まちづくり部 担当:部長 増田秀成 内線:2295 平成 28 年 1 月 14 日記者発表資料 神戸電鉄㈱からの要望に対する三木市の考え方について 今月12日に、神戸電鉄㈱から「粟生線沿線地域における公共交 通網のあるべき姿とその実現方策の提起について」の要望書が市に 提出されました。 これに対する三木市の考え方は次のとおりです。 なお、この要望書は後日、他の沿線自治体である小野市にも提出 されると聞いています。 1 神鉄からの要請内容 ① 鉄道駅を拠点に、鉄道とバスとが分担し合う地域公共交通の ネットワークの再構築。 ② 駅を中心としたコンパクトなまちづくりを具体的かつ計画的 に推進していく。 ③ 沿線地域が主体となった利用促進・乗車運動を展開するため 多様な関係者・団体の参画・協働・役割分担を推進する。 ④ 三木市・小野市域の区間に公有民営化方式を適用する。 2 三木市の考え方 粟生線を取り巻く現状においては、粟生線の公有民営化によ る上下分離方式は、直ちに導入しなければならない状況にはな い。 その理由は ① 粟生線の公有民営化は、単に赤字部分の切り捨てであり根 本的な解決にはならないばかりか、赤字部分の自治体へのた だ単なる押し付けにすぎない。 1 ② 神鉄の鉄道事業及び会社全体の経営が黒字であるなかで、 粟生線だけを悪者にするのは理解できない。 ③ 粟生線は全線の中の一部として機能しており、粟生線を廃 線すれば、他の路線の収益へもマイナスの影響が想定される。 なお、神鉄から要請があった以下の項目については、三木市 としても重要と考えており、積極的に推進していく。 ① 駅を中心としたコンパクトなまちづくりについては、まずは 緑が丘をモデルとして計画的に推進していき、その後、他の 地域にも広げていく。 ② 鉄道駅を拠点に、鉄道とバスが連携する地域公共交通のネッ トワークをさらに推進する。 3 今後の議論の方向性 将来にわたり神戸電鉄粟生線を存続していくために、乗車 時間の短縮や利便性の向上など、まずは根幹的なところから 議論し、その上で必要があれば平成28年度末をもって終了 する現在の支援フレームを見直していくこととする。 根幹的な議論をしない中での公有民営化の議論は、何ら意 味を持たないものである。 ① 沿線自治体の首長クラス・神鉄をメンバーとし、鉄道輸送の 根幹的なところまで踏み込んで検討する会議を早急に立ち 上げ 6 月末までに議論し、粟生線存続の方向性を打ち出す。 ② ①の結果を受け、現在の支援フレームを変更する必要があれ ば、年末をめどに次期支援フレームについての結論を出す。 問い合わせ先 三木市まちづくり部 増田 電話 0794-82-2000(内線 2295) 2
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