1-1 化学物質の使用量等の集計結果について(20年度分)21年度届出(2)

表(1-1-10)区市町村別の届出状況
番号
区市町村名
届出
事業所数
番号
113
31
豊島区
17
区市町村名
届出
事業所数
1
大田区
2
八王子市
92
32
多摩市
17
3
板橋区
78
33
中野区
17
4
江東区
75
34
千代田区
16
5
足立区
72
35
あきる野市
15
6
世田谷区
58
36
台東区
15
7
江戸川区
56
37
武蔵村山市
14
8
町田市
49
38
東村山市
13
9
葛飾区
48
39
羽村市
12
10
練馬区
48
40
東大和市
11
11
品川区
46
41
東久留米市
10
12
港区
34
42
稲城市
10
13
北区
31
43
国分寺市
9
14
新宿区
31
44
西東京市
8
15
杉並区
30
45
国立市
8
16
目黒区
27
46
武蔵野市
8
17
中央区
27
47
福生市
7
18
立川市
26
48
小金井市
6
19
府中市
26
49
狛江市
5
20
墨田区
25
50
清瀬市
3
21
青梅市
24
51
新島新島村
3
22
昭島市
23
52
西多摩郡奥多摩町
3
23
小平市
22
53
大島大島町
2
24
文京区
22
54
西多摩郡日の出町
2
25
三鷹市
21
55
八丈島八丈町
2
26
調布市
20
56
小笠原諸島小笠原村
2
27
日野市
19
57
三宅島三宅村
2
28
荒川区
19
58
神津島神津島村
1
29
西多摩郡瑞穂町
18
59
御蔵島御蔵島村
1
30
渋谷区
18
60
利島利島村
1
合 計
(3)排出量・移動量
東京都内で、事業者から届出のあっ
た排出量・移動量の全体の内訳は、総
届出排出量・移動量は 5,247 トンで、総
届出排出量は 2,386 トン、総届出移動
量は 2,861 トンとなりました。
総届出排出量の内訳は、大気への
排出 1,760 トン、公共用水域への排出
626 トン、土壌への排出 0.035 トン、事業
所内での埋立処分 0 トンでした。また、
総届出移動量の内訳は、事業所外へ
の廃棄物としての移動は 2,811 トン、下
水道への移動は 50 トンでした。
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図(1-1-11)東京都内の総届出排出量・移動量
-8-
1-1-3 適正管理化学物質の使用量等の集計結果
東京都では、平成13年10月から、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(東京都
環境確保条例)」により、人の健康に障害を及ぼすおそれのある58種類の化学物質(適正管理
化学物質)について、区市と連携しながら、事業者の自主管理による管理の適正化、環境への
排出の抑制、事故の防止等の確保を図っています。このほど平成20年度分について、同条例に
基づく排出量等の報告を取りまとめましたのでお知らせします。
(1)届出状況
平成 20 年度分の報告事業所数(平
成 21 年度届出)は、2,778 件であり、
燃料小売業(ガ ソリンスタンド 等 )が
40%を占めました。
(2)都内全体の環境への排出量の推移
報告のあった全事業所の環境への
排出量は、制度開始から連続して減
少しており、平成 20 年度の年間排出
量は 3,950 トンであり、平成 14 年度に
比べて 50%(4,017 トン)減少し、平成
19 年度に比べて 18%(867 トン)減少し
ています。平成 20 年度の排出量の内
訳を見ると、業種別では印刷業が最も
多く 21%(843 トン)を占めており、物
質別ではトルエンが最も多く 18%(715
図(1-1-12)業種別報告件数の割合
トン)を占めています。
図(1-1-13)環境への排出量の推移と減少量の寄与率
-9-
(3)排出順位別の排出量の推移
環境への排出量が多い順に事業所を区分した排出順位別の排出量について、これまでの推
移を見ると(図 1-1-14 左図)、上位 10 事業所の平成 20 年度の排出量削減率は、平成 14 年度
に比べて 69%(2,480 トン)と最も大きく、全排出量の減少に最も大きく寄与しています。
一方、その他の排出順位の事業所では、上位 10 事業所に比べて削減率は低く、最も少ない
削減率は、中位(31~50)の事業所で 22%(106 トン)でした。
(4)従業員数規模別の排出量の推移
従業員数規模別の排出量について、これまでの推移を見ると(図 1-1-14 右図)、従業員 301
人以上の事業所の平成 20 年度の排出量削減率は平成 14 年度に比べて 76%(2,510 トン)と最
も大きく、全排出量の減少に最も大きく寄与しています。
一方、その他の従業員数規模別の事業所では、301 人以上の事業所に比べて削減率は低く、
最も少ない削減率は、中下位(21~50 人)の事業所で 15%(176 トン)でした。
図(1-1-14)従業員規模別の環境への排出量及び排出削減量の推移
(5)化学物質の排出削減の状況
平成 20 年度の環境への排出量が多い 6 物質について、排出量のこれまでの推移を見ると、ト
ルエン及びイソプロピルアルコールの減少が著しく、平成 20 年度の排出量は平成 14 年度に比
べてそれぞれ 67%(1,482 トン)、66%(1,030 トン)に減少しました。これら2物質について、業種ごと
に環境への排出量の推移を見ると、印刷業による排出量の減少が顕著でした。
物質ごとに環境への排出量の減少に寄与している主な業種は、前述のトルエン及びイソプロ
ピルアルコールに加えて、酢酸エチルでは印刷業、キシレンでは輸送用機械器具製造業(主に
自動車製造業)、トリクロロエチレンでは電気めっき業、ジクロロメタンでは木材・木製品製造業が
挙げられます。
-10-
図(1-1-15)化学物質の種類ごとの環境への排出量の推移(排出量上位6物質)
-11-
(6)代表的な業種の排出削減の状況
平成 20 年度の環境への排出量が多い 5 業種について、環境への排出量及び VOC 排出率
(VOC 使用量に対する VOC 排出量の比率)のこれまでの推移を見ると、印刷業における環境へ
の排出量は平成 14 年度以降減少しており、平成 20 年度の排出量は、平成 14 年度に比べて
73%(2,246 トン)減少しました。また、平成 20 年度の VOC 排出率も平成 14 年度に比べて減少
し、48%となりました。
印刷業において、排出量の多い物質としてイソプロピルアルコール、トルエンが挙げられます
が、これらは平成 14 年度以降減少しています。平成 20 年度の排出量が、平成 14 年度に比べて
50%以上減少した業種として、印刷業のほか輸送用機械器具製造業(主に自動車製造業)、化
学工業が挙げられ、それぞれ 59%(599 トン)、54%(290 トン)の減少となっています。
また、VOC 排出率を見ると、電気めっき業及び金属製品塗装業が 60%以上、印刷業が 40%
以上、輸送用機械器具製造業(主に自動車製造業)が 30%以上であるのに対して、化学工業は
2%台と低い比率です。これは、電気めっき業等の業種では VOC を作業工程で使用することが
多いのに対し、化学工業では VOC を原材料として使用することが多いためと考えられます。
※VOC(Volatile Organic Compounds/揮発性有機化合物)
蒸発しやすい有機化合物の総称。VOC は窒素酸化物(NOX)とともに太陽の紫外線を受け
て、有害な光化学オキシダント(OX)を生成するほか、粒子化し、浮遊粒子状物質(SPM)にも
変化します。トルエン、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、キシレン、トリクロロエチレン、ジ
クロロメタン、メタノール、テトラクロロエチレン、酢酸ブチル、メチルエチルケトンなどがありま
す。
工場・事業場に対するばい煙の排出規制や、ディーゼル車への排出ガス規制などにより、
東京の大気はきれいになってきてはいますが、光化学オキシダントについては、近年高濃度
化かつ広域化する傾向にあり、また浮遊粒子状物質(SPM)については、改善傾向にあるもの
の、今後も予断を許さない状況となっています。
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図(1-1-16)業種ごとの環境への排出量及びVOC排出率の推移(排出量上位5業種)
-13-
(7)代表的な業種における主な取り組み例
①印刷業
印刷インキの溶剤やウエス等を入れる容器、インキパンなどに蓋やカバーを設置
オフセット印刷の湿し水は、イソプロピルアルコールの濃度が 5%未満の製品を使用
②輸送用機械器具製造業(主に自動車製造業)
塗料に電気を帯びさせて塗着効率を高める静電塗装や、塗料の水性化を図ることにより、
VOC を使用しない塗装工程への転換
③電気めっき業
脱脂洗浄液の温度を適正化することにより、洗浄槽からの VOC 蒸発抑制
④金属製品塗装業
スプレーガン(塗料を噴射するガン)を変更するなどにより、塗料の塗着効率を向上
揮発性成分の含有率が低いハイソリッド塗料や水性塗料への転換
⑤普通洗濯業
テトラクロロエチレンによる洗浄から有害性の少ない石油系溶剤などに転換
密閉循環型のドライクリーニング機に更新
(8)東京都における今後の取り組み
「VOC 対策ガイド」の普及や「VOC 対策アドバイザーの無料派遣制度」などを通じて、中小規
模事業所に対する技術支援を推進していくとともに、「VOC 対策セミナー」などにより、自主的な
取り組みを進める事業者の範囲を拡大していきます。
環境リスクなどの化学物質に関する情報を関係者で共有し、意見交換等を行うリスクコミュニケ
ーションについて、中小事業者も含めた地域でのリスクコミュニケーションを推進する「リスクコミュ
ニケーション推進地域モデル事業」や「リスクコミュニケーション推進セミナー」を通して普及を図
っていきます。
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