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Philtac International Corp.
Hitchrose International Corp.
2015-12
税務・労務・法務情報
日本税務(国外財産の課税強化)について
近年日本の税務当局が個人の国外財産の把握に注力している制度改革が続いています。 年末
を控え、年が明ければ確定申告時期がやってきます。 現地法人のオーナー向けに、日本の課
税強化制度の概要について解説します。 現地法人を個人的に所有する等国外財産のある経営
者の方には該当する制度になると思われますので、ご留意ください。ご不明な点は弊所又は日
本の税理士・会計士にご相談下さい。
国外財産調書提出制度
国外に所有する財産明細を毎年確定申告時期に提出を求めるものです。
平成26年1月 施行
5,000万円超の国外財産がある日本居住者に提出義務があります。
国外証券移管等調書制度
国内証券口座から国外証券口座へ株式・債券等を移管した者の情報提供を求めるも
のです。
平成27年1月
施行
提出義務者 証券会社となりますので、皆さんには直接関係ありませんが、国外に移転した
財産が日本税務当局により正確に情報収集できるということになります。
国外転出時課税制度
1億円以上の株式等を所有する日本の居住者が、国外に転出する場合に、その株式が譲渡され
たものとみなして、含み益に課税するものです。 また、海外に居住する親族等にその株式等
が「贈与」「相続」により移転した場合にも含み益に課税される制度です。
平成27年7月
施行
財産債務調書提出制度
その年の所得金額が2000万円超で、国内・国外資産の合計額が年末時点で3億以上の者に
ついて財産債務調書の提出を義務つけるものです。
平成28年1月
施行
日本語によるご照会は [email protected]
ジャパンデスク 清水 麻利 まで
(英語⇔日本語翻訳業務担当)