エネルギー供給構造高度化法に基づくフォローアップを実施

平成 28 年 1 月 4 日
エネルギー供給構造高度化法に基づくフォローアップを実施しました
~石油産業の設備最適化と事業再編に向けた取組の現状~
経済産業省は、エネルギー供給構造高度化法の判断基準(平成 26 年 7 月 31
日に告示)に対する石油会社の「設備最適化(残油処理装置装備率の改善)の措
置」や「事業再編の方針」の検討状況についてフォローアップしました。
1.フォローアップの結果
平成 26 年 10 月末までに各石油会社から提出された「設備最適化の措置」と「事業再
編の方針」を含む目標達成計画については、昨年 4 月以降、新たな変更の届出はな
く、昨年 12 月末時点の残油処理装置の装備率(※1)に変化はありませんでした。
事業再編については、複数社において、他社との連携についての具体的な検討が進
められています。具体的には、①出光興産と昭和シェル石油が昨年11月に、②JXホ
ールディングスと東燃ゼネラル石油が昨年12月に、それぞれ経営統合に関する基本
合意書を締結した旨を公表しています。今後、経営統合の具体化に向けた検討が進
められていくことを確認しました。
2.経済産業省の今後の対応
経済産業省としては、「設備最適化の措置」や「事業再編の方針」の検討状況につい
て、引き続き定期的にフォローアップを行い、早急な対応を求めてまいります。
<残油処理装置の装備率>
平成 26 年 3 月 31 日
時点の装備率※5
平成 27 年 12 月 31
日時点の装備率※5
JXエネルギー※2
46.2%
46.2%
出光興産
51.5%
53.5%※6
コスモ石油
43.4%
43.4%
昭和シェル石油※3
59.4%
59.4%
東燃ゼネラル石油※4
35.9%
36.5%※7
富士石油
48.3%
48.3%
太陽石油
24.6%
24.6%
※1 残油処理装置の装備率=残油処理装置の処理能力÷常圧蒸留装置の処理能力
※2JX エネルギーには、鹿島石油、大阪国際石油精製を含む。
※3 昭和シェル石油には、東亜石油、昭和四日市石油、西部石油を含む。
※4 東燃ゼネラル石油には、極東石油工業を含む。
※5 装備率は、小数点第 2 位を四捨五入した数値。平成 26 年 3 月 31 日時点の装備率の計算にあた
っては、平成 22 年に定めた判断基準に対応するために実施した能力変更を含む。
※6 出光興産は、3 月 31 日付で千葉製油所の公称能力を 2.0 万 BD 削減したため、装備率が上昇。
※7 東燃ゼネラル石油は、3 月 31 日付で川崎工場の公称能力を 1.0 万 BD 削減したため、装備率が
上昇。
(参考)
平成 26 年 3 月 31 日時点の装備率
平成 28 年度までに求められ
ている装備率の改善率
55%以上
9%以上
45%以上 55%未満
11%以上
45%未満
13%以上
(本発表資料のお問い合わせ先)
資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課長 岩永
担当者: 大江、赤松、堀江
電 話:03-3501-1611(内線 4651)
03-3501-1993(直通)