ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進

市会議案第40号
ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の
治療推進を求める意見書
上記の議案を提出する。
平成27年12月24日提出
吹田市議会議員
藤木
栄亮
同
野田
泰弘
同
泉井
智弘
同
山本
力
同
小北
一美
ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の
治療推進を求める意見書(案)
脳 脊 髄 液 減 少 症 は 、交 通 事 故 、ス ポ ー ツ 外 傷 等 の 身 体 へ の 強 い 衝
撃 に よ っ て 、脳 脊 髄 液 が 漏 れ 、頭 痛 、め ま い 、吐 き 気 、倦 怠 感 等 の
様 々 な 症 状 が 発 症 す る 病 気 で あ る 。そ の 症 状 は 、外 見 か ら は 分 か ら
な い た め 、医 療 現 場 や 交 通 事 故 の 際 の 保 険 関 係 者 の 無 理 解 に 、患 者
やその家族は肉体的、精神的な苦痛を味わってきた。
国 は 、平 成 1 9 年( 2 0 0 7 年 )に 厚 生 労 働 省 研 究 班 を 立 ち 上 げ 、
平 成 2 3 年( 2 0 1 1 年 )に は 脳 脊 髄 液 減 少 症 の 一 部 で あ る 脳 脊 髄
液 漏 出 症 の 診 断 基 準 を 定 め た 。ま た 、平 成 2 4 年( 2 0 1 2 年 )に
は ブ ラ ッ ド パ ッ チ 療 法( 硬 膜 外 自 家 血 注 入 療 法 )が 先 進 医 療 と し て
承 認 さ れ 、平 成 2 6 年( 2 0 1 4 年 )1 月 に 行 わ れ た 先 進 医 療 会 議
で は 、同 療 法 を 受 け た 患 者 の 約 8 割 に 治 療 効 果 が あ っ た と 報 告 さ れ
た 。さ ら に 、外 傷 を 機 に 発 生 す る 脳 脊 髄 液 の 漏 れ の 診 断 基 準 の 研 究
がされており、同療法の保険適用が強く望まれる。
よ っ て 、本 市 議 会 は 政 府 及 び 国 会 に 対 し 、下 記 の 事 項 を 早 期 に 実
現するよう強く要望する。
記
1 脳脊髄液減少症の治療法であるブラッドパッチ療法を保険適
用とすること。
2 厚 生 労 働 省 の 研 究 事 業 に お い て 、1 8 歳 未 満 の 症 例 を 加 え る こ
と。
3 脳 脊 髄 液 減 少 症 の 早 期 発 見 、早 期 治 療 の た め 、医 療 関 係 機 関 へ
の情報提供を徹底すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年12月
日
吹
田
市
議
会