HP Insight Remote Support

HP Insight Remote Support
インストール/コンフィギュレーションガイド
ソフトウェアバージョン: 7.4
マニュアルリリース日: 2015年7月
ソフトウェアリリース日: 2015年7月
特記事項
保証について
HP製品とサービスの保証は、同製品やサービスに付随する明示的な保証規定に定められた範囲とさせ
ていただきます。このマニュアルに記載されたいかなる内容も、追加の保証を構成しているとみなして
はなりません。HPは、このマニュアルに含まれる技術上の誤り、編集上の誤り、記載漏れについては
責任を負いかねます。
本書に記載されている内容は予告なく変更されることがあります。
制限付権利の説明
本書で取り扱っているコンピューター・ソフトウェアは秘密情報であり、 その保有、使用、または複製
には、HPから使用許諾を得る必要があります。FAR 12.211および12.212に従って、商業用コンピュー
ター・ソフトウェア、コンピューター・ソフトウェア資料、および商業用製品の技術情報は、ベンダー
標準の商業用ライセンスのもとで米国政府に使用許諾が付与されます。
著作権情報
© Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
商標について
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り、米国特許商標局および他の国で登録済みである場合があります。
Intel®、Itanium®、およびIntel® Xeon® は、米国および他の国において、Intel Corporationの商標です。
© 2012 Google Inc. All rights reserved.Chrome™は、Google Incの商標です。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
2/95 ページ
目次
目次
3
概要
7
本マニュアルの目的と対象読者
7
製品の概要
7
関連マニュアル
8
マニュアル改訂履歴
8
HP Insight Remote Supportの技術情報を入手するために登録
9
HPサポート情報
9
フィードバックを歓迎します
9
第1章: インストールの概要と要件について
11
HP Insight Remote Supportのアップグレード
11
ホスティング・デバイスのシステム要件の実現
12
ハードウェア要件の実現
13
サポートされる管理対象デバイス数
14
構成情報収集能力の設定
15
オペレーティングシステム要件の実現
17
サポートされるMicrosoft Windowsオペレーティングシステム
18
サポート対象のMicrosoft Hyper-Vサーバー
19
サポート対象のVMwareオペレーティング・システム
20
サポート対象のCitrix XenServerオペレーティング・システム
20
ソフトウェア要件の実現
20
Webブラウザーのインストール
21
.NET Frameworkのインストール
21
Windows Updateの実行
22
アクセス要件の実現
22
ネットワーク要件の実現
22
通信要件の実現
23
WebブラウザーからHP Insight RSへの通信の設定
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
23
3/95 ページ
目次
ホスティング・デバイスからHPへの通信の設定
23
ホスティング・デバイスがDNSを使用する設定
24
ホスティング・デバイスとHPとの間の接続性の検証
26
ホスティング・デバイスと管理対象デバイスとの間の通信の設定
ホスティング・デバイスへのSNMPサービスのインストール
27
28
SNMPトラップの設定
28
SNMP Trapサービスの起動タイプの設定
28
Windows Server 2012デバイスをモニターするための、WMI Mapperの更新
29
ホスティング・デバイスの自身のイベント通報
第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
HP Insight Remote Supportのダウンロードとインストール
ログファイルの位置決め
HP Insight RS Consoleへのログオン
29
30
30
33
33
既知の問題: HP Insight RS Consoleに管理者としてログオンできない
34
証明書の警告への対応
34
Internet Explorer
35
Mozilla Firefox
36
Google Chrome
37
第3章: セットアップウィザードの実行
管理対象デバイスセットアップウィザードの実行
40
41
お使いのデバイスの設定
41
プロトコルアクセスの認証情報の設定
41
検出先
44
デバイスの検出
47
ヘルスレポートのエクスポート
48
ホスティング・デバイスセットアップウィザードの実行
リモートサポートを受ける
49
49
環境を最適化する
49
リモートサポートソフトウェアの更新
50
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
4/95 ページ
目次
連絡先情報
50
サイト情報
51
HP Insight Remote Supportの登録
52
HPへの接続性のテスト
52
HPに登録する
53
HP Insight RSのHP Insight Onlineへの統合
53
HP認定パートナー
54
第4章: インストール後の設定作業の完了
56
HP Insight Remote Supportコンテンツレベルアップデートのインストール
56
ホスティング・デバイスのヘルスステータスの確認
57
標準保証と契約情報の検証
57
デバイスステータスの検証
58
管理対象デバイスのステータス問題の解決
59
テストイベントの送信と構成情報の生成
60
デバイスヘルスステータスのエラーをクリア
61
バックアップの設定
62
バックアップの保存先フォルダーの設定
62
バックアップバージョンの数の設定
62
HP SIMとの統合
63
HP SIMアダプターのベストプラクティス
63
HP SIMアダプターのインストール
66
HP SIM アダプターの設定
66
電子メール通知の有効化および設定
69
サービスイベントを別の管理アプリケーションに転送
71
オペレーターレベルのユーザー認証の有効化
72
SSLv3の無効化(必要な場合)
73
デバイスグループの追加
75
第5章: バックアップおよびリストア
76
バックアップスケジュールの手動実行
76
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
5/95 ページ
目次
成功したバックアップ情報の表示
77
バックアップ失敗の特定
77
HP Insight RSのバックアップおよびリストア
78
第6章: HP Insight RSのアンインストール
HP Insight Onlineを無効にする
79
79
サポートケースのクローズ
79
HP Insight RS Consoleからのデバイスの削除
80
HP Insight Onlineへの接続を無効にする
80
HP Insight RS ソフトウェアのアンインストール
82
ホスティング・デバイスのクリーンアップ
82
付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびインポート
83
CSVファイルへの一括エクスポート
83
CSVファイルの一括インポート
83
CSVファイルの一括編集
84
用語集
88
索引
94
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
6/95 ページ
概要
本マニュアルの目的と対象読者
本マニュアルでは、HP Insight Remote Support(HP Insight RS)をホスティング・デバイス上にインス
トールおよび設定するために必要な情報と、インストールのトラブルシューティングを行う手順を説明
します。
重要: 本マニュアルでは、ホスティング・デバイスへのHP Insight RSのインストールと設定
のみを扱います。管理対象デバイスでは、個別に追加のソフトウェアコンポーネントと設定を
行う必要がある場合があります。HP Insight RSをインストールする前に、デバイス設定を実
行する必要があります。管理対象デバイスの設定のために必要な情報は、HP Insight Remote
Support管理対象デバイスコンフィギュレーションガイドを参照してください。これらのマ
ニュアルに記載されているインストールおよび設定を完了していないと、HP Insight RSが正
常に動作しない可能性があります。
本マニュアルは、お客様、HP認定パートナー、HPアカウントチームを対象としています。お客様とHP
サポート担当者向けに、HP Insight RSのインストールと設定について説明します。
製品の概要
HP Insight RSは、リアクティブおよびプロアクティブなリモートサポートによって、お客様ご利用のサ
ポート対象のサーバー、ストレージ、およびその他のデバイスの可用性を向上させるためのソフトウェ
アソリューションです。HP Insight RSは複数の構成要素で構成されており、お客様の環境内およびお客
様とHPの間で、各種ソフトウェアアプリケーションを連携させるこにより、リモートサポートを提供
します。ソフトウェアコンポーネントは、その目的に応じて、ホスティング・デバイスまたは管理対象
デバイスにインストールされます。
HP Insight RSは、HP Systems Insight Manager (HP SIM) と統合して使用することもでき、単独で使用
することもできます。
詳細については、 www.hp.com/jp/irsを参照してください。
重要: HP Insight RSの設定を適切に行うためには、インストールを開始する前に、本マニュ
アルをご確認いただく必要があります。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
7/95 ページ
概要
関連マニュアル
HP Insight RSに関するマニュアルは、 www.hp.com/jp/irs を参照してください。
HP Insight Remote Supportリリースノート
l
製品の詳細情報と、HP Insight RSソリューションでサポートされている管理対象デバイスとホス
ティング・デバイスに関する情報を提供します。
HP Insight Remote Support クイックインストールガイド
l
HP Insight RSのインストールおよび設定に関するチェックリストを提供します。
HP Insight Remote Supportインストール/コンフィギュレーションガイド
l
HP Insight RSのインストールおよび設定に関する詳細情報を提供します。
HP Insight Remote Support管理対象デバイスコンフィギュレーションガイド
l
HP Insight RSによってイベント通報されるデバイスを設定するための情報を提供します
HP Insight Remote Support Security White Paper
l
HP Insight RSのセキュリティ機能概要に関する情報を提供します。
HP Insight Remote Supportアップグレードガイド
l
HP Insight RSのバージョン7.4へのアップグレードに関する情報を提供します。
HP Insight Online ご利用ガイド
l
HP Insight Onlineを使用するための要件に関する情報を提供し、HP Insight Onlineを使用して、お客
様のHPデバイスや、HPとの契約および保証に関する情報を管理する方法について説明します。
マニュアル改訂履歴
版
ソフトウェアバージョ
ン
発行日
変更の概要
1.0
7.4
2015年7月
初版
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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概要
HP Insight Remote Supportの技術情報を入手する
ために登録
HP Insight Remote Support製品チームは、カスタマーアドバイザリ、カスタマーノーティスなどの重要
なニュースをお客様に通知するため、HP Support Alertsを使用します。
HP Support Alertsの登録には、
https://h41183.www4.hp.com/index.php?country=JP&language=JA&alerts=3を開きます。
登録したら、「HP Insight Remote Support」を検索し、「HP Insight Remote Support Next Genソフト
ウェア」の登録を追加してください。
HPサポート情報
HPでは、問題解決のためにHP Insight RSの各マニュアルを参照することをお勧めします。各マニュア
ルは、適切にインストールおよび設定できることを目的として用意されています。ただし、HP Insight
RSのインストールや設定について、さらにサポートが必要な場合は、HPのレスポンスセンターへご相
談いただくことができます。詳細については、
http://h50146.www5.hp.com/services/cs/availability/ask.html を参照してください。
サポートに問い合わせる前に、お客様の問題の解決策が掲載されているかどうかを確認できます。問題
解決のドキュメントを参照するには、有効な契約と、HPパスポートログオンが必要です。
HP Insight RSの問題解決策を確認するためには、次の手順を実施します。
1. http://www.hp.comを開き、[サポート]→[サポート&トラブルシューティング]に進みます。
2. [検索で探す]フィールドで、HP Insight Remote Supportと入力し、[次へ]をクリックします。
3. 検索結果で、[HP Insight Remote Support Next Genソフトウェア]をクリックします。
4. [重要な問題およびソリューション]タブで、[すべてを表示]をクリックして問題の解決策を参照
します。
フィードバックを歓迎します
このマニュアルについてご意見がありましたら、マニュアルチームまで、電子メールにてご連絡くださ
い。このシステムに電子メールクライアントが設定されている場合は、上記のリンクをクリックして、
電子メールウィンドウを開き、件名の行に次の情報を入力してください。
HP Insight Remote Support 7.4 インストール/コンフィギュレーションガイドに対するフィード
バック
電子メールにお客様のフィードバック情報を追加していただき、送信をクリックしてください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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概要
電子メールクライアントが設定されていない場合は、上記の情報を、Webメールクライアントの新規
メッセージにコピーしていただき、お客様のフィードバック情報を[email protected]まで送
信してください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
この章では、HP Insight RSのインストールプロセスの概要と、ホスティング・デバイスのシステム要件
について説明します。
HP Insight RSをホスティング・デバイスに初めてインストールするには、以下の手順を実行します。
HP Insight Remote Supportのアップグレード
HP Insight RSがお使いのホスティング・デバイスにインストールされている場合は、
www.hp.com/jp/irsの『HP Insight Remote Supportアップグレードガイド』に記載されているアップグ
レード手順を参照してください。
作業を開始する前に、以下の表を確認してください。この表には、以前のバージョンのHP Insight RSで
利用でき、現在 HP Insight RS7.4では利用できない機能の一覧を示しています。
表1.1 HP Insight RS 5.x機能は、HP Insight RS 7.4では利用できません。
機能
ホスティング・デバ
イス
詳細
l
あらゆるInsight RS 7.xバージョンで、すべてのMicrosoft Windows 2003オペレー
ティングシステムのバージョンがサポートされているわけではありません。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
表1.1 HP Insight RS 5.x機能は、HP Insight RS 7.4では利用できません。、続き
機能
詳細
バージョン7.xでサ
ポートされない製品
l
HP Enterprise Secure Key Manager
l
HP Secure Key Manager
l
HP Dynamic Smart Cooling
l
HP SAN Virtualization Services Platform
l
HP Modular Array
l
HP Enterprise Modular Array
l
HP Raid Array
l
HP Enterprise Storage Array
l
Mシリーズスイッチ (McDATA)
l
キャリアグレードサーバー (cx2620、cc3310)
l
Mission Critical
Service Delivery
(HP Insight RSAの
HP 9000 rp2400シリーズ(Aクラス)、rp5400シリーズ(Lクラス)、およびD、K、R、
T、V (クラス)サーバー
l
IBM AIXサーバー
l
Sun Solarisサーバー
以下のようなミッションクリティカルサービスを提供するための機能:
l
HP-UX System Health Checkアセスメント(HP Insight RS 7.x内では利用できません
が、スタンドアロンクライアントとしては利用可能です)
み)
l
TAM-SおよびCCMonサービス
l
Unreachable Device Notification (UDN)
ホスティング・デバイスのシステム要件の実現
ホスティング・デバイスは、『HP Insight Remote Supportリリースノート』で定義され、後述の「ハー
ドウェア要件」、「オペレーティングシステム要件」、「ソフトウェア要件」、「アクセス要件」、お
よび「通信要件」セクションに概要が記載されているハードウェアおよびソフトウェア要件を満たして
いる必要があります。
重要: ホスティング・デバイスでシステム日時が正しく設定されていることを確認してくださ
い。
重要: プライバシーを保護するため、ホスティング・デバイスサーバーの名前に機密的な情報
を使用しないでください。サーバー名は、HP Insight RS ConsoleおよびHP Insight Onlineに
表示されます。また、HPのサポートおよびHP認定パートナーが参照できる場合もあります。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
12/95 ページ
第1章: インストールの概要と要件について
ハードウェア要件の実現
HP Insight RSは、以下のHP ProLiantサーバーのみでサポートされています。
l
l
2,500台未満のデバイスに対しては、HP Insight ManagementエージェントまたはWBEMプロバイ
ダーをサポートしている、すべてのG4以降のHP ProLiant (x64システム)
2,500~3,500台未満のデバイスに対しては、2台のプロセッサを用いた、HP Insight Management
エージェントまたはWBEMプロバイダーをサポートしている、すべてのG7以降のHP ProLiant (x64
システム)
重要: HP ProLiant MicroServerは、現時点では、ホスティング・デバイスとしてはサポート外
です。
HP Insight Management SNMP AgentとHP Insight Management WBEM Providerのサポートの詳細につ
いては、『HP Insight Remote Supportリリースノート』を参照してください。
以下の表に、必須および推奨されるホスティング・デバイスの仕様の概要を示します。
重要: HP Systems Insight Managerが同じホスティング・デバイス上にインストールされてい
る場合は、このアプリケーションに必要なリソースおよび要件を適宜追加してください。詳細
は、http://h50146.www5.hp.com/doc/manual/proliant/soft.html#SIMにある『HP Systems
Insight Manager Microsoft Windows用インストール/コンフィギュレーションガイド』を参照
してください。
重要: ホスティング・デバイスを仮想環境で実行する場合、仮想マシン(VM)の作成時には、メ
モリおよびディスク容量を推奨要件より10%増やすことをお勧めします。これは、HP
ProLiantサーバーに追加する各VMで実行してください。
表1.2 管理対象デバイス数に基づくホスティング・デバイスのサイズ要件
500台までのデバイ
ス
メモリサイズ
空きディスク容量
新規インストール用に最低限8 GB
新規のフルインストール中に2 GB
推奨は8 GB、HP SIM使用時は12
GB
運用に24GB1
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
表1.2 管理対象デバイス数に基づくホスティング・デバイスのサイズ要件、続き
メモリサイズ
2,500台までのデバイ 新規インストール用に最低限12
ス
GB
空きディスク容量
新規のフルインストール中に2 GB
運用に64 GB1
推奨は16 GB、HP SIM使用時は20
GB
3,500台までのデバイ 新規インストール用に最低限16
ス
GB
推奨は20 GB、HP SIM使用時は24
GB
新規のフルインストール中に2 GB
運用に300 GB (少なくとも150 GBの空きがある
こと)1
1ディスク容量の要件は構成情報収集が設定されている場合、デバイスの種類と数に影響されます(構成
情報収集の設定を強く推奨します。構成情報収集が、一部のサポート契約をご利用になる際の要件に
なっている場合もあります)。詳しくは、HP Insight Remote Supportリリースノートを参照してくださ
い。
サポートされる管理対象デバイス数
このソリューションは、ホスティング・デバイス1台につき、最大で3,500台の管理対象デバイスをサ
ポートできるように最適化されています。3,500を超えるデバイスを管理する必要がある場合、HPは、
複数物理的なサーバーへのインストール、またはサポート対象のバーチャルマシンへのインストールの
いずれかによる、複数のHP Insight Remote Supportのインストレーションを推奨します。
全体としての最大デバイス数を計算する場合、通常は、物理デバイス1台を1デバイスとしてカウントし
ます。たとえば、HP ProLiantサーバーと、そのILO 4の場合では、デバイス数は1台とカウントします。
しかし、次に示すような例外もあります。デバイスカウントは、構成情報収集の頻度とサイズ、および
デバイスタイプに対する構成情報収集を集めるために必要なホスティング・デバイスリソースに基づき
ます。
l
AHS情報収集が有効な場合、iLO4のリモートサポート機能を使用するHP ProLiant Gen8サーバー
は、5台のデバイスとカウントします(AHS情報収集が無効な場合は、1台のサーバーは、1台のデバ
イスとしてカウントします)
l
ネットワークスイッチの場合は、1台が4デバイスとしてカウントされます
l
HP StoreVirtual 4xxx Storage Nodeの場合は、1台が30デバイスとしてカウントされます
l
HP StoreAll Network Storage Systemの場合は、1台が4デバイスとしてカウントされます
l
テープライブラリの場合は、1台が4デバイスとしてカウントされます
l
HP 2000/MSAデバイスの場合は、1台が4デバイスとしてカウントされます
l
HP P6000 Enterprise Virtual Arrayの場合は、1台が8デバイスとしてカウントされます
l
VMware® vCenter™サーバーをインストールしてある場合は、1つのインスタンスにつき、4デバイ
スとカウントされます
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
l
SAN構成情報収集の一部として設定されているデバイスの場合は、1台につき4デバイスずつを追加
でカウントします
構成情報収集能力の設定
HP Insight Remote Support 7.4には、ホスティング・デバイスから一元管理している管理対象デバイスの
構成情報を収集する機能があります。
これらのサービスはデバイスの登録時に開始され、デフォルトでその後の構成情報収集が自動的にスケ
ジュールされます。これらの構成情報収集サービスは、次の場合に使用されます。
l
l
l
l
HPでより良い技術サポートを提供。
HP(または、HP認定サポートパートナー)に対して各管理対象デバイスのハードウェア故障イベント
を通報。オプションで、この情報をHP Insight Onlineで表示。
特定のHPプロアクティブサービスでは、これらの構成情報収集サービスの機能を利用してサービス
を提供することが前提となっています。お客様のすべてのデバイスで、HP Remote Supportのイベン
ト通報および構成情報収集が有効になっていることが必須要件となっています。イベント通報および
構成情報収集の機能が無効なデバイスにつきましては、再び有効になるまで、プロアクティブなサー
ビスの提供ができなくなりますのでご注意ください。
HPまたはHP認定パートナーがお客様のIT環境の最適化のためのアドバイスを提供する場合がありま
す(オプション)。
重要: 構成情報収集の種類によっては、構成情報収集が正しく動作できるように、追加のディ
スクスペースを割り当てる必要があります。注意:すべての構成情報収集には、履歴レコード
を維持するための番号が付けられています。また、構成情報収集を保持する場合に、複数の構
成情報収集を同時に実行すると、ディスクスペースが不足する可能性がある場合は、構成情報
収集データは1/10の割合で圧縮されます。ただし、1つだけ例外があります。アクティブヘル
スシステム(AHS)情報収集は圧縮されません。必要なディスクスペースの計算方法の詳細につ
いては、"構成情報収集の種類と必要なディスクスペース"を参照してください。
表1.3 構成情報収集の種類と必要なディスクスペース
スケジュール頻度(デフォ
ルトスケジュール)
構成情報収集ごと
の平均サイズ(圧
縮)
保持されている
構成情報収集の
数
AHS Collection (アクティブヘルスシステム情報収集)
サーバーがiLO4の組み込み管理能力を使用するリモートサポート機能を使用する場合、またはオペレーティン
グシステムにインストールされている診断エージェントを使用する場合、HP ProLiant Gen8およびGen9サー
バーにのみ適用可能です。
HP ProLiantGen8およびGen9
毎週
25MB
3
Server Basic Configuration Collection Schedule(サーバー基本構成情報収集)
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
15/95 ページ
第1章: インストールの概要と要件について
表1.3 構成情報収集の種類と必要なディスクスペース、続き
スケジュール頻度(デフォ
ルトスケジュール)
構成情報収集ごと
の平均サイズ(圧
縮)
保持されている
構成情報収集の
数
HP ProLiantサーバー上のWindowsおよび
Linux
毎月
200 KB
5
HP ProLiant上のVMware® ESX®および
VMware® ESXi™
毎月
75 KB
5
HP-UX
毎月
800 KB
5
HP Integrity Superdome 2 Onboard
Administrator
毎月
10 KB
5
HP Integrity Superdome X Onboard
毎月
18 KB
5
HP Integrity Superdome X partition (SLES, 毎月
RHEL, Windows 2012 R2)
29 KB
5
OpenVMS
毎月
35 KB
5
Onboard Administrator for c-class
Enclosures
毎月
20 KB
5
バーチャル コネクト モジュール
毎月
10 KB
5
Administrator
StoreVirtual (P4000) Family Configuration Collection (StoreVirtual (P4000) ファミリ構成情報収集)
HP StoreVirtual 4xxx (P4000 SANソ
リューション)
毎日
900 KB
7
Network Configuration Collection Schedule(ネットワーク構成情報収集)
HP ProVisionベース スイッチ(Eシリーズ
/ProCurve)
毎週
100 KB
5
HP ComWareベース スイッチ (Aシリーズ
/3Com)
毎週
13 KB
5
HPネットワークルーター
毎週
18 KB
5
VMware vCenter Server Collection (VMware vCenterサーバー構成情報収集)
この構成情報収集のサイズには、VMware vCenterおよびそのすべての仮想マシンからの構成情報がすべて含
まれています。サイズは管理されるクラスターのサイズや複雑さによって変わります。クラスター内の仮想マ
シンの数が増えるほど、サイズが大きくなります。
VMware vCenter Server (VMware vCenter
サーバー)
毎週
5 MB
3
Storage Configuration Collection Schedule(ストレージ構成情報収集)
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
16/95 ページ
第1章: インストールの概要と要件について
表1.3 構成情報収集の種類と必要なディスクスペース、続き
スケジュール頻度(デフォ
ルトスケジュール)
構成情報収集ごと
の平均サイズ(圧
縮)
保持されている
構成情報収集の
数
HP P6000 Enterprise Virtual Arrays
毎週
250 KB
5
HP StoreFabric SAN スイッチ
毎週
100 KB
5
HP StoreEasy Storage (Commercial NAS)
毎月
450 KB
5
HP ESL/HP StoreEver EML/HP StoreEver
MSL
毎週
25 KB
5
HP SureStore 2000 (Modular Smart
Arrays)
毎週
100 KB
5
SAN Configuration Collection (SAN構成情報収集)
これらの構成情報収集は、上記の構成情報収集の追加ですが、これはSANプロアクティブサービス契約の成果
を遂行するためにのみ必要です。
HP-UX
毎週
800 KB
5
OpenVMS
毎週
35 KB
5
HP ProLiantサーバー上のWindows/Linux
毎週
200 KB
5
バーチャル コネクト モジュール
毎週
10 KB
5
HP P6000 Enterprise Virtual Arrays
毎週
250 KB
5
HP ESL/HP StoreEver EML/HP StoreEver
MSL
毎週
25 KB
5
HP StoreFabric SAN スイッチ
毎週
100 KB
5
HP StoreVirtual 4xxx (P4000 SANソ
リューション)
毎週
900 KB
5
HP SureStore 2000 (Modular Smart
Arrays)
毎週
100 KB
5
バーチャル・ライブラリ・システム
毎週
5 KB
5
Support Data Collection (サポートのための構成情報収集)
この構成情報収集は、HPサポートからの要請があった場合に、手動で行います。
サポート情報収集
必要に応じて
10 MB
2
オペレーティングシステム要件の実現
HP Insight RS 7.4は、Windows HP ProLiant サーバー、またはVMware、Citrix、もしくはHyper-Vの仮
想マシン上のWindows仮想ゲスト上にインストールできます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
17/95 ページ
第1章: インストールの概要と要件について
重要: HP SIMとHP Insight RS 7.4は、複数の異なるバージョンのMicrosoft Windowsオペレー
ティングシステムをサポートします。HP Insight RSをHP SIMと同期させる場合は、ホスティ
ング・デバイスのオペレーティングシステムがHP SIMおよびHP Insight RSの両方でサポート
されていることを確認してください。HP SIMオペレーティングシステムのサポートについて
は、 http://www.hp.com/go/insightmanagement/docs にある『HP Insight Management 7.x サ
ポートマトリックス』を参照してください。
サポートされるMicrosoft Windowsオペレーティングシステム
次のMicrosoft Windowsオペレーティングシステムのバージョンの、英語、フランス語、イタリア語、
ドイツ語、スペイン語、オランダ語、繁体字中国語、簡体字中国語、韓国語、および日本語インターナ
ショナルサーバーでサポートされています。オペレーティングシステムは、以下のリストに含まれてい
なければ、サポートされていません 。
重要: Microsoft Windowsオペレーティングシステム64ビット (x64) バージョンのみがサポート
されています。
l
l
l
l
l
Microsoft Windows Server 2012 R2
n
Standard Edition
n
Datacenter Edition
Microsoft Windows Server 2012
n
Standard Edition
n
Datacenter Edition
Microsoft Windows Server 2008 R2 (x64版)、Service Pack 1を含む
n
Standard Edition
n
Enterprise Edition
Microsoft Windows Server 2008 Service Pack 2 (x64版)
n
Standard Edition
n
Enterprise Edition
n
Datacenter Edition
Microsoft Windows Web Server 2008 Service Pack 2 (x64版)
HP Insight RSが、HP StoreEasy Storage システム、およびシステム内のストレージのみをモニターす
る場合に限り、HP StoreEasy Storage システムへのHP Insight RSのインストールがサポートされま
す。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
18/95 ページ
第1章: インストールの概要と要件について
l
Windows Storage Server 2012 R2
n
l
Windows Storage Server 2012
n
l
l
Standard Edition
Standard Edition
Windows Storage Server 2008 R2
n
Standard Edition
n
Enterprise Edition
Windows Storage Server 2008
n
Standard Edition
n
Enterprise Edition
重要: ドメインコントローラーとして構成されているMicrosoft Windowsサーバー上でのHP
Insight Remote Supportのインストールやアップグレードは、サポートされていません。
重要: Microsoft Windows Server 2008、 Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、お
よび Windows 2012 R2のサポートは、フルサーバーバージョンのみに限定されています。コ
アバージョンについては必要なソフトウェアの大部分が使用できないため、利用できません。
これは、Hyper-Vロールを実行するWindows Serverコアバージョンも、サポート対象外です。
サポート対象のMicrosoft Hyper-Vサーバー
Hyper-V機能を利用して作成された仮想マシンがサポートされており、Microsoft Windows仮想ゲスト
OSが、ホスティング・デバイスのオペレーティングシステムとしてサポートされます。
以下のMicrosoft Windowsバージョンがサポートされています。
l
Microsoft Hyper-V Server 2012 R2
l
Hyper-V機能を使用しているMicrosoft Windows Server 2012 R2
l
Microsoft Hyper-V Server 2012
l
Hyper-V機能を使用しているMicrosoft Windows Server 2012
l
Hyper-V機能を使用しているMicrosoft Windows Server 2008 R2
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
サポート対象のVMwareオペレーティング・システム
以下のVMwareのバージョンがサポートされています。
l
VMware vSphere ESXi 6.0
l
VMware vSphere ESXi 5.5(アップデートバージョンを含む)
l
VMware vSphere® ESXi 5.1(アップデートバージョンを含む)
l
VMware ESXiサーバー4.0、4.1、5.0
l
VMware ESXサーバー4.0、および4.1 (アップデートバージョンを含む)
Windows Server 2008または2012バリアントを実行する、32-bitまたは64-bit VMwareゲストを利用す
る、VMware ESXまたはESXiによってサポートされる、HP ProLiantサーバーがサポートされます。こ
れについては、「"サポートされるMicrosoft Windowsオペレーティングシステム"」に記載されていま
す。
ホスティング・デバイスがVMware Windows仮想マシンにインストールされている場合、次のVMware
vSphere®の能力がサポートされます。
l
l
VMware vSphere® vMotion® – 同じクラスター内の別のサーバーに、ホスティング・デバイスが移動
されるとき
VMware vSphere Fault Tolerance – インストールされた1つのHP Insight Remote Supportの継続的な
フォールトトレランス用に、並行して動作している2つのサーバーを使用して、ホスティング・デバ
イスのハードウェア障害復旧機能を提供します。この機能機能の詳細については、
http://www.vmware.com/products/vsphere/features/fault-tolerance.html
重要: 仮想マシンベースのホスティング・デバイス上でサポートされないVMware vCenter機能
には、VMware Distributed Resource Scheduler (DRS)、VMware High Availability (HA)、VM
cloning、VM copying、およびVMware vCenter Converterを使用するPhysical to Virtual (P2V)
Migrationsが含まれます。
サポート対象のCitrix XenServerオペレーティング・システム
以下のCitrix XenServerのバージョンがサポートされています。
l
Citrix XenServer 5.5および5.6 (アップデートバージョンを含む)
l
Citrix XenServer 6.0、6.1、および6.2 (アップデートバージョンを含む)
ソフトウェア要件の実現
重要: ホスティング・デバイスでシステム日時が正しく設定されていることを確認してくださ
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
い。
Webブラウザーのインストール
HP Insight RSについては、以下のWebブラウザーがサポートされています。
l
Microsoft Internet Explorerバージョン8.x、9.x、10.x、および11.x
l
Mozilla Firefoxバージョン37.xおよび38.x
l
Google Chromeバージョン44.x
.NET Frameworkのインストール
Microsoft .NET Framework 3.5以降が必要です。
使用している.NET Frameworkのバージョンを確認するには、以下の手順を実行します。
Windows 2008
1. ホスティング・デバイスで、[サーバーマネージャー]を開きます。
2. サーバーマネージャーで、[機能]をクリックし、.NET Framework 3.5以降が右のペインに表示され
ていることを確認します。
3. .NET Frameworkが表示されていない場合は、[機能の追加] リンクをクリックします。
4. [機能の選択]画面で、[.NET Framework 3.5の機能]を展開します。
5. [.NET Framework 3.5]チェックボックスを選択し、[次へ]をクリックします。
6. [インストール オプションの確認]画面で、選択内容を確認し、[インストール]をクリックします。
7. インストールが完了したら、[閉じる] をクリックします。
Windows 2012
1. ホスティング・デバイスで、[サーバーマネージャー]を開きます。
2. サーバーマネージャーで、[ローカル サーバー]をクリックし、.NET Framework 3.5以降が右のペ
インの[役割と機能]セクションに表示されていることを確認します。
3. .NET Frameworkが表示されていない場合は、[タスク] → [機能の追加]をクリックします。
4. [役割と機能の追加]ウィザードの[機能の選択]画面で、[.NET Framework 3.5 の機能]を展開しま
す。
5. [.NET Framework 3.5]チェックボックスを選択し、[次へ]をクリックします。
6. [インストール オプションの確認]画面で、選択内容を確認し、[インストール]をクリックします。
7. インストールが完了したら、[閉じる] をクリックします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
Windows Updateの実行
HP Insight RSをインストールする前に、ホスティング・デバイス上でWindows Updateを実行すること
をお勧めします。アップデートが完了したら、必ずホスティング・デバイスを再起動してください。
アクセス要件の実現
HP Insight RSをインストールするには、ホスティング・デバイス上のMicrosoft Windowsに対する管理
者権限が必要です。
重要: Windows 2008以降の強化されたセキュリティ機能により、インストールは、
AdministratorユーザーまたはAdministratorグループのユーザーとして実行することをお勧めし
ます。
HP Insight RSは、システムコンソールまたはコンソールモードのRemote Desktop Connection (RDC)
セッションを通じてホスティング・デバイスにログオンしたユーザーのみがインストールしてくださ
い。コンソールモードでないRDCセッションを通じてHP Insight RSをインストールしないでくださ
い。
Windows RDCを使用してリモートでホスティング・デバイスにアクセスするには、以下のコンソール
モードのスイッチのいずれかを使用します。
l
Windows XP、Windows 2000、またはWindows 2003システムから接続する場合は、/consoleスイッ
チを使用します。
c:\windows\system32\mstsc.exe /console
l
Vista、Windows 2008、Windows 2012、またはWindows 7システムから接続する場合は、/adminス
イッチを使用します。
c:\windows\system32\mstsc.exe /admin
ネットワーク要件の実現
HP Insight RSをインストールする前に、次のネットワーク要件を満たしていることを確認します。
l
l
IPv6はサポートされていないため、ホスティング・デバイス上で無効にする必要があります。HP
Insight RSは、IPv4ネットワークプロトコルのみをサポートします。
ホスティング・デバイスに有効な静的IPアドレスが設定されており、ネットワークに接続されている
ことを確認します。動的IPアドレスはサポートされていません。
注記: Network Address Translation (NAT) は、ホスティング・デバイスと管理対象デバイスと
の間の通信については、サポートされていません。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
通信要件の実現
HP Insight RS内には、ファイアウォールへの設定が必要な3つの通信パスがあります。コンポーネント
間で通信ができるように、正しいファイアウォールの設定がされていることを確認してください。
WebブラウザーからHP Insight RSへの通信の設定
ポート7906 (HTTPS) - ホスティング・デバイス上のHP Insight RSユーザーインターフェイスに、同
じネットワークにある他のシステムからアクセスするには、ホスティング・デバイス上でポート7906へ
の接続を許可します。また、Windowsファイアウォールでポート7906への接続が許可されていることも
確認してください。
ホスティング・デバイスからHPへの通信の設定
HP Insight RSは、ファイアウォールまたはWebプロキシサーバー(Webプロキシサーバーを使用してい
る場合)を通じて、直接HPデータセンターと通信します。
HP Insight RSは、直接インターネットに接続、またはプロキシサーバーを通して接続するのをサポート
します。HP Insight RSは、プロキシ自動設定スクリプト、NTLM (NT LANマネジャー)認証、または
Kerberos認証を使用するプロキシを、サポートしません。
お客様のファイアウォールまたはセキュリティソフトウェアにより、ホスティング・デバイスとHP
データセンターとの間のネットワーク通信がフィルタリングされる場合、HP Insight RSの設定に失敗す
ることがあります。たとえば、WatchGuardファイアウォールなどの一部のファイアウォールソフト
ウェアでは、デフォルトで一部のHTTPプロトコルがフィルタリングされます。HTTPリダイレクショ
ン、圧縮ファイルのHTTPダウンロードなどがブロックされる可能性があります。その場合には、ホス
ティング・デバイスとHPデータセンターの間のすべてのHTTP通信をブロックしないように、ファイア
ウォールの設定を変更してください。通信要件 (TCP443での接続確立とリターントラフィック) を満た
すために、ホスティング・デバイスとHPデータセンターの間のHTTP標準プロトコルがファイアウォー
ルを通過することを確認してください。
ファイアウォールに、以下のポートとエイリアスを設定します。
l
l
ポート443 (HTTPS) - HP Insight RSは、HTTPS/443で通信を行い、HPへのイベント通報や、HP
からの保証および契約情報の取得を行います。HTTPSは、ホスティング・デバイスからHPへ送信さ
れるハードウェア故障情報およびシステムの構成情報の機密性を高めるための暗号化機能を提供しま
す。HP Insight RSをインストールする前に、ファイアウォールを設定することをお勧めします。
services.isee.hp.com - エイリアス「services.isee.hp.com」を使用して、ファイアウォールルー
ルを設定し、HPへのアクセスを許可します。HPに通報されるすべての情報は、HTTPS接続を通じ
て宛先「services.isee.hp.com」に送信されます。この宛先は、HPデータセンターのいずれかにある
アクティブなサーバーに自動的にルーティングされる仮想IPアドレスです。エイリアスに対して通信
できるよう設定することを強くお勧めします。お客様のネットワーク環境のポリシーによって、IP
アドレスに対して通信できるようにファイアウォールを設定する必要がある場合は、『HP Insight
Remote Support Security White Paper』で詳細を確認してください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
ホスティング・デバイスがDNSを使用する設定
HPの冗長化されたデータセンターインフラストラクチャでは、負荷分散のために名前解決を使用しま
す。ホスティング・デバイスがHPの冗長化されたデータセンターに対応して完全に動作するために
は、Domain Name System (DNS)を使用する必要があります。これにより、グローバルサーバーロード
バランサー(GSLB)が、トラフィックを適切なHPデータセンターにルーティングできるようになりま
す。完全なサポートのためには、ホスティング・デバイスでDNSを使用するように設定する必要があり
ます。ホスティング・デバイスでDNSを利用せず、代わりにhostsファイルのIPアドレス設定を使用す
ることを選択した場合、ホスティング・デバイスは、IPアドレスが設定された1つのHPデータセンター
としか通信できません。その1つのHPデータセンターが使用不能になり、GSLBがトラフィックを他の
HPデータセンターに向けた場合、サービスが失われます。
Domain Name System (DNS)を使用するようにホスティング・デバイスを設定するには、以下の手順を
実行します。
1. システムにAdministratorsグループのメンバーとしてログオンします。
2. [スタート] → [コントロール パネル]をクリックします。
3. [ネットワークとインターネット]カテゴリーで、[ネットワークの状態とタスクの表示]リンクを
クリックします。
4. 接続用のリンクをクリックします。例えば、 [ローカルエリア接続]、[イーサネット]などをク
リックします。
5. [プロパティ] をクリックします。プロパティー画面が表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
6. [インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)]を選択して、[プロパティ]をクリックしま
す。[インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)]画面が表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
7. 次のいずれかをクリックします。
n
[DNSサーバーのIPアドレスを自動的に取得する](利用可能な場合)
n
[次のDNSサーバーのアドレスを使う]
8. ホスティング・デバイスのIPアドレスフィールドとお使いの環境で使用可能なDNSサーバーを指定
します。
9. [OK]、[OK]、[閉じる]をクリックします。[ネットワークと共有センター]を閉じます。
10. コマンドプロンプトウィンドウで、以下のようにnslookupコマンドを実行して設定を確認します。
nslookup services.isee.hp.com
出力に、入力したDNSサーバーのIPアドレスが表示されます。
ホスティング・デバイスとHPとの間の接続性の検証
接続の問題によりインストールが失敗するのを避けるため、HP Insight RSをインストールする前に、
HPデータセンターへの接続を確認することをお勧めします。
インストールの際、HP Insight RSの接続チェックは行われません。ホスティング・デバイスセットアッ
プウィザードには接続テストが含まれています。HP Insight RSがHPデータセンターに初めて接続を試
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
みたときに問題があれば、テストが失敗します。そのため、インストール前に接続を確認することで、
接続が失敗する可能性を減らすことができます。
次のように接続テストを実行できます。
重要: このテストでは、ホスティング・デバイスまたはHP Insight RSの設定が、実際にイベ
ントまたは収集された構成情報が送信されるようになっているかどうかは確認されませんが、
ホスティング・デバイスの設定を続ける前に、ホスティング・デバイス自体がHPのサーバー
と通信できることが確認されます。
l
services.isee.hp.com
プロキシサーバーを使用している場合は、Webブラウザーを使用して
https://services.isee.hp.com/version/index.html に接続することにより、ホスティング・デバイスと
HPデータセンターの間の接続を確認します。応答は、次のようなバージョン番号になります。
##.##.##.##.
注記: このバージョン番号は、インストールしているソフトウェアのバージョンとは一致
しません。
プロキシサーバーを使用していない場合は、telnetを使用してservices.isee.hp.comへの接続を確認し
ます。コマンドプロンプトから、コマンドtelnet services.isee.hp.com 443を入力します。
「connection established」と表示されれば、正常に接続されることが確認できます。
ホスティング・デバイスと管理対象デバイスとの間の通
信の設定
ホスティング・デバイスと管理対象デバイスの間のファイアウォールも設定する必要があります。これ
は、Windowsファイアウォールおよび、(存在する場合は)ホスティング・デバイスと管理対象デバイス
の間のファイアウォールになります。各デバイスの種類に必要なポートについては、『HP Insight
Remote Support Security White Paper』を参照してください。
管理対象デバイスの種類に応じて、ホスティング・デバイスは、SNMP、WBEM、ELMC、および/ま
たはP6000コマンドビューのうちの1つ以上のプロトコルを利用して、 管理対象デバイスのイベント通
報と構成情報収集を行います。ホスティング・デバイス上でSNMPサービスを設定するための手順につ
いては、「"ホスティング・デバイスへのSNMPサービスのインストール"」の項目を参照してくださ
い。管理対象デバイスで通信を設定するための手順については、『HP Insight Remote Support管理対象
デバイスコンフィギュレーションガイド』の、対応するデバイスの章を参照してください。これらのプ
ロトコルを正しく設定しないと、管理対象デバイスからのイベントと構成情報がホスティング・デバイ
スに到達しないため、ホスティング・デバイスからHPへ通報されません。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
ホスティング・デバイスへのSNMPサービスのインストール
通信にSNMPを使用する種類のデバイスのモニターのためには、HP Insight RSホスティング・デバイス
に対してSNMPサービスが必要です。(特定のデバイスについては、HP Insight Remote Support管理対
象デバイスコンフィギュレーションガイド』を参照してください)。SNMPはホスティング・デバイスに
インストールする必要があります。SNMPサービスはMicrosoftによって提供され、ホスティング・デバ
イスにまだインストールされていない場合は、サーバーマネージャーを通じてインストールできます。
ホスティング・デバイスにSNMPサービスをインストールするには、以下の手順を実行します。
1. ホスティング・デバイスで、[サーバーマネージャー]を開きます。
2. [サーバー マネージャー]で、次のいずれかを実行します。
n
Windows 2008の場合は、[操作] → [機能の追加]を表示します。
n
Windows 2012の場合は、[管理] → [役割と機能の追加]を表示します。
3. [SNMP サービス]にスクロールします。チェックボックスがオンになっていない場合はオンにし
て、[次へ] をクリックします。ウィザードに従ってサービスをインストールします。
SNMPトラップの設定
ホスティング・デバイスにSNMPサービスをインストールしたら、管理対象デバイスからのSNMPパ
ケットを受信するように設定します。以下の手順を実行します。
1. ホスティング・デバイスで、[スタート] → [管理ツール] → [サービス] をクリックします。
2. [SNMP Service]をダブルクリックし、[SNMP Serviceのプロパティ]ウィンドウを表示します。
3. [トラップ] タブで、コミュニティ名が表示されていることを確認し、localhostと127.0.0.1がトラッ
プの宛先として表示されていることを確認します。
4. [セキュリティ]タブで、以下のオプションのいずれかを選択します。
n
[任意のホストから SNMP パケットを受け付ける]。
n
[これらのホストから SNMP パケットを受け付ける] を選択し、[追加] 機能を使用して、管理
対象デバイスをリストに追加します。
5. [OK]をクリックして変更内容を保存し、[SNMP Serviceのプロパティ]設定画面を閉じます。
SNMP Trapサービスの起動タイプの設定
HP Insight RSでは、SNMP Trapサービスがブート時に自動的に起動される必要があります。次の手順
を実行して、SNMP Trapサービスを設定します。
1. ホスティング・デバイスで、[スタート] → [管理ツール] → [サービス] をクリックします。
2. [SNMP Trap]をダブルクリックし、[SNMP Trapのプロパティ]ウィンドウを表示します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第1章: インストールの概要と要件について
3. [全般]タブをクリックします。
4. [アクセスの種類]ドロップダウンリストで、[自動]を選択します。
5. サービスが開始されていない場合は、[開始]をクリックします。
6. [OK]をクリックして変更内容を保存し、[SNMP Trapのプロパティ]設定画面を閉じます。
Windows Server 2012デバイスをモニターするための、WMI Mapperの
更新
Windows Server 2012を実行している、モニターされているデバイスに対するHP Insight RS 7.4のサ
ポートの長所を利用したい場合、WMI Mapperがバージョン7.2.3以降に更新されていることを確かめる
必要があります。このバージョンのWMI Mapperは、最新のHP SIMに含まれ、HP Insight RS[バージョ
ン管理]画面からインストールすることができるパッケージとしても利用可能です。
WMI Mapperのサポート対象バージョンを持っていることを確実にするために、以下の手順を行いま
す。
1. WMI Mapperのインストールしたバージョンを確認するために、[スタート] → [コントロールパネ
ル] → [プログラムと機能]と移動します。[Pegasus WMI Mapper]のパッケージをさがして、[イ
ンストール済]の列をチェックします。バージョン7.2.3以降がインストールされている場合、特に
アクションを取る必要はありません。バージョン7.2.3以降がインストールされていない場合、次の
ステップに進みます。
2. HP Insight RS ConsoleからのWMI Mapperをインストールまたはアップグレードするために:
a. HP Insight RS Consoleにログオンします。
b. HP Insight RS Consoleで、[管理者設定] → [ソフトウェア更新]に移動します。
c. 表の中のWMI Mapperパッケージを選択します。
d. 表の下の[利用可能なバージョン]タブを選択し、次いで[インストール]をクリックします。
WMI Mapperのインストレーションの間、およびそのリスタート後、HP Insight RSサービスが
停止するので、ウェブインターフェイスは、ログアウトする必要があることを示します。
ホスティング・デバイスの自身のイベント通報
HP Insight RSソフトウェアがインストールされている物理サーバーのイベント通報を設定する必要があ
ります。ホスティング・デバイスのイベント通報に必要なソフトウェアは、HP ProLiantサーバーおよび
インストールされているオペレーティングシステムにより異なります。イベント通報するためのホス
ティング・デバイスの設定については、『HP Insight Remote Support管理対象デバイスコンフィギュ
レーションガイドHP Insight Remote Support管理対象デバイスコンフィギュレーションガイド』を参照
してください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めての
インストール
この章では、HP Insight RSのインストールプロセスについて説明します。
この時点で、以下の手順1は完了しています。手順2を実行して、ホスティング・デバイス上にHP
Insight RSをインストールして設定します。
以前のバージョンのHP Insight RSが既にホスティング・デバイスにインストールされており、アップグ
レードする場合は、「HP Insight Remote Supportアップグレードガイド」を参照してください。
HP Insight Remote Supportのダウンロードとイン
ストール
HP Insight RSのインストールを開始する前に、HP Insight RSソフトウェアパッケージを、下記のHPソ
フトウェアデポからダウンロードする必要があります。
http://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?
productNumber=REMOTESUPPORT。
HP Insight RSをダウンロードするには、以下の手順を実行します。
1. 管理者アカウントでホスティング・デバイスにログオンします。管理者またはホスティング・デバ
イスのAdministratorsグループの直接メンバーであるユーザーとしてログオンする必要がありま
す。
2. HP Insight RSのインストールファイルが格納された.exeファイルを、HPソフトウェアデポからダ
ウンロードします。
インストールを開始するには、次の手順を実行します。
1. ホスティング・デバイス上で、HPソフトウェアデポからダウンロードした自己解凍.exeファイルを
右クリックして[管理者として実行].を選択します。ファイルが展開された後、インストールウィ
ザードが起動し前提条件がチェックされます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
2. すべての前提条件が満たされている場合、[次ページ]をクリックします。いずれかの前提条件が満
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
たされていない場合は、以下のいずれかを実行します。
n
問題が重大な障害の場合には、インストールウィザードを終了し、問題を解決し、再度インス
トールウィザードを起動します。
n
問題が警告の場合は、インストールウィザードを終了して問題を解決するか、[続行の確認]
チェックボックスをオンにして [次ページ]をクリックします。
3. [ようこそ]画面で、[次ページ]をクリックします。
4. ライセンス許諾を確認し、[使用許諾契約書に同意します( A)]チェックボックスをオンにして、
[次ページ]をクリックします。インストールウィザードのインストール先フォルダ―が表示されま
す。
5. インストール先フォルダ―画面で、プログラムファイルや設定ファイル、データベースファイル、
ログファイルの保存場所を、デフォルトの保存場所から変更できます。次のいずれかを行います。
n
HP Insight RSをデフォルトの宛先フォルダーにインストールするには、[次へ]をクリックしま
す。
n
HP Insight RSを別のフォルダーにインストールするには、[変更]をクリックし、新しいインス
トールフォルダーを選択して、[OK]をクリックします。インストールフォルダーを変更するすべ
てのフォルダーに対して、同じ手順を繰り返し、[次へ]をクリックします。
インストール先のすべてのフォルダーは、Microsoft Windows上で、ネットワークドライブとして
ではなく、ローカルドライブである必要があります。HP Insight RSは、単一の共有ディスクから、
複数のコンピューターによって実行することはできません。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
注記: 多数の管理対象デバイスがある場合、HP Insight RSのパフォーマンスを向上する
ため、データベースおよびログファイルのフォルダーを異なるボリュームになるように設
定することをお勧めします。
6. [インストール]をクリックします。インストールの完了が近づくと、次のメッセージが表示されま
す。Install complete.HP Insight RS Consoleが使用可能になるまで、最大600秒お待ちください。
7. インストールが完了したら、[完了]をクリックしてインストールウィザードを終了します。
重要: インストールした後、rsadminコマンドが認識できない場合、コマンドプロンプトから
実行してはいるとき、Windowsからログオフしてから、ログし直してください。これによっ
てWindowsに新しいPATHの変更を強制的に適用させます。リブートは必要ありません。
ログファイルの位置決め
インストール中に問題が発生した場合は、rsinstall.logファイルおよびhprs_msi_install-0.logファイルを
参照します。インストール中にこれらのログファイルが、%TEMP%フォルダーに位置決めされます。
インストールが正常に終了すると、これらのログファイルはC:\ProgramData\HP\RS\LOG\フォルダー
にコピーされます。これはデフォルトのログファイルの保存場所です。インストール時にログファイル
の保存場所として別の場所を選択した場合は、その場所にコピーされます。
注記: C:\ProgramDataフォルダーは隠しフォルダーであるため、フォルダーオプションを設定
して隠しフォルダーを表示することが必要な場合があります。
HP Insight RS Consoleへのログオン
インストール後、HP Insight RS Consoleにログオンする前に、ホスティング・デバイスの登録準備がで
きるまで数分待ちます。すぐにログインしようとすると、システムが起動中であり、後で再試行するよ
うに通知するメッセージが表示されます。その場合、ブラウザーにキャッシュされた情報の使用を避け
るため、HP Insight RS Consoleのウィンドウを手動で最新の情報に更新するか、ブラウザーを開き直す
必要があります。
ブラウザーで https://<ホスティング・デバイスのIPアドレスまたはFQDN>:7906を開きます。
Administratorまたはホスティング・デバイスのAdministratorsグループの直接メンバーであるユーザーと
してログオンします。HP Insight RS Consoleに初めてログオンする場合は、管理者としてログオンする
必要がありますが、すべてのシステムアカウントに対してアクセスを可能にすることができます。詳細
は、「"オペレーターレベルのユーザー認証の有効化"」を参照してください。
ログオンしたアカウントが管理者アカウントでない場合は、HP Insight RS Consoleの[管理者設定]画
面、[検出]画面、または[ソリューション管理]画面にアクセスできません。
何も操作を行わずに30分が経過すると、HP Insight RS Consoleのセッションがタイムアウトし、ユー
ザーはログオフ状態になるので、ご注意ください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
重要: ご利用のWebブラウザーの言語設定によって、HP Insight RS Consoleに表示される言
語が決定されます。リモートシステムからHP Insight RS Consoleに接続する場合は、Webブ
ラウザーの言語設定を、HP Insight RSをインストールした際に使用した言語に合わせてくだ
さい。
既知の問題: HP Insight RS Consoleに管理者としてログ
オンできない
問題: ドメインユーザーアカウントを使用しており、 このアカウントは、ドメイングループのメン
バーで、そのドメイングループが、ドメインのAdministratorsグループのメンバーとなっています。
ユーザーアカウント制御(UAC)がオンになっています。
例:
ユーザーMYDOMAIN\myusernameで、HP Insight RS Consoleにログオンできません。
l
MYDOMAIN\myusernameはMYDOMAIN\specialusersグループのメンバーです。
l
MYDOMAIN\specialusersはMYDOMAIN\Administratorsグループに追加されています。
l
ユーザーアカウント制御(UAC)がオンになっています。
推奨されるアクション:
以下のいずれかのアクションによって管理者としてログオンできるようになります。
l
l
l
l
ホスティング・デバイスのユーザーアカウント制御(UAC)をオフにします。
ユーザーアカウントをホスティング・デバイスのローカルのAdministratorsグループに追加します。
たとえば、MYDOMAIN\myusernameをローカルのHostingDevice\Administratorsグループに追加し
ます。
ユーザーアカウントを直接ドメインのAdministratorsグループに追加します。たとえば、
MYDOMAIN\myusernameをMYDOMAIN\Administratorsグループに直接追加します。
新しいローカルの管理者アカウントを作成し、ホスティング・デバイスにログオンするために使用し
ます。たとえば、HostingDevice\AdminAccountという名前の管理者アカウントを作成して、それで
ログオンします。
証明書の警告への対応
ブラウザー(Microsoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、またはGoogle Chrome)でHP Insight RS
Consoleを開くと、証明書のエラーメッセージが表示されます。セキュリティ警告を解決するには、イ
ンターネットブラウザーに対して以下の手順を実行します。
注記: ホスティング・デバイス上にインストールされたデスクトップショートカットは、ロー
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
カルホストを指しています。HP Insight RS Consoleを開始するためにデスクトップショート
カットを使用する場合、下記の証明書の警告への対応に対して、正しく動作するように、
ショートカットのプロパティをホスティング・デバイスのIPアドレスまたはFQDNを使用する
ように変更します。
Internet Explorer
1. [このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)。] リンクをクリックします。
2. アドレスバーで、[証明書のエラー]をクリックします。[証明書は信頼できません]画面が表示され
ます。
3. [証明書の表示]をクリックします。
4. [証明書] ダイアログボックスで、[証明書のインストール] をクリックします。
5. 証明書のインポートウィザードで、[次へ] をクリックします。
6. [証明書をすべて次のストアに配置する]オプションを選択します。
7. [参照]をクリックします。[証明書ストアの選択]画面が表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
8. [信頼されたルート証明機関]を選択して、[OK]をクリックします。
9. [次へ]、[完了] の順にクリックします。[セキュリティ警告]ダイアログボックスが表示されます。
10. [はい]をクリックして、証明書をインストールすることを確認します。
Mozilla Firefox
1. [危険性を理解した上で接続するには] リンクをクリックしてセクションを展開し、[例外を追加]
をクリックします。
2. [セキュリティ例外の追加] ダイアログボックスで、場所フィールドにhttps://<ホスト名>:7906/と入
力するか、情報が正しい場合は、次のステップに進みます。
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
3. [セキュリティ例外を承認] をクリックしてセキュリティ警告を解決します。
Google Chrome
1. 表示される[プライバシーのエラー]画面上で、メニューバーの「赤いX印のついたロック」のアイコ
ンをクリックして、[証明書情報]を選択します。
2. [証明書]ダイアログボックスで、[詳細]タブをクリックして、[ファイルにコピー]をクリックしま
す。証明書のエクスポートウィザードが表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
3. ウィザードに従って設定し、証明書情報を保存します。ウィザードが完了したら、[OK]をクリック
し、[認証書]ダイアログボックスを閉じます。
4. Microsoft管理コンソールを使用して、証明書情報を、信頼されたルート証明書としてインポートし
ます。
a. [スタート]メニューで、[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「MMC」と入力して
[OK]をクリックします。Microsoft管理コンソールの空のコンソール([コンソール1]画面)が開き
ます。
b. コンソールで、[ファイル] → [スナップインの追加と削除]を選択します。
c. [利用できるスナップイン]ペインで、[証明書]を選択し、[追加]をクリックします。
d. [証明書スナップイン]ダイアログボックスで、証明書の管理方法を選択し、[完了]をクリック
し、[OK]をクリックします。
e. 左側に表示されるメニューで、[信頼されたルート証明機関]を選択します。[オブジェクトの
種類]ペインで、[証明書]を右クリックし、[すべてのタスク] → [インポート]を選択します。
認証書のインポートウィザードが表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第2章: HP Insight Remote Supportの初めてのインストール
f. 証明書のインポートウィザードで、手順3で保存した証明書をインポートします。証明書を[信
頼されたルート証明機関]ストアに配置します。
g. [完了]をクリックします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
この章では、HP Insight RSのセットアッププロセスについて説明します。
この時点で、以下の手順1と手順2は完了しています。手順3を実行してセットアップウィザードを完了
させてください。
HP Insight RSを初めて開いたときは、セットアップウィザードを実行する必要があります。2つのセッ
トアップウィザードがあります。1つは、管理対象デバイスセットアップウィザードで、管理対象デバ
イスの検出を行い準備状況を確認します。もう1つは、ホスティング・デバイスセットアップウィザー
ドで、お客様の環境に対して既定の情報を設定するものです。最初に管理対象デバイスセットアップ
ウィザードを実行し、ホスティング・デバイスセットアップウィザードの実行中にバックグラウンドで
動作させておくことをお勧めします。
Webブラウザーで https://<ホスティング・デバイスのIPアドレスもしくはFQDN>:7906/にアクセスま
す。管理者アカウントを使用して、HP Insight RS Consoleにログオンします。任意のシステムアカウン
トを使用してHP Insight RS Consoleにログオンできますが、アカウントが管理者アカウントでない場合
は、HP Insight RS Consoleで [Administrator Settings]、[Discovery]、または[Solution Manager]画面に
アクセスできなくなります。
重要: セットアップウィザードを一旦完了すると、メインメニューからこれらのウィザードを
起動することができません。設定を更新する場合は、必要に応じて、HP Insight RS Console
の他のメニューから実行できます。セットアップウィザードに再度アクセスする必要がある場
合は、 https://<ホスティング・デバイスのIPアドレスまたは
FQDN>:7906/remotesupport/command/viewWizards/ にアクセスしてください。
[HP Insight Remote Supportセットアップウィザード]画面では次のタスクを実施できます。
l
l
管理対象デバイスセットアップウィザードを実行して、管理対象デバイスを検出します。詳細は、"
管理対象デバイスセットアップウィザードの実行"を参照してください。
ホスティング・デバイスを設定するには、ホスティング・デバイスセットアップウィザードを実行し
ます。詳細は、"ホスティング・デバイスセットアップウィザードの実行"を参照してください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
管理対象デバイスセットアップウィザードの実行
管理対象デバイスセットアップウィザードは、設定されている認証情報に基づいてHP Insight RSがお客
様のデバイスと通信できるかどうかを確認し、管理対象デバイスをHP Insight Remote Supportによりイ
ベント通報する準備ができていることを確認します。大規模な環境では管理対象デバイスセットアップ
ウィザードの実行状況を常に確認している必要はありません。結果は、管理対象デバイスセットアップ
ウィザードの最後の画面を参照するか、HP Insight RS Consoleの[検出]画面で確認できます。
左ペインには、ウィザードの各ステップが表示され、現在のステップは緑でハイライト表示されます。
各ステップで情報を入力し、[次へ]をクリックして次に進みます。ウィザード内のいずれかのステップ
に戻るには、そのステップの画面に到達するまで[戻る] をクリックします。
HP Insight RSのすべての管理対象デバイスに対して保証または契約の確認を行い、標準保証、HP Care
Packまたは保守契約があるかを表示します。管理対象デバイスが有効な保証または契約を持たない場
合、デバイスヘルステータスのインジケーターは赤になり、 故障イベントの分析やHPへの通報が行わ
れません。
お使いのデバイスの設定
管理対象デバイスをHP Insight RSでイベント通報するには、まずホスティング・デバイスと通信するよ
うに設定する必要があります。お客様の特定のデバイスの種類ごとの設定についての情報は、
www.hp.com/jp/irsにある『HP Insight Remote Support管理対象デバイスコンフィギュレーションガイ
ド』を参照してください。
プロトコルアクセスの認証情報の設定
[検出の際のアクセスに対しての認証情報]画面では、管理対象デバイスで使用するプロトコルの認証情
報を設定します。
注記: この情報は、[検出] → [認証情報]タブで変更できます。
お客様ご利用の管理対象デバイスには、HP Insight Remote Supportがそのデバイスとの通信で使用する
ことができるプロトコルが必要です。これらの各プロトコルには、関連付けられた認証情報が必要で
す。
検出時には、保証および契約を確認するために必要な情報など、デバイスに関する情報を収集するため
にプロトコルの認証情報が使用されます。プロトコルの認証情報が設定されていない場合でも、デバイ
スは検出される場合がありますが、そのデバイスに関するすべての関連情報は検出されない可能性があ
り、HP Insight Remote Supportによるイベント通報が行われない可能性があります。
デバイスの種類ごとに必要なプロトコルについては、「「HP Insight Remote Support管理対象デバイス
コンフィギュレーションガイド」を参照してください。
重要: デバイス検出を行う前に、検出のための認証情報を設定してください。認証情報なしで
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
デバイスを検出すると、保証および契約確認のために必要な情報がHP Insight Remote
Supportで取得できません。
新しいプロトコル認証情報を追加するには、次の手順を実施します。
1. 設定経験のあるユーザーの方は、[プロトコルの選択および設定]ドロップダウンリストから直接プ
ロトコルを選択することもできますが、設定に慣れていないユーザーの方は、デバイスの種類を指
定してプロトコルをフィルタリングし、必要なプロトコルを決定することができます。有効なプロ
トコルのリストをフィルタリングするには、次のいずれかを行います。
n
すべての使用可能なプロトコル(デバイスに関係なく)のリストから選択するには、[システムタイ
プの選択]ドロップダウンリストで、[すべての種類のデバイス]を選択します。
n
使用可能なプロトコルのリストをフィルタリングするには、[システムタイプの選択]ドロップダ
ウンリストで、アクセス認証情報を設定するデバイスの種類を選択します。プロトコルのリスト
をさらにフィルタリングするには、[システムサブタイプの選択]ドロップダウンリストで、下位
レベルのデバイスの種類を特定することもできます。
[プロトコルの選択および設定]ドロップダウンリストが、選択内容に応じてフィルタリングされま
す。
2. [プロトコルの選択および設定]ドロップダウンリストから適切なプロトコルを選択します。
3. [新規]をクリックします。[新しい認証情報]ダイアログボックスが、選択内容に応じたフィールドと
ともに表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
4. [新しい認証情報]ダイアログボックスのフィールドに値を入力します。
注記: 使用可能なフィールドは、選択したプロトコルにより異なります。
以下の表で、操作するプロトコルごとに表示される各種のフィールドについて説明します。
認証情報フィールド
説明
優先順位
ドロップダウンリストから優先順位を選択します。高い優先順位が設定さ
れた認証情報は、低い優先順位が設定された認証情報より前に、管理対象
システムの検出を試行する際に利用されます。たとえば、優先順位1の認
証情報は、検出プロセスの最初に利用されます。
種類
ドロップダウンリストから認証情報の種類を選択します。たとえば、[ユー
ザー名パスワード認証情報]、[証明書認証情報]、[匿名認証情報]などです。
新しい認証情報の種類を選択すると、ウィンドウの使用可能なフィールド
が変更されます。
ポート
デフォルトのポート番号が含まれています。
既定値の使用
デフォルトのポート番号を使用しない場合は、このチェックボックスをオ
フにします。該当するポート番号を[ポート]フィールドに入力します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
認証情報フィールド
説明
認証情報名
デバイスタイプに対する認証情報名を作成した場合、ここで選択すること
ができます。HP Insight Remote Supportは、認証情報名で指定した認証情
報をアクセスフィールドに自動的に入力します。
デフォルトでは、選択したデバイスに割り当てられている認証情報名がプ
ロトコルで使用されます。指定されたプロトコルが存在しない場合は、[認
証情報名] ドロップダウン リストで [なし] が選択されます。
ユーザー名
指定された種類のデバイスにアクセスするためのユーザー名を入力しま
す。
パスワード
指定された種類のデバイスにアクセスするためのパスワードを入力しま
す。
パスワードの確認
[パスワード]フィールドに入力したパスワードを再入力します。
ファイルのアップロード
[参照]ボタンをクリックして、証明書を指定し、アップロードします。
証明書のエイリアス
認証の証明書がエイリアスの場合、ここでエイリアスを入力します。
5. すべてのフィールドに値を入力したら、[追加]をクリックします。
認証情報がプロトコルの認証情報のリストに追加されます。
注記: 各プロトコルに対して、複数の認証情報を設定することができます。特定のプロト
コルの認証情報のリストを表示するには、[プロトコルの選択および設定]ドロップダウン
リストで、表示するプロトコルを選択します。
6. 手順1から5を繰り返して、プロトコルの認証情報を追加します。
7. プロトコルの認証情報を更新または削除するには、テーブル中で認証情報を選択し、[既存の認証情
報]ダイアログボックスで情報を変更します。
8. [次へ] をクリックしてウィザードの次の画面に進みます。
HP Insight Remote Supportに認証情報が保存されます。
検出先
[検出先の指定]画面では、ネットワーク上の検出するデバイスを設定します。
デバイスの検出では、お客様のネットワーク上で、HP Insight Remote Supportの管理対象デバイスを識
別します。
お客様のネットワーク上で、どのデバイスを検出するかをHP Insight RSに指定する方法は3つありま
す。これらを個別に指定したり、組み合わせて指定することができます。3つの方法とは、IPアドレス
の指定、Windowsドメインの指定、ローカルネットワークの指定の3つです。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
重要: ネットワーク上に30より多くのデバイスが存在すると、ネットワークの通信速度によっ
ては、すべてのデバイスを一度に検出するまでに相当の時間を要することがあります。かなり
小規模なネットワークでない限り、デバイスの検出にIPアドレス指定を、利用することをお勧
めします。
検出先を設定するには、以下の手順を実施します。
1. 検出するIPアドレスを追加します。特定のIPアドレスを入力して、1台のデバイスを検出すること
も、IPアドレスの範囲、またはリストを入力して、複数のデバイスを検出することもできます。
IPアドレスによってデバイスを検出するには、次の手順を実施します。
a. [IPアドレス] ペインをクリックします。
b. [新規]をクリックします。[IPアドレス]ダイアログボックスが表示されます。
c. 次のいずれかを行います。
o
1台の管理対象デバイスを検出するには、そのデバイスのIPアドレスを[開始アドレス]フィー
ルドに入力します。
o
特定の範囲のデバイスを検出するには、[アドレス範囲]オプションを選択します。[開始ア
ドレス]フィールドに、範囲内の最初のデバイスのIPアドレスを入力します。[終了アドレス]
フィールドに、範囲内の最後のデバイスのIPアドレスを入力します。
o
デバイスのリストからデバイスを検出するには、[アドレスリスト]オプションを選択しま
す。[カンマ区切りのリスト]ボックスで、デバイスのIPアドレスをカンマ区切りで入力しま
す。
d. [追加]をクリックします。
指定したIPアドレスがテーブルに表示されます。IPアドレス範囲は、[開始アドレス] 列と[終了
アドレス] 列に表示されます。単独のIPアドレスは[開始アドレス] 列にのみ表示されます。
2. 検出するWindowsドメインを追加します。Windowsドメイン名とログオン認証情報を入力すると、
デバイスを検出することができます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
Windowsドメインによってデバイスを検出するには、次の手順を実施します。
a. メインメニューで[検出]を選択します。
b. [検出先] タブをクリックします。
c. [Windowsドメイン] ペインをクリックします。
d. [新規]をクリックします。[Windowsドメイン]ダイアログボックスが表示されます。
e. [ドメイン]フィールドに、ドメイン名を入力します。
f. [ユーザー]フィールドに、ドメイン管理者のユーザー名を入力します。
g. [パスワード]フィールドに、ドメイン管理者のパスワードを入力します。
h. [追加]をクリックします。
ドメインおよび管理者のユーザー名がテーブルに表示されます。
i. 追加したドメインの[検出]チェックボックスが選択されていることを確認してください。
3. 検出するローカルネットワークを追加します。ローカルネットワーク情報とサブネット情報を入力
することでデバイスを検出できます。大規模な環境の場合、ローカルネットワークの検出には長い
時間がかかることがありますので、ご注意ください。
ローカルネットワークによってデバイスを検出するには、次の手順を実施します。
a. メインメニューで[検出]を選択します。
b. [検出先] タブをクリックします。
c. [ローカルネットワーク] ペインをクリックします。
d. [新規]をクリックします。[ローカルネットワーク]ダイアログボックスが表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
e. 以下の手順を実施します。
o
[ネットワークアドレス]フィールドに、ネットワークアドレスを入力します。
o
[サブネットマスク]フィールドに、サブネットマスクを入力します。
f. [追加]をクリックします。
ローカルネットワークとサブネットの情報がテーブルに表示されます。
g. 追加したローカルネットワークの[検出]チェックボックスが選択されていることを確認してくだ
さい。
4. [次へ] をクリックします。
デバイスの検出
[デバイスの検出]画面では、HP Insight Remote Supportでイベント通報するデバイスの検出を開始しま
す。
注記: HP Insight Remote Supportに、多数のデバイスおよび連絡先や設置先情報などを事前に
準備して、一括アップロード機能を利用して登録することも可能です。詳細は、"管理対象デ
バイスの設定情報のエクスポートおよびインポート"を参照してください。
検出を開始するには、次の手順を実施します。
1. プロトコルの認証情報と検出先情報を設定した後、[検出の開始]をクリックします。検出の進捗状
況が表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
検出が実行されると、HP Insight Remote Supportは[すべてのデバイス]テーブルに検出されたデバ
イスを追加します。デバイスの[ステータス]欄には、デバイスがサポート対象かどうかが表示され
ます。
検出画面を閉じると、検出はバックグラウンドで継続されます。
2. 検出されたデバイスを調べます。検出されたデバイスは10個単位で表示されます。HP Insight
Remote Supportが10個以上のデバイスを検出した場合は、テーブルの最後にあるボタンを使用して
他のデバイスを10個単位で表示できます。
デバイスのステータスにエラーアイコン ( ) が表示されたときには、アイコンの上にマウスポイン
タを当てるとそのデバイスの検出で失敗した理由の詳細が表示されます。
注記: 結果が表示されるテーブルには、現在の設定で検出されたデバイスのみではなく、
これまでにHP Insight RSが検出したすべてのデバイスが表示されます。そのため、ここ
には現在の設定で検出したデバイス以外の情報も表示されます。
1. [完了]をクリックしてウィザードを閉じます。
確認が完了し、正常に検出されたデバイスのイベント通報および構成情報収集の準備ができます。
ヘルスレポートのエクスポート
お客様環境のデバイス検出に関するレポートをエクスポートすると、HP Insight RSで管理可能な状態に
あるデバイスの数を把握したり、HPまたはHP認定パートナーが、お客様の管理対象デバイスの設定や
HP Insight RSの導入についてのサポートの際、使用することができます。
デバイス検出のレポートをエクスポートするには、以下の手順を実施します。
1. メインメニューで[デバイス]を選択します。
2. デバイステーブルの下の[レポートのエクスポート]をクリックします。
3. レポートを開く、または保存します。
レポートに表示されるデバイス情報は、ローカルデータベースから取得されます。レポートには、検出
設定で対象とされたすべてのデバイスが一覧表示され、それぞれが正常に検出されたかどうかと、その
理由が表示されます。レポートは、管理対象デバイスの設定やHP Insight RSの設定について、HPの担
当者またはHP認定パートナーがサポートの際、使用することもできます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
管理対象デバイスセットアップウィザードからこのレポートを生成するときは、HP Insight RSがまだ
HPに接続していないため、保証および契約情報がレポートに含まれないことに注意してください。保
証および契約情報を参照するには、HP Insight RSの[検出]または[デバイス]画面からレポートのエクス
ポートを実行してください。
ホスティング・デバイスセットアップウィザードの
実行
ホスティング・デバイスセットアップウィザードはHP Insight Remote Supportの初期設定を行います。
ホスティング・デバイスセットアップウィザードでは、既定の連絡先やサイト、HP認定パートナーな
どの情報と、HPへの接続、HP Insight Onlineとの統合を設定します。
左ペインには、ウィザードの各ステップが表示され、現在のステップは緑でハイライト表示されます。
各ステップで情報を入力し、[次へ]をクリックして次に進みます。必須フィールドはアスタリスク(*) に
よって示されます。ウィザード内のいずれかのステップに戻るには、そのステップの画面に到達するま
で[戻る] をクリックします。
リモートサポートを受ける
[リモートサポートを受ける]画面では、HPへのイベント通報を有効にしソフトウェアの自動更新を行う
ことができます。
次のセクションに値を入力します。
環境を最適化する
HPもしくはHP認定パートナーが、HP Insight Remote Supportを使用することにより、IT環境の最適化
のためのアドバイスの連絡をお客様にすることを許可(または拒否) することができます。
[IT環境の最適化のための選択]セクションで、次のいずれかを設定します。
l
l
HP または担当の HP 認定販売パートナーがお客様組織に連絡することを許可するには、[はい、HP
または担当のHP認定販売パートナーがIT環境の最適化のアドバイスのために私に連絡をする
ことに同意します]チェック ボックスをオンにします。
HP または担当の HP 認定販売パートナーがお客様組織に連絡することを拒否するには、[はい、HP
または担当のHP認定販売パートナーがIT環境の最適化のアドバイスのために私に連絡をする
ことに同意します]チェック ボックスをオフにします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
注記: [詳細情報]をクリックし、HPおよびHP認定販売パートナーが参照するお客様のシステ
ム構成情報についてご確認ください。
この設定は、[管理者設定] → [設定]画面でいつでも更新できます。
リモートサポートソフトウェアの更新
HP Insight Remote Supportソフトウェアの更新を受信する方法を選択します。次の表に選択可能なオプ
ションを示します。
オプション
アクション
自動的にダウンロードして
インストール
グループのパッケージを自動的にダウンロードしてインストールする場合は、
[自動的にダウンロードしてインストール]を選択します。新しい製品のサポー
トおよびサービス改善のためのソフトウェア更新が自動的に行われますので、
これはデフォルトの、かつ推奨される設定です。
自動的にダウンロード
グループのパッケージのダウンロードのみを自動で行い、インストールを自動
で行わない場合は、[自動的にダウンロード]を選択します。これらのパッケー
ジは、[ダウンロードされたバージョン]タブでインストールできます。
手動で適用
グループのパッケージを手動でダウンロードしてインストールする場合は、[手
動で適用]を選択します。パッケージは[利用可能なバージョン]タブでインス
トールします。
この設定は、[アプリケーション設定] → [バージョン管理]画面でいつでも更新できます。
連絡先情報
[連絡先情報]画面では、お客様の管理対象デバイスの既定の連絡先を設定しま。この連絡先は、新たに
検出されたデバイスに割り当てられます。
連絡先の追加、または既定の連絡先の更新は、[会社情報] → [連絡先]画面上で設定することができま
す。
重要: 正しい連絡先への更新
お客様が、HP Insight RSの管理対象デバイスに対して完全で、正確な、最新の連絡先情報を
更新し維持することで、HPでのイベントの取り扱いに対して重要です。イベントが通報さ
れ、サポートケースが自動作成されると、HPは、さらなるトラブルシューティング、または
修理対応を行うために設定された連絡先情報に連絡を行います。
HPは、修理対応のため、通報されたイベント情報から連絡先を特定し連絡を試みます。連絡
先情報が不完全、不正確、もしくは古い情報のためなどの理由で、 お客様へ連絡できなかっ
た場合、 通報されたイベントに対して修理対応ができない場合や修理対応が遅れる場合があ
ることにご注意ください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
すべての管理対象デバイスに対するすべてお客様の連絡先情報が、常に正確で、かつ最新であ
ることをご確認ください。これにより、HPは、通報されたイベントに対して、トラブル
シューティングを速やかに行い、必要な修理対応を速やかに行うことができます。
既定の連絡先を追加するには、次の手順を実施します。
1. 次のフィールドに値を入力します。
注記: 必須フィールドはアスタリスク(*) によって示されます。
フィールド
アクション
会社名
会社名を入力します。
名前
連絡先の名を入力します。
姓
連絡先の姓を入力します。
電子メールアドレス
連絡先の電子メールアドレスを入力します。 文字は、電子メールアダプ
ターが有効な場合に選択した言語で電子メールが送信されることを表しま
す。"電子メール通知の有効化および設定"を参照してください。
優先する言語
ドロップダウンリストから連絡先の言語を選択します。
優先電話番号
連絡先の優先電話番号を入力します。
その他の電話番号
連絡先の別の電話番号を入力します (オプション)。
サポート提供に関する特別
な指示
この自由形式のフィールドに、特別な連絡方法の依頼などを入力します。
ここに入力されるテキストは、サービスイベントに含まれており、HP
Insight RSによりHPに通報されたイベント対応を実施する担当者が参照し
ます。
このフィールドに入力されるメッセージの例:元日に私のサイトからイベン
トを受け取った場合は、私のポケットベル (+1-555-555-5555) に電話して
ください。
2. [次へ] をクリックします。
既定の連絡先が作成されます。
サイト情報
[サイト情報]画面では、管理対象デバイスの設置先情報を設定します。ここで設定した管理対象デバイ
スの設置先情報は既定のサイト情報として利用され、新たに検出されたデバイスに割り当てられます。
このサイト情報は、修理対応を実施するため利用されますので、常に最新の正しい情報にする必要があ
ります。
[会社情報] → [サイト]画面で追加のサイトを設定できます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
重要: 管理対象デバイスの修理対応は入力されたサイト情報を利用するため、入力したサイト
情報が正しいことを確認してください。
既定のサイトを設定するには、次の手順を実施します。
1. 次のフィールドに値を入力します。
注記: 必須フィールドはアスタリスク(*) によって示されます。
フィールド
アクション
サイト名
サイト名を入力します。
住所 1
サイトの住所を入力します。必要な場合、住所2を使用します。
市区町村
サイトの市区町村を入力します。
都道府県
サイトの都道府県を入力します。
郵便番号
サイトの郵便番号を入力します。
国名
ドロップダウンリストから設置先の国を選択します。
タイムゾーン
ドロップダウンリストからタイムゾーンを選択します。
2. [次へ] をクリックします。
既定のサイトが作成されます。
HP Insight Remote Supportの登録
[HP Insight Remote Supportの登録]画面では、プロキシの設定、HPへの接続のテスト、ホスティング・
デバイスのHPへの登録を行います。
次のセクションに値を入力します。
HPへの接続性のテスト
HPへの接続をテストして、ホスティング・デバイスがHPと通信できることを確認します。Webプロキ
シサーバーを使用している場合、Webプロキシ設定を設定して、HP Insight Remote SupportがWebプロ
キシサーバーを経由してHPに接続できるようにします。
Webプロキシを設定し、HPへの接続をテストするには、次の手順を実施します。
1. [インターネットへのアクセスにWebプロキシを使用(オプション)] チェック ボックスをオンに
して、フィールドをアクティブにします。
2. 次のフィールドに値を入力します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
n
Webプロキシサーバー
n
Web プロキシ ポート
n
Web プロキシ ユーザー名
n
Web プロキシ パスワード
3. [接続テスト] をクリックします。
注記: [接続テスト]をクリックするとWebプロキシ設定が保存されます。
HPに登録する
登録により、ホスティング・デバイスがHPと通信できることが確認できます。何らかの理由でHPと通
信できない場合、HP Insight Remote Supportは、HPへの登録のための通信のリトライを試みます。手
動で登録を試みる場合は、ホスティング・デバイスセットアップウィザードの[HP Insight Remote
Support] 画面に戻り、[HPに登録] をクリックします。
ホスティング・デバイスをHPに登録するには、以下の手順を実施します。
1. [HPに登録する]をクリックします。
登録状況が[HP登録状況]の横に表示されます。登録状況が[登録完了]になると、一度しか登録でき
ないように[HPに登録する]ボタンが灰色表示され、[次へ]ボタンが有効になります。
登録に失敗した場合は、前のセクションに戻り、HPへの接続をテストします。
HP Insight Remote SupportがHPに登録され、イベント通報および構成情報収集が利用できるよう
になります。
2. [次へ] をクリックします。
HP Insight RSのHP Insight Onlineへの統合
[HP Insight Onlineとの統合]画面で、必要に応じてHP Insight Onlineとの統合機能を有効化します。
HP Insight Onlineは、HPの保守契約と標準保証に基づいた、HPサポートセンター
(http://www.hp.com/go/HPSC) ポータル内の製品およびお客様のIT環境用にカスタマイズされたHPサ
ポート情報へワンストップでセキュアにアクセスする機能を備えています。HP Insight Remote Support
でHP Insight Onlineとの統合を有効にすると、デバイスヘルス、サービスイベント、関連するサポート
ケースが自動的に更新されるようになります。HP Insight Onlineを統合すると、HP Insight Remote
Supportの管理対象デバイスが、HP Insight OnlineのHPパスポートアカウントに自動的に関連付けられ
ます。HP Insight Onlineに表示されるデバイスの詳細情報には、HP Insight Remote Supportから自動的
に送信される構成情報およびイベント詳細情報が反映されます。
HP Insight Onlineでこれらのデバイスのビューを他のユーザーと共有することができます。HP認定パー
トナーのパートナーIDを設定すると、それらのHP認定パートナーもそれぞれのHPパスポートのアカウ
ントを使用して、HP Insight Onlineにログオンし、お客様のシステムの構成情報を参照することができ
ます。[リモートサポートを受ける]画面で、HP認定パートナーに対してIT環境の最適化に関するアドバ
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
イスを得られるように設定すると、HP Insight Online内で参照できるシステム構成情報を、設定したHP
認定パートナー側でも参照できるようになります。
注記: HP Insight OnlineからHP Insight Remote Supportへの逆方向の通信は行われません。
HP Insight Remote SupportでのHP Insight Onlineとの連携を有効にするには、次の手順を実施します。
1. 表示されるフィールドに、HPパスポートのユーザー名とパスワードを入力します。
注記: HPパスポートアカウントをお持ちでない場合は、[HPパスポートのアカウントを
お持ちですか?]をクリックし、アカウントを作成してください。
これらの設定は、[管理者設定] → [HP Insight Online]画面でいつでも更新できます。
2. [HP Insight Onlineに登録する]をクリックします。
[HPSCの登録状況]が[登録]に変化し、HP Insight Remote Supportは、HP Insight Onlineとの連携を
するときに、お客様のHPサポートセンターの認証情報を使用します。
3. [次へ] をクリックします。
HP認定パートナー
[HP認定パートナー]画面では、既定のHP認定パートナーを設定します。
新たに検出されたデバイスでは、既定のHP認定サポートパートナーおよびHP認定販売パートナーが使
用されます。追加のHP認定販売パートナーおよびHP認定サポートパートナーは、このセットアップが
完了した後に、必要に応じて、[会社情報] → [HP認定パートナー]画面で、デバイスごとに指定するこ
とができます。
[HP認定パートナー]画面には、次のセクションがあります。
l
[既定のHP認定サポートパートナー] - HPの製品およびサービスを販売し、HPの代わりにサービス
およびサポートを提供するHP認定パートナー。
l
[既定のHP認定販売パートナー] – HPの製品およびサービスを販売するHP認定パートナー。
l
[既定の導入作業者] – HP Insight Remote Supportの導入作業者。
製品販売サービスおよびサポートサービスがHPから提供される場合、HPを既定のHP認定パートナーの
ままにし、[次へ]をクリックしてください。
既定のHP認定パートナー情報を追加するには、各セクションで次の手順を実施します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第3章: セットアップウィザードの実行
1. [パートナーID]オプションをクリックします。
2. [パートナーID]フィールドにパートナーIDを入力します。パートナーIDは、HP認定パートナー登
録プロセスで、パートナーを一意のHP認定パートナーとして識別します。
3. [IDの確認]をクリックします。パートナーIDが確認され、HP認定パートナーの詳細が表示されま
す。HP認定パートナーに関する情報が正しいことを確認してください。
4. 各セクションで手順1~3を繰り返します。
既定のHP認定パートナー情報が保存されます。
5. [次へ] をクリックします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
この章では、HP Insight RSのインストール後に行う、オプションの設定作業について説明します。セッ
トアップウィザードのデバイス検出が完了した後に、これらの作業を行います。
HP Insight Remote Supportコンテンツレベルアッ
プデートのインストール
HP Insight RS 7.4以降は、HP Insight RSコンソールのソフトウェア更新画面を通した、新しい製品サ
ポートおよび新しい高度な分析ルールのインストレーションを有効にする、コンテンツレベルアップ
デート(CLU)と呼ばれる特徴を含みます。CLUは、HP Insight RSに対する製品適用範囲を拡張するため
の新しい検出、分析、および構成情報収集ルールを含みます。CLUは、現在のRSリリースに追加のコ
ンテンツを提供し、次のリリースに常に組み込まれます。最新のCLUバージョンは、7.2.0.33です。
CLUバージョン7.2.0.33に何が含まれているかについての完全な詳細については、HP Insight Remote
Supportリリースノートを参照してください。
重要: CLUを前に戻したり、アンインストールすることはできません。
自動更新レベルが[自動的にダウンロードしてインストールする]に設定されている場合、CLUおよび
パッチは、自動的にインストールされます。自動更新レベルが[手動で適用]、または[自動的にダウン
ロード]に設定されている場合、CLUを手動でインストールする必要があります。
HP Insight Remote Support CLUを手動でインストールするには、以下の手順に従います。
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [バージョン管理]タブをクリックします。
3. [新しい更新プログラムの確認]をクリックします。
4. 表中の[HP Insight Remote Supportコンテンツレベルアップデート]リンクをクリックします。
5. 下部ペインの[利用可能なバージョン]タブをクリックします。
6. [インストール]をクリックします。CLUがダウンロードされ、ホスティング・デバイスにインス
トールされます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
56/95 ページ
第4章: インストール後の設定作業の完了
更新の一部として、HPRSMAIN (HP Insight Remote Support)サービスを停止し再起動します。こ
れにより、HP Insight RS Consoleにエラーメッセージが発生し、HP Insight RSが再起動し、ログ
オフしてから再度ログオンする必要があることを通知します。
7. HP Insight RS Consoleからログオフし、かつこれにログオンします。ログオン画面が再度現れるま
で数分間かかる場合があります。
ホスティング・デバイスのヘルスステータスの確認
ホスティング・デバイスのヘルスステータスを確認して、インストールが正常に行われたことを確認し
ます。ホスティング・デバイスが正常な場合は、画面上部に緑のチェックマークが表示されます。
ホスティング・デバイスのヘルスステータスを確認するには、以下の手順を実行します。
1. HP Insight RS Consoleにログオンします。
2. 緑のチェックマークが画面上部の[ホスティング・デバイスのヘルス]の横に表示されていること
を確認します。
3. 緑のチェックマークが表示されない場合は、[ホスティング・デバイスのヘルス]リンクをクリッ
クして、正しく機能していないコンポーネントを確認してください。ヘルスステータスに関する問
題を解決するための詳細情報は、オンラインヘルプを参照してください。
標準保証と契約情報の検証
標準保証と保守契約の情報は、管理対象デバイスの故障イベントを、お客様の保守契約のサポート内容
に基づいて適切にHPサポートで対応するために必要です。有効な保証または契約を確認できない場
合、デバイスヘルステータスのインジケータは赤になり、故障イベントの分析やHPへの通報が行われ
ません。
HP Insight RSでは、すべてのデバイスは、HP標準保証、HP Care Pack、または保守契約があるかどう
かを点検した利用権限があり、HP Insight RSはデバイスのHP Insight RSを表示します。管理対象デバ
イスが有効な保証または契約を持たない場合、デバイスヘルステータスのインジケータは赤になり、故
障イベントの分析やHPへの通報が行われません。
管理対象デバイスの保証および契約情報を確認するには、次の手順を実施します。
1. メインメニューで[デバイス]を選択します。
2. デバイスを見つけてデバイス名をクリックします。[デバイスの詳細] 画面が表示されます。
3. [デバイス] タブをクリックします。
4. [ハードウェア]セクションを展開し、[取得したシリアル番号]と[取得した製品番号]が正しいことを
確認します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
EVA、P4000、および一部のHP製以外のサーバーを例外として、検出の際、管理対象デバイスから
シリアル番号と製品番号を正しく取得できる必要があります。他のデバイスについては、これらの
値が正しくない場合、[認証情報]タブで、デバイスに割り当てられたプロトコル認証情報をチェッ
クします。認証情報が正しくない場合は、修正してデバイスを再検出します。
5. [保証および契約]セクションを展開し、デバイスの[サポートの種類]や[契約ID]が正しいことを確認
します。これらの値は、デバイスのシリアル番号と製品番号に基づいてHPより返されるため、こ
れらの値を変更する前に、[ハードウェア]セクションに戻り、まずはそれらの値が正しいことを確
認してください。これらの値が正しくない場合は、正しい値を入力します。
管理対象デバイスの保証および契約情報が更新されます。
デバイスステータスの検証
検出を実行した後、メインメニューの[デバイス]を選択します。デバイス情報が正常に検出されている
ことを確認します。検出されていなければ、認証情報を確認して、再度このデバイスの検出を実施しま
す。
注記: 検出では、デバイスの[認証情報]タブで特定のデバイスに手動で無効な認証情報を割り
当てても検出設定で設定したデバイスに常に有効な認証情報が割り当てられます。
検出後に、デバイスヘルスステータスの概要が表示されます。[ステータス]列は、HP Insight RSがデバ
イスをイベント通報可能かを示します。[ステータス]列に成功アイコン (
) が表示されていることを確
認します。[ステータス]列にエラーアイコン ( ) が表示されている場合、デバイスの保証と契約情報、
イベント通報および構成情報収集の設定、またはそのデバイスがHP Insight RSのサポート対象製品であ
るかの認識に対して、1つ以上のエラーがあります。
HP Insight RSのすべての管理対象デバイスに対して保証または契約の確認を行い、標準保証、HP Care
Packまたは保守契約があるかを表示します。管理対象デバイスが有効な保証または契約を持たない場
合、デバイスヘルステータスのインジケーターは赤になり、 故障イベントの分析やHPへの通報が行わ
れません。
新しいデバイスの発見後、Insight RSは、すぐには構成情報収集を開始しません。デバイスに対する最
初の構成情報収集は、構成情報収集スケジュールが正常にトリガされたときに発生します。ステータス
の問題をクリアするためには、HPでは、[構成情報収集サービス] → [構成情報収集スケジュール]タ
ブにある構成情報スケジュールを手動で実行することを推奨しています。
デバイスにエラーアイコンが表示された場合、アイコン上にポインターを移動すると、ステータスのエ
ラーの概要を示すダイアログボックスが表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
デバイスヘルスステータスの問題を解決するためには、"管理対象デバイスのステータス問題の解決"を
参照してください。
管理対象デバイスのステータス問題の解決
HP Insight RSのすべての管理対象デバイスに対して保証または契約の確認を行い、標準保証、HP Care
Packまたは保守契約があるかを表示します。管理対象デバイスが有効な保証または契約を持たない場
合、デバイスヘルステータスのインジケーターは赤になり、 故障イベントの分析やHPへの通報が行わ
れません。
ヘルスステータスのエラーを解決するには、次の手順を実施します。
1. メインメニューで[デバイス]を選択します。
2. [デバイスの概要]タブで、[ステータス]列がデバイスの全体的なヘルスステータスを示し、検出画
面のステータスと一致しています。[保証および契約]、[通報と構成情報収集]、[サポート対象]列に
は、エラーの有無が表示されます。
3. 列にエラーアイコンが表示されている場合、以下を確認します。
n
[保証および契約] - この列は、デバイスに有効な保証または契約情報があるかどうかを示しま
す。エラーアイコンが表示された場合、デバイスに有効な保証や契約がないこと、契約や保証に
登録されているシリアル番号や製品番号が異なる場合、または検出中にシリアル番号や製品番号
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
情報がデバイスから正しく取得されなかったことなどを意味しています。
HP Insight RSでは、すべてのデバイスは、HP標準保証、HP Care Pack、または保守契約があ
るかどうかを点検した利用権限があり、HP Insight RSはデバイスのHP Insight RSを表示しま
す。管理対象デバイスが有効な保証または契約を持たない場合、デバイスヘルステータスのイン
ジケータは赤になり、故障イベントの分析やHPへの通報が行われません。
エラーを解決するには、次の手順を実施します。
i. [デバイスの概要] タブでデバイス名をクリックし、[ハードウェア] セクションを展開しま
す。
ii. シリアル番号と製品番号の値を確認します。これらの値が正しくない場合は、デバイスに
割り当てられているプロトコル認証情報を[認証情報]タブで確認します。認証情報が正し
くない場合は、修正してデバイスを再検出します。
ただし、一部のデバイスでは、シリアル番号と製品番号が正しく検出されないことがあり
ますので、 その場合は[お客様入力シリアル番号]フィールドと[お客様入力製品番号]フィー
ルドに値を入力し、[変更の保存]をクリックします。
iii. [デバイス] → [保証および契約]タブに戻り、デバイスを選択し、[アクション] → [保証お
よび契約情報の更新]をクリックします。成功アイコンが表示されない場合は、手順iに戻
り、シリアル番号と製品番号を確認します。
n
[通報と構成情報収集] - この列は、デバイスのイベント通報および構成情報収集が適切に機能
しているかどうかを示します。エラーを解決するには、次の手順を実施します。
i. [通報と構成情報収集]タブをクリックして、[通報]、[基本構成情報収集]、[SAN/ストレー
ジ構成情報収集]列のエラーアイコンをポイントして詳細情報を表示するか、エラーアイコ
ンをクリックしてエラーが発生した理由についての詳細を表示します。
ii. 情報ウィンドウで表示されたエラーを解決します。
iii. デバイスのステータス列の1つに、引き続きエラーアイコンが表示される場合は、そのエ
ラーをクリアする必要があります。詳細は、「"デバイスヘルスステータスのエラーをクリ
ア"」を参照してください。
n
[サポート対象] - この列は、デバイスがHP Insight RSのサポート対象かどうかを示します。デ
バイスがHP Insight Remote Supportのサポート対象でない場合は、イベント通報および構成情報
収集ができません。
テストイベントの送信と構成情報の生成
HP Insight RSに登録した各デバイスについて、HP Insight RSにテストイベントを送信し、構成情報を
収集して、デバイスがアプリケーションと通信していることを確認します。
特定のデバイスでのテストイベントの送信と構成情報収集の実行については、『HP Insight Remote
Support管理対象デバイスコンフィギュレーションガイド』を参照してください。
重要: HP Insight RS Consoleでサービスイベントと構成情報収集を表示する際、表示される時
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
刻はWebブラウザーに設定されているタイムゾーンに変換されます。イベント発生時刻を
ローカルタイムゾーンで確認する必要があります。イベント発生時刻とサービスイベントの時
刻の間に不一致がある場合、管理対象デバイスの時刻とタイムゾーンの設定を確認する必要が
あります。管理対象デバイスの時刻がNTPやDHCP経由で、タイムサーバーにより設定され
ている場合は、タイムサーバーと通信可能で、タイムサーバーが適切な時刻に設定されている
ことを確認します。修理対応時には、ホスティング・デバイスの時刻が使用されているため、
時刻の不一致がHPまたはHP認定サポートパートナーによる修理対応に影響を及ぼすことはあ
りません。
デバイスヘルスステータスのエラーをクリア
イベント通報と構成情報収集が正常に処理されたときでも、[デバイス] → [デバイスの概要]ページにあ
るデバイスの[通報と構成情報収集]列の下に、エラーアイコン ( ) が表示される場合があります。エ
ラーアイコンは、エラーがイベント通報または構成情報収集処理中に発生したことを示します。イベン
ト通報または構成情報収集が成功した後でも、デバイスに関連したエラーがクリアされるまで、エラー
アイコンは存続します。
エラーアイコンを画面から削除して成功アイコン ( ) を表示させるには、イベント通報または構成情報
収集に関連するすべてのエラーをクリアする必要があります。
ステータスのエラーをクリアするには、次の手順を実施します。
1. [デバイス]画面で、[通報と構成情報収集]タブを選択します。
2. 問題のデバイスについて、[通報]、[基本構成情報収集]または[SAN/ストレージ構成情報収集]列
の下のエラーアイコンをクリックして詳細情報を表示します。そのデバイスについて、過去および
現在のクリアされていないエラーおよび成功メッセージがリストされたウィンドウが表示されま
す。右にあるスクロールバーを使用してウィンドウ全体の内容を表示します。
3. 各エラーメッセージに対して、[クリア]をクリックします。すべてのエラーメッセージがクリアさ
れると、エラーアイコンが成功アイコンに置き換えられます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
注記: エラーメッセージのクリア後に不明のステータスメッセージのみがウィンドウに残った
場合、成功アイコンまたはエラーアイコンの代わりに、グレーボックスアイコン ( ) が表示さ
れます。
バックアップの設定
バックアップの保存先フォルダーおよびバックアップの保持世代数のデフォルト設定を変更することが
できます。
バックアップの保存先フォルダーの設定
デフォルトのバックアップの保存先フォルダーは C:\ProgramData\HP\RS\DATA\backup です。
バックアップは、元のデータと同一のデバイスに保存されないように、デフォルトの保存先のフォル
ダーから、別のストレージデバイスまたはネットワーク共有ドライブなどに変更することをお勧めしま
す。Disaster Recovery(災害復旧)を考慮して、バックアップを、オフサイトで物理的に保管できるよう
に、HP Insight RSおよびシステムレベルのバックアップの保存先を取り外し可能なメディアを含むデバ
イス、または遠隔地のネットワーク共有ドライブに設定することもお勧めします。
バックアップの保存フォルダーを変更するためには、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し
ます。
rsadmin backup –now –target \\home\backups
このコマンドは、バックアップの保存フォルダーをネットワーク共有ドライブの \\home\backupsのネッ
トワーク共有に変更付けます。
[-now]オプションが使用されてるので、ネットワーク共有ドライブは、コマンドが実行されるときにア
クセス可能である必要があります。[-now]オプションが使用されない場合は、コマンドが実行されると
きにネットワーク共有ドライブがアクセス可能である必要はありませんが、次の予定されたバックアッ
プが実行されるときにはいつでもアクセス可能である必要があります。
バックアップバージョンの数の設定
HP Insight RSのデフォルトのバックアップ保持世代数、および推奨される設定は2です。
バックアップの保持世代数を変更するためには、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行しま
す。
rsadmin backup –versions <number_of_backups>
<number_of_backup>は、バックアップ保存先に保持されるバックアップデータの世代数を設定できま
す。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
HP SIMとの統合
お使いのサービスイベントに関する情報をHP SIMとHP Insight RSの間で共有する場合、HP Insight RS
Consoleを通じてHP SIMアダプターをインストールします。HP SIMが、HP Insight RSをインストール
する前にホスティング・デバイスにインストールされた場合、HP SIMアダプターが自動的にインス
トールされます。HP SIMが、HP Insight RSをインストールした後にインストールされた場合、HP
SIMアダプターを手動でインストールする必要があります。
HP SIMと統合すると、HP SIMからHP Insight RSにデバイスと認証情報が同期されますが、推奨され
てはいません。サービスイベントは、HP Insight RSからHP SIMに同期されます。HP SIMは、既知の
デバイスからのサービスイベントのみを受け付けるため、HP Insight RSがサービスイベントをHP SIM
に同期できるようにするには、HP SIMでデバイスを検出する必要があります。
重要: HP SIMで利用できないRIBCLなどの追加の認証情報を、HP Insight RSで入力すること
が必要な場合があります。また、HP SIMで手動で入力したシリアル番号や製品番号などの値
もHP Insight RSで入力する必要があります。
サポートされるHP SIMのバージョンについては、www.hp.com/jp/irs の『HP Insight Remote Supportリ
リースノート』を参照してください http://www.hp.com/go/insightremotesupport/docs.
HP SIMのインストールの詳細は、 https://www.hp.com/go/foundationmgmt/docs の『HP Systems HP
Insight Manager Microsoft Windows 用インストール/コンフィギュレーションガイド』を参照してくださ
い。
重要: HP SIMは、HP SIMアダプターをインストールする前にホスティング・デバイスにイン
ストールしておく必要があります。HP SIMがインストールされていない場合、HP SIMアダ
プターのインストールが失敗し、[管理者設定]メニューの[統合アダプター]タブにHP SIMアダ
プターが表示されません。
HP SIMアダプターをインストールまたは構成する前に、SIM Adapterの使用のベストプラクティスを必
ず読んでください。
HP SIMアダプターのベストプラクティス
大規模な環境で、デバイスおよび認証情報を同期するようにHP SIMアダプターを設定すると、HP
Insight RSホスティング・デバイスが過負荷状態になる可能性があります。この状態は、数多くの認証情
報がHP SIMから読み出されることによって発生します。この認証情報は、重複していたり、一部のデ
バイスには無効である可能性があります。さらに、これらの認証情報は、HP Insight RSの検出プロセス
の間、すべてのデバイスに適用されます。結果として、HP Insight RSホスティング・デバイスが、無応
答または停止状態になり、CPUの使用率が100%に達する場合があります。この状態を避けるために、
HP SIMアダプターを実施するときに以下のベストプラクティスを使用することをお勧めしています。
HP SIM アダプターを設定するには、次の手順を実施します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
1. HP Insight Remote Support Advanced (HP Insight RSA) 5.xをまだ実行している場合、HP Insight
RS 7.xまたはアップグレードをインストールします。アップグレードする場合、HP Insight RS 7.x
のインストールプロセスは、HP Insight RSAを無効にます。HP Insight RSA 5.xは、まだアンイン
ストールしないようにしてください。
2. HP Insight RS Consoleでは、顧客情報 → 認証情報名タブ上で、お使いの環境に対して、手動です
べての認証情報名が作成されます。
3. 検出 → 認証情報タブ上で、適切な認証情報名を関連するデバイスプロトコルに対して手動で追加
します。
4. 管理者設定 → 統合アダプタータブ上で、HP SIMアダプターを有効化し、HP SIM認証情報の同期
を設定します。ただし、この時点では、オプションメニューからいかなるメニューも選択しないよ
うにしてください。アダプター設定の保存をクリックすると、お客様の認証情報は、同期されま
す。この手順が失敗した場合には、認証情報が正常になるまで繰り返します。
5. 手動でHP SIMからのデバイスの同期を行います。
a. HP SIMアダプターの有効化を選択し、SIM認証情報を提供します。アダプター設定の保存
をクリックして、HP SIMとの通信を開始します。
b. HP SIMの新規のデバイスおよび削除されたデバイスを自動的に同期させるを選択しま
す。[アダプター設定の保存] をクリックします。この時点で、HP SIMの新規のデバイスお
よび削除されたデバイスを自動的に同期させるをクリアしないようにします。
c. ホスティング・デバイス上のコマンドプロンプトを開い、以下のコマンドを実行します。
hpsim restart
HP SIMが完全に起動するまで待ってください。
d. 手動でデバイスの同期を実施するを選択し、HP SIMからすべてのデバイスまたはHP SIM
からの単一デバイスのいずれかを選択します。HP では、認証情報を含むを選択しないこと
を推奨していますが、このステップを実行する前に、手動で認証情報の検出をHP Insight RS
Console内で作成する必要があります。
e. [アダプター設定の保存] をクリックします。これにより、デバイスの同期を開始します。同期
は、HP SIMからすべてのデバイスまたはHP SIMからの単一デバイスのどちらを選択したか
によって、通常より長い時間がかかる場合があります。
f. デバイスがHP Insight RSからインポートされた後、HP SIMの新規のデバイスおよび削除さ
れたデバイスを自動的に同期させるおよび手動でデバイスの同期を実施するの両方をクリ
アします。[アダプター設定の保存] をクリックします。これらのオプションをクリアすると、
HP Insight RSによって、HP SIMからデバイスおよび認証情報の更新を受信するために使用し
ていたウェブサービスを停止するので、性能が改善します。これは、HP Insight RSとHP SIM
との間のサービスイベントの同期には影響を与えません。
6. デバイスの同期は、HP Insight Remote Supportの対象となるものだけでなく、すべてのデバイスを
HP SIMから読み出します。同期化が完了した後で、サポートされていないデバイスのクリーン
アップを実施する必要があります。デバイス画面上で、同期が終了したら、サポートされていない
デバイスをHP Insight RS Consoleから削除します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
7. 必要な場合は、ここでHP SIMへの転送サービスイベントオプションをHP SIMアダプターで有効
にします。HPでは、HP SIMアダプターの中で、このオプションのみ有効にしておくことをお勧め
しています。
8. HP SIMの新規のデバイスおよび削除されたデバイスを自動的に同期させるオプションを無効
にします。ステップ5のステップがすべて完了するまで、このオプションを再度有効にしないよう
にしてください。
上記のステップが完了した後で、認証情報およびデバイスは、HP Insight RS 7.xとHP SIMとの間で、
別々に管理する必要があります。環境が安定して、すべてのデバイスのイベント通報の設定が確認され
た後、HP Insight RSA 5.xをアンインストールすることができます。
HP Insight RS Advancedとは異なり、HP Insight RS 7.xを使用するときに、HP SIMは必要とされない
ことにご注意ください。
HP SIMを使用した既存のHP Insight RS 7.xのインストレーションに対して、何も問題がなければ、何
もアクションは必要ありません。HP SIMアダプターについて問題がある場合は、HP SIMアダプターを
アンインストールし、HP SIMアダプターを再インストールし、上記のアドバイスを使用して設定する
ことをお勧めします。
HP SIMアダプターを有効化する前に、HP SIMアダプターをインストールする必要があります。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
HP SIMアダプターのインストール
HP SIMアダプターをインストールするには、次の手順を実施します。
1. HP Insight RS Consoleにログオンします。
2. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
3. [バージョン管理]タブをクリックします。
4. 表の中の[HP Systems Insight Manager(HP SIM)アダプター]リンクをクリックします。
5. 下部ペインの[利用可能なバージョン]タブをクリックします。
6. [インストール]をクリックします。HP SIMアダプターがダウンロードされ、ホスティング・デバ
イスにインストールされます。
7. インストールが完了したら、[統合アダプター]タブを選択し、HP SIMアダプターを有効にして設
定します。詳細については、"HP SIM アダプターの設定"を参照してください。
重要: [バージョン管理]タブで、HP SIMアダプターの更新をインストールする場合は、まず
HP SIMアダプターを[統合アダプター]タブで無効にする必要があります。
HP SIMアダプターがインストールされ、有効化および設定する準備が完了します。
HP SIM アダプターの設定
HP SIMを使用する場合は、付属のアダプターを介してHP SIMと情報を共有するようにHP Insight
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
Remote Supportを設定できます。
HP SIMアダプターをインストールするには、"HP SIMアダプターのインストール"を参照してくださ
い。
重要: HP SIMで利用できないRIBCLなどの追加の認証情報を、HP Insight RS Consoleで入力
することが必要な場合があります。また、HP SIMで手動で入力したシリアル番号や製品番号
などの値もHP Insight RS Consoleで入力する必要があります。
HP SIM アダプターを設定するには、次の手順を実施します。
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [統合アダプター]タブをクリックします。
3. [HP SIM アダプター]の見出しをクリックして、[HP SIM アダプター]ペインを展開します。
このペインは 3 つのセクション ( [HP SIM接続情報]、[追加設定]、[手動のデバイス同期の実行])に
分かれています。
4. [HP SIMアダプターの有効化]チェックボックスをオンにします。
5. [HP SIM接続情報]セクションで、HP SIMのユーザー名とパスワードを入力します。
ヒント: 個人のユーザーアカウントを使用した場合、アカウントが無効化またはロック
された際、HP SIM アダプターの動作に支障が生じる恐れがあります。専用のユーザーア
カウントを使用することにより、このような問題を予防することができます。
6. [追加設定]セクションで、以下のチェックボックスを1つ以上オンにします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
チェックボックス
説明
HP SIMの新規のデバイスお
よび削除されたデバイスを
自動的に同期させる
このチェックボックスは、a) HP SIMに追加されたすべてのデバイスをHP
Insight Remote Supportに自動的に追加する場合、およびb) HP SIMから削
除されたすべてのデバイスをHP Insight Remote Supportで自動的に無効に
する場合にオンにします。HP Insight Remote Supportのデバイスは削除さ
れず、無効にされる点に注意してください。デバイスは引き続きHP
Insight RS Consoleに表示されます。
新しいデバイスについては、HP SIMのサイトおよび連絡先情報はHP
Insight RSとやり取りされません。
重要: HPでは、この設定を有効にするのは推奨していません。
詳細については、"HP SIMアダプターのベストプラクティス"を
参照してください。
HP SIMの新規の認証情報お
よび削除された認証情報を
自動的に同期させる
このチェックボックスは、a) HP SIMに追加されたすべてプロトコル認証
情報をHP Insight Remote Supportに自動的に追加する場合、およびb) HP
SIMで削除または変更されたすべての認証情報をHP Insight Remote
Supportで自動的に削除または変更する場合にオンにします。
重要: HPでは、この設定を有効にするのは推奨していません。
詳細については、"HP SIMアダプターのベストプラクティス"を
参照してください。
サービスイベントをHP SIM
に転送する
このチェックボックスは、HP SIMのデバイスに関連するサービスイベン
トをHP SIMに転送する場合にオンにします。
7. デバイスを手動で同期する必要がある場合は、[手動のデバイス同期の実行]チェックボックスを
オンにします。チェックボックスを選択すると、以下のフィールドが表示されます。
以下の手順を実施します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
オプション
説明
認証情報を含む
このチェックボックスは、HP SIMのプロトコル認証情報に対するすべて
の変更をHP Insight Remote Supportに転送する場合にオンにします。
重要: HPでは、この設定を有効にするのは推奨していません。
詳細については、"HP SIMアダプターのベストプラクティス"を
参照してください。
HP SIMからすべてのデバイ
ス
このオプションは、HP SIMで行ったデバイスに関するすべての変更をHP
Insight Remote Supportに転送する場合にオンにします。
HP SIMからの単一デバイス
このオプションは、HP SIMで行った特定のデバイスに関する変更情報を
HP Insight Remote Supportに転送する場合にオンにします。HP SIMと同
期するデバイスの[IPアドレス/FQDN]を追加します。
8. [アダプター設定の保存] をクリックします。
HP Insight Remote Supportが HP SIM アダプター設定を保存します。[HP SIMアダプター]ペインの見出
しの横に「(Enabled)」と表示されます。
電子メール通知の有効化および設定
HP Insight Remote Supportのシステムの特定のイベントが発生したとき、HP Insight Remote Supportか
ら電子メールを送信するように設定することができます。この電子メールアダプターの一部またはすべ
てを、有効または無効にすることができます。
注記: 電子メールアダプターを有効にし、少なくとも [ケースオープン]、[アプリケーションの
障害]、[利用権限の有効期限切れ]、および[デバイスの変更]の通知を選択することを強くお勧
めしています。
電子メールアダプターを有効にするには、次の手順を実施します。
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [統合アダプター]タブをクリックします。
3. [電子メールアダプター]の見出しをクリックして、[電子メールアダプター]ペインを展開します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
4. [電子メール通知の有効化]チェックボックスをオンにして、[通知する状態] の各チェックボックス
をアクティブにします。
5. [通知する状態]の下で、次のチェックボックスを1つ以上オンにします。
通知状態
説明
ケースオープン
HPデータセンターでケースがオープンされるときに、既定および代理連
絡先に通知されます。テストイベントによって生成されたサービスイベン
トはオープンされないため、テストイベントに対して、電子メールは送信
されません。
ケースクローズ
HPデータセンターでケースがクローズされるときに、既定および代理連
絡先に通知されます。テストイベントによって生成されたサービスイベン
トに対しても電子メールが送信されます。
収集された構成情報の送信
デバイスから収集された構成情報がHPに送信されるたび、既定および代
理連絡先に通知されます。
HP Insight Remote Support
ソフトウェア障害の検出
HP Insight Remote Supportソフトウェアの障害を検出したとき、既定の連
絡先に通知されます。
ソフトウェアマネージメン
トの更新
新しいソフトウェア更新が入手可能になったときに既定の連絡先へ通知さ
れます。
保証または契約のステータ
ス
保証または契約のステータス 保証と契約の有効期限切れが近づいたときに
既定の連絡先および代理連絡先へ通知されます。電子メールは、期限切れ
の90日前、60日前、30日前、および当日に送信されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
通知状態
説明
新しいデバイスの検出
新しいデバイスが検出されたときに既定の連絡先および代理連絡先へ通知
されます。
ホスティング・デバイスで
管理可能な最大デバイス数
に達した場合
管理対象デバイスの台数が、HP Insight RSのホスティング・デバイスでサ
ポートできる最大のデバイス数に対して、指定されたパーセンテージを超
えた場合に、既定の連絡先および代理連絡先へ通知されます。
注記: [ケースオープン]、[ケースクローズ]、[収集された構成情報の送信]、[保証または契
約のステータス]、および[新しいデバイスの検出]の通知は、HP Insight Remote Support
の既定の連絡先として設定されているユーザーに加えて、設定されているすべての代理連
絡先にも送信されます。[HP Insight Remote Supportソフトウェア障害の検出]および[ソ
フトウェアマネージメントの更新]の通知は、ホスティング・デバイスの連絡先として設
定されているユーザーに送信されます。
6. [メール サーバーの設定]で、差出人の電子メールアドレスと、SMTPサーバーの名前およびポート
を入力します。差出人の電子メールアドレスは、匿名電子メールが電子メールシステムによってス
パムメールに分類されるのを防ぎます。
7. [暗号化]ドロップダウンリストから、次のいずれかを行います。
n
電子メールシステムで暗号化方式を使用しない場合は、[None]を選択します。
n
電子メールシステムで暗号化方式を使用する場合は、 Secure Sockets Layer (SSL) または
Transport Layer Security (TLS)のいずれか適切な暗号化方式を選択します。
8. [ホスティング・デバイスの既定の連絡先にテスト用の電子メールを送信]チェックボックスを
オンにします。
9. [アダプター設定の保存] をクリックします。
重要: [ソフトウェア更新]タブで、電子メールアダプターの更新をインストールする場合は、
まず電子メールアダプターを[統合アダプター]タブで無効にする必要があります。
電子メールアダプター設定がHP Insight RSに保存されます。[電子メールアダプター]の見出しに
「(Enabled)」と表示されます。ホスティング・デバイスの連絡先のメールアドレスにテスト用の電子
メールを送信します。連絡先のメールアドレスでテスト用の電子メールを受信しない場合は、[電子メー
ルアダプター]タブに戻り、メールサーバーの設定にエラーがないかどうか確認してください。
サービスイベントを別の管理アプリケーションに転
送
SNMPサービスイベントアダプターを使用すると、サービスイベントがHPへ送信されたときに、ハー
ドウェアイベントを別の管理アプリケーションに転送できます。SNMPサービスイベントアダプター
は、HP へ通報されているサービスイベントを別の管理アプリケーションにSNMPトラップで転送しま
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
71/95 ページ
第4章: インストール後の設定作業の完了
す。
管理アプリケーションで受信した情報は、HP Insight RS Consoleに表示される情報と同じです。
HP Insight RSはSNMPトラップをSNMP MIB Type 3形式で送信します。このトラップを受け付けるよ
うに管理アプリケーションを設定する必要があります。
注記: 管理する管理アプリケーションでSNMPトラップを正しく表示できるようにフォーマッ
トの設定をする必要があります。
サービスイベントを別の管理アプリケーションのサーバーに転送するには、次の手順を実施します。
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [統合アダプター]タブをクリックします。
3. [SNMPサービスイベントアダプター]の見出しをクリックして、[SNMPサービスイベントアダプ
ター]ペインを展開します。
4. [SNMPサービスイベントアダプターの有効化]チェックボックスをオンにします。
5. サーバーを追加するには、[新規]をクリックします。[サーバー名]フィールドと[ポート]フィールド
が表示されます。
6. フィールドにサーバー名とポートを入力します。
7. 設定が正しいことを確認するため、[テストトラップの送信]をクリックします。SNMPテストト
ラップが指定した管理アプリケーションサーバーに送信され、そこで受信を確認できます。
8. [アダプター設定の保存] をクリックします。
HP Insight RSに指定した管理アプリケーションのサーバーが登録され、HP Insight RSのサービスイベ
ントが、その管理アプリケーションのサーバーにSNMPトラップとして送信され、確認することができ
ます。
オペレーターレベルのユーザー認証の有効化
HP Insight RS Consoleのパスワード管理は、オペレーティングシステムレベルで管理されています。
HP Insight Remote Supportでは、オペレーティングシステムの管理者グループのメンバーであるユー
ザーに、管理者レベルのアクセス権を自動的に付与します。管理者レベルのユーザー認証を無効にする
ことはできません。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
72/95 ページ
第4章: インストール後の設定作業の完了
オペレーティング システムによって認証されたすべてのユーザーに、グループ メンバーシップに関係
なくオペレーターレベルのアクセス権を付与する設定を選択できます。この機能は、無効または有効に
することができます。
注記: 管理者レベルのユーザーは、[管理者設定]、[検出]、および[ソリューションマネー
ジャー ]を含む、HP Insight Remote Supportのすべての領域にアクセスできます。オペレー
ターレベルのユーザーは、[管理者設定]、[検出]、[ソリューションマネージャー]、またはセッ
トアップウィザードにアクセスできませんが、HP Insight Remote Supportのそれ以外の領域
にはアクセスできます。
オペレーターレベルのアクセスを有効にするには、次の手順を実施します。
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [設定]タブをクリックします。
3. [ユーザー認証] ペインで、オペレーターレベル ユーザー認証を有効にするためのチェック ボックス
をオンにします。
注記: このチェック ボックスは、いつでもオフにして、自動オペレーターレベル ユー
ザー認証を無効にすることができます。
4. [設定の保存]をクリックします。
オペレーターレベル ユーザー認証が有効または無効になります。
SSLv3の無効化(必要な場合)
SSLv3の有効化、SSLv3の無効化、またはSSLv3用のパディングした暗号部を無効化するために、
rsadmin configコマンドを使用することができます。HP HP Insight RSはデフォルトで、SSLv3が有効
です。SSLv3は、HP Insight RSではデフォルトで有効になっていることにご注意ください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
パディングした暗号部は、POODLEアタックの影響を受けやすいです。次のHP Support
Communicationを参照します。
http://h20565.www2.hp.com/hpsc/doc/public/display?docId=c04496345
重要: 一部の古い管理対象デバイスは、SSLv3を通してのみ、HP HP Insight RSと通信するこ
とができます。SSLv3を無効化すると、HP HP Insight RSがこれらのデバイスを通報するの
を避けることができます。
これらのオプションを実行すると、HP Insight RSサーバーポート7905(イベント表示)および7906
(HP Insight RS Console)に影響を与えます。
さらに、これらのrsadminコマンドは、送信方向のプロトコルに影響を与えます。RIBCL、WBEM、
WMI (DCOM)、WS-Man、HTTPS、ELMC、およびVMWare。検出および構成情報収集は、下記のよう
な形で影響を受けます。
l
l
デバイスがすでに検出され、デバイスページの上に表示された後、rsadminコマンドが実施された場
合、構成情報収集が失敗し始める場合があります。
検出がSSLv3のみを使用する任意の新しいデバイスに対して実施される場合、この新しいデバイス
は、適切に検出されない場合があります。
-disableSslV3PaddedCiphersオプションにより、SSLv3を通した通信が可能になりますが、使用できる
暗号部は少なくなります。
l
ポート7905:
n
l
TLS_ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA
ポート7906:
n
RSA_WITH_RC4_128_MD5
n
RSA_WITH_RC4_128_SHA
n
TLS_ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA
管理対象デバイスがこれらの暗号部をリストしたポートでは使用できない場合、enableSslV3Completelyが推奨されます。
これらのオプションが実行されたときには、コマンドラインが、HP HP Insight RSプロセスを再起動す
る必要があるかどうかたずねます。例えば、再起動後に同じコマンドを2回目に実行する場合。ユー
ザーは、再起動が必要ないことを通知されます。
表4.1 SSLv3 rsadmin commands
コマンド
説明
rsadmin config -disableSslV3Completely
SSLv3のサポートを完全に無効化します。
rsadmin config -disableSslV3PaddedCiphers
SSLv3を許可しますが、パディングした暗号部は含
みません。
rsadmin config -enableSslV3Completely
SSLv3の完全なサポートを有効化します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第4章: インストール後の設定作業の完了
デバイスグループの追加
お客様の管理対象デバイスを論理的なカテゴリーに分類し、設定の管理を容易にすることができます。
HP Insight RSには、デバイスが検出されたときに作成されるデフォルトのデバイスグループが含まれて
います。これらのグループに属するデバイスは、自動的に、これらのデバイスグループに割り当てられ
ます。お客様の必要に応じてデバイスをグループ化するため、新たなデバイスグループを作成すること
ができます。
カスタムデバイスグループを作成するには、次の手順を実施します。
1. メインメニューで [デバイスグループ] を選択します。
2. [デバイスグループのリスト] ペインで [新しいグループの追加] をクリックします。
3. [新しいデバイスグループの作成]ペインで、[デバイスグループ名]フィールドにグループ名を入力し
ます。
4. [カスタムデリバリーID]フィールドには、HPの担当者から提供された場合のみオプションで英数字
の値を入力します。このフィールドを使って、カスタムデリバリーIDをデバイス個別に割り当てず
に、デバイスグループに対して、割り当てることができます。
5. [グループ名の保存]をクリックします。[デバイスグループのリスト]ペインに新しいデバイスグ
ループが作成され、表示されます。[割り当て済みデバイス]ペインが表示され、デバイスを新しい
デバイスグループに割り当てることができます。
6. [割り当て済みデバイス]ペインでデバイスを割り当てます。デフォルトのビューには、このデバイ
スグループに割り当てられていないデバイスが表示されます。追加のデバイスを表示するには、[こ
のデバイスグループには未割り当て]または[すべてのデバイス]オプションをクリックします。
特定のデバイスグループに属するデバイスを表示するには、[デバイスグループでフィルター]ド
ロップダウンリストからデバイスグループを選択します。特定のデバイスを検索するには、[検索]
ボックスにデバイス名を入力します。フィルターと検索条件に基づいてテーブルにデバイスが表示
されます。
n
デバイスへの割り当てを追加するには、デバイステーブルでデバイスの横のチェックボックスを
オンにします。
n
デバイスへの割り当てを削除するには、デバイステーブルでデバイスの横のチェックボックスを
オフにします。
7. [デバイスの保存]をクリックします。
[デバイスグループのリスト]ペインにデバイスグループが作成され、表示されます。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第5章: バックアップおよびリストア
HP Insight Remote Supportには、アプリケーションのデータベースおよび設定ファイルなどをバック
アップする機能が組み込まれています。HP Insight RSへ組み込みのバックアップ機能では、実行中の
HP Insight RSアプリケーションを停止させることなく最小限のリソースを使用してバックアップを行い
ます。
バックアップファイルは、HP Insight RSアプリケーションで障害が発生しアプリケーションを再インス
トールする必要ある場合の設定情報のリストアや、データベースが破損した場合のデータベースのリス
トア、あるいはHP担当者からのサポートに基づいて設定を前の状態に戻す場合などに使用できます。
HP Insight RSのバックアップ機能は、Windowsバックアップのような、OSレベルのバックアップユー
ティリティに代わるものではありません。HP Insight RSの実行中に、Windowsバックアップのよう
な、サードバーティのユーティリティを使用して、システムレベルのバックアップを行った場合、この
ようなバックアップから、HP Insight RSのデータを直接復元しても、うまくいかない可能性がありま
す。このようなユーティリティでは、バックアップ実行中にバックアップ中のファイル(特にデータ
ベースの場合)に対して、HP Insight RSのプログラムが、書き込みを行った場合、データの整合性が取
れなくなるためです。その結果、このようなユーティリティは、ユーティリティ自体もしくは実行中の
プログラムを止めるように設計されているので、ユーザーインターフェイスがフリーズする場合があり
ます。また、整合性のないバックアップが保存される可能性もあります。この場合は、バックアップに
整合性がないため、正しくリストアできない可能性があります。HP Insight RSに組み込みのバックアッ
プ機能は、整合性のあるスナップショットを、アプリケーションを停止することなく保存することがで
きるため、このような問題が発生しないように設計されています。
一般的なバックアップユーティリティを使用してHP Insight RSが動作しているシステム全体のバック
アップを取ったり、HP Insight RSのバックアップセットを別の場所にコピーすることも可能です。
バックアップユーティリティの使用方法の詳細については、"バックアップスケジュールの手動実行"を
参照してください。
バックアップからの復元に関する情報については、"HP Insight RSのバックアップおよびリストア"を参
照してください。
HP Insight Remote Supportには、ご利用の管理対象デバイスの設定情報をCSVファイルにエクスポート
する機能も備わっています。このファイルは、管理対象デバイスの設定情報をリストアする場合や、複
数の管理対象デバイスの設定情報を一括で変更する場合に使用できます。
エクスポート機能の使用方法の詳細については、"管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびイ
ンポート"を参照してください。
バックアップスケジュールの手動実行
[管理者]メニューの「スケジュール」タブの[詳細スケジュール]セクションで、Application Backup
Scheduleを実行し、管理対象デバイスの設定などのアプリケーションデータをバックアップすることが
できます。インストール後のデフォルトでは、バックアップは、毎日午前3時33分に実行されるよう自
動的にスケジュールされ、設定されたフォルダーに保存されます。
HP Insight RSのバックアップからリストアするには、次の手順を実施します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第5章: バックアップおよびリストア
1. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
2. [スケジュール]タブをクリックします。
3. [スケジュール]テーブルで[詳細スケジュール]セクションを展開し、[Application Backup
Schedule]をクリックします。[Application Backup Schedule]ダイアログボックスが表示されます。
注記: 別の時刻にスケジュールを実行するには、必要な時刻を[時刻]フィールドから選択
し、[保存]をクリックします。
4. [Application Backup Schedule]ダイアログボックスで、[今すぐ開始]をクリックします。
HP Insight Remote Supportのスケジュールが実行されます。
成功したバックアップ情報の表示
最後に成功したバックアップの日時をHP Insight RS Consoleの[HP Insight Remote Supportについて]の
ページで確認することができますを参照してください。
バックアップ失敗の特定
バックアップが失敗した場合は、HP Insight RS Consoleの[ホーム]ページの[メッセージボード]セク
ションにメッセージが表示されます。バックアップの失敗の詳細については、エラーログファイルを参
照してください。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第5章: バックアップおよびリストア
HP Insight RSのバックアップおよびリストア
HP Insight RSのリストア機能は、HP Insight RSの動的データをバックアップデータセットからリスト
アする機能です。HP Insight RSは、正しいフォルダーにリストアできるように、インストールする必要
があります。その際、HP Insight RSのサービスを実行してはいけません。これにより、HP Insight RS
の通常のオペレーションと、リストアのオペレーションの干渉を防ぐことができます。バックアップ
データのリストア後、HP Insight RSを再起動することが可能となります。
HP Insight RSのバックアップからリストアするには、次の手順を実施します。
1. ホスティング・デバイスでコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. HP Insight RSのサービスを停止します。
net stop hprsreceivers
net stop hprsmain
3. バックアップデータセットをリストアします。
rsadmin restore –source <backup_data_set>
backup_data_setは、バックアップデータセットがあるフォルダーになります。
デフォルトのバックアップ先フォルダーはC:\ProgramData\HP\RS\DATA\backupです。バック
アップ元のフォルダーを変更する場合は、タイムスタンプフォルダー名 (たとえば
E:\backup\1350683403365) が含まれていることを確認してください。
4. HP Insight RSサービスを再起動します。
net start hprsmain
net start hprsreceivers
HP Insight RSサービスを再開した後、データベースは、バックアップデータで再初期化されます。最初
期化には、数分かかりますので、この間、HP Insight RS Consoleでアクセスできないことに注意してく
ださい。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第6章: HP Insight RSのアンインストール
HP Insight RSをアンインストールするには、Windowsのコントロールパネルにある[プログラムと機能]
を使用できます。
HP Insight RSの設定ファイル、データベース、およびログファイルは、アンインストール時に保存され
ます。これにより、管理対象デバイスの設定情報を失うことなく、アプリケーションをアンインストー
ルし、再インストールすることができます。この設定情報を削除すると、ディスクスペースが回復し、
HP Insight RSを初期設定状態から再インストールすることができます。HP Insight RSの設定ファイル
やデータベース、ログファイルのデフォルトの保存場所を32ページの図に示します。HP Insight RSを
インストールすると、これらのフォルダーを削除することができます。HP Insight RSは、アンインス
トールされるとき、レジストリにデータを残しません。
HP Insight RSのソフトウェアを同一のホスティング・デバイスに再インストールする場合は、ホスティ
ング・デバイスの二重登録による問題の発生を防ぐため、HP Insight RSをアンインストールする前に、
HP Insight RS Consoleでホスティング・デバイスを必ず無効にしてください。
HP Insight RSをアンインストールするには、以下の手順を実行します。
1. HP HP Insight Onlineを使用している場合は、デバイスデータをHP Insight Onlineから削除してある
ことを確認します。「"HP Insight Onlineを無効にする"」を参照してください。
2. "HP Insight RS ソフトウェアのアンインストール"ソフトウェアのアンインストール。
3. ホスティング・デバイス上から完全にデータを消去する必要がある場合は、「"ホスティング・デバ
イスのクリーンアップ"」で説明されている手順を実行して、ホスティング・デバイスをクリーン
アップすることができます。
HP Insight Onlineを無効にする
HP HP Insight Onlineを使用している場合は、HP HP Insight Onlineへの接続を無効にする前に、次の手
順を実行して、お客様のサポートケースやデバイスを、HP Insight Onlineから確実に削除する必要があ
ります。
サポートケースのクローズ
ホスティング・デバイスに関連するすべてのサポートケースをクローズし、それらのサポートケースを
HP Insight Onlineから確実に削除してください。
デバイスのサービスイベントを表示およびクローズするには、次の手順を実行します。
1. Webブラウザーで、HP Insight RS Consoleにログオンします。
2. メインメニューで、[サービスイベント]を選択し、[イベントのステータス]列をクリックして結果
をソートし、オープン中のサービスイベントを表示します。
3. サポートケースをクローズする際に必要となるケースIDをメモしておきます。
4. オープン中のサポートケースを次の方法でクローズします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第6章: HP Insight RSのアンインストール
n
・HPへ電話で連絡し、オープン中のサポートケースのクローズを依頼します。 ・ HPサポート
センターのサポートケースマネージャーを使用して、オープン中のケースをクローズするようリ
クエストすることが可能です。リクエストしてもケースが自動的にクローズされることはないの
でご注意ください。リクエストを確認した後、サポートエージェントがケースをクローズしま
す。
n
HP認定サポートパートナーの設定をしている場合にはこの機能を利用することができません。
HP Insight RS Consoleからのデバイスの削除
HP Insight RSソフトウェアをアンインストールしても、デバイスはHP Insight Onlineから削除されませ
ん。HP Insight RS Console内のデバイスを手動で削除する必要があります。これにより、HP Insight
Onlineからもデバイスが削除されます。デバイスを削除すると、ホスティング・デバイスからすべての
サービスイベントおよび構成情報収集の履歴が削除されます。また、HP Insight Onlineの統合を利用し
ている場合はこのデバイスは無効となります。
デバイスを削除するには、次の手順を実施します。
1. Webブラウザーで、HP Insight RS Consoleにログオンします。
2. メインメニューで[デバイス]を選択し、[デバイスの概要]タブをクリックします。
3. すべてのデバイスの左端の列にあるチェックボックスを選択します。
4. [アクション] → [選択したデバイスを削除する]をクリックし、確認ダイアログボックスで[OK]を
クリックします。
注記: 管理対象デバイスがホスティング・デバイスに対してSNMPパケットを送信すると、
HP Insight RSはその管理対象デバイスを自動的に再登録しようとします。これを防ぐために
は、HP Insight RSをアンインストールする前に、 管理対象デバイスでトラップの送信先とし
てホスティング・デバイスが設定されている場合は宛先から削除するか、 あるいはホスティ
ング・デバイス上のSNMPサービスがデバイスからのトラップを受信できないようにします。
HP Insight Onlineへの接続を無効にする
HP Insight Onlineの統合を無効化すると、登録済みのHPパスポートのアカウントでHP Insight RSに登
録されているデバイスのすべての詳細情報がHP Insight Onlineから削除されます。これにより、この情
報が共有されていたすべてのユーザーと、HP認定パートナーが設定されていれば、そのビューでも、
これらのデバイスの詳細情報が無効になります。
HP Insight Remote Supportが、HP Insight Onlineへデータの送信するのを無効にするには、次の手順を
実施します。
1. Webブラウザーで、HP Insight RS Consoleにログオンします。
2. メイン メニューで[管理者設定]を選択します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第6章: HP Insight RSのアンインストール
3. [HP Insight Online]タブをクリックします。
4. [HP Insight ONLINEのビューを無効にする]をクリックします。
5. [無効を確認]ダイアログボックスで、[OK]をクリックして確認します。
6. HP Insight Onlineのアカウントにログオンし、デバイスがダッシュボードに表示されないことを確
認します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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第6章: HP Insight RSのアンインストール
HP Insight RS ソフトウェアのアンインストール
HP Insight RSをアンインストールするには、以下の手順を実行します。
1. ホスティング・デバイスで、[スタート] → [コントロール パネル] → [プログラムと機能] をクリッ
クします。
2. [HP Insight RS, v7.x ]を選択し、[アンインストール]をクリックします。
3. [はい]をクリックして、HP Insight RSをアンインストールすることを確認します。「HP Insight
RS, v7.xのアンインストール」ウィンドウが表示され、アンインストールの進行状況が表示されま
す。
アンインストールが完了すると、HP Insight RSが [プログラムと機能] ウィンドウから削除されま
す。
4. HP Insight RSのデータファイルを必要に応じて削除します。HP Insight RSの設定ファイルやデー
タベース、ログファイルのデフォルトの保存場所を32ページの図に示します。
ホスティング・デバイスのクリーンアップ
HP Insight RSをアンインストールした後、お客様のセキュリティポリシーに応じて、ホスティング・デ
バイス上から完全にデータを消去するためには、下記の方法でクリーンアップすることができます。こ
のクリーンアップの手順を完了すると、ホスティング・デバイス上のデータが消去されていることが確
認できます。
1. お客様ごとのセキュリティポリシーに従って接続されているストレージデバイスを消去します。
2. BIOSおよびファームウェアをリセットし、工場出荷時の状態にします。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクス
ポートおよびインポート
一括アップロード機能を使用すると、管理対象デバイスの設定情報を、HP Insight RS Consoleを通じて
個別のシステムごとに更新するのではなく、スクリプトを使用した処理により、複数のシステムをまと
めてアップロードすることができます。一括アップロードファイルには、選択した管理対象デバイスの
必要な情報が格納されています。ファイルをインポートするとき、この情報を使用して、各管理対象デ
バイスの固有の情報(保証および契約情報を含む)を作成します。管理対象デバイスの情報は、1行に1つ
のデバイスが記述された、CSVファイルで提供する必要があります。
重要: セキュリティ上の理由から、プロトコルの認証情報はCSVファイルには保存されませ
ん。CSVファイルの読み込み後に、プロトコルの認証情報を各デバイスに再設定する必要が
あります。
CSVファイルへの一括エクスポート
CSVファイルに一括エクスポートするには、以下の手順を実施します。
1. ホスティング・デバイスでコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. 以下のコマンドとCSVファイルを保存するパスを使用して、CSVファイルをエクスポートします。
rsadmin unload -file C:\[filepath]\[filename].csv
デバイスがHP Insight RSからダウンロードされ、CSVファイルに保存されます。
CSVファイルの一括インポート
あらかじめ編集したCSVファイルをまとめてインポートすることができます。CSVファイルの編集につ
いては、"CSVファイルの一括編集"を参照してください。
重要: このコマンドを実行する前に、ホスティング・デバイスセットアップウィザードを実行
してHP Insight RSが登録されていることを確認してください。登録前にこのコマンドを実行
すると、登録処理中にデータ整合性の問題が発生する可能性があります。
重要: 一連の各システムフィールドの最後に改行(キャリッジリターン)が必要です。フィール
ドのいずれかが該当しない場合は、フィールドを空のままにしますが、区切り文字のカンマは
削除しないでください。
CSVファイルを一括アップロードするには、次の手順を実施します。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびインポート
1. ホスティング・デバイスでコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. 以下のコマンドとCSVファイルへのフルパスを使用して、CSVファイルをインポートします。
rsadmin load -file C:\[filepath]\[filename].csv
デバイスがCSVファイルからアップロードされ、HP Insight RS Consoleにリスト表示されます。
注記: HP Insight RSをインストール後すぐにrsadminコマンドを使用すると、パス環境が更新
されないことがあります。インストールを完了しているのにrsadminコマンドが見つからない
場合、ホスティング・デバイスからログオフし、再度ログオンして、必要な環境変数が更新さ
れていることを確認する必要があります。
CSVファイルの一括編集
HP Insight RSからエクスポートしたCSVファイルを編集した後、情報をインポートできます。ファイ
ルは、テキストエディターまたはスプレッドシートプログラムで編集できます。以下の表は、CSVファ
イルの構造を示しています。
重要: CSVファイルのいずれかの値にカンマが含まれている場合は、値を引用符で囲む必要が
あります。そうしないと、カンマが原因でCSVファイルが正しく読み込まれず、エラーにな
ります。
表A.1 CSVファイルのデータフィールド (この順序で指定します)
フィールド
説明
SYSTEM_NAME
管理対象デバイスの完全修飾ホスト名。
SYSTEM_IP
管理対象デバイスのIPアドレス。
SERIAL_NUMBER
管理対象デバイスから自動取得された製品番
号。
PRODUCT_ID
管理対象デバイスから自動取得された製品番
号。
COUNTRY_CODE
サポート契約が開始された場所の国コード。日
本は「JP」です。国コードは
http://www.iso.org/iso/home/standards/country_
codes.htmから見つけることができます。
ENTITLEMENT_TYPE
契約の種類。指定可能な値は、 「SAID」、
「Warranty」、「Carepack」です。
ENTITLEMENT_ID
契約ID。
CUST_DELIVERY_ID
HP担当者によって設定されたID。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびインポート
表A.1 CSVファイルのデータフィールド (この順序で指定します)、続き
フィールド
説明
CUST_SERIAL_NUM
管理対象デバイスから自動取得されたものとは
異なるお客様入力シリアル番号。
CUST_PRODUCT_ID
管理対象デバイスから自動取得されたものとは
異なるお客様入力製品番号。
SITE_NAME
管理対象デバイスがある場所。キャンパスが大
規模な場合、施設のニックネームなど、設置先
の場所の識別材料を指定できます。
SITE_ADDRESS1
管理対象デバイスの設置先の住所。
SITE_ADDRESS2
管理対象デバイスの設置先の建物名。
SITE_CITY
管理対象デバイスの設置先の市町村名。
SITE_STATE
管理対象デバイスの設置先の都道府県名。
SITE_COUNTRY
管理対象デバイスが物理的に存在している場所
の国コード。日本は「JP」です。国コードは
http://www.iso.org/iso/home/standards/country_
codes.htmから見つけることができます。
SITE_POSTALCODE
管理対象デバイスの設置先の郵便番号。
SITE_TIMEZONE
管理対象デバイスの設置先のタイムゾーン。
CONTACT1_ROLE
この管理対象デバイスをサポートする優先連絡
先の役割。「Primary Contact」というテキスト
であることが必要です。
CONTACT1_FIRSTNAME
優先連絡先の担当者の名。
CONTACT1_LASTNAME
優先連絡先の担当者の姓。
CONTACT1_EMAIL
優先連絡先の担当者の電子メールアドレス。
CONTACT1_PHONE
優先連絡先の担当者の電話番号。
CONTACT1_ALTPHONE
優先連絡先の担当者の電話番号(予備)。
CONTACT1_HOURS
優先連絡先の担当者に連絡可能な時間帯。
CONTACT1_SALUTATION
優先連絡先の担当者の敬称 (Mr.、Mrs.、Ms.、
Dr.など)。
CONTACT1_LANGUAGE
優先連絡先の担当者が使用する言語。
CONTACT1_TIMEZONE
優先連絡先の担当者のタイムゾーン。
CONTACT1_OTHER
優先連絡先の担当者についてのメモ。
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付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびインポート
表A.1 CSVファイルのデータフィールド (この順序で指定します)、続き
フィールド
説明
CONTACT2_ROLE
この管理対象デバイスをサポートする第2連絡
先の役割。「Secondary Contact」というテキ
ストであることが必要です。
CONTACT2_FIRSTNAME
代理連絡先の担当者の名。
CONTACT2_LASTNAME
代理連絡先の担当者の姓。
CONTACT2_EMAIL
代理連絡先の担当者の電子メールアドレス。
CONTACT2_PHONE
代理連絡先の担当者の電話番号。
CONTACT2_ALTPHONE
代理連絡先の担当者の電話番号(予備)。
CONTACT2_HOURS
代理連絡先の担当者に連絡可能な時間帯。
CONTACT2_SALUTATION
優先連絡先の担当者の敬称 (Mr.、Mrs.、Ms.、
Dr.など)。
CONTACT2_LANGUAGE
代理連絡先の担当者が使用する言語。
CONTACT2_TIMEZONE
代理連絡先の担当者のタイムゾーン。
CONTACT2_OTHER
代理連絡先の担当者についてのメモ。
SUPPORT_CHANNEL_PARTNER_NAME
HP認定サポートパートナーの名前。
SUPPORT_CHANNEL_PARTNER_ID
HP認定サポートパートナーのパートナーID。
SUPPORT_CHANNEL_PARTNER_CITY
HP認定サポートパートナーの都市。
SUPPORT_CHANNEL_PARTNER_COUNTRY
HP認定サポートパートナーの国。
SERVICE_CHANNEL_PARTNER_NAME
HP認定販売パートナーの名前。
SERVICE_CHANNEL_PARTNER_ID
HP認定販売パートナーのパートナーID。
SERVICE_CHANNEL_PARTNER_CITY
HP認定販売パートナーの都市。
SERVICE_CHANNEL_PARTNER_COUNTRY
HP認定販売パートナーの国。
ENTITLEMENT_IS_ENTITLED
管理対象デバイスがリモートサポート対象かど
うかを示す真偽値。
ENTITLEMENT_PACKAGE
管理対象デバイスに関するサービスレベル契約
(SLA)。
ENTITLEMENT_OFFER_START_DATE
デバイスの保証または契約の開始日。
ENTITLEMENT_OFFER_END_DATE
デバイスの保証または契約の終了日。
ENTITLEMENT_COVERAGE_DAYS
サービス対象の曜日。
ENTITLEMENT_COVERAGE_HOURS_DAY_1_TO_5
サービス対象の時間(平日)。
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付録A: 管理対象デバイスの設定情報のエクスポートおよびインポート
表A.1 CSVファイルのデータフィールド (この順序で指定します)、続き
フィールド
説明
ENTITLEMENT_COVERAGE_HOURS_DAY_6
サービス対象の時間(土曜日)。
ENTITLEMENT_COVERAGE_HOURS_DAY_7
サービス対象の時間(日曜日)。
ENTITLEMENT_COVERED_HOLIDAYS
管理対象デバイスの保証または契約に祝日が含
まれるかどうかを示す真偽値。
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用語集
E
Enterprise Virtual Array (EVA)
A
EVAは、高性能、大容量、高可用性の仮想
RAIDストレージで、大規模な環境向けで
す。
Agentless Management Service (AMS)
iLO 4 Agentless Managementではセキュリ
ティおよび安定性の強化のために独立した
ネットワーク通信が使用されます。
Agentless Managementによってデバイスス
テータスの管理およびイベント通知機能がシ
ステムに組み込まれサーバーへの電源投入に
伴って動作を開始します。この機能はオペ
レーティングシステムやプロセッサーとは無
関係にiLOハードウェア上で動作します。別
途インストールされているAMSによって追
加オペレーティングシステム情報が収集され
ます。
C
CDID
カスタムデリバリーIDを参照してください。
Centralized Management Console (CMC)
CMCは、P4000ストレージシステムの設定
および管理に使用されます。
CLIQ
LeftHand OSコマンドラインインターフェイ
スの旧称です。P4000 CLIを参照してくださ
い。
CMS (中央管理サーバー)
CMSは、HP Systems HP Insight Managerソ
フトウェアを実行する、管理ドメイン内のシ
ステムです。HP Systems HP Insight
Manager内での全ての集中操作は、すべてこ
のシステムから開始されます。
Event Log Monitoring Collector (ELMC)
ELMCは、イベントログのエラー状態を検出
し、検出したイベントをHP Insight RSに通
知します。
H
HP Care Pack
HP Care Packは、HPの製品およびサービス
と一緒に購入して、強化されたサポートパッ
ケージによって標準保証をアップグレードま
たは拡張することができます。基本からミッ
ションクリティカルまでのサポートレベルに
より、ダウンタイムのリスクを軽減します。
多くの製品を対象に、初期保証期間終了後か
らご利用いただけるHP Care Pack サービス
も用意されています。
HP Insight Online
HP Insight Onlineはお客様のIT環境内のデバ
イスをサポートするためにワンストップのカ
スタマイズされた安全なアクセス機能を提供
します。HP Support Centerに統合されて、
システムの導入、運用、管理を担当するITス
タッフや、お客様のITインフラストラクチャ
のサポートを担当するHP認定パートナーに
よって使用されます。HP Insight Onlineは、
HP Insight RSの管理対象デバイスを自動的
に登録できます(HP Insight Remote Support
7.0以降が必要)。お客様またはHP認定パート
ナーはお客様に応じてHP製品のデバイスを
グループ化することにより、デバイス、サー
ビスイベント、サポートケースおよび標準保
証と保守契約情報の参照、管理を効率的に実
施できるようになります。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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用語集: HP Insight Remote Support - LeftHand Network Health Check
HP Insight Remote Support
HP Insight Remote Supportにより、プロアク
ティブなイベント通報、診断、およびトラブ
ルシューティングを行い、お客様IT環境での
サポート対象のHPサーバーとストレージ シ
ステムの可用性を向上させることができま
す。HP Insight Remote Supportでは、システ
ムの保守対応の複雑さを緩和し、お客様の運
用負担を軽減します。また、ファイアウォー
ルやWebプロキシを経由してハードウェアの
インシデント情報をHPデータセンターに安
全に送信し、リアクティブサポートを提供し
ます。さらに、システムの構成情報を収集
し、プロアクティブな分析とサービスを提供
することもできます。
HP Insight RS Console
ホスティング・デバイスにインストールされ
るHP Insight Remote Supportのユーザーイン
ターフェイス。
HPパスポート (HPP)
HPパスポートのシングルサインインサービ
スを使用すると、選択した1つのユーザーID
およびパスワードで、HPパスポート対応の
すべてのWebサイトにサインインすることが
できます。
HP認定サポートパートナー
サービスまたはインストールサービスを提供
するパートナー。
HP認定販売パートナー
ハードウェアとサービスを販売するパート
ナー。
I
iLO
Integrated Lights-Outの略です。常に利用可
能なWebベースの管理機能を提供し、組み込
み型のリモートサポート機能を備えた、サー
バー管理テクノロジーです。
HP Insight RSA
HP Insight Remote Support Advancedの略で
す。HP SIMと統合されることによって、デ
バイスについてのプロアクティブな機能、イ
ベント通報、診断、およびトラブルシュー
ティング機能を提供する、旧バージョンの
HP Insight Remote Supportです。
iLO Remote HP Insight Board Command
Language (RIBCL)
HP Insight Remote SupportがHP ProLiant
Gen8サーバーと通信する場合に必要となる
通信プロトコルです。
HP System Management Homepage (SMH)
HP System Management Homepage (SMH)
は、HP-UX、Linux、およびWindowsオペ
レーティングシステムで稼動するHPサー
バーの単一のシステム管理を統合および簡素
化するWebベースのインターフェイスです。
HP Systems HP Insight Manager (SIM)
HP SIMは、サーバーおよびストレージの統
合された管理プラットフォームです。管理者
は、単一の管理コンソールから、安全な管理
ツールセットを使用してHPのサーバー、ス
トレージ製品を管理できます。
L
LeftHand Network Health Check
LeftHand Networks Health Checkユーティリ
ティは、トラブルシューティングやプロアク
ティブなデバイスステータスの通報のため
に、お客様のサイトからLeftHand Networks
にイベントログ情報を送信するのに使用され
ます。Service Consoleを参照してくださ
い。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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用語集: Management Information Base(MIB) - Web-Based Enterprise Management (WBEM)
んどのサーバーで広範に使用されています。
MIB-2は、すべてのベンダーで一貫して使用
可能な標準情報です。
M
Management Information Base(MIB)
SNMPプロトコルを使用して情報を送信する
場合のデータ仕様です。HP MIBは、ネット
ワーク管理プロトコルによってアクセスされ
る管理対象オブジェクトのデータベースでも
あります。
SNMPトラップ
システムが障害について通信するのに使用す
る、HP Insight Management SNMP Agentに
よって生成される非同期イベントです。
Storage Area Network (SAN)
SANはストレージデバイスのネットワークで
あり、通信インフラストラクチャを含むスト
レージデバイス上に情報を記録したり、取り
出すときのイニシエーターです。大規模な企
業では、SANはディスクストレージの一元化
されたプールに複数のサーバーを接続しま
す。数百のサーバーおよび各サーバー固有の
ディスクを管理するのに比べて、SANはシス
テムの管理を改善します。
P
P4000 CLI
P4000 CLIはコマンドラインインターフェイ
スであり、ホスティング・デバイスとP4000
ストレージシステムとのインターフェイスを
行うのに使用されます。P4000 CLIはHP
Insight Remote Supportと一緒にインストー
ルされます。P4000 CLIはcliqと呼ばれるこ
とがあります。cliqは、P4000 CLIで使用さ
れるコマンドの名前です。
Storage Management Server (SMS)
HP Enterprise Virtual Array (EVA)ソフトウェ
ア、およびHP P6000 Command ViewやHP
Replication Solutions Manager(使用している
場合)がインストールされているシステムで
す。このサーバーは専用の管理サーバーで、
EVA管理ソフトウェアだけが動作します。
R
RIBCL
「iLO Remote HP Insight Board Command
Language」を参照してください。
System Fault Management (SFMまたは
SysFaultMgmt)
S
SFMは、WBEM標準を実装するHP-UXの障
害管理ソリューションです。SFMは、HP
SIM、HP SMHなどの他の管理アプリケー
ションや、他のWBEMベースのクライアン
トを統合します。
Service Console
Service Consoleは、P4000ストレージシステ
ムのハードウェアおよびソフトウェアをリ
モートサポート可能とするレガシーソフト
ウェアです。この機能は、HP Insight
Remote Supportで提供されています。ス
テータスの確認を参照してください。
Simple Network Management Protocol
(SNMP)
HP Insight Remote Supportでサポートされて
いる管理プロトコルの1つ。従来の管理プロ
トコルは、ネットワーキングシステムとほと
W
Web-Based Enterprise Management
(WBEM)
この業界先端技術により、マルチベンダー環
境において、システム、ネットワーク、ユー
ザー、およびアプリケーションを管理できま
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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用語集: Windows Management Instrumentation (WMI) - デバイスヘルスステータス
す。WBEMにより、システム管理が簡素化
され、WBEMクライアント アプリケーショ
ンによって読み取り可能なソフトウェアおよ
びハードウェアデータへのアクセスが容易に
なります。
Windows Management Instrumentation
(WMI)
Microsoftによって実装されたWeb-Based
Enterprise Management (WBEM) です。
イ
イベント
ハードウェアの故障情報です。
カ
カスタムデリバリーID
カスタムデリバリーIDは、それぞれの管理対
象デバイスごとに個別に入力できる、自由形
式のテキストフィールドです。特定のデバイ
スのマニュアルで具体的な値が明記されてい
る場合を除き、このフィールドは空白のまま
とすべきです。特殊なデバイスの場合、この
フィールドは、HPへ通報されたインシデン
ト対応の特別な対応を行うため、HPの担当
者により設定されることもあります。その場
合には、特別な対応に関連付けられた一意の
テキストを設定する必要があります。一意の
テキストの設定は、HPの担当者が行う必要
があります。正しく設定されていない場合、
HPへ通報されたイベントが正しく対応され
ない可能性があります。
ク
クラスター
クラスターは、ストレージノードをグループ
化したものです。これらのストレージノード
でボリュームを作成するためのストレージ
プールを作成します。
サ
サービスイベント
HP Insight RSは、HPサポート、HP認定サ
ポートパートナーまたはお客様からの対処が
必要なハードウェア環境のサービスイベント
を通報します。対処が必要なほとんどのサー
ビスイベントには、ハードウェア故障の「現
場交換可能ユニット(FRU)」または「お客様
交換可能ユニット(CRU)」の情報が含まれま
す。対処不能なイベントはスクリーニングさ
れ、対処可能なサービスイベントはHPに通
報されます。HP Insight RSは、ハードウェ
ア上の主要構成要素(CPU、ディスク、メモ
リ、およびパワーサプライ)のハード的な故
障をHPへのサービスイベントとして通報し
ます。さらに、HP Insight RSは、ソフト的
なエラーについてハードウェアをモニター
し、ソフト的なエラーの数が特定の閾値を超
える一部の場合にはイベントがHPに送信さ
れます。どのようなものが対処可能なサービ
スイベントとして分類されるか、その詳細は
HPの機密情報であり公開されません。
サポートケース
お客様の故障した部品の交換部品を送付する
HPのコールトラッキングシステムのケース
です。
デ
デバイスグループ
HP Insight RS Console内の設定可能なデバ
イスのグループです。これにより、管理対象
デバイスをグループ分けすることができま
す。
デバイスヘルスステータス
ステータスは、デバイスヘルスステータスの
情報源(SNMP、WBEM、およびHTTP)す
べてのステータスを集約して表示します。い
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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用語集: ハードウェアイベント - 収集
ずれかの問題がある場合には最もクリティカ
ルなステータスが表示されます。
リ
リモートサポート契約情報チェック
ハ
ハードウェアイベント
特定のハードウェアコンポーネントに問題が
ある可能性を示す特定の種類のイベントで
す。ハードウェアイベントにより、サービス
イベントが発生することもあります。
ホ
ホスティング・デバイス
ホスティング・デバイスは、HP Insight
Remote Supportのソフトウェアをインス
トールする、サポート対象のHP ProLiant
Windowsサーバーです。HP Systems HP
Insight Managerと併用される場合、ホスティ
ング・デバイスは中央管理サーバー (CMS)
として動作します。
ホスティング・デバイスセットアップウィ
ザード
ホスティング・デバイスの初期設定を行うこ
とができる、ステップバイステップの画面か
ら構成されています。
ボ
ボリューム
1つ以上のストレージノード上のストレージ
から構成される論理的エンティティです。
ローデータストレージとして使用すること
も、ファイルシステムでフォーマットして使
用することも、ホストまたはファイルサー
バーで使用することもできます。
RSECは、契約情報データベースで特定シス
テムの現在の契約情報について調べるチェッ
ク機能です。リモートサポート契約情報
チェックの結果は、[デバイス]メニューの[保
証および契約]タブに表示されます。
リモートサポート対象システム
リモートサポートのサポート対象システム。
有効な場合、インシデント解決のためHP
データセンターにイベントを送信します。シ
ステムにはリモートサポートを受ける保守契
約も必要です。標準保証もしくは何らかの保
守契約がないと、送信されたイベントが自動
的にクローズされます。適正システムが実際
にサポートされているかどうかは、リモート
サポート保守契約情報を使用して検証できま
す。
仮
仮想ノード
P4000 Virtual SAN Applianceは、専属のサー
バーディスクドライブを使用して仮想iSCSI
SANを構築します。この仮想iSCSI SAN
は、仮想化ボリュームが作成されるストレー
ジプールを構成する仮想ノードからなりま
す。仮想ノードは、物理的ストレージノード
と同様な方法で検出、管理できます。
収
収集
システムまたはイベント検索のグループ化を
意味するHP SIM内の用語。HP SIMが管理対
象デバイスのグループに関連して収集という
用語を使用するのに対し、HP Insight
Remote Supportでは、管理対象デバイスか
ら収集されたデータに関連して構成情報収集
という用語を使用します。このデータは、プ
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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用語集: 契約と標準保証 - 識別
ロアクティブな分析のためにHPに送信され
ます。
管
管理グループ
契
契約と標準保証
お客様の契約および標準保証に基づいて、サ
ポート依頼を提供可能か確認するプロセスで
す。通常は、契約および標準保証の対象は、
特定のハードウェアや特定のソフトウェアと
なります。HPサポートの提供可能なサービ
スレベルは、保証および契約の内容によって
決まります。詳細については、HPアカウン
ト チームにお問い合わせください。
検
検出
ネットワーク上のオブジェクトを見つけて特
定する、管理アプリケーション内の機能。
HP管理アプリケーションでは、検出機能に
より、指定されたネットワーク範囲内のすべ
てのデバイスを見つけて特定します。
構
構成情報収集
HP Insight Remote Suppotは、管理対象デバ
イスから収集された構成情報に関連して、構
成情報収集という用語を使用します。この
データは、プロアクティブな分析のために
HPに送信されます。
構成情報収集スケジュール
1つ以上のストレージノードの集まりで、ス
トレージノードをクラスター化して、スト
レージのボリュームを作成するときのコンテ
ナの役割を果たします。
管理プロトコル
WBEM、HTTP、またはSNMPなど、検出さ
れたシステムとの通信を確立するために使用
する一連のプロトコルです。
管理対象デバイス
サーバー、ストレージシステム、およびス
イッチなど、HP Insight Remote Supportに
よってイベント通報されるデバイスです。デ
バイスを管理するには、いずれかの管理プロ
トコル (たとえば、SNMPやWBEM) がその
デバイスに存在する必要があります。
管理対象デバイスセットアップウィザード
お客様のネットワーク上で管理対象デバイス
が検出できる、ステップバイステップの画面
から構成されています。検出対象となるデバ
イスの範囲と対応する認証情報を指定しま
す。
識
識別
管理プロトコルとシステムの種類を識別する
検出プロセスの一部。
構成情報収集を実行する間隔です。スケ
ジュールはHP Insight RS Consoleで設定可
能です。
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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索引
CSVファイルへの一括エクスポート 83
管理対象デバイスセットアップウィザード 41
H
管理対象デバイスセットアップ ウィザード
HP Insight Remote Supportのアップグレード
11
デバイスの検出 47
プロトコルの認証情報の設定 41
HP Insight Remote Supprotのダウンロードとイ
ンストール 30
HP Insight RS Console 33
HP Insight RSのバックアップおよびリストア
78
検出先の指定 44
け
検出
デバイスヘルスステータスの確認 58, 60
HP SIM アダプター
管理対象デバイスのヘルスステータス問題
の解決 59
設定 66
管理対象デバイスの設定 41
HP SIMアダプター 63, 66
インストール 66
ベストプラクティス 63
し
システム要件
オペレーティングシステム要件 17
S
ソフトウェア要件 20
SNMPサービスイベントアダプター
ディスク容量要件 13
サーバーの追加 71
ハードウェア要件 13
SSLv3
メモリ要件 13
パディングした暗号部を無効化する 73
無効 73
有効 73
証明書の警告 34
せ
設定
あ
オペレーターレベルの認証の有効化 72
アンインストール 79
そ
い
インストール 30
ソフトウェア要件 20
.NET framework 21
か
管理対象デバイスの設定情報のエクスポートお
よびインポート
CSVファイルの一括インポート 83
CSVファイルの編集 84
Webブラウザー 21
で
デバイスグループ
追加 75
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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索引: 電子メールアダプター – ログファイル
電子メールアダプター
リモートサポートを受ける 49
設定 69
有効化 69
連絡先情報 50
ホスティング・デバイスのシステム要件 12
と
ろ
統合アダプター
ログファイル 33
HP SIMアダプター 63
バ
バックアップおよびリストア 76
バックアップと復元
HP Insight RSのバックアップおよびリスト
ア 78
スケジュールの実行 76
ほ
ホスティング・デバイス
DNSの設定 24
HPとの接続確認 26
SNMPサービスのインストール 28
アクセス要件 22
システム要件 12
ディスク容量要件 13
メモリ要件 13
管理対象デバイスとの通信 27
自身のイベント通報 29
通信要件 23
ホスティング・デバイスセットアップウィザー
ド 49
HP Insight Onlineと統合する 53
HP Insight Remote Supportの登録 52
HP認定パートナー 54
サイト情報 51
HP Insight Remote Support 7.4:インストール/コンフィギュレーションガイド
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