生活介護
在
地域活動支援センターⅢ型
利用者が自立した日常生活又は社会生活を営
利用者が地域において自立した日常生活又は
むことができるよう,入浴,排せつ及び食事の介
社会生活を営むことができるよう,利用者を通わ
護,創作的活動又は生産活動の機会の提供その他
せ,創作的活動又は生産活動の機会の提供及び社
の便宜を適切かつ効果的に行う事業
会との交流の促進を図るとともに,日常生活に必
要な便宜の供与を適切かつ効果的に行う事業
事
業
形
態
就労継続支援B型
利用者が自立した日常生活又は社会生活を営
むことができるよう,就労の機会を提供するとと
もに,生産活動その他の活動の機会の提供を通じ
て,その知識及び能力の向上のために必要な訓練
その他の便宜を適切かつ効果的に行う事業
短期入所
利用者の身体その他の状況及びその置かれて
いる環境に応じて入浴,排せつ及び食事の介護そ
の他の必要な保護を適切かつ効果的に行う事業
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施
設 運
営
整備方針
現
(仮称)第1,2福祉作業所
管
理
・
運
営
方
法
在
指定管理者による管理・運営
市所有の土地に,事業者が建設のうえ,同
事業者により管理・運営を行う
(仮称)第3福祉作業所
既存の施設を事業者に譲与したうえで,同
事業者により管理・運営を行う
管理者
2名
員
体
1名
(仮称)第3福祉作業所
1名
事務員
1名
2名
支援員
15名
(仮称)第1,2福祉作業所
1名
(第1福祉作業所
4名)
(仮称)第3福祉作業所
1名
(第2福祉作業所
5名)
(第3福祉作業所
6名)
支援員
制
1名
(仮称)第1,2福祉作業所
サービス管理責任者
職
施設長
26名
(仮称)第1,2福祉作業所 19名
合計
17名
※B型4名,生活介護14名,短期入所1名
(仮称)第3福祉作業所
7名
※B型2名,生活介護5名
合計
30名
整備方針にあわせた給付費等(概算)
就労継続支援B型事業
約 35,000,000 円
(仮称)第1,2福祉作業所 22,777,000 円
12,006,000 円
(仮称)第3福祉作業所
生活介護事業(重度重複対応を含む)
給
付
費
等
約 75,000,000 円
(仮称)第1,2福祉作業所 54,152,000 円
21,119,000 円
(仮称)第3福祉作業所
短期入所事業約
約 4,200,000 円
(仮称)第1,2福祉作業所
合計
4,172,000 円
約 114,200,000 円
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0円
2.施設規模について
平成24年1月末現在で,第1福祉作業所20名,第2福祉作業所17名及び第3福祉作業
所20名の方が通所されておりますが,平成23年度の新卒業生3名の通所が決定しており,
作業所の定員に達することとなります。
八千代特別支援学校の平成24年度から27年度の卒業生は52名となっており,また,平
成27年度時点で19歳以上となっている重度重複障害の方は25名となります。
八千代特別支援学校の中等部以外の特別支援学級へ通っている中学生,八千代特別支援学校
以外の特別支援学校へ通っている生徒もいること及び重度重複障害の方を受け入れる民間事業
所が少ないため,市内外の社会福祉法人等が運営している事業所を利用しても,現在の定員で
は対処しきれない状況となることから,定員を増加するとともに,施設面積についても第1,
第2福祉作業所の合計面積より大きな施設規模とする。
施
設 規
模
整備方針
現
(仮称)第1・2福祉作業所
第1福祉作業所
八千代市米本地先
面
積
八千代市米本1517-1の一部
3,777.00 ㎡
敷
地
在
(※土地の一部は第 1 作業所として使用中)
1,075.00 ㎡
第2福祉作業所
八千代市米本1523の一部
1,751.57 ㎡
(仮称)第3福祉作業所
八千代市高津1035-1及び1047-1
1,462.00 ㎡
第3福祉作業所
八千代市高津1035-1及び1047-1
1,462.00 ㎡
建
物
面
(仮称)第1・2福祉作業所
1,600.00 ㎡
(仮称)第3福祉作業所
605.27 ㎡
第1福祉作業所
218.51 ㎡
第2福祉作業所
432.26 ㎡
第3福祉作業所
605.27 ㎡
第1福祉作業所
20名
積
(仮称)第1・2福祉作業所
通
所
定
員
就労継続支援B型事業
20名
第2福祉作業所
20名
生活介護事業(重度重複対応を含む)
40名
第3福祉作業所
25名
短期入所事業
4名
合計
(仮称)第3福祉作業所
就労継続支援B型事業
10名
生活介護事業(重度重複対応を含む) 15名
合計
89名
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65名
3.(仮称)第1・2福祉作業所の建設場所について
作業訓練として園芸作業を行っている農地へ安全,かつ,短時間で移動できるだけでなく,
自力通所者が大きな道路を横断する場合の安全確保のために,歩道橋による道路の横断が可能
な場所とする。
また,現在の通所者の環境の変化に敏感な障害特性を考慮し,現在地から遠方への移転によ
る建設場所は避ける。
さらに,これまでの経過から,近隣住民の福祉作業所に対する理解と良好なコミュニケーシ
ョンが取れることや「八千代市福祉作業所在り方検討委員会」の提言などを踏まえて,第1福
祉作業所が建っている現在地を含めた隣接地を建設場所とする。
建
設 場
所
整備方針
現
在
第1福祉作業所
建
設
場
所
(仮称)第1・2福祉作業所
八千代市米本1517-1の一部
八千代市米本地先
第2福祉作業所
八千代市米本1523の一部
敷
地
面
積
用
地
に
係
る
費
用
(
解
体
費
用
概
算
(仮称)第1・2福祉作業所
4,230.00 ㎡
用地購入費の場合(概算)
八千代市米本地先
68,103,000 円
借地の場合
八千代市米本地先
3,172,089 円/年
第1福祉作業所
1,075.00 ㎡
第2福祉作業所
1,751.57 ㎡
借地料
第1福祉作業所
806,400 円/年
第2福祉作業所
1,355,600 円/年
第 1 福祉作業所
7,062,330 円
第 2 福祉作業所
14,264,580 円
)
4.(仮称)第3福祉作業所の施設について
現在の第3福祉作業所は,平成4年に建てられた施設であり,第1福祉作業所・第2福祉作業所と比
べ新しく今後も引き続き使用することが適当である。また,通所者にとっては,地域の通い慣れた作業
所に引き続き通所できることが望ましいと考えられる。そのため,(仮称)第3福祉作業所は,現在の
第3福祉作業所の建物をそのまま活用し,事業形態のみ変更するかたちとする。
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