広報とかち1月号 - 十勝NOSAI

とかち
1
2016
No.102
本別町〔押帯地区の日の出〕
▶ 年頭のごあいさつ
▶ 牛も人も幸せに
大樹町上中島・辻本 仁 さん 組合員を訪ねて
▶ 農場における感染症のコントロール
▶ 農畑作物共済金支払について
安心のネットワーク
十勝農業共済組合
〒 089 − 1182 北海道帯広市川西町基線 59 番地 28
総務部(0155)59−2006・農作部(0155)59−2104
家畜部(0155)59−2334/ FAX(0155)59−2306
ホームページ http://www.tokachi-nosai.or.jp
変わろうとしています。このような中、収入保険制
度の法制化は早ければ平成 年の通常国会に関連法
岡 田 恒 博
害対策の基幹的な位置付けを堅持し、農業諸施策と
連携しながらNOSAI制度の一層の機能発揮に役
職員一丸となって努めてまいる所存でございます。
また、平成 年度農業共済関係予算につきまして
も、さらなるNOSAI事業の普及推進と円滑な事
業 運 営 を図るためには必 要 不 可 欠であることから、
農林水産省の概算要求の満額確保を強く要請したと
ころでございます。
組合長理事
年頭のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
組 合 員の皆 様 をはじめ関 係 機 関・団 体 各 位には、
ご健勝で新年をお迎えのことと心からお慶び申し上
げます。
また、日頃皆様からお寄せいただいておりますご
厚情に対しまして、衷心より厚くお礼申し上げます。
昨年の十勝農業を振り返りますと、春先の強風と
干ばつなどにより地域によってばらつきはあります
が豆類を中心に被害が発生し出来秋への影響が心配
されましたが、その後回復した天候により総じて平
ともに、関係機関と協力し事故の未然防止に取組ん
でまいります。
これら被害を受けられました組合員の皆様に、心
よりお見舞いを申し上げるところでございます。
国からの業務効率化を目指した指導に基づき、士
幌町と十勝管内1組合に向けた協議を引続き行って
おります。経過については地区別懇談会などで報告
させていただきますので、よろしくお願い申し上げ
ます。
さて、国は 次産業化の促進や担い手への農地集
約などを基本方針とした新たな食料・農業・農村基
本計画を昨年 月に閣議決定し、農業に関する施策
を推進していますが、TPP(環太平洋戦略的経済
十分に発揮させ被害の補填に努めさせていただきま
した。
家畜の死廃・病傷事故につきましては、分娩頭数
が増加したことに加え 月の猛暑の影響を受けたこ
とから乳用成牛の周産期病を中心に事故が増加して
案の提出が予定され、同時期にNOSAI制度の法
律改正も予定されていますが、今後とも農業経営や
29
連携協定)の大筋合意を受け、発効時における農業
への影響に関する懸念と不安から先行きの不透明感
は一層増すなど、農業・農政をめぐる状況は大きく
おります。また、胎児の事故も依然増加傾向にある
ことから、事故低減を目指し今後も引続きNOSA
地域経済を支えるセーフティーネットとして農業災
年 からそれを 上回る収 穫 量 を 確 保 することができ、
全体的には僅少な被害に終わりました。改めて、自
然の及ぼす力に感謝しながらも、NOSAI制度を
6
3
I勉強会などを通じ損害防止対策の啓蒙に努めると
7
応え得るよう努力してまいりますので、ご理解ご協
力をよろしくお願い申し上げます。
年頭にあたり、本年が皆様にとりまして健康で希
望に満ちた良き年となるとともに、豊穣の秋を迎え
られ、十勝の農業に大きな潤いがありますことを心
よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
本年も事業運営のさらなる効率化を追求し、将来
にわたって農家経営の安定と組合員の皆様の負託に
28
2
役 員
文
博
博
豊
恒
村
茂
田
木
林
岡
副組合長理事
小
組合長理事
職務代理理事
夫
章
幹
倫
下
田
木
上
事
事
理
理
彦
也
下
英
透
水 津 栄次郎
求
事
井
和
正
野
﨑
大
村
山
事
上
事
理
事
理
理
事
理
理
光
幸
秀
寛
藤
澤
司
佐
福
裕
事
事
胡
理
理
多
保
事
本
理
橋
小笠原 徹
代 表 監 事
事
監
一
岡
精
事
田
監
総 代
松
浩
笠
勝
浅
昭
木
湯
英
高
明
章
亮
則
裕
弘
村
森
竹
木
田
田
内
雄
一
光
一
浩
則
稔
高
山
𠮷
大
岸
田
田
槻
●清水地区
納
哉
本
●忠類地区
加
大
川
内
和
明
建
政
信
一
田
崎
村
川
野
田
敏
忠
規
道
原 田 二次雄
●浦幌地区
谷
敦
聰
田
場
英
信
直
雄
博
野
藤
島
沢
壽
好
忠
雅
豊
春
美
司
浩
中
有
島
賀
祥
克
慎
永
博
幸
幸
毅
彦
隆
一
司
浩
白
西
七
加
杉
高
園
舛
稲
加
宮
木
田
海
藤
山
畠
部
屋
葉
藤
脇
祐
利
義
一
博
富
幸
正
佳
義
敏
一
幸
浩
志
文
治
広
美
且
隆
正
田
本
上
山
梅
西
登
中
寺
田
下
津
谷
正
孝
隆
泰
洋
浩
造
夫
志
浩
一
美
樹
的
木
将
幸
晃
青
福
野
猪 狩 平吉郎
●幕別地区
伊
郎
浩
河
●本別地区
次
中
森
井
嘉
正
栄
敏
博
造
司
久
鯖
小
大
江
西
森
森
草
井
康
貢
雄
加
加
桜
武
坂
藤
藤
井
者
本
嶋
崇
秀
一
志
司
樹
典
田
柴
栗
角
守
田
原
田
康
圭
孝
英
浩
一
之
明
野
永
池
澤
田
野
敬
達
昌
裕
也
壽
畠
綾
香
荒
川
部
川
井
上
浩
徳
吉
義
夫
茂
元
田
孝
●芽室地区
角
中
師
●音更地区
福
保
辻
瘧
真
雄
久
●足寄地区
石山 ひろのり
坂
昇
正
吾
●鹿追地区
勇
●広尾地区
敬
哲
中 谷
●上士幌地区
佐久間 博 孝
一 郎
口
森
黒
澤
石
石
晃
彰
輝
斉
野
靖
星
石
保
司
●帯広地区
本
堀
藤
裕
雄
悟
白
西
泉
順
川
加
山
一
文
小
倉
昌
平
能
人
山
田
朝
雅
田
前
大
山
●大樹地区
中
大
公
深
富
久
長
●中札内地区
田
広
義
久
保
政
大
浦
田
貞
範
一
彦
●池田地区
八
岡
勝
陶
平
佐
野
藤
行
光
広
壽
博
品
三
●陸別地区
幸
範
豊
敏
豊
明
北 山 森 𠮷
●豊頃地区
二
信
俊
茂
平
垣
田
稲
森
島
一
吉
優
司
津
場
一
馬
悟
男
二
博
研
崎
晃
澤
詰
相
島
本
邦
樋
斉
山
正
敏
一
正
藤
直
齊
男
一
明
一
捷
義
木
田
精
鈴
部
田
勝
橋
二
原
門
原
田
勇
宮
山
元
髙
広
嘉
前
門
彦
範
和
浩
部
川
和
阿
中
川
皆
治
●新得地区
浦
睦
勇
紀
松
野
下
康
幸
細
行
道
林
直
野
広
雄
福
久
●更別地区
下
藤
小
畑
季
佐
高
門
3
委員
委員
委員
委員
戸
齊
松
大
富
水 藤
浦
橋
川
春
好
俊
範
勉(農 畑 部 会)
実(農 畑 部 会)
孝(農 畑 部 会)
光(農 畑 部 会)
己(農 畑 部 会)
損害評価会委員
委員
田
管
上
野
泰
正
富
一(農 畑 部 会)
英(農 畑 部 会)
夫(農 畑 部 会)
巌(農 畑 部 会)
米
委員
野
田
中
安
子
村
部
孝
祐
祥
二
悟
金
口
長
長
林
課
課
経理課長補佐
総
作
長
務
農
課
治
畜
夫
事 業 所 長 兼
診療センター長
伊
笹
林
藤
山
牧
栄
人
治
哲
長
小
島
課
長
君
家
家畜指導課長補佐
務
次
中部事業所
業
療
顕
診
所
長
長
尾
山
西
口
夫
南部事業所
業
課
芳
寿
事
務
深
寿
業
草
一
所
長
長
加
布
藤
施
秀
勝
樹
利
真
診療センター長
西
次
大
療
長
診
療
次
●更別家畜診療所
診
療
博
木
取
俣
博
浩
俊
雄
志
毅
治
診
診
療
療
次
所
長
長
中
中
村
屋
友
秀
信
樹
業
課
所
長
長
島
堀
影
川
美
次
夫
事
務
出
久
敏
業
井
泰
夫
崇
正
央
長
山
晃
所
敦
診療センター長
水
次
清
療
療
●本別家畜診療所
診
長
北部事業所
診
片
子
東部事業所
丸
課
長
務
長
長
竹
田
孝
一
夫
之
晶
弘
田
口
下
井
高
岸
橋
敏
昭
裕
康
文
弘
之
下タ村 圭 市
片
本
朋
長
喜代己
事 業 所 長 兼
診療センター長
次
所
所
所
本
業
原
藤
根
療
長
業務課長補佐
診
療
●幕別家畜診療所
診
療
●池田家畜診療所
診
療
●浦幌家畜診療所
診
事 業 所 長 兼
診療センター長
松
瀬
北西部事業所
長
黒
水
療
次
課
長
清
野
務
長
業務課長補佐兼
業 務 係 長
業
所
舘
診
療
長
吉
正
診
次
●上士幌家畜診療所
療
栄
診
日( 水 ) か ら
日(火)まで、年末・
月
年末年始の
業務体制について
月
年始休業となります。
な お、 診 療 お よ び 人 工
授 精 業 務 に つ い て は、 次
のとおりといたしますの
日から
月
日
で、 特 段 の ご 協 力 を お 願
い申し上げます。
月
︿診療業務﹀
◎
月
月
日 午 前 ま で、 平
日午後から
月
常業務といたします。
日 ま で は、 全 休 と さ
日 か ら、 平 常 業
せていただきます。
月
務になります。
よろしくお願い申し上
げます。
林 亜 樹
︿ 月 日付﹀
・西部事業所
家畜診療センター診療係
◎退 職
︹依 願︺
人 事 異 動
◎
◎
◎
︿人工授精業務﹀
たします。
まで急患対応のみとい
1
委員
委員
松
嗣(家 畜 部 会)
進(家 畜 部 会 長)
博(農 畑 部 会)
委員
敏
弘(農 畑 部 会)
井
稔
瓦
﨑
野
委員
長
田
荻
委員
上
委員
委員
文(家 畜 部 会)
金
浩
委員
診
幸
枝
餌
重
幹
1
5
1
曽
委員
高
田
夏
西部事業所
西
場
明
髙
敏
事 業 所 長 兼
業 務 課 長
野
士
業務課長補佐
平
竜
国
藤
30
30
31
31
4
林 千代吉(家 畜 部 会)
橋 裕 之( 職 員 )
委員
職 員
診療センター長
谷
次
菅
療
長
診
長
加
明
本 所
部
長
総 務 部 長 兼
経 理 課 長
参
作
部
浩
●鹿追家畜診療所
農
畜
谷
家
森
31
事
家 畜 次 長 兼
家畜指導課長
5 12
12
12
3 12
1
10
4
回︾
4
年
27
月
10
理事会の動 き
︽第
◎日時 平成
︹付議事項︺
30
日
、常例検査指摘に係る改善状況等の報告について
3
、総代選挙の執行について
年度 下半期︵第 ・第4︶における資金計画および
27
、陸別町との賃貸借契約について
4 3 2 1
、平 成
日
26
余裕金運用計画について
月
11
5
回︾
年
27
︽第
◎日時 平成
︹付議事項︺
、諸規則の一部改正について
冬季の異常気象時における往診について
十勝NOSAIでは、職務中事故などの未然防止や業務効
率化に役職員一丸となって取り組んでいます。
平成 年3月に道東管内では、異常に発達した低気圧によ
る暴風雪で尊い人命が奪われるという事故が発生しました。
当組合でも職員の安全確保のため、異常気象時には、往診
到着の遅れや、状況によっては当日中に往診できない場合も
あることをご理解願います。
今後も組合の取り組みに対しまして、さらなるご理解とご
協力をお願い申し上げます。
25
1
家畜共済継続
加入手続きがはじまります
平成28年度
平成27年度の家畜共済期間が平成28年4月1日で満了と
なります。
つきましては、各地区において平成28年度家畜共済継続加
入の手続きを行います。
日程等詳細につきましては、後日各診療所等よりご連絡いた
します。
※また、現地において加入する全頭の個体識別番号等の確
認を行いますのでご協力お願いします。
家畜共済掛金等の一括納入を
推進しています
十勝NOSAIでは、畜産経営と事業の安定および業務の効率化のため、「家畜共済掛金一括納入報奨金
交付要領」 を制定し一括納入の推進・定着に努めているところであり、平成28年度の引受につきましても
是非一括納入にご協力をいただきますようお願い申し上げます。
なお、ご不明な点がございましたら、各診療所等にお問合せください。
5
組 合 員 を
訪 ね て
牛も人も幸せに
つ じ
も と
きっかけは
親友の一言
仁さんは当初、農業を継ぐ
気 は ほ と ん ど な か っ た。「 物
心 つ い た 時 か ら 牛 の 世 話 や、
畑仕事など両親の手伝いをし
ていたので、農業は仕事とい
うより家事のような感覚だっ
た」と話す。仕事にするなら
憧れの消防士にと、高校卒業
後は専門学校へ進学した。
消防士を目指して勉強に励
んでいた仁さん。ある日、親
友と将来について話している
さん︵
ひとし
本
仁
大樹町上中島 辻
現在は4代目になる仁さ
んと妻の由香さん( )、
3 代 目 の 一 夫 さ ん( )
と妻の初枝さん( )の
4人で作業を行い、長女
せ ら
の千愛ちゃん(7)と長
規模化や畑作にも適した
平坦な土地が広がる上中
島 地 区 に 位 置 し て い る。
1.5
63 31
57
男の賢悟くん(4)を加えた
6人家族だ。
酪 農 の 大 規 模 化 が 進 む 中、 放 牧 や
カ ウ・ コ ン フ ォ ー ト の 向 上 で、 ゆ と
りある経営を目指す辻本牧場を紹介
します。
農場の概要
辻本牧場は約 頭の乳
牛(搾乳牛約 頭)を飼
養し、約 ㌶の耕地で牧
80
50
草とデントコーンを生産
するほか、大根を約 ㌶
作付けする複合農家。大
40
歳︶ 31
6
ときに言われた意外な一言が
運 命 を 変 え た。
「農業という
素晴らしい家業があるなんて
お前はうらやましい」この一
言がきっかけで専門学校を中
退し、農業を継ぐために町内
の酪農家で6年間の修行を始
めることになるが、不思議と
迷いはなかった。
牛 が幸せなら
自分達も 幸 せ
3年前に実家へ戻った仁さ
んだが、一貫して牛にストレ
スフリーな飼養環境の向上を
目指している。一夫さんから
環の中に溶け込む動物本来の
姿 を み せ る 牛 た ち。 牛 舎 に
牧草を食べ、まさに自然の循
太陽の光をいっぱいに浴び
ながら、放牧地でのびのびと
付いた。後継者として、共に
になり、趣味や息抜きという
ものを忘れていた」ことに気
さんだが、ふと「仕事に夢中
実家に戻り早くも3年、昨
年ついに一夫さんから経営を
引き継ぎ仕事に励んできた仁
仕事も余暇も
更なる充実を
戻って特製の砂のベッドで存
頑張っている同年代の仲間た
ちが、それぞれの趣味の時間
受け継いだ夏期放牧
に 加 え、 将 来 の 増 頭
を見越して5年前に
フリーストール牛舎
を 建 設。 3 年 前 か ら
は砂のベッドを導入
した。
日本では珍しい砂
の ベ ッ ド だ が、 ベ ッ
ド・ メ イ キ ン グ や、
機械の維持管理等の
作業性は以前より負
担 が 増 し た も の の、
乳房炎や運動器病の
牛が減ったことで牛
群全体の生産性は向
上 し て い る と い う。
こ れ に は 仁 さ ん の み な ら ず、
一夫さんをはじめ家族にも大
好評。噂を聞きつけ、近隣か
分にリラックスして過ごす彼
女たちを見ていると「心が洗
も大切にしている姿を見て急
らの見学者も多いという。
われますね」と笑う。
にうらやましくなったとい
う。
「 農 家 の 良 い 点 は 工 夫 次 第
である程度時間の融通が利く
ところ。責任と自由のバラン
スを保ちつつ、これからは余
暇の時間も大切にしていけた
ら」と話す仁さん。農作業が
早く済み、天気に恵まれた日
などは、最近買ったバイクに
またがりちょっとしたツーリ
ングを楽しむことも。自分だ
けの趣味の時間や、家族と楽
しく過ごす時間を更に大切に
することで、仕事にもより打
ち込めるようになった。
これからについて
今後の目標を尋ねると「牛
群の安楽性を維持、向上させ
つ つ 搾 乳 牛 を 2 倍 に 増 や し、
個体販売も始めること」と意
気 込 む 仁 さ ん。「 た と え 辛 い
ことや苦労があっても、環境
や時代のせいにはしたくな
い。土台を作ってくれた両親
や支えてくれる家族に感謝
し、辻本牧場の更なる発展を
目指します!」と根っからの
明るい笑顔で話してくれた。
(井上 伸)
7
幕別町糠内
本別町勇足
積極的なワクチン接種に取組み中。元気な牛づ
くりを心がけ、がんばります。おまけに、ポ
ニーも繁殖しようかな?
松岡 賜徳さん、安素香さん
た ま の り
あ
す
か
中札内村西戸蔦
4月に結婚しました。二人で協力し合って良い
牛を育てられるように頑張ります。
㈲南部育成牧場 南部 恭平さん(26)、
理央さん(25)
ファイターズと妖怪ウォッチが大好きな元気3
兄弟です。
(左から)竹田 咲くん(5)、
一歩くん(10)、和くん(7)
新得町上サホロ
さ く
い
っ
ぽ
に こ
足寄町長野
牧場に入り半年が経ちました。まだまだわから
ない事がたくさんありますが、色々挑戦して牧
場のために活躍していきたいです。
友夢牧場の村上 明弘さん(25)
去年11月に金子拓也さんが加わり、
沙洪娟さんと
合わせ従業員が2名となりました。家族、
従業員共
に力を合わせて、
良い牧場にしたいです。
(左から)沙洪娟さん(中国吉林省出身)、
荻原 博佳さん、きよ子さん、
金子 拓也さん(群馬県出身)
サ
コ ウ エ ン
8
大樹町石坂
浦幌町十勝太
北海道に来て10年。J-Proで働いて3年半経ちました。
犬&猫と一緒にドライブ&お世話してくれる人募集しています。
㈱J-Proコントラクトファームの
三好 朝美さん、愛犬の大和(左側♂)と
鞍馬(右側♂)
40ヘクタールの放牧地で夏期は5月末から10
月末まで放牧しています。就農3年目の息子と
3人で頑張っています。
(左から)山本 友一さん、竜平さん(25)、
薫さん
広尾町新生
上士幌町改進
4月に結婚しました。牛が大好きな二人。これ
からも仲良く頑張っていきます。
青木 昇一さん、未来さん
帯広市基松町
いつの間にか還暦を迎えました。
跡は息子に任せ引退したい気もするし、もう少
し牛たちと会話もしたいし。
浦野 陸幸さん
み つ ゆ き
2年前に新牛舎が完成し、生産乳量を増やして
いるところです。昨年、全国共進会に初出場す
ることができました。5年後の宮崎大会を目指
して共進会にも力を入れていきたいです。
野原 慎也さん
9
水
講 師 は、 将 来 調 理 師 を 目 指 し
講師の説明に真剣な表情で耳を傾ける
て、生産技術系列食品分野を専攻
している生徒が務め、作業ごとに
注意点を分かりやすく説明してい
た。部員からの質問にも、一つ一
つていねいに答え、部員たちも熱
心に聞き入っていた。
トマトソース作りから始
ま っ た 実 習 は 約 3 時 間、 終
始 和 や か な ム ー ド で 進 み、
最後は参加者全員で焼き立
てのピザを堪能した。
和気あいあいと楽しく
ひ ろ め
(長平)
泉 谷 宏 女 さ ん 美( 蔓 地 区 )
は「日常は目分量で調理して
い ま す が、 レ シ ピ ど お り の
分量で調理すると本当にお
いしいものが出来上がりま
す ね。 地 元 の 高 校 生 と も 接
点がないので大変貴重な体
験が出来ました」と話してく
れた。
青年部員が学校の先生に挑戦!
陸
JA陸別町の青年部
員 が、 陸 別 中 学 校 の 土
曜授業で先生役を務め
た。
町は小規模校ならで
はの先進的な学校運営
を目指して、文部科学省土曜授業
推進事業に応募。今年度から同校
で土曜授業(全 回)を実施してい
る。完全週5日制で基本的には休
みとなっている土曜日を利用し、
充実した学習ができるよう、平成
副部長の多胡智基さん
年度に省令が改正され、土曜授
業を実施する学校が増えている。
今回の授業ではキャリア教育
(職業に関する知識や技術)が取り
上げられ、2年生を対象に部員た
ちが酪農業についての授業を行っ
た。授業を終え、多胡智基副
部 長( 上 登 良 利 地 区 )は「 授 業
前のアンケートではあまり興
味がなさそうだったけど、授
業後のアンケートでは興味を
持ってくれた子が多くなって
25
く れ て 良 か っ た 」と 話 し、 庄
野誠人部長(下登良利地区)は
「 今 回 は 話 だ け だ っ た け ど、
もう1度授業をする機会があ
るので、次はエサなど持って
いけるものを使って授業した
い 」と 次 回 に 向 け て の 意 気 込
みを語ってくれた。
(福中 守)
部長の庄野誠人さん
別
10
清
JA十勝清水町女性部(表 由美
子 部 長 = 御 影 地 区 )に 所 属 す る 8
名が、このほど地元の北海道清水
高等学校で行われた食品実習に参
加し、ピザとベーコン作りに挑戦
した。
こ の 実 習 は、 同 校 の 協 力 の も
と、JA女性部員が地元の高校生
との交流を深めながら食品加工に
ついて学ぶことを目的に開催さ
れ、今年で4年目を迎えている。
地元高校生と食品実習
10
地域の話題
14
48
どの経歴を持つ。
町は、出生してから肥育牛とし
て町内の処理場で食肉加工される
まで、一貫管理されたあか牛を、
2年前から「いけだ牛」としてブラ
ン ド 化 し、 販 売 に 力 を 入 れ て い
る。
(堤)
忠類和牛おいしいよ!
20
300
焼肉は大盛況だった (写真提供:JA忠類)
類
110
忠
第 回忠類どんとこいむら祭り
がこのほど、道の駅忠類特設会場
で開催され、昨年より2割増の
3,
000人ほどの来場者が訪れ
た。
忠類和牛改良組合の役員とJA
忠類、役場、普及所の職員による
忠類和牛の販売では、約 ㌕のA
4ランクの枝肉をステーキ、ロー
ス、 バ ラ の 精 肉 と ハ ン バ ー グ 用
に 加 工 し 提 供。 約 ㌕ は 焼 肉 と
年々リピーターを増や
し好評を得ている。
同組合の会長を務め
る 高 橋 一 男 さ ん( 元 忠 類
地 区 )は「 リ ピ ー タ ー を
さ ら に 増 や し、 そ れ を
励みに和牛生産になお
一 層 注 力 し、 今 後 も 忠
類和牛を広めていきた
い 」と 笑 顔 で 話 し て く れ
た。
し て 販 売 し、 午 前 中 に
は完売するほどの盛況
と な っ た。 和 牛 販 売 は
今 年 で 6 年 目 を 迎 え、
背中には大きく〝忠類和牛〟の文字が
(写真提供:JA忠類)
(木下)
地域の話題
11
最高位を受賞したあか牛の枝肉
朝 川 さ ん は「 あ か 牛 を 育
てる素晴らしい仲間と切磋
琢磨して今回の受賞に至り
ま し た。 普 段 か ら ス ト レ ス
を掛けないことが大切です
が、 出 品 牛 に は 月 齢 と 体 重
に 特 に 気 を 遣 い ま し た。 ブ
ドウの絞りかすとワインの
おりを加えた飼料を与えて
い ま す。 今 は 息 子 が 主 体 と
な り 育 て て い ま す 」と 話 し
てくれた。
勝井勝丸町長にも受賞の報告を行った
(写真提供:北海道池田町役場)
21
田
13 11
池
このほど安平町で開催された第
回北海道あか牛枝肉共励会で、
豊田地区の朝川悟さん出品の鶴光
朝号が、みごと最優秀賞を受賞し
た。
全道から 戸 頭、うち池田町
からは7戸 頭が出品し、池田町
のあか牛が最優秀賞を受賞するの
は、第6回大会以来8年ぶり。
朝川さんは昭和 年に9頭であ
か牛の飼養を始め、翌年には町内
の品評会に出品し最高位を獲得。
その後十勝共進会に出品し、黒毛
以外の部門で最高位を受賞するな
最優秀表を受賞 !!
26
武隈英和実行委員長(右)と時田美昭氏(左)
上映後には、製作者の時田美昭
氏 に よ る「 子 ど も た ち の 夢 を 支 え
る 」と 題 し た 講 演 も 行 わ れ、 時 田
氏 は「 夢 は 打 ち 明 け る こ と で 周 囲
の人たちが支えてくれる。頑張れ
ば夢は叶うし年齢も関係
ない」と力強く語った。
今回の実行委員長を
務 め た 武 隈 英 和 さ ん( 牛
首別地区)は「豊頃町は畜
産に携わっている人も多
く、テレビで放送されて
いたのを観てこれだと
思った。この映画を観て
夢を持つこと、それに向
かって懸命に努力するこ
との大切さを子どもたち
に 感 じ て 欲 し い 」と 話 し
てくれた。
北海道教育長賞受賞しました!
『 第 回 牛 や ミ ル ク の あ る 風 景
絵画コンクール』(主催=北海道牛
乳 普 及 協 会、 ホ ク レ ン )で、 南 瓜
幕地区で酪農を営む正保拓也さん
の長女、もえさん( )が北海道教
育長賞を受賞した。
同コンクールは北海道の酪農と
牛乳に関心を深めてもらおうと、
毎年道内の小中学生を対象に行わ
れ、 平 成 年 は 点 の 応 募 が あ
り、教育長賞は各学年から1名の
選出となる。
もえさんは、放牧されている4
頭 の ホ ル ス タ イ ン を 描 き「 牛 を 画
面いっぱいに描くことが難しかっ
追
12
509
時田美昭氏による講演
(大河内)
鹿
28
27
豊
頃
このほど豊頃町のえる夢館はる
に れ ホ ー ル に て、 映 画「 夢 は 牛 の
お 医 者 さ ん 」の 上 映 会 が 行 わ れ、
子どもからお年寄りまで多くの観
客が集まった。
1987年、新潟県の小学校に
“入学”した3頭の子牛との出会い
から牛のお医者さんになる夢を抱
いた少女が夢を叶え、活躍してい
く 年間を描いたドキュメンタ
リー映画に会場は笑いや感動に包
まれた。
「夢は牛のお医者さん」 上映会
今回入選を果たしたみんなと(後列中央がもえさん)
た。受賞が決まった時は、とても
大きな賞をもらえてびっくりし
た 」と 笑 顔 で 話 し て く れ た。「 将 来
はお花屋さんか、酪農の仕事をし
た い 」と 話 す も
えさんに、拓也
さ ん も「 娘 の 将
来に、酪農の仕
事が選択肢とし
て入っているこ
とはとてもうれ
しい。これから
も頑張ってほし
い 」と 期 待 を 寄
せる。
(城田)
笑顔で取材に応じてくれたもえさん
12
地域の話題
50
「らららマルシェ」外観
50
店内ではさまざまな野菜などが並んでいた
とあって、開店前から 名以上の
行列ができた。
自身も熟成じゃがいも
や、 長 い も、 キ ャ ベ ツ な ど
品目を出品する波佐康弘
さ ん 富( 丘 地 区 は「
) 音 更、
十勝の魅力を一人でも多く
の 人 に 伝 え た い。 安 心、 安
全でおいしい野菜をもっと
知 っ て も ら い、 食 べ て も ら
い た い。 多 く の お 客 様 に こ
の お 店 に 来 て い た だ き、 地
域の魅力を知ってもらいた
い」と話してくれた。
20
「クロスタウンおとふけ」
は「 ら ら ら マ ル シ ェ」の ほ
か、 飲 食 店 な ど が 随 時 オ ー
プンを予定している。
(社浦)
ゴボウの収穫に挑戦
44
28
「 め む ろ 地 産 地 消 バ ス ツ ア ー」
(芽室町役場主催)が行われ、下は
3歳から上は 歳までの 名が参
加 し、 丸 山 地 区 の 吉 田 知 浩 さ ん
( )の農場を訪れた。
吉田さんから農場の規模、作付
内容の説明後、早速ゴボウの収穫
体験に。女性の参加者が多く、年
齢層も高かったため、なかなか手
で抜けずに悪戦苦闘した。その分
抜けたときの感動は格別のようで
参加者は収穫体験を楽しんだ。
ゴボウ掘りに挑戦する参加者(写真提供:芽室町役場)
ゴボウ掘り機による収穫作業を
披 露 す る と「 す ご い! こ ん な ふ う
に 抜 け る ん だ!」、「 こ ん な に 早 く
抜 け る ん だ!」な ど と 驚 き の 声 が
あがった。
吉 田 さ ん は「 楽 し く 作
業をしてくれるとやりが
い が あ る。 多 く の 人 に 見
て も ら う た め に も、 今 後
は受け入れてもらえる農
家をもっと増やしたい」と
話 す。 個 人 で も 毎 年 シ ン
ガポールからのツアーを
受 け 入 れ て お り、 ト ラ ク
ターカーゴで畑を回るの
が好評で「風景を見て楽し
ん で も ら っ て、 農 業 の 楽
しさも知ってほしい」と話
してくれた。
吉田さんの説明を受ける参加者
(写真提供:芽室町役場)
(宮脇)
地域の話題
13
室
芽
85
音
更
13
「 ロスタウンお
複合商業施設 ク
と ふ け 」木( 野 大 通 西
内) に「 ら
ららマルシェ」がオープンした。
新しくきれいな店内には音更町
産のブロッコリー、スイートコー
ン、ほうれん草など新鮮な野菜の
ほか、十勝産の農畜産物を使った
加 工 品 な ど が 並 べ ら れ て い る。
オープン初日には、音更産の人参
やじゃがいもなどの野菜詰め合わ
せが先着 名にプレゼントされる
産直市場オープン
プロからの指導を受けながら
脱穀作業も児童たちの手で
お米をたくさん食べて大きくなっ
てほしい」と話す。
刈取後は、校庭内のビニールハ
ウスに運び、傘架け乾燥。脱穀作
業では、近隣農家の納屋で眠って
いた古い脱穀機などを使用し、
作業中は体中がチクチクするな
ど悪戦苦闘しながらも、無事に
精米までの一連の作業を終え
た。後日、全校生徒で餅つきを
行い、大地の恵みや今回お世話
になった方に感謝しながら、つ
きたての餅を味わった。
子 ども たちに
服部校長は 「
は 、自 分 た ち で 育 て た も の が 、
食べ物になる感 動を覚 えて欲し
い。これらの事を通じて、開かれ
た 学 校 、地 域 交 流 につな が れ ば
と考えています と話している。
」
(富樫 義)
秋の味覚大集合
更
別
更別村での食・遊び・踊り・歌・太
鼓 な ど 盛 り だ く さ ん の 内 容 の「 さ
ら べ つ 大 収 穫 祭 2 0 1 5」が こ の
ほど更別村ふるさと館野外広場な
ど で 開 催 さ れ た。 こ の 催 し は「 収
穫 祭 」と「 ふ る さ と 祭 り 」と を 合 体
させた形で、2年前から開催して
いる秋の一大イベント。
000
当日は村内外から約4,
人もの行楽客が、“おいしい食”
を求めて来場した。JA青年部が
販売する農産物販売コーナーで長
蛇の列が、出店コーナーでは、村
特産のうどん、更別農業高校の生
徒が考案した大手亡を使ったコン
フィチュール「ペルル・ド・サラ
ダイナミックなかしわ太鼓
(写真提供:更別村役場)
池
田
池 田 町 立 利 別 小 学 校( 服 部 和 樹
校 長 )の 児 童 が、 稲 刈 り の 体 験 学
習を行った。春先の体験学習で植
えた稲が実りの秋を向かえ、この
日の収穫となった。
多田英俊さん(千代田地区)や保
護者に鎌の使い方や、刈り取った
稲の束の作り方などの手ほどきを
受け、自分たちの手で黄金色に仕
上がった稲を刈り取った。多田さ
ん は 児 童 た ち に 向 け て「 農 作 業 の
楽しさを知ってほしい。おいしい
稲刈り体験学習
(布施)
ベツ」(さらべつの真珠という意
味のジャム)、ステーキの実演販
売、JA青年部によるご当地バー
ガーの販売など、多くの秋の味覚
でにぎわった。
食以外にも、華麗な演舞やかし
わ太鼓などのステージコーナー、
絶叫フワフワスライダー、ミニト
ラクターBAMBAなどのファミ
リーコーナーも用意され、大人か
ら子どもまで楽しめる催しとなっ
た。 牛乳試飲、乳製品の販売を担当
したJAさらべつ酪農部会幹事の
高 田 直 樹 さ ん( 上 更 別 地 区 )は「 来
場してくれた方々に、おいしく牛
乳を飲んでいただき、乳製品も間
もなく完売しました。来年も、多
くの方々が来て、楽しんでもらい
たい」と話してくれた。
あったかーい牛乳飲んでくださーい!
(写真提供:更別村役場)
14
地域の話題
農場における
感染症のコントロール
十勝NOSAI 家畜部
牛の主な感染症は表− 1 のとおりですが、これらの感染症を発生・まん延させないためには、下
記の内容で農場内に病原体を入れないことと排除することが重要です。なお、畜舎、器具や作業
車両の洗浄や消毒に使用する薬剤は、目的に合ったものを用い、使用説明書に従った濃度で使用
願います。
①農場内では清潔な作業服・長靴を着用し、糞便で汚れた長靴では飼槽に踏み入らない。
②哺乳に使用する哺乳瓶、哺乳バケツは頭数分用意し、使用後は洗浄消毒する。
③飼槽、ウォーターカップ、飲用水槽は日頃から汚れを除いて水洗し、牛床は糞便を取り除いて消石灰を散布し、乳頭や
皮膚などの「あれ」を防ぐために十分な敷きワラなどを敷く。
④消石灰は水に溶けてアルカリ性になることで病原体に効果を示すことから、農場内敷地への消石灰散布は降雨する前に
実施することが望ましい。
⑤畜舎から堆肥舎までの糞便の運搬経路は公道や牛移動通路を通らないようにして消石灰を散布する。
⑥糞便搬出する車両と飼料を給与する車両は分けて使用し、糞便や家畜の運搬および堆肥の切り返しに使用した車両は、
高圧洗浄機などで洗浄消毒する。なお、塩素系およびヨード系消毒剤はサビやすいので、消毒後は必ず水洗する。
⑦多くの病原体は 60℃以上の熱で死滅することから、糞便を堆積した当初は、表面を消石灰で覆うことで病原体を死滅
させ、内部は発酵熱で死滅させる。さらに堆肥を切り返しすることで(月1回は実施)、堆肥のあらゆる部分が 60℃以
上になるようにする。
⑧注射針や直腸検査用手袋は1頭ずつ交換し、除角や去勢などで使用する器具は1頭ごと使用した後に消毒液に浸漬して
使用する。
表-1
牛における主な伝染病
病名等
ヨーネ病
病原体
細菌:ヨーネ菌
法定伝染病
患畜(発症牛、検査陽性牛)
牛ウイルス性下痢・粘膜病
(BVD-MD)
ウイルス:牛ウイルス性
下痢ウイルス
届出伝染病
発症牛
(持続感染(PI)牛含む)
主な症状
(急性)発熱・発咳・流涎・下痢・
口腔粘膜び爛
(慢性)発育不良・削痩・下痢
感染経路
検査法
感染牛の処置
下痢・削痩
・ヨーネ菌(感染牛の糞便)を ・感染牛の鼻汁、糞尿の経気道感染
経口摂取
・垂直感染(胎子感染)
・血液検査
・糞便検査
・治療法はなく隔離し法令殺
牛白血病
(BLV)
サルモネラ症
細菌:サルモネラ・ダブリン
サルモネラ・ティフィムリウム
左記以外の
サルモネラ属菌
ウイルス:牛白血病ウイルス
発症牛
発症牛
発熱・食欲減退・下痢・粘血便
流産(ダブリン)
・サルモネラ属菌(感染牛の糞尿、だ液および乳汁)
の経口摂取
・母牛の菌血症で稀に胎子感染
・血液検査
・糞便検査
(スクリーニング検査としてバル ・サルモネラ・ダブリンについては血 ・糞便検査
ク乳)
液検査を併用
・隔離し生菌製剤および抗菌性物質の投与による治療
・持続感染(PI)牛は治療法はなく
・成乳牛では粗飼料割合を高めた飼料給与
隔離し淘汰
・治療等に反応しない牛は淘汰
リンパ球増加・体表(内)リンパ
節腫脹・削痩・元気消失・食欲不
振・下痢
・感染血液の直接侵入
(感染血液が付着した注射針、
直検手袋、器具、吸血昆虫な
どを介して侵入)
・感染乳汁の経口摂取
・血液検査
・治療法はなく隔離し淘汰
・症状がある場合は、と畜および生乳を出荷することはできない
感染牛のと畜
・生乳出荷
感染予防
ワクチンによる
予防
・症状がなくても感染が確定した場合は、と畜および生乳を出荷す
ることはできない
・確定診断の検査期間中(検査
材料を採取した時点から)、
と畜および生乳の出荷を自粛
・感染牛を隔離
・感染血液、乳汁、糞便、尿などが付着した器具等の洗浄消毒
・牛舎(飼槽、水槽、通路、牛床など)の消毒
・初乳の加温殺菌
・吸血昆虫に接触させない
・抗体陽性牛の計画的な淘汰・
更新
・生ワクチン又は
不活化ワクチン
・不活化ワクチン
(感染阻止はできない)
協力 十勝家畜保健衛生所
15
農作
支 払 共 済 金 約 2億 5 817 万 円
12月支払いに係る共済目的の種類等ごとの共済金は以下のとおりです。
平成27年産 農・畑作物共済損害評価高一覧表 引 受
区 分
戸数
①
共済目的の種類等
農作物共済
水
共済金額
②
戸
損害評価高【12月支払い分】
被害率
支払共済金
戸数
金額
④
③/①
④/②
戸 数
③
円
戸
円
稲
9
8,052,200
0
0
%
平成26年産支払実績
支払共済金
%
0.0
円
0.0
0
843,506,507
播
麦
3,401
24,235,704,655
10
5,138,998
0.3
0.0
春
播
麦
131
343,088,111
5
344,258
3.8
0.1
7,409,822
澱 粉 加 工 用
647
2,837,389,947
97
23,968,627
15.0
0.8
23,905,000
食 品 加 工 用
21,051,231
ばれいしょ
秋
1,222
6,376,385,270
59
23,880,261
4.8
0.4
用
279
2,939,178,275
18
18,529,140
6.5
0.6
6,020,400
用
1,112
4,437,456,542
71
32,328,377
6.4
0.7
28,247,714
半 相殺普通大豆
185
399,113,270
2
991,416
1.1
0.2
0
半相殺黒大豆
27
15,798,617
0
0
0.0
0.0
59,048
種
子
食
大豆
613,989,312
30
4,586,032
14.0
0.7
26,706,600
2,582
7,164,029,548
79
106,514,716
3.1
1.5
4,724,400
亡
613
1,000,178,709
5
1,593,348
0.8
0.2
692,220
類
1,115
1,565,705,434
9
3,894,016
0.8
0.2
14,548,720
大 福・ ト ラ 豆
10
5,236,499
0
0
0.0
0.0
0
花
豆
20
16,926,579
0
0
0.0
0.0
0
ぎ
155
1,174,587,805
9
36,407,219
5.8
3.1
9,030,816
菜
2,558
20,319,943,969
367,792,795
ば
60
154,250,411
5,190,775
加工用スイートコーン
794
907,030,645
食 用 スイートコ ーン
49
79,351,670
いんげん
畑 作 物 共 済
214
豆
加 工 用えだまめ
小 た
手
金
時
ま
て
そ
ね
ん
ゃ
128
120,004,638
全 相 殺 普 通 大 豆
1,045
3,930,955,058
全 相 殺 黒 大 豆
162
149,991,620
か
ぼ
ち
合 計
78,794,348,784
2月ごろ支払予定
7,140,928
4,484,115
4,397,037
8,541,375
3月末ごろ支払予定
258,176,408
―
2,615,680
―
1,386,065,183
※1 中央欄の損害評価高の「ばれいしょ、たまねぎ」は第1回目の共済金仮渡し分です。
※2 今後、組合では、経営所得安定対策に係る確認を行い、その結果によっては支払共済金等が変更になる場合があります。
《主な作物の被害概要》
【たまねぎ】
【小豆】
干ばつによる生育不良により減収となりま
6 月上旬の強風により発芽直後の茎葉が枯
した。
死しました。
16
加入はもうお済みですか?
近年、急速に発達した低気圧がもたらす強風や大雪などで園芸施設に被害が発生して
います。
こうした災害の備えとして、園芸施設共済への加入をお勧めします。
▶被害が発生した場合は、すぐに連絡を!
休日でも、留守番電話およびFAXで受付けしておりま
す。
被害申告が遅れた場合、共済金の支払対象とならないこ
とがありますので、ご注意願います。
また、被害棟数が多数発生した場合、損害評価に時間を
要することがありますので、緊急に修復する場合は被害を
受けたビニール・パイプ等を保存しておいてください。
▶加入申込み、被害の届出については最寄りの事業所までご連絡願います。
帯 広・芽 室
中部事業所
電話(0155)63−2206
FAX(0155)63−2209
中札内・更 別・忠 類・大 樹・広 尾 南 部 事 業 所
電話(01558)6−2141
FAX(01558)6−2034
新 得・清 水・鹿 追
西部事業所
電話(0156)62−2072
FAX(0156)62−2737
本 別・足 寄・陸 別
北部事業所
電話(0156)29−8800
FAX(0156)29−8804
幕 別・池 田・豊 頃・浦 幌
東部事業所
電話(015)574−2421
FAX(015)574−3799
音 更・上士幌
北西部事業所
電話(0155)32−8010
FAX(0155)32−8002
園芸施設共済の補償が
拡充されています
自然災害等により被災した園芸施設を再建し、速やかに農業経営の継続が図られ
るよう、園芸施設共済の補償が平成27年2月から拡充されています。
【主な拡充内容】
・ハウス本体の耐用年数の見直しと補償価額の引上げ
・組合員選択による再建に要する復旧費用の追加
・組合員選択によるパイプハウスの撤去費用の追加
※お問い合わせは、最寄の事業所までご連絡願います。
17
さん (50歳)
大場 正樹
き
ま さ
音更町 万年
ば
お お
自慢のボード(定価17万円)を抱えて
上達を諦めかけていた頃に
「音更山の会」の仲間と出会
い、改めてスノーボードの楽
もやってきた。
就農前からスキー場通いを
していたものの、我流のため
こどもの頃から外遊びが大
好きな大場さん。そんな大場
さんが毎年心待ちにしている
スノーボードシーズンが今年
もう少し若ければジャンプや
では道内各地の山(天然のス
キー場)で楽しんでいる。
「最近のスキー場はボー
ダーの方が多いくらいだけ
ど、始めた当時は滑る場所も
制 限 が 多 く て 苦 労 し ま し た。
もともとセンスのいい正樹
さんは、僅か一シーズンのゲ
レンデ通いで、周りの人の滑
りに追い付くほど上達し、今
山仲間と山行中
しさを知った。
登るより滑 る 方 が 好 き
高難度の技にも挑戦してみた
いけど、仕事がら怪我もでき
ないしね…」と少し悔しそう。
・ ・
「さすがにトシなので足腰
が衰えないように、夏場もな
るべく登山に出かけたりして
います。でもやっぱり登るよ
り降りる(滑る)方が好きだ
な」と笑顔で話してくれた。
(松本)
一緒に遊びたい方、興味のある方はYou Tube で「音更山の会」を検索!
18
就農三年目。
毎日が勉強!
今後は小規模でも牛一頭一
頭の能力を伸ばしていくよう
と話す。
実家を継ぐことを決意した」
業のことを学ぶうちに自然と
たわけではない。進学して農
を継ぐことを明確に決めてい
と語ってくれた。
旅行などをするのが楽しみ」
冬季には畑も落ち着いて少し
て 仕 事 が あ る の で 大 変 だ が、
と酪農の複合経営は年間通し
るのがこの仕事の魅力。畑作
なる。努力するほどお金にな
加藤正美牧場は乳牛約 頭
( 搾 乳 牛 約 頭 ) を 飼 養 し、
大学で2年、北海道立農業大
な経営を目指して、努力を惜
後継者の大介さんは、高校
卒業後、専修大学北海道短期
も作付けする複合農家。
てん菜、大豆、小豆、ゴボウ
学校で2年の計4年間、農業
しまない大介さんは「日々勉
強の毎日。青年部などの仲間
(秋月)
は 時 間 に 余 裕 が で き る の で、
や畜産について学び、就農し
て3年目を迎えた。
たちとの交流はとても刺激に
加藤 大介 さん(24歳)
だ い す け
と う
か
50
「高校卒業時には将来実家
19
十勝の
担い手たち
清水町 下佐幌協和
30
洋一さんから克典さんへのメッセージ
拓農地区の梅津洋一さんは、搾乳牛 53 頭
を飼養し、小麦を 11㌶作付けしている。22
年前に由子さんと結婚し、二人三脚で酪農、
畑作作業に従事してきた。今年の春に長男の
克典さんが高校を卒業し、就農したことをと
ても喜んでいる。家族の絆を最も大事にして
いる洋一さん「今後は家族の協力を得て、搾
乳牛を増やし、収益を上げていきたい。土づ
くりにも目を向けていきたい」と力強く語る。
克典さんには「時間に追われる仕事ではある
が、常に目標を持って経営に励んでもらいた
い」と話してくれた。
う め
つ
よ う
い ち
よ し
こ
本別町 拓農 梅 津 洋 一 さ ん(48歳)
由 子 さ ん
家族の絆で夢の実現へ
う め
つ
か つ
の り
梅 津 克 典
さ ん(18歳)
未来へ
バトンタッチ
幼少の頃から動物が大好き
だった克典さん。今年の3月に
士幌高校を卒業し就農した。
一人前の酪農家になるため
日々奮闘中で、現在は餌作りと
牛床の清掃が主な役割だが「今
後は父の背中を見ながら多くの
ことを学び、一日でも早く経営
に参加できるよう頑張っていき
たいです」と意欲をみせている。
発行/平成28年1月1日 編集発行/十勝農業共済組合・総務部総務課 印刷/大同出版紙業株式会社