「平成27年度上半期消費生活相談統計」を作成しました

平成27年12月25日
報 道 発 表 資 料
「平成27年度上半期消費生活相談統計」を作成しました
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発行目的
消費生活相談データを集計し、それを多面的に分析することによって、今後の効果的・効
率的な相談業務の遂行に資するとともに、消費生活における消費者被害の未然防止に役立て
ることを目的として「平成27年度上半期消費生活相談統計」を作成しました。
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閲覧場所
各区役所・支所・出張所で閲覧可(配布はしておりません)
12月25日以降HPでも閲覧可
(URL:http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000031314.html )
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全体概要
平成27年度上半期に本市で受け付けた相談件数は4,439件で、前年同期に比べて2.1%減少
しました。総数は若干減少しましたが、昨年度上半期に引続き、相談件数1位のインターネッ
トを通じた「デジタルコンテンツ」による『ワンクリック請求』など不当請求(架空請求を含
む)に関する相談や、2位の「不動産貸借」に関する相談の相談件数は増加しました。
4 主な内容
(1)相談を寄せた年代 “50歳代、40歳代、20歳代が増加”
年代別では、多い順に 40 歳代、70 歳以上、30 歳代、50 歳代、60 歳代、20 歳代、19 歳以
下となっています。50 歳代、40 歳代、20 歳代の増加率が高くなっています。男女別では、
女性(2,222 件)が男性(1,991 件)を上回っています。
(2)相談の元となった商品・サービス “デジタルコンテンツが1位”
1位「デジタルコンテンツ」915件(構成比20.6%)、2位「不動産貸借」294件(同6.6%)、
3位「インターネット接続回線」143件(同3.2%)、4位「商品一般」137件(同3.1%)、5
「デジタルコンテンツ」では「無料のア
位「工事・建築」130件(同2.9%)となっています。
ダルトサイトをクリックしたつもりが、会員登録され、高額請求の画面になった。
」など不当
請求に関する相談が多く寄せられました。
「デジタルコンテンツ」は、全ての年代で1位にな
っています。
(3)相談に対する処理の結果 “「助言(自主交渉)」が全体の約7割”
「助言(自主交渉)
」が 3,306 件(74.5%)、「その他情報提供」が 730 件(16.4%)
、あっ
せん解決 239 件(5.4%)の順になっています。
5 特徴的な相談事例
(1)電話で「不用品は何でも買い取る」と誘われたが、来訪後強引に貴金属を買い取られて
しまった! ~高齢者に多い、訪問購入のトラブル~
数年前金価格が高騰してから、突然訪問してきた購入業者に貴金属などを強引に買い取ら
れたという相談が増加しました。その頃には、どこの業者に売ったかもわからないといった
相談もありましたが、平成25年2月21日に改正特定商取引法が施行され、訪問購入とし
て規制されるようになりました。
規制後も突然の電話で勧誘され、不用品を売るつもりで来訪を承諾したが、実際は貴金属
を安く買い取られたという相談が多く寄せられています。また、電話で勧誘され訪問の約束
をしたがやはり断りたい、事業者に伝えてしまった個人情報が心配だといった相談も寄せら
れています。70歳以上の高齢者からの相談が多くを占めています。
(2)通信販売で健康食品の試供品を注文したつもりが定期購入だった
高齢化や健康ブームを背景に、消費者の健康志向も高まり、健康食品の需要がますます増え
るに伴い、健康食品に関するさまざまな相談が寄せられています。その中でも、インターネッ
ト、テレビショッピング、新聞広告などの通信販売で、健康食品(サプリメント)の試供品を
注文したつもりだったのに、定期購入の契約になっていたという相談が増えています。
通信販売には、クーリング・オフ制度はありません。通信販売業者が、返品や交換できるル
ールを独自に定めている場合、そのルールに従うことになります。
消費生活相談とは、事業として又は事業のために契約の当事者となるものを除く個人としての消費者が、
事業者との間で結ぶ契約に関する相談のことで、相談内容としては、商品又は役務(サービス)の価格、品
質、安全、表示、規格、量目、契約等に関する苦情相談や商品もしくは役務(サービス)の選択方法、購入
方法、あるいは生活設計、家事その他衣食住等の消費生活のあり方に関する問い合わせ等に分類され、これ
らを内容別分類という。
相談は、商品もしくは役務(サービス)を契約した当事者の他、当事者の家族や友人など関係者からも受
け付けているが、統計上は、相談者ではなく、契約当事者を主体として集計を行っている。
平成27年7月1日より 3 桁化スタート!
消費者ホットライン(全国統一番号)局番なし188(いやや)
問い合わせ先
川崎市経済労働局産業政策部消費者行政センター相談係
電話
044-200-2263
FAX 044-244-6099