広島障害者職業センターでは、職場復帰するための 専門的な援助(リワーク)を実施しています。 生活リズムの構築 体力・集中力等の回復 スケジュールに沿って、センター に通所し、規則正しい生活リズムに 整える 作業課題などに取り組むことで、 仕事をする上で必要な体力や集中 力・判断力等の回復を図る リワーク支援の目的 作業課題 •事務課題、OA課題、ピッキングや組立作業などの実務課題、複数人で行うグ ループ作業、読書や新聞要約、資格の勉強などがあります。 •まずは作業を体験して、現在の集中力や持続力がどの程度か把握してみます。 徐々に負荷をかけながら集中力・持続力などの向上を図りましょう。 作業でのストレス・疲労マネジメント •作業課題に取り組む中で、自分の疲労状況や疲労のサインを見極めていきましょ う。 •疲れを翌日に持ち越さないように、自分に合った作業のペース配分や休憩の取り 方を身につけましょう。 グループミーティング ストレス対処スキルの習得 主治医・会社との調整 再発予防のために、自身のストレ スサインやストレス反応の傾向を把 握して、自分なりのストレス対処法 を身につける 主治医や会社にリワーク支援での 状況を報告したり、復職後の職務内 容や条件などを調整することで、円 滑な職場復帰を目指す 【リワーク支援の内容】 •これまでの働き方を振り返って、ストレスの対処法や、再発を防ぐ働き方を考え、 実践していきましょう。 •他の利用者と話し合いながら、自分の考えを整理していきます。<グループミー ティングのテーマ> •ストレス対処スキル(ストレスの基礎知識、うつ病の基礎知識、ストレスコー ピング、認知療法など) •対人関係の取り方(アサーション、SSTなど) •キャリアの振り返り •復職に向けての不安な点などの意見交換(フリートーク) 主治医・会社との調整 生活リズムの記録と振り返り •毎日の生活・気分を生活記録表に記録します。 •定期的に振り返り、体調や気分の波、その原因などについて整理をしてみましょ う。 自宅での取り組み •体力作りや図書館等での取り組みを、計画立てて行います。 •定期的に状況を報告していただき、スタッフと一緒に振り返ります。 •復職に向けての考え(復職時期のめど、部署異動の是非、職務内容、復職の際の 軽減勤務等)や、復職に向けての手続きや制度について、主治医・会社にスタッ フが同行して確認をします。 •体調や生活リズム、リワーク支援での状況について、会社に定期的に状況を報告 しましょう。現状を把握してもらうことで、復職のタイミングを図りやすくしま す。 •主治医にもリワーク支援での状況や会社との調整の状況を伝え、的確なアドバイ スがもらえるようにしましょう。 •センターは必要に応じて同行したり、電話等で報告を行います。 通勤練習・リハビリ出勤支援 段階的なリワーク支援の利用 •週3日半日程度から徐々に日数・時間数を増やして、仕事のリズムに近づけてい きましょう。 •最大で週5日9:00~17:00(セルフマネジメントタイムを含む)の利用が可能 です。 •必要に応じて、同じ時間に出勤する練習(いつもの交通機関を利用する、会社の 前まで行く、朝礼に出席するなど)を行いましょう。 •必要があれば、休職の身分のままで会社で作業を行うリハビリ出勤支援を行いま す。 リワーク支援の標準的な流れ 事前相談 3~4週間程度 生 活 構リ 築ズ ム の 集 中 力 の 向 上 ス キ ル の 習 得 ス ト レ ス 対 処 目 標 設 定 振 り 返 り と と の 調 整 主 治 医 ・ 会 社 1週間に1~2回 「基礎グループ」→「実践グループ」 オリエンテー ション 1週間 11週間程度(4週間の延長が可能) 週3日半日から 徐々に時間・頻度を増やす 生活リズムの確立 プレリワーク・フリースペース ・週に1~2回センターに来所し、体調や生 活リズムを確認 ・同じ立場の利用者と意見交換し、復職の ポイントを確認 ・リワーク支援の雰囲気を掴む ・集中力、疲労状況のチェック ・自宅での復職準備(運動、図書館の利用 等) 復職に向けた共通認識の確認 主治医に随時状況報告→意見を確認 オリエンテーション 作業課題Ⅰ・Ⅱ 自己課題※ 資格勉強、新聞・書籍要約、復職後の職務の準備、運動など 自分の状態に合わせたペース配分の習得 作業課題 事務課題、OA課題、脳トレ、軽作業課題、自主企画、グループ作業などから選択 自分なりのストレス対処法の確立 グループミーティング(基礎) うつ病の基礎知識、ストレスの基礎知識、 アサーションⅠ、フリートークⅠ 事前相談・受診同行・会社訪問 ・担当カウンセラーと週1回程度個別相談。 ・休職者、主治医、会社それぞれから、 復職への考え、リワーク利用の是非等を 確認。 週4~5日 9:00~15:00→最大16:45まで グループミーティング(実践)※ 【ストレス対処】(ストレスコーピング、認知療法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) 【対人スキル】(SST、アサーションⅡ) 【働き方の見直し】(フリートークⅡ、キャリアの振り返り) 課題・特性に応じた講座、コミュニケーショントレーニング(JSTなど) リワーク支援計画 の策定 報告資料作成 報告資料作成 三者合意 ・復職への共通認識 ・リワークをスタートする体調 の準備 会社へ報告Ⅰ (支援途中で中止の場合もあり) リワークのまとめ、 資料作成 終了の ケース会議 職場への慣らし※ ・リハビリ出勤支援 ・通勤練習 会社へ報告Ⅱ ※必要に応じて実施 復職の手続き ・診断書取得、産業医 面談等 リワーク支援の基本スケジュール 時間 月 火 水 9:00-9:30 プランニングタイム(作業・体調記録、週間状況報告の作成・脳トレなど) 9:30-9:45 朝のミーティング 認知療法 基礎GM 金 木 実践GM なごみ・ウォーキング スポレク(第2金曜日) 10:00-12:00 作業課題(事務作業、OA作業、脳トレ、軽作業、自己課題など) 昼休憩 12:00-13:00 作業課題(事務作業、OA作業、脳トレ、軽作業、自己課題など) 13:00-15:00 実践型コミュニケーショントレーニング・企画型GM・グループ作業 スタッフへの週間状況報告・計画相談(週1回) 14:30-15:00 リラクゼーション リラクゼーション 15:00-15:15 終了ミーティング 15:15-16:45 セルフマネージメントタイム ストレッチ ・ ヨガ ・GMはグループミーティングの略。 ・スタッフへの週間状況報告・計画相談は、週1回行ってください。 ・プランニングタイム、セルフマネジメントタイム、プレフリースペースはご自身で取り組んでいただき、基本的にスタッフは支援に入りません。 ・リラクゼーション、ストレッチ・ヨガは自由参加です。リラクゼーションは、「自律訓練法」と「筋弛緩法・呼吸法」を交互に行います。
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