こどもすこやかネットだより第20号(平成27年10月発行)

子どもたちのすこやかな成長を願って
第 20 号
平成27年10月
発行/明石市こども未来部子育て支援課
児 童 相 談 所 全 国 共 通 ダイヤル「189」開 始
これまで、児童相談所全国共通ダイヤルは10桁の番号でしたが、覚えやすい3桁
の 番 号 に し て 、子 ど も た ち や 保 護 者 の SOS の 声 を い ち は や く キ ャ ッ チ す る た め 、平
成 2 7 年 7 月 1 日 か ら 「 1 8 9 」( い ち は や く ) と い う 3 桁 の 番 号 に な り ま し た 。
○ 児童相談所全国共通ダイヤルとは
・虐待かもと思ったときなどに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通
の電話番号です。
・「 児 童 相 談 所 全 国 共 通 ダ イ ヤ ル 」 に か け る と お 近 く の 児 童 相 談 所 に つ な が り ま す 。
・通告・相談は、匿名でも行うことができ、通告・相談した人、その内容に関する
秘密は守られます。
※ 一 部 の IP 電 話 は つ な が り ま せ ん
※ 通話料がかかります
出典:厚生労働省ホームページ
( http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/)
兵庫県児童虐待相談 最多の 1,846 件
兵庫県は、平成26年度に県こども家庭センター(中央・西宮・川西・姫路・豊岡)
が受け付けた児童虐待相談の状況をまとめ、次のように発表しました。
・相談件数は1846件で、昨年度(1754件)より19件、5.2%増加とな
っており、統計を取り始めた平成2年度以降で、最高となった。
・近隣・知人からの相談件数は、573件で、昨年度(634件)より61件、
9.6%減少したものの、相談件数全体に占める割合は31%と最大となった。
・警 察 か ら の 相 談 件 数 が 5 1 9 件 で 、昨 年 度( 2 9 1 件 )よ り 2 2 8 件 、7 8 .4 %
増 加 し て い る 。こ の 増 加 は 、
「 児 童 虐 待 事 案 に 係 る 県 と 県 警 の 連 携 に 関 す る 協 定( 平
成 25 年 9 月 締 結 )」に よ り 、警 察 と の 連 携 が
定着し、通報が増加したためである。
・相談を受けた虐待の種類別は、心理的虐待が
826件で、昨年度(630件)より196
件 、3 1 .1 % 増 加 し た 。こ れ は 、警 察 か ら 、
子どもの目の前で家族に対して暴力を振るう
等の「面前ドメスティックバイオレンス(面
前 DV)」に よ る 心 理 的 虐 待 の 通 報 が 増 加 し た
こと(平成25年度:31件→平成26年度
148件)によるものと思われる。
・次 い で 身 体 的 虐 待 5 2 7 件 、ネ グ レ ク ト( 保
護の怠慢ないし拒否)447件、性的虐待
46件と続いた。
・主な虐待者は、実母が1142件で全体の
62%と最も多く、次いで実父が484件
で26%、実母と実父を合わせると実の両
親が1626件で全体の88%を占めてい
る 。こ れ は 、昨 年 度( 1 5 4 4 件:8 8 % )
と同様の傾向であった。
・虐待を受けた子どもは、小学生が621件
(33%)と最も多く、次いで3歳から学
齢 前 の 子 ど も が 5 3 0 件( 2 9 % )、0 歳 か
ら3歳未満児が363件(20%)となっ
ており、小学生以下の子どもが1514件
で全体の82%を占めていた。
平成26年度こどもすこやかネット活動報告
「こどもすこやかネット」は
常に子どもを中心に考えて、関係機関や地域のみなさん
と連携して、児童虐待の防止や非行・犯罪の未然防止等
に取り組んでいます。
代表者会議の開催・・1回
システムの活動状況の報告を受け、システム運営や児童健全育成施策等に関する協
議を行います。
支援策検討所属長会議の開催・・6回(2 か月に1回の定期開催)
実務者会議での処遇困難事例について、支援策の評価やアドバイス・指示を行うほ
か、こどもすこやかネット運営上の課題の検討をします。
支援策検討実務者会議の開催
●定例実務者会議・・12回(月 1 回の定期開催)
こども家庭センター、健康福祉事務所、子育て支援課、健康推進課、児童生徒支
援課、発達支援課の6者において、新規事例の報告と対応方針、変化のある事例
の情報共有など、市全体の事例管理に関する情報交換・検討を行います。
●臨時実務者会議・・23回(随時開催)
【検討事例数】◎虐待事例20件 ◎非行事例0件 ◎その他3件
個 々 の 具 体 的 な 事 例 を 、定 例 実 務 者 会 議 の 6 者 に 加 え 、明 石 警 察 署 、県 警 明 石 少 年
サ ポ ー ト セ ン タ ー 、 明 石 市 医 師 会 、 明 石 市 民 生 児 童 委 員 協 議 会 、 明 石 市 (児 童 福 祉
課 、 こ ど も 育 成 室 、 生 活 福 祉 課 、 障 害 福 祉 課 、 学 校 教 育 課 、 青 少 年 教 育 課 )が 参 加
し、具体的に支援方法等を検討します。
① 情 報 の 共 有 、② 問 題 点 の 把 握 、③ 課 題 の 抽 出 、④ 各 機 関 の 役 割 分 担 を 図 り 、⑤ ケ
ースに対して継続的に支援・指導していきます。
地域サポート会議の開催
地域の支援及び関わりが必要な事例について、幼稚園長、保育所長、小・中学校長
等により招集された関係者で情報共有するとともに、地域でできる支援策を検討・
実施していきます。
研修・啓発活動等
研 修 会・講 演 会 等 を 開 催 し て 、こ ど も す こ や か ネ ッ ト に 対 す る 関 係 者 の 理 解 を 深 め 、
要保護児童等への支援技術の向上と、児童虐待や児童の非行及び犯罪の未然防止、
児童の健全育成に向けた施策の推進に努めています。
こ ど も す こ や か ネ ッ ト (児 童 健 全 育 成 支 援 シ ス テ ム )と 要 保 護 児 童 対 策 地 域 協 議 会
要保護児童等
発 見・支 援
見守り
要保護児童対策地域協議会
代表者会議
支援
地支
域援
サポート会議
支援策検討所属長会議
幼稚園、保育所、小学校
中学校、民生児童委員、
主任児童委員、医療機関
など
支援策検討実務者会議
オレンジリボンには子どもの虐待を防止するというメッセージが込められています
オレンジリボンには子どもの虐待を防止するというメッセージが込められています
明石市では子どもたちの人権とすこやかな成長を守るために
オレンジリボンキャンペーンを実施します。
市立天文科学館へのオレンジリボンマーク投射と
明石海峡大橋のオレンジイルミネーションの共演
ポ ス タ ー 、チ ラ シ
の配付
児 童 虐 待 防 止 の ポ ス タ ー 、チ
ラシを自治会をはじめ子ど
もたちに関わる方々や学校
園等の公共施設に配付して
啓発を行います。
オレンジリボンキャンペーンに
市 内 の企 業 ・団 体 が協 賛
明石市内に本社、支店、営業所等がある
87企業・団体に協賛いただき、社員自ら
がオレンジリボンを着用することや、ポス
ター・チラシを掲示するなど、企業・団体
独自の広報活動により啓発を行います。
「虐 待 かな」と思 ったら相 談 ・通 告 を
あなたの電話で関係機関が連携をとり、その家庭の子どもと家族に
援助の手が届きます。
相談・通告にあたってはプライバシーを尊重し、秘密を厳守します。
相 談 ・通 告
明石市こども未来部子育て支援課 家庭児童相談室
兵庫県中央こども家庭センター
児童相談所全国共通ダイヤル(24時間対応)
電 話 918-5097
電 話 923-9966
電話 189
発行/明石市こども未来部子育て支援課
〒673-8686 明石市中崎 1 丁目 5 番 1 号 Tel 078-918-5097 Fax 078-918-5650