「ウェブサイト開発及び運用保守業務仕様書」(PDF:155KB)

③ウェブサイト開発及び運用保守業務仕様書
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基本方針
本仕様は、(仮称)安城市図書情報館(以下「図書情報館」という。)
を含む安城市中心市街地拠点施設(以下「拠点施設」という。)の新設
に伴い、最新の高度技術とセキュリティを確保し、情報提供機能の拡充
と 利 用 者 へ の 利 便 性 の 向 上 を 図 る ウェブサイトを 開 発 す る も の で あ る 。
また、本仕様で納品されたシステム(機器等を含む)に対し、平成3
4年3月31日まで(以下「運用保守業務期間」という。)の運用保守
を行うものとする。
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施設概要
拠点施設は、公共施設と民間施設から構成される複合施設である。
公共施設は、情報拠点施設と広場・公園で構成され、さらに、情報拠
点施設は、図書情報館、ホール、旅券・各種証明窓口、市政情報コーナ
ー、カフェ等で構成される。
民間施設は、スーパーマーケット、カルチャースクール、立体駐車場
等で構成される。
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発注者が想定している開発等スケジュール
平成29年1月12日
仮運用の開始
平成29年2月11日
ウェブサイト開設(ウェブサイト納品日)
平 成 2 9 年 6 月 (予 定 )
図書情報館開館
平成29年2月
(平成34年2月
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1日~平成34年3月31日
運用保守業務期間
1日~平成34年3月31日は再リースを想定)
構築範囲・前提条件
(1)既に十分な稼動実績のあるCMSパッケージソフトまたは同等機
能にて構築すること。
(2)本ウェブサイトは、本プロポーザル実施要領2(3)の表内「調
達内容」のアに示す機能(以下「公共図書館業務システム」とい
う。)及びケに示す機能(以下「施設予約システム」という。)と
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連携させて運用すること。
( 3 ) PCサ イ ト と 更 新 内 容 が 連 動 し た ス マ ー ト フ ォ ン サ イ ト を 構 築 す る
こと。また、通信容量に配慮した携帯サイトを構築すること。
(4)構築範囲は、以下のサイトとする。
ア
拠点施設のトップページ(以下「拠点トップページ」という。)
イ
図書情報館サイト
ウ
公共施設サイト(図書情報館・カフェを除く)
(5)拠点トップページには、各公共施設や民間施設サイトの総合イン
デックスの役割を持たせること。具体的には、公共施設と民間施設
の区別なく、上記「2
施設概要」で掲げた全サイトのリンクが設
定できること。さらに、イベントニュース、フロアガイド、アクセ
スガイド等の情報を効率的かつ効果的に掲載すること。
( 6 ) 画 像 や P DF フ ァ イ ル 等 の 各 種 フ ァ イ ル を 容 易 に ア ッ プ ロ ー ド で き
ること。
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仕様内容
以下に示す仕様を満たすすべてのハードウェア及びソフトウェアの
リ ー ス 調 達 並 び に 必 要 な カ ス タ マ イ ズ 、 設 置 、 調 整 、 配 線 工 事 ( L AN
ケーブル・ハブ等の調達を含む)等を行うこととする。
(1)ウェブサイト機器に関する仕様
ア
公共図書館業務システム及び施設予約システムと連携・管理す
るためのサーバ等が必要となる場合は、必要台数を含めること。
イ
サーバにおいては、万一の事故等を想定し、データバックアップ
等の処理のスケジューリングによる自動運転機能に対応できるもの
を準備すること。
ウ
サ ー バ に お い て は 、 無 停 電 電 源 装 置 ( UPS) を 備 え る こ と 。 ま た 、
UPSについては、サーバのシャットダウン完了まで電源供給が確
保されるものであること。
(2)ウェブサイト構築に関する仕様
ア
企画・設計
(ア)企画・設計時に、ウェブサイト全体の制作コンセプトを明確に
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すること。
(イ)図書情報館サイト及び公共施設サイト内は、詳細かつ具体的な
内容で紹介できる機能を備えること。また、各サイトの必要なペ
ージ構成を提案し、職員と協議すること。
(ウ)閲覧ブラウザや端末を制限せず、また、添付ファイルを除き、
特別なソフトのダウンロードも不要なページとすること。特にス
マートフォンの普及状況を考慮し、スマートフォンやタブレット
端末に対応したウェブサイトであること。
(エ)利用者に分かりやすく効果的に情報を発信するために、写真や
動画による撮影を実施し、利用者の視覚に訴えるものとすること。
(オ)図書情報館サイト内で、別紙1「現行ウェブサイト機能一覧」
に準拠するが、利用者サービスの向上のための新たな提案が実施
できる内容とすること。ただし、パッケージソフトにない機能に
ついては、必要に応じてカスタマイズを行うこと。
(カ)図書情報館サイト内で、お知らせ・新刊図書案内・貸出ランキ
ング・予約ランキング・検索結果等のオープンデータを利用でき
ること。
(キ)図書情報館サイト内で、発注者が所持するデジタル化資料(デ
ジタルアーカイブ)を検索・閲覧することができること。
(ク)納品するソフトウェア類は、特段の事情がない限り最新のバー
ジョンとすること。また、必要に応じて、バージョンアップを行
うこと。
イ
デザイン
(ア)安城らしさや街のにぎわいをイメージでき、拠点施設に足を運
びたくなるような魅力あるデザインとすること。
(イ)各サイトトップページやインデックスページ等、サイト構成に
必要なテンプレートを作成すること。
(ウ)サイト全体のレイアウト、ナビゲーション、カラーリング、タ
イポグラフィー、ビジュアル表現等に統一性を持たせること。
(エ)外部スタイルシートにより、見出し等の表記方法が統一される
こと。
(オ)図書情報館サイト内で、一般向けページと子ども向けページ、
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それぞれのユーザーに配慮したデザインになっていること。
(カ)イメージにあわせたイラストやアイコンを必要に応じ作成し、
ページに配置すること。
ウ
ユーザビリティ
(ア)すぐれた操作性や情報の取得しやすさを考慮したサイト設計に
すること。
(イ)ディレクトリは、3階層程度を目安にすること。
(ウ)カテゴリ内やリンク先が容易にイメージできるラベリングにす
ること。
エ
ウェブアクセシビリティ
( ア ) JIS規 格 ウ ェ ブ コ ン テ ン ツ ( JIS X 8341-3:2010) 」 を も と に
ウェブアクセシビリティ方針を作成し、方針に準拠したウェブサ
イトを構築すること。
(イ)構築時にウェブアクセシビリティに関する教育支援やサポート
を行うこと。
(ウ)音声読み上げソフトの利用者に配慮したページを作成すること。
(エ)キーボード操作時にフォーカスが適切な順序で移動するように
すること。
オ
CMS
(ア)メーカーサポートの拠点が国内にあり、質疑やセキュリティに
関 す る 対 応 が ス ピ ー デ ィ ー な CMSで あ る こ と 。
(イ)マルチサイト機能を有し、複数のサイトを管理できること。
( ウ ) 別 紙 2 「 CMS機 能 要 件 仕 様 」 を 満 た し て い る こ と 。
カ
多言語対応
(ア)市内外の外国人に拠点施設の情報を提供するため、外国語に自
動的に翻訳するサービスを利用すること。これらに要する経費は
受注者負担とし、本調達に含むこと。
( イ ) 翻 訳 方 式 は AS Pサ ー ビ ス に よ る 自 動 方 式 で 、24 時 間 、3 65日 の
サービス提供ができること。
(ウ)翻訳対象ページは、本仕様で構築するウェブサイト内全ページ
とすること。
( エ ) 翻 訳 言 語 は 英 語 、 中 国 語 (簡 体 字 ・ 繁 体 字 )、 韓 国 語 、 ポ ル ト ガ
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ル語、タガログ語、スペイン語(6カ国語、7種)とすること。
(オ)利用者のブラウザに、翻訳元のページのレイアウトを維持した
まま表示できること。
(カ)機械翻訳であることの忠告文等、自動翻訳開始直前に翻訳言語
による表示機能を有すること。
(キ)翻訳されたページ全てに「このページが機械翻訳により訳され
たページである」旨のメッセージが明記されていること。
(ク)各言語の翻訳ボタンを拠点トップページの上部等分かりやすい
位置に表示すること。
(3)セキュリティ対策に関する仕様
ア
高度なセキュリティが保たれた新たな情報技術等を活用すること。
イ
利用者が、インターネット及び館内端末等を通じて本ウェブサイ
トの一部機能(蔵書の予約等)を利用する際は、パスワード認証を
必 要 と す る こ と 。 ま た 、 本 ウ ェ ブ サ イ ト に お い て は 、 IDご と に 操 作
できる機能・権限を設定可能とすること。
ウ
サーバには、ウィルス対策ソフトを導入し、運用保守業務期間中
のライセンス更新を行うこと。
エ
メ ー ル フ ォ ー ム は 、 SSLに よ っ て デ ー タ の 暗 号 化 を す る こ と 。
オ
不正アクセスやウェブサイト改ざん等の外的脅威に対する防止策
を講じること。具体的には、独立行政法人 情報処理推進機構が公
開している「安全なウェブサイトの作り方」を考慮し対策を行うこ
と。
カ
必 要 に 応 じ て IPア ド レ ス 等 で ロ グ イ ン ペ ー ジ の ア ク セ ス 制 御 が 可
能であること。
キ
総務省が提唱する「自治体情報システム強靭性向上モデル」に配
慮した、異系統ネットワークでの安全な連携方法または代替手段を
講じること。
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ウェブサイトの導入及びデータ移行
(1)本仕様のための環境等については、事前に必要な打合せを行うこ
と。
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(2)現行ウェブページから新ウェブページへの切替のタイミングにつ
いては、発注者と協議の上実施すること。
( 3 ) 図 書 情 報 館 の ウ ェ ブ サ イ ト の URLは、
「 http://www.library.city.anjo.aichi.jp/」 を 引 き 継 い で 利 用 で き
ること。また、その他のドメインについては、発注者と別途協議する
こと。
(4)本ウェブサイト導入時には、図書情報館及び関連部署等に操作マ
ニュアルを配備すること。また、図書情報館において操作研修(集
合研修)等を2日間(計4回)程度行うこと。
(5)ウェブサイト開設後に、ウェブサイト業務に精通したシステムエ
ンジニアを1人1日間派遣すること。ただし、公共図書館業務シス
テムで派遣されるシステムエンジニアとの併任は認める。
(6)現行ウェブサイトにて公開中のデータ及び発注者が提供するデー
タは、受注者が本ウェブサイトへ正確に編集して取り込むこと。
(7)本仕様において知り得た業務上の情報を第三者に開示し、または
漏洩しないこと。また、そのための必要な措置を行うこと。
(8)受注者は、ウェブサイト開設までに、すべてのページが適正に使
用できるようになるまで責任を持って移行作業を行うこと。
(9)データ移行時には、発注者との調整を十分に行い、適切に移行す
るようにデータ整備を行うこと。
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ウェブサイトの運用保守要件
(1)本仕様の安定した運用を実現するため、保守を行うこと。
(2)保守対象は、本仕様で利用する全てのハードウェア(サーバ機
器 ・ ク ラ イ ア ン ト 機 器 ・ 周 辺 機 器 等 ) と 全 て の ソ フ ト ウ ェ ア ( OS・パ
ッケージソフト・カスタマイズ部分等)とすること。
( 3 ) サ ー バ 機 器 や CM S に お い て 、 脆 弱 性 が 発 見 さ れ ア ッ プ デ ー ト が 必
要な場合、速やかに対応すること。
(4)国及び県等の外部機関からのセキュリティ調査・診断に協力し、
その結果、危険性・緊急性の高い脆弱性等が見つかった場合は、た
だちに改修・対応すること。
( 5 ) 導 入 す る CM Sの バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 行 わ れ た 際 は 、 必 ず 発 注 者 へ
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報告をすること。
(6)本ウェブサイト公開後にアクセスログ等による解析・分析を行い、
定期的にサイト評価・効果を提示すること。ただし、発注者の要求
があった場合は、随時解析・分析を行うこと。
(7)本ウェブサイトの運用保守体制及び障害対応体制を明確に提示し、
発注者のサポート窓口(愛知県内に限る)を一本化すること。また、
図書情報館の開館日・開館時間には、必ず連絡が取れるように配慮
すること。
(8)図書情報館の開館日・開館時間に対応した定期保守を行うこと。
(9)年1回以上のサーバの定期点検と障害発生時に随時保守作業(障
害回復作業)を行うこと。
( 10 ) 本 ウ ェ ブ サ イ ト の ハ ー ド ウ ェ ア 及 び ソ フ ト ウ ェ ア の 障 害 発 生 の 連
絡を受けた場合には、速やかに障害の切り分けを行い、早急に現状
復帰ができるように対策を講じること。
( 11 ) 運 用 保 守 業 務 期 間 内 は 、 保 守 部 品 の 供 給 及 び 調 達 を 保 証 す る こ と 。
なお、入手困難な場合は既設部品の性能以上の代替品とすること。
( 12 ) 軽 微 な サ イ ト 修 正 ・ 機 能 修 正 及 び 帳 票 ・ 統 計 の 様 式 変 更 等 に つ い
ては、運用保守業務の範囲内で対応すること。
( 13 ) 本 仕 様 の 全 部 又 は 一 部 を 第 三 者 に 再 委 託 を す る 場 合 、 適 正 な 再 委
託先を選定し、十分な監督をすること。
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検収及び成果物
(1)テスト計画書に基づくテストの合格及び成果物の納入をもって検
収とする。
(2)成果物については、以下に掲げるものを提出すること。
ア
スケジュール
イ
基本設計書
(ア)ラック構成図
(イ)システム構成図
(ウ)ハードウェア構成図
(エ)ネットワーク構成図
ウ
機能設計書
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(ア)機能概要
(イ)機能一覧
エ
テスト計画書
オ
テスト結果報告書
カ
システム運用マニュアル
キ
操 作 マ ニ ュ ア ル ( 20部 )
ク
議事録及び懸案事項管理表
ケ
上 記 ア ~ ク の 電 子 デ ー タ ( CD-ROM) 1 枚
( マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の Word・Excel・Power Point・
ま た は ア ド ビ 社 の AdobeReaderで 閲 覧 で き る も の )
( 3 ) 製 本 に つ い て は 、 A4フ ァ イ ル に 綴 じ て 納 品 す る こ と 。
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その他
(1)本仕様で納品されるハードウェアには、障害発生時にサポート
依頼の連絡先を明示したシール(会社名・担当者・電話番号等)を
貼付すること。
(2)本仕様で発生した梱包屑等産業廃棄物の処理を適切に行うこと。
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