平成 27 年版 犯罪白書 犯罪発生から罪を犯した人の社会復帰まで ~ 特集 性犯罪者の実態と再犯防止 ~ ※確定裁判の判決内容別構成比 犯罪・非行 (平成26年) 死刑 0.0% 無罪 0.0% 懲役・禁錮(実刑) 【微罪処分】 7.4 万人 懲役・禁錮 (執行猶予) 警 察 等 その他 0.8% 犯罪白書は、犯罪の発生から検挙、裁判、そして、罪を犯した人の 社会復帰までの全過程の現状を統計データや資料を基に解説して 6.7% います。 9.8% また、犯罪白書は、毎年異なるテーマで特集記事を掲載しており、 平成 27 年版の特集のテーマは「性犯罪者の実態と再犯防止」です。 33.8万人 【不起訴】 77.2 万人 検 察 庁 この資料の詳しい内容をお知りになりたい方は 【受理】123.8 万人 犯罪白書をご覧ください。 罰金 82.7% 【起訴】37.8 万人 ● 書籍版(詳しいデータ所蔵の CD-ROM 付) 【罰金等】 28.2 万人 裁 判 所 家庭裁判所 【確定裁判】33.8 万人※ 少年鑑別所 【処理】9.5 万人 【入所】2.2 万人 ● 電子版(法務省ホームページに掲載) 【入所】1.0 万人 犯罪の動向 【入院】0.3 万人 刑 事 施 設 少 年 院 【満期釈放】1.1 万人 【仮釈放】1.4 万人 刑法犯の認知件数は、平成15 年以降減少しており、26 年は、戦後最多の14 年から半減し、176 万 2,912 件 でした。 このうちの約半数は窃盗が占めていますが、窃盗の認知件数も平成 15 年以降減少しており、26 年は 89 万 7,259 件でした。 【保護観察開始】4.0 万人 保護観察所 刑法犯 認知件数・検挙率の推移 (万件) 400 (%) 80 社 会 復 帰 更生ペンギンの「ホゴちゃん」 300 200 40 認知件数 地域の力で罪を犯した人の立ち直りを支えましょう。 検 挙 率 刑務所・少年院を出所・出院した人たちの再犯・再非行を防止するためには、 「居場所」と「仕事」が大切です。 そのため、刑務所・少年院や保護観察所では ・改善更生に適した生活環境づくりのための働き掛け(刑務所出所時の引受人との面接等) ・帰る所がない者に対する出所・出院後の一時的住居の確保(更生保護施設・自立準備ホーム) ・高齢受刑者や障害のある者に対する福祉への橋渡し(福祉施設入所等) ・ハローワークと連携した就職や就労継続のための支援(刑務所出所者等総合的就労支援対策) など、住居や仕事を確保するための支援をしています。 52.3 60 55 20 0 平成元 90 5 10 15 20 認知件数 (交通事故) 認知件数 (交通事故と窃盗を除く) 認知件数 (窃盗) 刑法犯検挙率 100 32 0 26 検察庁では、平成 26 年の 1 年間に、刑法犯、特別法犯 124 万人の事件を受理しました。 そのうち、約 4 分の 3 は交通事故・交通違反です。次に多いのが窃盗で、約 1 割を占めています。 少年非行の動向 再犯の状況 刑法犯(交通事故を除く)少年の検挙人員の推移と罪名別構成比 (万人) 25 刑法犯(交通事故を除く)で検挙された人の数は減少していますが、初犯者の減少の割合に比べ、再犯者 (平成26年) 1,500 1,000 15 10 500 人 口 比 検挙人員 20 514.2 再犯者の比率は、平成 9 年から上昇しています。 その他 15.3% 傷害・暴行 10.9% 刑務所出所者のうち仮釈放者の約 3 割、満期釈放者の約 5 割が、出所してから 5 年以内に刑務所に再び 戻ってきてしまっています。 約6万人 刑法犯(交通事故を除く)検挙人員 再犯者人員・再犯者率の推移 窃盗 59.5% 遺失物等横領 14.3% (万人) 40 5 少年検挙人員 15 26 20 少年人口比 40 30 30 成人人口比 20 20 10 少年犯罪は、実数も人口比(10 歳以上の少年人口 10 万人当たりの検挙人員)も減少していますが、少年 人口比は成人に比べるとまだ高い割合です。 再犯者率 10 (%) (%) 60 50 47.1 員 5 193.8 0 出所受刑者の 5 年以内累積再入率 人 0 平成 元 (前に交通違反以外の罪を犯して検挙されたことがある者)の減少の割合が小さいため、全体に占める 0 平成 7 最も多いのは窃盗で、次に多いのが、放置自転車を勝手に持ち去るなどの遺失物等横領です。 10 15 初犯者 20 再犯者 26 (平成22年出所受刑者) 48.6 50 40 38.6 27.6 30 28.1 20 19.2 10 10 0 0 出所年 10.4 2年以内 満期釈放 再犯者率 3年以内 4年以内 5年以内 仮釈放 総数(29,446人) 性犯罪の動向 高齢者の犯罪 近年の認知件数を見ると、強姦は減少傾向にあり、強制わいせつは増加傾向にあります。 高齢者の検挙人員は、20 年間で 4 倍以上になっており、検挙人員の増加は、高齢者人口の伸びを 上回っています。また、高齢者の入所受刑者の人員も増加しており、平成 26 年は 7 年と比べて 4.6 倍に 増加しています。 強姦・強制わいせつ 認知件数・検挙件数の推移 (千件) 12 10 高齢者の犯罪は、他の年齢層の犯罪と比べて万引きなどの窃盗の割合が高く、特に女子の高齢者では、 8 8 割以上が万引きです。 6 刑法犯(交通事故を除く) 高齢者の検挙人員の罪名別構成比 高齢者の入所受刑者人員・高齢者率の推移 (人) 2,500 (%) 12 2,283 10 8 1,500 6 1,000 4 500 平成 7 2 10 15 高齢者の入所受刑者人員 20 26 高齢者率 0 高齢者率 高齢者の入所受刑者 2,000 0 10.4 詐欺 1.8% 遺失物等横領 7.5% 7,400 4 4,300 2 1,250 1,100 0 昭和 41 45 50 55 強制わいせつ 認知件数 60 平成元 5 強制わいせつ 検挙件数 10 15 20 昭和41年 以降で最多 26 強姦 検挙件数 強姦 認知件数 (平成26年) その他 6.8% 傷害・暴行 10.9% 万引き以外の 窃盗 13.6% 被害者のうち、未成年者の割合は、強姦で約 4 割、強制わいせつ(女子)で約 5 割、強制わいせつ(男子) で 8 割以上と高くなっています。 被害者の年齢層別構成比 4.7万人 万引き 59.4% 強 姦 (1,250) 強制わいせつ (女子)(7,186) 強制わいせつ (男子) (214) 13歳 未満 13 ~ 19歳 20 ~ 29歳 30歳以上 6.2 34.3 43.0 16.6 13.5 35.7 59.3 このパンフレットは、分かりやすくするために、図や数値を簡略化 しています。正確なデータの詳細は、犯罪白書をご覧ください。 37.2 (平成26年) 13.6 26.6 9.3 4.7
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