4.0MB - 新エネルギー・産業技術総合開発機構

NEDO 省エネルギー技術フォーラム 2015
エネルギー使用合理化技術戦略的開発
フェーズ名:実用化開発
<インバータ高効率化のためのGaN双方向スイッチの
研究開発>
事業実施法人名:パナソニック(株)
名古屋工業大学
産業技術総合研究所
研究開発期間:平成20年6月~平成23年2月
1.研究開発の背景、目的、目標
2
1.1.パナソニックにおけるGaNデバイス開発
■パナソニックでは1999年より研究開発を開始、2004年にパワー⽤途にも展開
NEDOプロジェクト
2008-2010年
インバータ高効率化のた
めのGaN双方 向スイッチ
2011-2013年
GaN DC系電力
変換デバイス
2014-2016年
GaN双方向電力
変換器の開発
パワースイッチング応用
融合
ノーマリーオンSi上
GaNパワーFET
10kV
FET
ノーマリーオフ
GIT
GaN
インバータIC
NSJ
ダイオード
GaN双方向
トランジスタ
統合設計環境
GaN受信IC
共鳴器
GaN送信IC
2000
マイクロ波
GaNパワーFET
2001
低雑音
GaNFET
2002
2003
2004
マイクロ波
GaN SW-IC
短ゲート
GaN FET
制御
出力1
Output 1
入力
Input
Transfer HFET
Output 2
出力 2
Shunt
HFET
高周波応用(マイクロ波、ミリ波)
2005
制御
2006
2007
2008
2009
K帯
GaN MMIC
2010 2011 2012 2013 2014
絶縁ゲート
ドライバ素子
1.研究開発の背景、目的、目標
3
1.1.背景
<位置付け、必要性、重要性>
■ インバータは省エネルギー化実現のためのコア技術であり、その⾼効率化が
強く求められている
家庭での電力消費内訳
家庭での電⼒消費内訳
電気カーペット
4.3%
エアコン
25.2%
テレビ
9.9% 照明用
16.1%
冷蔵庫
16.1%
出典:エネルギー白書
グローバル市場でのインバータ化を促進
(エアコン23%→50%、冷蔵庫5%→10%とした場合)
120億kWh節電
8基の⽕⼒発電所相当
3000kWh/年
ノンインバータ
インバータ
エアコン
年間消費電力(
1台当り)
温水洗浄
便座
3.9%
その他機器
20.2%
年間消費電力(
1台当り)
衣類
乾燥機
2.8%
食器洗浄
乾燥機
1.6%
インバータによる省エネ効果(1台あたり)
1000kWh/年
ノンインバータ
インバータ
冷蔵庫
CO2換算すると,400万t削減
(⽇本の年間総排出量13億tの
0.3%相当削減)
1.研究開発の背景、目的、目標
4
1.1.背景
<国内外の市場動向・技術動向>
■ インバータにはシリコン(Si)デバイスが⽤いられる
⾼効率化はSiデバイスの特性で制約 ⇒ 新材料のイノベーションが必要
電流電圧特性の⽐較(同⼀サイズ)
デバイス耐圧とオン抵抗の関係
1.2
オン抵抗 (mWcm2)
電流 (A/mm)
電圧
20倍
10 2
1.0
GaN
0.8
10 1
0.6
0.4
10 0
Si
0.2
0.0
0
抵抗
1/1000
20
40
60
電圧 (V)
80
100
10-1 2
10
103
耐圧 (V)
GaN(窒化ガリウム)はシリコンの物性限界を⼤きく凌駕
104
1.研究開発の背景、目的、目標
5
1.2.従来の課題、目的、目標
<目的、目標>
<従来の課題>
Siデバイスは電流電圧特性に電圧オフセット
⇒ インバータ損失⼤
GaNパワーデバイスを⽤いた新規インバータ
従来のSiインバータ回路
Si-IGBT
電圧オフセット無く双⽅向に電流を流せる
GaNパワーデバイスによりインバータ損失低減
GaNパワーデバイス
ダイオード
IF
IF
駆動電流
IF
モータ
モータ
駆動電流
還流電流
電流
電流
I
電力ロス R
電圧
IR
IR
電流
電力ロス
VF
VF
損失 = VF・IF + VF・IR
RON
電流
IF
電圧
還流電流
RON
IR
電圧
損失 =
Ron・IF2
電圧
+
Ron・IR2
1.研究開発の背景、目的、目標
6
1.2.従来の課題、目的、目標
<目的、目標>
ダブルゲート型のGaNパワーデバイスで双⽅向スイッチを実現
従来のIGBTを⽤いた双⽅向スイッチ
ダブルゲート型GaN双⽅向スイッチ断⾯図
IGBTとダイオード
合計4素子
Source
(S1)
Gate1
(G1)
Gate2
(G2)
Source2
(S2)
i-AlGaN
1素子で双方向
機能を実現
i-GaN
バッファ層
基板
オン抵抗=3.1mΩcm2
電流
電圧
PN接合ダイオードによる
オン電圧ドロップが発生
Ids (mA/mm)
ソース間電流
(mA/mm)
400
Vg1=Vg2=5V
300
4V
3V
2V
200
100
0
1V
-100
-200
オン電圧ドロップのない
良好な双方向スイッチ動作
-300
-400
-10
-8
-6
-4
-2
0
Vds (V)
2
4
ソース間電圧 (V)
6
8
10
2.研究開発体制、研究開発内容
2.1.研究開発体制
7
(2008年度)
パナソニック株式会社
・セミコンダクター社
デバイス設計・試作・評価
研究開発責任者
・ホームアプライアンス社
エアコンインバータ設計・評価
パナソニック株式会社
上田 大助
・先端技術研究所
IC/モジュール実装・評価
GaN基礎物性評価
名古屋工業大学
GaN結晶成長
(独)産業技術総合研究所
デバイスモデリング
再委託先
パナソニックエコシステムズ
小型空調インバータ設計・評価
2.研究開発体制、研究開発内容
8
2.2.研究開発内容
(1)GaN結晶成長技術の研究(GaN層厚膜化・耐圧向上)
熱膨張係数: Si < GaN < AlN
格子定数: Si > GaN > AlN
GaN
GaN
GaN
①
AlN
Si基板
Breakdown Voltage (V)
1000
■熱歪をAlN/GaN超格⼦の格⼦歪で緩和
■総膜厚の増加に伴い耐圧が向上し、
9.0 μmにおいて耐圧1813 Vを達成
圧縮歪
②
多層膜緩衝層
(AlN/GaN SLS)
応
力
緩
和
Si基板
GaN:理論値
Ec=~300 V/m
(~3x106 V/cm)
貫通転位
の影響?
500
表面に大きさ1 m程度
のピットがあるサンプル
測定値:~180 V/m
(~1.8x106 V/cm)
0
0
1
2
3
Total Thickness (m)
4
5
<名古屋工業大学>
2.研究開発体制、研究開発内容
9
2.2.研究開発内容
(1)GaN結晶成長技術の研究(移動度向上・均一化)
HFETエピ断面構造
断面TEM写真
■合⾦散乱を抑制できる薄膜AlNスペーサ
導⼊と成⻑圧⼒検討により
・移動度最⼤ 1826cm2/Vs
・均⼀性±4.8%
を実現
<名古屋工業大学>
2.研究開発体制、研究開発内容
10
2.2.研究開発内容
(2)デバイス技術:双方向スイッチの大電流化・高耐圧化
オン特性
IIS2S1
S2S1(A)[A]
■6インチSi基板上GaNプロセスを確⽴
■⼤電流・⾼耐圧GaNパワーデバイス特性を確認
140
120
100
80
60
40
20
0
-20
-40
-60
-80
-100
-120
-140
-10
G1
G2
最大電流120A
VG1=4V
S2
S1
VG1=3V
VG1=2V
VG1=1V
VG2=4V
-5
0
VS2S1
VS2S1(V)[V]
5
10
オフ特性
1E-04
G1
8E-05
G2
VG1=VG2=0V
6E-05
IS2S1
(A)[A]
IS2S1
4E-05
S1
S2
2E-05
0E+00
-2E-05
耐圧770V
-4E-05
-6E-05
-8E-05
-1E-04
-500 -400 -300 -200 -100
0
100
VS2S1 [V]
200
300
400
500
<パナソニック株式会社>
VS2S1(V)
<パナソニック>
2.研究開発体制、研究開発内容
11
2.2.研究開発内容
(3)インバータ技術:GaNインバータの高効率動作確認
効率の出⼒依存性
■エアコン実機⽤GaNインバータを構築し
効率99.3%を達成
■従来IGBTと⽐較し損失を1/2以下に
削減
GaNインバータボード
ゲート回路 GaN双方向SW
商用
電源
P
F
C
出力電力
測定位置
M
エアコン
コンプレッサ
PFC制御
制御用
マイコン
99.3%
GaNパワーデバイス
99
効 率 (%)
評価装置全体構成
入力電力
測定位置
100
98
Si-IGBT
97
評価に使⽤したエアコン
96
95
94
93
92
0
500
1000
1500
出力 (W)
<パナソニック>
2.研究開発体制、研究開発内容
12
2.2.研究開発内容
(3)インバータ技術: インバータのワンチップ集積化
■GaNトランジスタを集積化し初めてGaNワンチップインバータを実現
■モータ駆動を確認し、IGBTと⽐較しインバータ変換損失を42%低減
インバータICの構造
GaN-based
Gate Injection Transistor(GIT)
U
V
W
M
Fe(鉄)イオン注入
による高耐圧素子
分離技術を開発
<パナソニック>
チップ写真
2.研究開発体制、研究開発内容
13
2.2.研究開発内容
(4)IC/モジュール実装技術:両面放熱型リードフレーム
■⾼放熱・⼩型化を⽬指した新実装技術を開発
①パッケージの抵抗・インダクタンスの低減
②パッケージの上部、下部の放熱板
(両⾯放熱構造)で放熱性向上
③フレーム⼀括実装+樹脂モールドで安価
断⾯図
Cuブロック
GaNチップ
絶縁膜
ハンダ
パッド
放熱板
プリント基板
外観写真
GaNチップ
リードフレーム
放熱板
インバータ駆動評価結果
2.研究開発体制、研究開発内容
14
2.2.研究開発内容
(4)IC/モジュール実装技術:新規ヒートパイプパッケージ
■パッケージにヒートパイプ構造を採⽤して、チップ表⾯を液体で直接冷却
2.研究開発体制、研究開発内容
2.2.研究開発内容
(5)等価回路モデル・シミュレーション技術の開発
15
2.研究開発体制、研究開発内容
2.2.研究開発内容
(5)等価回路モデル・シミュレーション技術の開発
■等価回路パラメータから計算したスイッチング損失は測定結果と良く⼀致
<産業技術総合研究所>
16
3.成果、実績、展望等
17
3.1.成果
GaN結晶成長技術
SiとGaN層の間にGaN/AlN歪超格子を挿入によるエピ厚膜化により総膜厚9.0μmを実現、エピ(縦
方向)耐圧として1813Vを実現。移動度を1826cm2/Vsまで向上。6インチ成長を確認。
デバイス技術
6インチ基板上でのGaNパワーデバイスにおいて最大電流120A、耐圧770Vを実現。
インバータ技術
GaNパワーデバイスをエアコン実機に適用し、1.5kW動作、最大効率99.3%達成。中間出力時にお
いて、従来のIGBTと比較し損失を21.8W低減し、当初目標(10.24W以上)を達成。
ワンチップ集積化ICによるインバータ駆動を世界で初めて確認、変換損失をIGBTと比較し42%低減
IC/モジュール実装技術
モジュール用両面放熱型リードフレーム実装、高放熱ヒートパイプパッケージを提案、デバイス動
作を確認しその効果を実証
デバイスモデリング
GaN素子の等価回路モデリングを確立し、スイッチング波形を再現、精度90%確認
3.成果、実績、展望等
18
3.2.実績等
特許出願 16件、 学会発表等 31件
特許出願状況
出願番号
名
称
特願2009-031099
半導体装置
特願2009-047789
半導体装置及びその製造方法
特願2009-152180
電力変換装置
PCT/JP2009/005828
半導体装置
PCT/JP2009/007263
半導体装置及びその製造方法
特願2010-009783
双方向スイッチのゲート駆動装置
特願2010-009784
双方向スイッチの駆動装置
特願2010-025093
双方向スイッチの駆動装置
特願2010-045440
電界効果トランジスタ
特願2010-053874
半導体装置及びその製造方法
特願2010-070342
半導体装置及びその製造方法
特願2010-072520
双方向スイッチ素子及びそれを用いた双方向スイッチ回路
PCT/JP2010/000054
電力変換装置
PCT/JP2010/005515
半導体装置及びその製造方法
PCT/JP2010/005609
半導体装置及びその製造方法
PCT/JP2010/007252
双方向スイッチ素子及びそれを用いた双方向スイッチ回路
3.成果、実績、展望等
19
3.2.実績等
学会発表状況-1
学会名
発表テーマ
電子情報通信学会研究会
Si(111)基板上AlGaN/GaN HEMT構造の多層膜構造検討による厚膜化
2009年春季第56回応用物理学関係連合講演会
Si(111)基板上AlGaN/GaN HEMT構造の厚膜化による耐圧改善
8th Topical Workshop on Heterostructure Microelectronics
Off-Breakdown Degradation of MOCVD Grown AlGaN/GaN HEMTs on Silicon due to Deep Pits
on the Morphology
2009 International Conference on Solid State Devices and
Materials
Effect of GaN Growth Pressure on the Device Characteristics of AlGaN/GaN HEMTs on Silicon
2009 International Conference on Solid State Devices and
Materials
Quasi-Normally-Off AlN/AlGaN/GaN MIS HEMTs Grown on 4 in. Silicon Substrate
IEEE Electron Device Lett., Vol. 30, No. 6, pp. 587-589
Breakdown Enhancement of AlGaN/GaN HEMTs on 4-in Silicon by Improving the GaN Quality on
Thick Buffer Layers
2009年秋季第70回応用物理学会学術講演会
Si(111)基板上AlGaN/GaN HEMTの耐圧に与えるピットの影響
電子情報通信学会研究会
Si(111)基板上AlGaN/GaN HEMTの高耐圧化
2009 International Electron Device Meeting
GaN Monolithic Inverter IC Using Normally-off Gate Injection Transistors with Planar Isolation on
Si Substrate
電気学会専門委員会研究会
ゲート注入型トランジスタを用いたワンチップGaNインバータIC
Workshop on Compound Semiconductors Devices and
Integrated Circuits (WOCSDICE 2010)
Development of Power GaN Devices for Switching Applications
International Power Electronics Conference (IPEC) – ECCE
ASIA -
GaN Power Switching Devices
第25回 スイッチング電源技術シンポジウム
GaNワンチップインバータIC技術
2010 International Conference on Solid State Devices and
Materials
Integration Technologies for GaN Power Transistors
3.成果、実績、展望等
20
3.2.実績等
学会発表状況-2
学会名
発表テーマ
International Workshop on Nitride Semiconductors 2010
Recent Progress in Normally-off GaN Transistors for Switching Applications
2010 International Conference on Solid State Devices
and Materials
Thermally Stable Isolation of AlGaN/GaN Transistors by Using Fe Ion Implantation
2010 International Conference on Solid State Devices
and Materials
Direct Liquid Cooling Technology for Power Semiconductor Devices
32nd IEEE Compound Semiconductor IC Symposium
Recent Advances in GaN Power Switching Devices
10th IEEE International Conference on Solid-State and
Integrated Circuit Technology (ICSICT)
Highly Efficient GaN Power Transistors and Integrated Circuits with High Breakdown
Voltages
2010 International Electron Device Meeting
Blocking-Voltage Boosting Technology for GaN Transistor by Widening Depletion Layer in Si
Substrate
電子情報通信学会
電子デバイス研究専門委員会
耐圧ブースト技術によるSi基板上GaNトランジスタの高耐圧化
SPIE Photonics West
GaN Power Device and its Future Prospects
電気学会 「グリーンITにおける化合物半導体電子デバイ
ス」調査専門委員会
耐圧ブースト技術によるSi基板上GaNトランジスタの高耐圧化
2011年 電子情報通信学会 総合大会
Fe注入によるAlGaN/GaN HFETの高耐熱素子分離技術
2011年 電子情報通信学会 総合大会
フレーム直接接合型両面放熱面実装インバータパッケージ
3.成果、実績、展望等
21
3.2.実績等
学会発表状況-3
学会名
発表テーマ
第18回SiC及び関連ワイドギャップ半導体講演会
GIT構造を持つAlGaN/GaN HEMTのデバイスシミュレーションによる解析
第18回SiC及び関連ワイドギャップ半導体講演会
GaN-HEMTを逆直列接続した双方向スイッチのスイッチング損失に関する検討
第57回応用物理学関連連合講演会
GIT構造を持つAlGaN/GaN HEMTのデバイスシミュレーションによる解析
第57回応用物理学関連連合講演会
GaN-GIT 双方向スイッチの等価回路モデル構築
Asia-Pacific Workshop on Widegap Semiconductors 2011
Equivalent-circuit-model for GaN-GIT bi-directional switch
3.成果、実績、展望等
22
3.3.今後の展望
■2012年度に本開発成果技術を⼀部適⽤したGaNパワートランジスタのサンプル供給開始
■2015年度量産開始予定
2010Fy
GaNパワーデバイス
初期モデル
GaNパワーデバイス
量産モデル
2013年3⽉ ニュースリリース
2015Fy
2020Fy
2012年度
サンプル供給開始
2015年度
量産開始予定
2015年5⽉ ニュースリリース
弊社ブースにて展⽰中
弊社ブースにて展⽰中
2030Fy
3.成果、実績、展望等
23
3.3.今後の展望
■開発したGaNパワートランジスタは、インバータ回路のみならず、各種電源回路の
省エネルギー化・⼩型化にも貢献
■ 回路構成
■ GaNパワーデバイス搭載
超⼩型電源 「ピコ電源」
弊社ブース
にて展⽰中
39.5
mm
トーテムポール型
ブリッジレスPFC
600V GaN Tr
400V
共振LLC型
絶縁DCDCコンバータ
600V GaN Tr
AC input
Noise Filter
Driver
Driver
パワー密度
30 W/in3
Amp
(1.83 W/cm3)
90
30
80
20
70
10
損失
60
0
100
200
300
出⼒電⼒ (W)
400
損失 (W)
効率 (%)
32bit CPU
120MHz
Driver
Arithmetic Unit
ROM/RAM
LLC 動作波形
40
効率
0
12bit A/D
PFC 動作波形
効率曲線
100
HPWM x 6
MCU
Isolator
Input
AC 200V
Resonant
current
Input
Current
PF:0.97
Output
DC 380V
Output
DC 12V
Inverter
Vo
DC 12V
output
3.成果、実績、展望等
3.3.今後の展望
■本研究開発成果の⼀部は、省エネルギー⾰新技術開発事業
「GaN DC系電⼒変換デバイス」で展開( 2011年〜2013年)
GaNパワーデバイス を⽤いた
DC-DCコンバータの電源回路
構成例
DC-DCコンバータの
⾼周波動作のインパクト
24
3.成果、実績、展望等
25
3.3.今後の展望
■従来のSi、GaNと⽐較して⾼効率・ ⼤電流動作を実現
5MHz、50Aでの動作確認、⾼周波 動作によりモジュール⾯積を低減
他社POLモジュールとの効率比較
Vin=12V、Vout=1.2V
100
効率 (%)
90
80
他社GaNSiより高効率
70
Panasonic GaN(Fsw=1MHz)
GaN報告値(Fsw=1MHz)
GaN報告値(Fsw=1.2MHz)
Si-MOS(Fsw=1MHz)
60
50
0
10
20
30
Iout (A)
40
50
3.成果、実績、展望等
26
3.3.今後の展望
■本研究開発成果の⼀部は、戦略的省エネルギー技術⾰新プログラム「GaN双⽅向
電⼒変換器の開発」(2014年9⽉〜)にも展開、さらなる省エネルギー効果の
波及が期待される
従来のインバータ構成図
本提案で検討するマトリクスコンバータ
電流
GaN双方向
スイッチ
● 交流(AC)→直流(DC)→交流(AC)で、
損失が⼤きい
● ⼤容量電解コンデンサが寿命を決める
● 交流(AC)→交流(AC)直接変換
低損失
● 電解コンデンサレス
⼩型・超寿命
3.成果、実績、展望等
27
3.4.原油換算省エネ効果
2020年時点: 18,080kL/年(累計: 138,856kL )
2030年時点: 30,025kL/年(累計: 300,652kL )
年間原油削減量 予測
35000
*原油削減量(kL/年)
= 消費エネルギーkWh/年
X 8.81(MJ/kWh) / 38.2(MJ/L)
原油削減量(kL/年)
30000
25000
20000
15000
10000
5000
0
2010
2015
2020
年
2025
2030