へるすぴあ 豆知識 ★ ① 休息と言えば水分補給、そのタイミングは・・・? ★ 「のどが渇いた」と感じる信号は、身体の中の水分が2%以上失われて はじめて脳が察知します。つまり、「のどが渇いた」と感じてから水分を取っ ていては間にあいません。運動をすると多く汗をかくため、きちんと失った分 の水分を取ることが大切です。 運動の前後で体重を計ると運動中に失われた水分量を知ることができます。 体重の3%が失われると運動能力や体温調節機能が低下します。体温機能 の調節機能が低下すると、めまいや吐き気、けいれんなどの熱中症の症状が 現れます。そのため、体重の2%以上の減少を抑えるように水分を補給しまし ょう。尿の色も水分補給の目安になります。脱水状態のときは、体内の水分が 不足しているため、尿への水分排泄が少なくなり色が濃くなります。 体重や尿の日常チェックは難しいことではありません。一度、体重と尿の色チェ ックを実践してみてください。 ★ ② トレーニングのセット間の休憩はどれくらい? ★ 2つ目のテーマは、トレーニング中のインターバル(休憩)についてです。トレー ニングは、ウエイトや回数だけでなく、「休憩(インターバル)」の時間についても、 工夫が必要です。 たくましくなりたいのに、短い休憩のトレーニングを週に4回も5回も行なってい る男性、ムキムキになりたくないのに、休み休み、週に1~2回しかトレーニン グをしない女性はいませんか? 例えば、二の腕を細くしたければ、腕のトレーニングを「短い休憩」で、回数を 多く。おしりがたれないように、太ももの裏を太くするのなら、ハムストリングのト レーニングを負荷を重めにして、「長めの休憩」で少ない回数を行なう、など 目的に合わせた休憩時間を設定しましょう。 ≪ トレーニングセット間の休息時間(インターバル)は、下表のように目的に よって違います! ≫ 目的 説明 休息時間 安定性・持久力 トレーニングフォームの習得や筋持久力を つけたい、シェイプアップをしたい 30~60秒 筋肥大 筋肉を大きくしたい、筋肉をつけたい 45~90秒 最大筋力 一回の挙上重量を上げたい 3~5分 パワー 瞬間的に大きな力を発揮したい 3~5分 休息時間は、私たちが日ごろ活動している際に身体の中でエネルギーとして 使われている ATP(アデノシン三リン酸)と大きくかかわっています。一度強度 の高いトレーニングを実施すると ATP は枯渇し、身体の中の持つ他の栄養素 を使って再修復作業が始まります。その修復までにかかる時間が 20-30 秒で 50%、40 秒で 75%、60 秒で 85-90 秒、3分で 100%回復されるといわれ ています。 資料版 ■ 今月のワンポイントはトレーニング資料集です! 目的に合わせた、トレーニング回数、強度(重さ)、休憩の参考にしてください。 ※個人差がありますので目安です。 下表は最大筋力の換算表です。適切なウエイトを知ることで、効率良く筋肉をつける ことができます。 例えば、 右下の事例のように、ベンチプレスの1RMが80kgの方の場合 ①筋肥大をさせたい場合 62.5kgを8回~52.5kgを12回程度のトレーニングを30~90秒休憩で実 施する。 ②シェイプアップしたい場合 50.0kgを15回~47.5kgを20回程度のトレーニングを30秒以下の休憩で 実施する。 筋肉をつけたいのに太くならない、締まった身体にしたいのに、筋肉が太くなってしまう ような時は、ウエイト、回数、休憩が適切かチェックしてみましょう。 <最大筋力の予測方法> ※RMは最大挙上重量。 1RMは1回しか持ち上げられないウエイトのこと。 例えば、 ベンチプレス60kgを最大で 10回(10RM)できる人の場合、1RMは80kgと予測されます。 ※ほんとうに1回しか持ち上げられない重さを確かめることもでき ますが、怪我のリスクが高く危険ですので、このような表を活用し て、最大挙上重量を予測します。
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