M 投資環境マンスリー 2016年1月号 投資環境マンスリー 情報提供資料 2016年1月号 経 済 調 査 部 M Ⅰ. 2016年 世界経済の注目ポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.1 Ⅱ. 2016年 世界の主要な政治・経済日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.2 Ⅲ. 主要国の投資環境見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.3-16 ①米国 ②ユーロ圏 ③日本 ④オーストラリア ⑤中国 ⑥ブラジル ⑦為替 2016年は金融政策と大統領選挙が注目材料に 2016年は着実な景気回復を辿る見込み。注目は民間部門預金の資産シフト 景気は緩やかな回復基調に、7月の参院選前の政策期待で年前半の株価は堅調予想 資源安の悪影響を緩和して良好な経済環境が継続 政策効果の浸透などで、回復軌道に乗りつつある景気 政治経済面の問題解消は容易でなく、2016年も通貨レアルの反発は鈍いか 2016年のドル円相場展望 - 米国利上げの定着を待ち、緩やかな円安ドル高再開か Ⅳ. 国際金融市場の動向 Contents ①株式 ・・・ 17 ②金利 ・・・ 18 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3-4 5-6 7-8 9-10 11-12 13-14 15-16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.17-19 ③為替 ・・・ 19 Ⅴ. 金融・商品市場のパフォーマンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.20 Ⅵ. 2016年1月の主要な政治・経済日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.21 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 0 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 Ⅰ.2016年 世界経済の注目ポイント M 欧州: ギリシャは緊縮財政を続け、四半期毎に実施される支援継続審査を通過できるか 中東やアフリカなどからの難民受け入れで財政や景気が悪化しないか 中東: イスラム国台頭など 地政学的リスクは原油生産に影響するか 原油価格は下げ止まるか 米国: 個人消費主導の景気回復が続き、政策金利の正常化に着手できるか 利上げ開始後に予想される国債再投資の停止で長期金利が急上昇しないか 日本: 安倍政権は、景気を底上げし、 2016年7月頃の参院選を乗り越えられるか 日銀の国債買入時の札割れが生じ、 量的金融緩和の限界が意識されないか オーストラリア: 石炭や鉄鉱石の価格が下げ止まるか アジア新興国: 中国:不良債権問題を顕在化させずに 投資抑制の構造調整を進めることができるか インド:上下院のねじれを乗り越え、 経済改革を推進できるか ブラジル: ルセフ大統領は弾劾を免れ、 財政再建を進めることができるか 出所)各種資料より当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 1 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 Ⅱ.2016年 世界の主要な政治・経済日程 M 米国 金 融 政 策 1月 2月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 ・FOMC(14・15日) ・経済見通し発表 ・イエレンFRB議長 記者会見(15日) ・FOMC(26・27日) ・FOMC(20・21日) ・経済見通し発表 ・イエレンFRB議長 記者会見(21日) ・ECB(欧州中銀)理事会 (21日) ・ECB理事会(10日) ・第7回TLTRO (貸出条件付 長期資金供給) (24日) ・金融政策決定会合 (14・15日) ・白井日銀審議委員 任期(31日) ・ECB理事会(21日) ・ECB理事会(2日) ・第8回TLTRO(23日) ・ECB理事会(21日) ・ECB理事会(8日) ・ECB理事会(20日) ・金融政策決定会合 (27・28日) 展望レポート公表 (28日) ・金融政策決定会合 (15・16日) ・石田日銀審議委員 任期(29日) ・金融政策決定会合 (28・29日) 展望レポート公表 (29日) ・金融政策決定会合 (20・21日) ・金融政策決定会合 (31日・11月1日) 展望レポート公表 (1日) ・金融政策決定会合 (19・20日) ・金融政策決定会合 (1日) ・金融政策決定会合 (5日) ・金融政策決定会合 (7日) ・金融政策決定会合 (5日) ・金融政策決定会合 (2日) ・金融政策決定会合 (6日) ・金融政策決定会合 (4日) ・金融政策決定会合 (1日) ・金融政策決定会合 (6日) ・COPOM(1・2日) ・COPOM(26・27日) ・COPOM(7・8日) ・COPOM(19・20日) ・COPOM(30・31日) ・COPOM(18・19日) ・COPOM(29・30日) ・金融政策決定会合 (28・29日) 展望レポート(29日) ・金融政策決定会合 (2日) ・COPOM (金融政策委員会) (19・20日) ・TPP協定参加各国 の署名完了(未定) ・OPEC(石油輸出国機構) 総会(未定) ・金融政策決定会合 (3日) ・G7首脳会合 伊勢志摩サミット (26-27日) ・OPEC総会 ・リオデジャネイロ五輪 (5~21日) ・FOMC(1・2日) 12月 ・FOMC(26・27日) オーストラリア ブラジル 4月 ・FOMC(15・16日) ・経済見通し発表 ・イエレンFRB議長 記者会見(16日) 欧州 日本 3月 ・FOMC (連邦公開市場委員会) (26・27日) ・FOMC(13・14日) ・経済見通し発表 ・イエレンFRB議長 記者会見(14日) ・ECB理事会(8日) ・G20首脳会議 (中国・杭州、4~5日) ・APEC首脳会議(ペルー) ・上下院議会再開(6日) ・大統領候補者討論会 (第1回、26日) ・2017年度予算成立期限 (30日) ・ECB理事会(8日) ・大統領候補者討論会 (第2回、9日) (第3回、19日) ・東京電力が 東日本大震災後 6年ぶりに 社債発行を再開 ・投資の日(4日) ・常陽銀行と 足利ホールディングス が経営統合 ・新潟、富山、岡山 県知事選挙(未定) ・アセアン首脳会議 (ラオス) ・CIS首脳会議 (キルギス、16日) ・ロシア議会選挙(18日) ・インド ヒンドゥー教 祝日 (Diwali、10/30-11/3) 世界 米国 政 治 ・ 経 済 な ど 欧州 ・上下院開会(3日) ・大統領一般教書演説 (下旬) ・アイオワ州党員集会 ・スーパー・チューズデー (1日) (計12州で予備選挙) ・ニューハンプシャー州 (1日) 予備選挙(9日) ・大統領予算教書(未定) ・上下院最終日(15日) ・共和党全国大会 (18~21日) ・民主党全国大会 (25~28日) ・オランダがEU議長国に ・ユーログループ(11日) (1日) ・EU財務相会合(12日) ・ユーロ圏財務相会合 ・EU首脳会議(18-19日) (ユーログループ、14日) ・EU財務相会合(15日) ・ユーログループ(7日) ・EU財務相会合(8日) ・スコットランド議会選挙 (5日) ・ユーログループ(17日) ・EU財務相会合(18日) ・マイナンバー制度 スタート(1日) ・通常国会召集(4日) ・京都市長選挙(7日) ・東京マラソン2016 (28日) ・JAXAがロケット 「H-Ⅱa」30号機 を打ち上げへ ・北海道新幹線 新青森-新函館北斗間 が開業(26日) ・豪華寝台特急 「カシオペア」廃止 ・熊本県知事選挙(27日) ・ジュニアNISA (未成年者小額投資 非課税制度)導入(1日) ・電力小売が 全面自由化(1日) ・横浜銀行と東日本銀行 が経営統合(1日) ・ウクライナ・EUとの 自由貿易協定(DCFTA) 発効(1日) ・台湾 総統・立法議員選挙 (16日) ・中国旧正月休暇 (7~13日) ・インド予算案公表 (2016-17年度、29日) ・中国全人代開幕 (上旬、会期約1週間) ・ミャンマー新政権発足 (月末) ・ペルー大統領選挙 (10日) ・インド 州議会選挙 (西ベンガル、 タミルナドゥ、未定) ・タイ ソンクラーン (正月、13-15日) 英国 ・スロバキアがEU議長国に (1日) ・ギリシャ国債償還 (23.1億ユーロ、20日) ・EU首脳会議(20-21日) ・リトアニア総選挙(未定) ・EU首脳会議(15-16日) ・ルーマニア総選挙 (未定) EU(欧州連合)離脱を問う国民投票実施の可能性(実施期限は2017年12月末) 日本 新興国 など ・ユーログループ(16日) ・EU財務相会合(17日) ・EU首脳会議(23-24日) ・大統領選挙・議会選挙 (8日) 注)一部未定のものに関しては日付を省略。日程は変更になる可能性があります。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 ・18歳選挙権の 改正公職選挙法施行 (19日) ・通常国会会期末 ・フィリピン大統領選挙 ・メキシコ地方選挙 (5日) ・イスラム教圏、ラマダン (断食月、6/6-7/5) ・参議院議員任期満了 (2010年選出)(25日) ・鹿児島県知事選挙 (未定) ・国民の祝日 「山の日」施行(11日) ・日本国憲法公布 70周年(3日) ・築地市場に替わる 豊洲新市場が開場、 築地市場 81年の歴史に幕(7日) ・栃木県知事選挙(未定) ・中国 中央経済工作会議 (上旬、会期約3日間) 出所)各種資料より当社経済調査部作成 2 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ①米国: 2016年は金融政策と大統領選挙が注目材料に 米国は9年半ぶりに利上げを実施、市場の反応は軽微 M 米国では個人消費中心の景気回復が続く中(図1)、12月15-16日のFOMC (連邦公開市場委員会)で9年半ぶりに利上げを決定、政策金利目標を00.25%から0.25-0.5%に0.25%引き上げました。FOMCの物価見通しは非常に緩 やかで、目標の2%に達するのは2018年としています(図2)。このため、 2016年の利上げ幅は年間1%と過去の利上げ局面に比べて緩やかなペースが想 定されています(2004年6月利上げ時は当初1年で+2%)。また、資金供給量 の減額(バランスシートの縮小)について、イエレン議長は「政策金利が正 常化するまで残高を維持する」と慎重姿勢をみせました。利上げ後の金融市 場は、緩やかな金融政策の正常化を好感し、米国株、米国債、新興国通貨な どに大きな変動はみられませんでした(2015年12月25日時点)。 2016年の米国の注目材料は金融政策と大統領選挙 2016年の金融政策は、利上げペースが加速しないか、債券再投資を停止し 資金供給量の縮小を始めるかが焦点です。その際には、ドル高による景気悪 化、住宅ローンや社債等でのデフォルト急増、経常赤字国などの新興国の通 貨急落などが生じないかに注目です。ドル高の影響は、製造業の輸出競争力 を低下させるなどの悪影響が考えられます。足元、製造業の景況感に悪化が みられるものの(図3)、雇用環境は好調なサービス部門に支えられており、 当面、個人消費への影響は軽微に留まりそうです。またデフォルト急増のリ スクは、銀行の融資基準が中立程度に留まっているため、今のところ可能性 は低いとみられます(図4)。脆弱さのある新興国の通貨下落リスクはあるも のの、外貨準備による通貨介入で対応できるかが焦点です。2016年の米国株 は、緩やかな利上げと通貨供給量の維持が予想され、米景気の回復と日欧量 的緩和の拡大に支えられた緩やかな株価上昇が期待されます(図5)。 2016年11月の大統領選挙は、世論調査によると民主党クリントン氏が優位 のようです。過去の株価騰落率を民主党政権時と共和党政権時で比較すると、 民主党の場合、当初、株価下落幅は大きいものの、その後、株価上昇幅が大 きくなっています(図6)。政治以外の要因が大きいと思われますが、伝統的 に小さな政府を目指す共和党は、当初、好感されるものの、その後の政策運 営は民主党の方が好感される可能性も考えられます。(石井) 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 【図1】 高めの可処分所得が当面、個人消費を支える見込み 米国 所得と消費 (前年比) 米国 実質GDP(前期比年率) 8 (%) (%) 8 2015年11月 実質 可処分所得 +3.5% 純輸出 (輸出-輸入) 6 設備投資 住宅投資 4 2015年 7-9月期 +2.0% 6 個人消費 2 4 2 実質 個人 消費 +2.5% 0 0 -2 在庫投資 -4 (予想) -6 2012 -2 実質GDP 政府支出 2013 2014 2015 2016 -4 (年) 1990 2000 (年) 2010 注)予想は当社経済調査部の値で2015年10-12月期~2016年10-12月期。 出所)米商務省より当社経済調査部作成 【図2】 FOMCは緩やかな物価上昇を想定し、利上げに慎重 米国 失業率とインフレ率 米国 FOMCの経済見通し (2015年12月時点) 2.8 2015年 2016年 2017年 2018年 長期 実質GDP 2.1 2.4 2.2 2.0 2.0 失業率 5.0 4.7 4.7 4.7 4.9 インフレ率 インフレ率 (コア) FF金利 0.4 1.3 0.375 1.6 1.6 1.375 1.9 1.9 2.375 2.0 2.0 3.250 2.0 3.5 イ ン フ レ 率 ( コ ア 前 年 比 、 % ) ●リーマン・ショック前(2003年1月~08年9月) 2.6 ◆リーマン・ショック後(2008年10月~) 2.4 2008年9月 2.2 2.0 2018 1.8 年末 1.6 2016 2017 2003年1月 2008年10月 年末 年末 1.4 2015 年末 1.2 1.0 ●はFOMC の見通し 0.8 4 注)インフレ率は個人消費支出デフレーター。 インフレ目標 +2% 5 2015年11月 失業率の長期見通し 4.9% 6 7 8 9 失業率(%) 10 11 出所)FRB、米商務省、米労働省、Bloombergより当社経済調査部作成 3 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図3】 米ドル高等で製造業の業況悪化も、雇用への影響は軽微か 【図4】 利上げによるデフォルト急増や住宅販売急落はまだ先か 米国 ISM景気指数 270 M 65 企業活動 拡大 非製造業 米国 融資基準とデフォルト率 米国 業種別雇用者数 70 2015年 11月 55.9 (万人) 100 +237.2 業種別の雇用者比率(%) 60 50 45 50 基準引き 締め 70 20 (年) 資 源 鉱 業 注)右図は2015年11月時点。 -50 300 +3.6 製 造 業 建 設 業 政 府 -100 1995 1998 2001 2004 2007 2010 2013 2016 サ ー ビ ス 0 5 107.8 住宅取得余裕度 (右軸) 140 120 100 94 2016年 2015年 128 118 [+8.7%] [+4.2%] 113 106 99 82 市 80 場 予 60 想 16 10 20 2 0 0 2009 2012 2015 (年) 米FF目標金利 (左軸) 6 2,000 (見通し) 1,800 1,600 1,400 1,000 800 ユーロ圏 600 日本 400 200 米国 (年) 2003 2006 2009 2012 0 2015 注)左図の市場予想は2015年12月23日時点のBloombergの市場予想の集計値。右図のS&P500とFF目標金利の 直近値は2015年12月23日。見通しは2015年12月以降で当社経済調査部。 出所)日本銀行、FRB、ECB、Bloombergより当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 1985 1995 (年) 2005 50 2015 米国 大統領選挙とS&P500の騰落率 2,200 1,200 8 4 (ポイント) 日米欧中央銀行 バランスシート (左軸) 12 1975 【図6】 民主党政権時の株価上昇率は共和党を上回る S&P500(右軸) 14 40 2006 (兆米ドル、%) -300 100 出所)FRB、J.P.Morgan Securities LLC、米商務省より当社経済調査部作成 米国 S&P500、日米欧の金融政策 米国 S&P500の一株当り利益 (年) 0 大 ↑ 余裕度 ↓ 小 110.3 -100 注)右図の中古住宅販売件数の直近値は2015年11月。 出所)ISM、米労働省より当社経済調査部作成 (ポイント) 200 150 100 (右軸) 【図5】 緩やかな増益基調や日欧量的緩和が株価を下支え 2003 2015年 10月 166.3 -200 2005 2007 2009 2011 2013 2015 2000 米投機的 基準 格付企業 緩和 デフォルト率 +9.3 -30 30 160 10 雇用者数(前年差) ▲ 12.3 250 200 +25.9 企業活動 縮小 300 500 400 0 40 35 15 48.6 製造業 中古住宅販売件数 (年率換算、左軸) 600 政府, 15.4 サービス, 70.9 120 (ポイント) (万件) 800 700 170 55 20 (左軸、大・中堅企業向け) 8.6 建設業, 4.5 0.6 米国 中古住宅販売と住宅取得余裕度 (%) 融資基準 資源鉱業, 製造業, 220 (%) 投票日 1948年11月2日 1952年11月6日 1956年11月6日 1960年11月8日 1964年11月3日 1968年11月5日 1972年11月7日 1976年11月2日 1980年11月4日 1984年11月6日 1988年11月8日 1992年11月3日 1996年11月5日 2000年11月7日 2004年11月2日 2008年11月4日 2012年11月6日 党派 大統領 民主党 共和党 共和党 民主党 民主党 共和党 共和党 民主党 共和党 共和党 共和党 民主党 民主党 共和党 共和党 民主党 民主党 トルーマン アイゼンハワー アイゼンハワー ケネディ ジョンソン ニクソン ニクソン カーター レーガン レーガン ブッシュ(父) クリントン クリントン ブッシュ(子) ブッシュ(子) オバマ オバマ 株価① (投票日) 16.70 24.77 47.60 55.11 85.18 103.10 113.98 103.10 129.04 170.41 275.15 419.92 714.14 1,431.87 1,130.54 1,005.75 1,428.39 株価② 騰落率 (投票日翌日) (①→②) 株価③ (次期大統領選 の投票日) 騰落率 (①→③) 15.93 24.78 47.11 55.35 85.14 103.27 113.35 101.92 131.33 169.17 273.33 417.11 724.59 1,409.28 1,143.20 952.77 1,394.53 ▲ 4.6 0.0 ▲ 1.0 0.4 ▲ 0.0 0.2 ▲ 0.6 ▲ 1.1 1.8 ▲ 0.7 ▲ 0.7 ▲ 0.7 1.5 ▲ 1.6 1.1 ▲ 5.3 ▲ 2.4 24.77 47.60 55.11 85.18 103.10 113.98 103.10 129.04 170.41 275.15 419.92 714.14 1,431.87 1,130.54 1,005.75 1,428.39 2,060.99 48.3 92.2 15.8 54.6 21.0 10.6 ▲ 9.5 25.2 32.1 61.5 52.6 70.1 100.5 ▲ 21.0 ▲ 11.0 42.0 44.3 民主党平均 共和党平均 ▲ 1.5 ▲ 0.2 民主党平均 共和党平均 50.7 24.8 注)騰落率の単位は%。 オバマ大統領2期目の株価③は、2015年12月24日の値を使用。 出所)FRB、Bloombergより当社経済調査部作成 4 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ②ユーロ圏 :2016年は着実な景気回復を辿る見込み。注目は民間部門預金の資産シフト M ユーロ圏景気はまずまずの成長率 【図1】 ユーロ圏景気は着実に成長 ユーロ圏実質GDP成長率(需要項目別寄与度 前期比年率換算) ユーロ圏景気は2013年4-6月期以来、実に10四半期に亘りプラス成長を維持し ています。12月発表の2015年7-9月期ユーロ圏実質GDP(2次速報)は前期比年率 +1.2%と、前期の同+1.4%は下回るも、順調な景気回復を示しました(図1)。 6 (%) 政府消費 4 純輸出 2 需要項目別の内訳では内需、特に個人消費の堅調ぶりが目立ちます。2015年は、 振り返るとギリシャや難民、独フォルクスワーゲンやフランスでのテロ等、様々 な問題がユーロ圏に圧し掛かったものの、個人消費は目立った腰折れもなく、ほ ぼ通期に亘り安定的に推移しています。景気面ではこうした難局を上手に乗り 切っているといえましょう。先行きについても、ギリシャや難民などの後を引く 問題はあるものの、ユーロ圏景気は2016年も着実な成長軌道に辿るとみています。 0 -2 個人消費 -4 -6 予想 固定資本投資 在庫投資 実質GDP 2015年7-9月期 実質GDP +1.2% -8 -10 -12 こうした着実な経済成長の階段を上る、その麓にはECB(欧州中央銀行)によ る金融緩和策がどっしりと構えています。2015年12月のECBによる追加金融緩和 措置は市場の期待を裏切る結果となったものの、景気下支えには十分といえます。 2016年も追加金融緩和期待は持続しリフレ環境が具現か もっとも、その強力な金融緩和策をもってしても、目下のところユーロ圏の期 待インフレ率は下落が続いています(図2左)。ECBは原油安による影響が剥落 すれば、期待インフレ率は上昇に転じ消費者物価上昇率に波及するとみています。 この原油先物価格が前年比でゼロに近づく、つまりベース効果が剥落するとみら れる2016年後半には、消費者物価上昇率は「前年比で2.0%を下回り、かつこれに 近い水準」というECBの目標に向け緩やかに上昇傾向を辿るとみられます。 但し、目標への到達スピードは遅く、ECBも目標達成は2018年以降になるとの 見立てです(図2右)。その過程では、ECBは物価が想定通りに上がらない局面 に幾度となく遭遇し、その度に市場の追加金融緩和期待は高まるとみています。 一方で、ECBは景気の先行きは比較的楽観視しています。このため、仮にECBの 見通しとおりとなれば、2016年は緩慢な物価上昇率と景気拡大、すなわちリフレ 環境という株式等の金融資産投資には好環境が具現すると期待されます。引き続 き2016年のユーロ圏金融市場はECBの行動が最大の価格決定要因となりましょう。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 -14 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年) 注)上図予想は2015年10-12月期から2016年7-9月期で当社経済調査部による。 出所)欧州統計局より当社経済調査部作成 【図2】 原油価格安定→期待インフレ率上昇→物価上昇となるか ユーロ圏 期待インフレ率と原油先物価格 3 (%) (%:米ドル/1バレル) (左軸) 期待インフレ率 (右軸) 原油先物価格 (直近限月) 2.5 140 100 60 40 1.5 0.5 4 3 0 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 1 -20 (右軸) 原油先物価格 (直近限月) 前年比 -40 -60 -80 (年) ECB目標 2 20 1 ※ECBの物価目標 HICPは前年比2.0%を下回り、 かつこれに近い水準 120 80 2 5 ECBスタッフによる物価見通し (%:前年比) (2015年12月時点) 消費者物価 上昇率 (HICP) 2017年+1.6% 2016年+1.0% 2015年+0.1% 0 2015年11月 +0.1% -1 (年) 2002 2005 2008 2011 2014 2017 2020 注)上左図の原油先物価格は米NY WTI先物(直近限月)の価格。期待インフレ率は、5年後の5年インフレーショ ンスワップの利回りで、いずれも直近値は2015年12月21日。 出所)ECB、Bloombergより当社経済調査部作成 5 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 預金金利のマイナス化はポートフォリオリバランス効果を促す ECBによる国債等の買取は、ユーロ圏の国債、社債等市場における諸金利の 低下を促します。同時に、民間投資家は実質的に国債等債券市場から締め出さ れ(クラウドアウト)、彼らは資金を例えば株式市場等へシフトさせるインセ ンティブを高める効果(ポートフォリオリバランス効果)も持ちます(図3左)。 また中銀預金金利のマイナス化(▲0.3%)は為替市場に大きな影響を与える劇 薬といえましょう。中銀預金金利のマイナス化は市場で取引される短期金利の マイナス化を促し、金利差拡大からユーロの下落圧力を高めましょう。 M 2016年は、ECBのこうした金融緩和措置がもたらす効果に市場の関心は向か いましょう。特に中銀預金金利のマイナス化が民間部門の投資行動に与える影 響は注目されます。この政策は、主に民間金融機関が中銀に預ける準備預金の うち、所要準備預金を越える預金額に対しマイナス金利を課すものです。金融 機関は収益を圧迫されますので、マイナスの預金金利を一般顧客にも適用する 可能性もありましょう(図3右)。そうなった時、預金が流出し、内外の国債や 株式、あるいはタンス預金となるか、その行方に関心が集まりましょう。 預金から株式、不動産等のリスク資産へのシフトを期待 ユーロ圏の金融を除く民間部門(家計、企業)が保有する金融資産(グロ ス)は約40兆ユーロ超と巨額です(2014年の名目GDP約10兆1千億ユーロに対し およそ4倍)(図4左)。ユーロ圏の民間金融機関の多くがECBに課せられるマ イナス金利に耐え切れず一般顧客の預金金利をマイナス、つまり手数料を徴収 した場合、GDPに匹敵する預金の一部は他の資産へと流れると見込まれます。 【図3】 民間を債券市場から締め出すECB ユーロ圏民間部門と ECBの国債保有残高と超過準備 25,000 5 民間金融機関 国債保有残高 15,000 10,000 5,000 4 ユーロシステム 国債保有残高 家計向け 預金金利 3 2017年3月 15,000 2015年10月 8,706 (%) 非金融企業 向け預金金利 2015年10月 18,481 20,000 予想 2 2017年3月 7,580 1 0.81 0.59 予想 ECB 超過準備預金 0 2015年11月 3,808 ECB 中銀預金金利 ▲0.3 (デポジット・ファシリティ金利) -1 0 (年) 1999 2003 2007 2011 2015 2019 2003 2006 2009 2012 2015 (年) 注)上左図の予想は当社経済調査部による。ユーロシステムはECBとユーロ圏加盟国中銀間の合計。直近値はECB中 銀預金金利は2015年12月、ECB超過準備預金は同年11月、他は全て同年10月。 出所)ECBより当社経済調査部作成 【図4】 ユーロ圏民間部門はリスクに俊敏に対応 18 ユーロ圏 家計部門 住宅・不動産資産 ユーロ圏 非金融民間部門 金融資産 (兆ユーロ) 35 16 15.4 14 10 ユーロ圏金融機関を取り巻く収益環境は、(BaselⅢ等の金融規制対応で安全 性は高めているものの)金融緩和政策により厳しくなっています。こうした中、 多くの金融機関がマイナス金利に踏み切れば、リフレ環境の下、民間部門の預 金は株式、不動産へ流れる可能性が高いとみています(図4右)。(徳岡) 2 (兆ユーロ) 30 28.0 株式等 25 12 元来、ユーロ圏民間部門はリスクに俊敏に対応します。2010年、欧州債務問 題が深刻化した際には、彼らは素早く資産を債券(国債)やスワップ商品等か ら預金へシフトさせました。金融機関へ財政悪化リスクを移転させた格好です (金融機関は預金を受け入れ貸出を増やせなければ国債投資で運用益を稼ぐ)。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 (億ユーロ) ユーロ圏 中銀預金金利と民間預金金利 預金 8.6 8 6 15 7.5 その他 10 保険 4 5 債券 1.1 0 1999 2003 2007 家計部門 住宅・不動産資産 20 9.7 2011 2015 (年) 0 1999 2003 2007 2011 2015 (年) 注)上左図のその他は主に企業部門のデリバティブ残高(通貨スワップ等)やローン残高等で構成される。 直近値はいずれも2015年4-6月期。 出所)ECBより当社経済調査部作成 6 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ③日本: 景気は緩やかな回復基調に、7月の参院選前の政策期待で年前半の株価は堅調予想 【図1】 2016年度は緩やかな景気拡大へ M 2016年度は個人消費中心に堅調、消費税増税が不透明要因 15 2015年度の日本経済は4-6月期に消費や輸出の落ち込みが響きマイナス成長 となったものの、下期は持ち直し景気底割れリスクは後退しました(図1)。 2016年度は好調な企業収益を背景に、内需を中心とした緩やかな回復が見込 まれます。かく乱要因は、中国をはじめ海外経済と2017年4月の消費税再増 税をにらんだ消費動向です(図2)。2017年度は再増税による需要の落ち込 みでマイナス成長に陥る可能性が高まります。一方で、2020年開催の東京五 輪に向けた需要拡大が、景気の下支え要因となるとみられます。 実質GDP 10 2016年前半は政策期待で株高、後半は再増税懸念で調整も コア消費者物価(除く生鮮食品)は2016年を通じて、1%程度の伸びが見込 まれます(図6)。日銀は2%の物価目標を目指し、緩やかな景気回復のもと 異次元緩和を維持するとみられますが(図7)、急速な円高や海外経済の悪化 が懸念される局面では、消費増税を前に追加緩和に踏みきる公算は高いとい えます。日本の長期金利は海外金利の上昇圧力をうけるも、日銀の購入によ り低位での推移が見込まれます。株価は過去最高水準を更新する企業収益を 背景に、堅調な推移が予想されます(図8)。2016年には日経平均で20,000~ 23,000円が落ち着きどころになるでしょう。消費増税、参院選を前に経済対 策の拡大や追加金融緩和の実施、また円安、原油安が進行すれば企業収益の 上方修正要因となり、株価の一段の上昇が期待されます。(向吉) 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 純輸出 (予想) 公的需要 5 0 -5 景気の持続性の鍵:賃上げ、訪日外国人消費、シニア消費 景気の持続性は消費・設備投資の内需が増勢を保ち、企業収益が好調なな か、所得増から支出増への好循環が続くかです。2016年春闘では政府主導で 更なる賃上げが実現できるか注目です(図3)。また、インバウンド消費、シ ニア層消費が更に拡大するかも鍵です(図4)。政策面では7月参院選、2017 年の消費税増税を控え、補正予算や一億総活躍社会プランなどの景気押し上 げ効果が期待されます(図5)。その他日本経済の生産性を左右する要素とし て、原発再稼動の問題(2015年の再稼動は川内原発1・2号機のみ)や、2015 年10月にようやく大筋合意となったTPP交渉の進捗(輸出、インフラシステ ム受注等に期待)があげられます。また、2020年東京五輪に向けて、新国立 競技場、宿泊・観光施設建設など関連需要の増加も見込まれます。 日本 実質GDP(前期比年率) (%) 在庫投資 個人消費 -10 民間住宅投資 2015年7-9月期 実質GDP +1.0% (2次速報値) 民間設備投資 -15 -20 (年) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 注)予想は当社経済調査部の値(2015年10-12月期~2016年7-9月期) 出所)内閣府より当社経済調査部作成 【図2】 2016年の注目は7月参院選挙、翌年の消費税再増税 日本 生産と輸出数量指数(季調値) 日本 2016年以降の主要スケジュール (2010年=100) (2010年=100) 105 104 103 100 鉱工業生産指数 (左軸) 99 98 102 97 2015年 11-12月 予測 101 100 96 95 2016年1月 通常国会開催 2016年3月 財政健全化目標の達成期限 (赤字半減) 2016年7月25日 参議院任期満了 (2010年当選議員) 99 94 98 93 97 92 96 91 95 90 2016年度後半 日銀による物価目標の 達成予想 2017年4月 消費税増税(8%→10%) ※2014年4月の増税と違い、実施を景気次第とする条項は付与 2018年3月 岩田・中曽日銀副総裁の任期満了 94 89 2018年4月 黒田日銀総裁の任期満了 93 88 2018年9月 自民党総裁選挙 (自民党の現規定では安倍首相は続投不可) 92 90 2012 87 輸出数量指数 (右軸) 91 2013 2014 2015 86 2016 (年) 注)直近値は輸出数量が2015年11月、生産が同10月。2015 年11-12月は製造工業生産予測をもとに当社経済調査部試算。 出所)財務省、内閣府、経済産業省より当社経済調査部作成 85 2020年7月24日~8月9日 東京五輪開催 2021年3月 財政健全化目標の達成期限 (黒字化) 出所)各種報道より当社経済調査部作成 7 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図3】 雇用不足から賃金上昇へ (%) 日本 失業率と所定内給与前年比 1.5 所定内給与 M 前年比(左軸) (%) (万人) 日本 訪日外国人数と消費額伸び 3.0 2500 ↑失業率低下 1.0 【図4】 訪日外国人消費は急伸 失業率(右軸) 3.5 訪日外国人 旅行者数 (左軸) 4.5 2014年 1341万人 2.0兆円 2 -5 外国人旅行消費額(右軸) 0 2010 【図6】 コア物価は上昇基調 3.0 日銀物価目標 2% 2.0 (2015年11月) 1.2 1.5 日銀予測レンジ 1.0 (%) 15 200 除く生鮮食品とエネルギー(左軸) 除く生鮮食品(左軸) 2.5 10 180 5 160 (上限~下限) 0.5 0 2014 2015 -5 120 0.1 日銀の金融政策とマネーサプライ 2016 (%) 120 日銀の資産保有額 (2015年12月20日) 長期国債 日銀保有 (兆円) 現在の政策 年間購入金額 282.9 +80兆円 ETF 6.7 +約3兆円 J-REIT 0.3 +約900億円 社債 3.1 残高維持 CP等 2.8 残高維持 100 80 140 0.0 -0.5 2013 60 マネーサプライ GDP比率(左軸) -10 100 エネルギー(右軸) -11.8 -2.0 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 (年) -15 80 注)日銀予想レンジは「経済・物価情勢の展望(2015年10月)を もとに当社経済調査部作成。 出所)総務省、日本銀行 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 60兆円 ・TPP発効による農水産 品輸出 1兆円 ・TPP発効によるインフラ システム受注 30兆円 -25 5~8兆円 ・東京五輪に向けた需要 2014年4月 消費税引上げ: 5%→8% 累計10兆円 ・企業のキャッシュ保有 比率抑制による投資増 10兆円 (年) 出所)経済財政諮問会議資料「強い経済 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2015 出所)内閣府より当社経済調査部作成 40 (円) 2400 2000 日本 日経平均の一株当り利益とPER ・GDP600兆円に向けて」より当社経済 調査部作成 2015年度 15.4倍 ↓ 割安 過去5年平均 15.6倍 2015年度 2016年度 1219 1355 [+7.6%] [+11.2%] PER(株価収益率) (右軸、年度平均) 1600 20 マネタリーベース GDP比率(右軸) EPS(一株当たり利益) (左軸) 0 -10% 15 1,097 5 -5 -10 800 市 予 400 0 2000 2003 2006 2009 2012 2015 (年度) 2015 年度 1,219 +10% 1,340 10 1,133 想 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2015 (年) 注)マネーサプライはM2、対名目GDP比。2016年4月より 補完措置としてETF3000億円の買い入れ枠新設。 出所)日本銀行より当社経済調査部作成 一株当り利益[EPS](円) 20 0 2014年度 1200 (倍) 25 割高 ↑ 場 -1.0 -1.5 2~5兆円 【図7】追加緩和による景気下支え期待 【図8】過去最高の企業収益を背景に株価は上昇見通し (%) 日本 消費者物価(前年比) 2012 (年) 注)推計値は当社経済調査部の値 出所)観光庁、内閣府より当社経済調査部作成 注)失業率は逆メモリ、データは季節調整値。 出所)総務省、厚生労働省 (%) 2011 0 6~8兆円 ・健康増進・予防 ・訪日外国人消費増 1997年4月 消費税引上げ: 3%→5% -20 ↓失業率上昇 6.0 (年) 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 実質個人 消費支出 (前期比年率) 1 -15 500 5.5 0.3~1.5兆円 ・.介護 ・賃上げに伴う消費増 -10 -1.5 -2.5 600兆円経済の実現に向けて 想定される主な経済効果 5 0 5.0 -2.0 実質GDP(前期比年率) 10 1000 -1.0 アベノミクス「新3本の矢」 ①希望を生み出す強い経済 ②夢をつむぐ子育て支援 ③安心につながる社会保障 ・.子育て 1500 -0.5 日本 実質GDPと個人消費支出 4 15 3 4.0 0.0 (%) (兆円) 2015年推計 3.6兆円 1970万人 2000 0.5 【図5】消費税再増税には景気押上げ策実施が必要 -15 株 価 収 益 率 [ P E R -20 ] ( 倍 -25 ) 15 16,500 18,300 20,200 15.6 (過去 平均) 17,200 19,100 21,000 17 18,700 20,800 22,800 -30 注)[ ]は前年度比。市場予想は2015年12月24日時点。2014年度までが日本経済新聞の5月時点の実績値、 2015年度が日本経済新聞社の予想、2016年度がBloombergの予想。株価=EPS×PERで算出、試算値の 出所)Bloomberg、日本経済新聞社より当社経済調査部作成 下二桁は四捨五入。 8 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ④オーストラリア: 資源安の悪影響を緩和して良好な経済環境が継続 オーストラリアドルは資源価格下落の中でも底堅い動き M オーストラリア(豪)ドルは、主要輸出先である中国の景気減速や資源価 格の下落が続く中でも(図1)底堅く推移しています(図2)。この背景は、8 月に豪中銀が通貨安誘導を緩和したこと、日本やユーロ圏などに比べて景気 が良好な上、相対的に国債利回りが高めであることなどが考えられます。 【図1】 中国景気は減速傾向、鉄鉱石の価格は軟調 中国 景気先行指数と粗鋼生産 50 (1996年=100) (%) 40 2016年のオーストラリアドルは底堅い展開が継続か しかし資源価格の下落は、輸出金額の減少で資源関連企業の利益悪化をも たらし、雇用や消費に悪影響を及ぼす可能性があります。ところがオースト ラリアでは、通貨安に伴う観光収入の増加や農作物輸出の拡大で輸出金額の 減少が抑制されています(図4右)。また雇用環境は、鉱業部門の減少を上回 るサービス業の雇用者数の増加で、改善しています(図5)。失業率も2015年 7月の6.3%をピークに低下の兆しをみせています。 2016年の豪ドル相場は、豪中銀が以前のような断続利下げや通貨安誘導を 実施するかが焦点となりそうです。2016年は、LNG(液化天然ガス)の新規 プラントでの輸出拡大が期待され、資源安の影響が更に緩和される可能性が あるため(図6左)、断続利下げが実施されるほどの景気悪化は想定し難い状 況です。加えてシドニーの住宅価格が過度に上昇しており、利下げを躊躇さ せる要因となりそうです(図6右)。また、これまでの通貨安が一因となり、 2015年7-9月期の輸入物価が前年比+3.5%と上昇しており、雇用環境の改善傾 向も相まって、消費者物価の上昇圧力が強まる可能性もあるため、通貨安誘 導は再開し難い状況です。2016年の豪ドル相場は、良好な景気と相対的に先 進国の中で高めの国債利回りに支えられ、底堅く推移しそうです。(石井) 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 107 105 中国景気 先行指数 (右軸) 30 2015年7-9月期の実質GDPは、天候要因で輸出が滞った前期からの反動もあ り、前期比年率+3.8%と高めの成長となりました(図3)。2期平均の+2.4%成 長は、7-9月期の米国+2.0%、日本+1.0%、ユーロ圏+1.2%と比較しても良好で す。良好な景気回復の背景は、移民の増加や良好な雇用環境で個人消費の回 復が続いていること、資源の輸出数量が増加していること、などです。2011 年頃に中国の資源需要による「資源ブーム」と呼ばれた局面が終わり、資源 価格の下落が始まりました。資源関連の設備投資は抑制傾向が続いています が、資源輸出数量の拡大が景気を下支えしています(図4左)。 中国 実質GDPと鉄鉱石価格 103 20 18 (米ドル/トン) (%) 鉄鉱石価格 (右軸) 16 160 14 2015年 12月23日 40.8ドル 12 101 10 200 120 80 10 99 0 40 8 97 中国・粗鋼生産 (前年比、左軸) -10 -20 (年) 95 0 中国・実質GDP (前年比、左軸) 6 4 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015 (年) 2009 2011 2013 2015 -40 2017 注)直近値は左図の景気先行指数が2015年10月、粗鋼生産が同年11月、右図の実質GDPが2015年7-9月期。 鉄鉱石価格は中国・青島の輸入価格。 出所)中国国家統計局、Bloombergより当社経済調査部作成 【図2】 オーストラリアドルは底堅い動き、国債利回りは上昇気配 (円/ オーストラリアドル) オーストラリアドル (米ドル/ オーストラリアドル) オーストラリア 国債利回りと政策金利 1.1 8 120 (%) ↑オーストラリアドル高 115 1.0 ↓米ドル高↓円高 7 6 110 対米ドル (右軸) 105 2015年 12月23日 0.7234 100 5 0.8 4 0.7 95 3 90 0.6 2 87.479 85 対円 (左軸) 80 2015年 9月4日 82.172 2014 2015 政策金利 2015年12月23日 政策金利の 2016年12月 2.0% 市場見通し 1.84% 0.5 1 (年) 2013 10年国債利回り 2015年12月23日 2.77% 0.9 2016 0.4 0 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 注)政策金利の市場見通しは2015年12月23日の金利先物を用いて当社経済調査部が算出。 出所)Bloomberg 9 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図4】 資源輸出量は増加、輸出金額の減少を他の品目がカバー 【図3】 設備投資低迷も輸出と個人消費で景気回復が継続 オーストラリア 輸出数量(前年差) オーストラリア 実質GDP(前期比年率) 15 (%) 250 M 10 公的需要 300 (億豪ドル) その他 200 (予想) 民間設備投資 オーストラリア 輸出金額(前年差) (億Unit) 200 農業等 純輸出 150 その他 サービス 100 5 農業等 サービス 100 0 50 資源 0 -5 個人消費 民間住宅投資 実質GDP -10 -100 2009 (年) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 【図5】 雇用者数は鉱業の減少をサービス業がサポート 8 (%) (万人) 60 失業率 (左軸) 7 5 雇用者数 (右軸、前年同月差) 2015年 11月 +34.4 万人 4 3 7.1 ▲ 5.4 鉱業 1.9 ▲ 0.5 40 農林水産 2.6 ▲ 0.4 建設 8.8 ▲ 0.2 20 2 0 2000 公益 サービス 10 1 2003 2006 2009 2012 2015 0 1.2 0.2 66.2 30.2 卸売 3.2 0.3 教育 7.9 3.5 金融・保険 3.8 4.1 10.7 4.5 小売 (年) 年間増減 (万人) 製造業 30 医療 12.8 15.1 その他 12.3 10.8 出所)オーストラリア統計局より当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 -300 (年) 2015 2009 2011 2013 2015 (年) 注)左右の直近値は2015年。左図は2015年のみ2015年9月までの1年間の前年差。右図は季調値が公表されていない ため、全てデータが1月から10月までの合計値の前年差。左右の品目の定義は異なる、右図は当社経済調査部による 分類。 出所)オーストラリア中銀、オーストラリア統計局より当社経済調査部作成 オーストラリア 資源とエネルギーの輸出 2,800 割合 (%) 50 6 2013 【図6】 不動産価格高騰継続、今後はLNG生産拡大効果に期待 オーストラリア 業種別雇用者数 (前年差、2015年11月) 2015年 11月 5.9% 2011 2016 注)予想は2015年10-12月期~2016年7-9月期で当社経済調査部による。 出所)オーストラリア統計局より当社経済調査部作成 オーストラリア 雇用者数と失業率 -200 -50 2015年7-9月期 実質GDP +3.8% 在庫投資 資源 -100 0 2,400 (億豪ドル) (億豪ドル) 資源とエネルギーの合計 (左軸) 600 500 2,000 オーストラリア 住宅価格(前年比) 25 (%) 2002年12月 +22.4% 20 シドニー +21.9% 15 +11.4% 400 1,600 10 300 1,200 うちLNG (右軸) 800 400 2009 2011 2013 2015 2017 0 -5 8大都市平均 (年度) 2007 2015年 7-9月期 200 100 オーストラリア政府 の見通し 0 5 2019 0 -10 2000 2003 2006 2009 2012 2015 (年) 注)左図の見通しは2015年度から2019年度。2015年度は2015年12月時点、2016年度以降は同年9月時点。 2015年度は2015年7月から2016年6月まで。 出所)Bloomberg、オーストラリア統計局、オーストラリア政府より当社経済調査部作成 10 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ⑤中国:政策効果の浸透などで、回復軌道に乗りつつある景気 M 徐々に回復する景気 2014年末から金融緩和などの景気刺激策が打ち出されており、足元でその 効果は徐々に浸透しつつあります。2015年11月に、鉱工業生産は前年比 +6.2%(10月:同+5.6%)、小売売上高(名目値)は同+11.2%(10月:同 +11.0%)と、いずれも小幅上昇。景気動向に敏感な新車販売台数も前年比 +20.0%(10月:同+11.8%)となりました(図1)。また、固定資産投資は11 月に前年比+10.2%(都市部、年初来累計、10月:同+10.2%)と、堅調に推 移しています(図2)。これまでの刺激策の効果が完全に浸透するまでには 時間がかかり、景気の自律的回復は2016年春以降にずれ込む見通しです。 当局の規制緩和などを背景に、主要70都市のうち、新築住宅価格が前月比 で上昇した都市の数は11月に33(10月:同27)となり、沿海地域を中心に不 動産市況は緩やかに回復しています(図3)。今後、景気支援のため、住宅 購入の補助金支給など、当局による不動産支援策の長期化が予想され、2016 年末にかけて、不動産市況が徐々に回復していくと予想されます。 金融と財政の両面で対策を強化する当局 物価が1%台で安定推移するなか(図4)、人民銀行(PBoC)は2014年11 月から基準金利を、2015年2月から預金準備率を断続的に引き下げました (図5)。また、2015年7月より銀行の預貸率(貸出残高/預金残高)を75% 以内に制限するルールも撤廃されました。1-11月累計で新規貸出は11.7兆元 と、前年比で2割強増加しており、マネーサプライ(M2)伸び率は11月に前 年比+13.5%と、10月の同+13.1%より加速しました(図6)。今後、金融緩和 が維持され、2016年の旧正月(2月第2週目)にかけて、基準金利と預金準備 率の引下げ(各1回程度)の可能性もあるとみられます。 一方、当局も鉄道開発投資の拡大など、財政面から景気を支えています。 12月21日に閉幕した中央経済工作会議では、当局は2016年に、企業減税をは じめ、財政赤字の段階的な拡大など、追加景気対策の打ち出しを示唆しまし た。今後、2016年3月に行われる全国人民代表大会(全人代)では、どの程 度の景気追加刺激策が打ち出されるかが焦点だと思われます。(洪) 【図1】 底入れの兆しを見せる生産と消費 中国 鉱工業生産 (%) 20 1.5 (万台) (%) 60 300 前年比 50 前年比 (左軸) (左軸) 250 前月比 (季節調整済、 右軸) 40 1.0 30 200 20 15 150 10 0.5 10 0 100 -10 5 0.0 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 50 販売台数 (右軸) -20 -30 0 2012 注)直近値:左右両図とも2015年11月 2013 2014 2015 2016 (年) 出所)中国国家統計局、CEIC 【図2】 政策効果などで徐々に拡大する固定資産投資 40 (%) 中国 固定資産投資 新規投資 中国 固定資産投資 80 (%) 前年比 60 30 前年比 (年初来累積) 40 20 20 10 0 前年比 前年比 (3ヵ月移動平均) -20 0 2010 2012 2014 注)直近値:左右両図とも2015年11月 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 中国 新車販売台数 (%) 25 2016 (年) 2010 2012 2014 2016(年) 出所)中国国家統計局、CEIC 11 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図3】 2015年初より回復し続ける不動産市況 M 70 【図4】 1%台半ば付近で推移する消費者物価 中国 不動産 建設着工・販売面積 中国 70都市の新築住宅価格 (都市の数) 120 60 (%) (前年比、3ヵ月移動平均) 100 6 80 5 中国 消費者物価(前年比) (%) 7 上昇 (33) 50 60 40 販売 横ばい 40 (10) 30 2015年 物価目標: 前年比+3.0%以内 4 3 20 20 2 0 総合物価 下落 10 (27) -40 2007 注)左図の( )内は都市の数、直近値:左右両図とも2015年11月 2012 2013 2014 2015 (年) 2016 (食品・燃料除く) 建設着工 0 2011 コア物価 1 -20 2009 2011 2013 2015 (年) 出所)中国国家統計局、CEIC 0 2011 2012 2013 2014 22 中国 基準金利と預金準備率 (%) (%) (年) 【図6】 年初来、急拡大する銀行の新規貸出 7.0 35 中国 通貨供給と銀行貸出(前年比) (%) 1年物貸出基準金利 銀行貸出 (右 軸) 21 2016 出所)中国国家統計局、CEIC 直近値:2015年11月 【図5】 2016年にかけて、金融緩和が維持される見通し 2015 6.0 20 30 5.0 25 預金準備率 4.35% (大手行のみ、左軸) 19 4.0 通貨供給 (M2) 20 18 2015年の通貨供給 目標ライン (前年比+12%前後) 3.0 1年物預金基準金利 17.5% (右 軸) 17 2.0 15 1.50% 16 2011 1.0 2012 2013 注)直近値:2015年12月24日 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 2014 2015 2016 (年) 出所)中国人民銀行、 Bloomberg 10 2005 注)直近値:2015年12月24日 2010 2015 (年) 出所)中国人民銀行、CEIC 12 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ⑥ブラジル: 政治経済面の問題解消は容易でなく、2016年も通貨レアルの反発は鈍いか M 政治混迷に悩まされ続けた2015年のブラジル金融市場 ブラジルレアル(以下レアル)は、2015年10-11月に安定化の兆しを見せ ましたが、国内政治混迷とそれに伴う財政再建遅延が常に意識されるなか、 財政再建派レビ氏の財務相辞任を受け、再び軟調となっています(図1)。 【図1】 2015年9月下旬からのレアル反発は長続きせず 1.0 (レアル/米ドル) 2016年の経済安定化を目指すブラジルだが前途は多難 市場は現政権延命または政権交代、最善のシナリオが何か図りかねていま す。ただし、財政問題が格下げ懸念を通じレアル安となる傾向のなか(図 3)、財政再建姿勢を維持できるかは今後もレアル安定の鍵を握るでしょう。 インフレ是正も課題です。2016年のインフレ率は財政緊縮に伴う電力など 公共料金引き上げの影響がはく落、徐々に低下の見込みですが、インフレが インフレを呼ぶ賃金構造にある点に加え、足元の通貨安もあり、物価沈静化 が遅れるリスクもあります(図4)。近年同様、後追い的な利上げで内需が 冷え込み(図5)、税収減を招き、財政再建が困難さを増す懸念もあります。 堅調な直接投資資本流入、高水準の外貨準備に見られる対外ショックへの 耐性の高さなどプラス面も一部存在します(図6)。とはいえ、2015年を通 じ苦しんだスタグフレーション(景気悪化+物価高)と政治混迷からの脱却 は2016年も容易ではなく、レアルは反発の鈍い展開を予想します。(瀧澤) 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 (円/レアル) 対米ドル(逆目盛、左軸) 1.5 100 90 2002年10月10日 4.0040レアル/米ドル 2.0 2016年を展望する上でも、やはり政治動向が焦点です(図2)。注目のル セフ大統領(PT所属)罷免審議は、上下院とも与党が過半数を抑え、罷免 成立(下院で2/3以上、上院でも2/3以上の賛成が必要)の公算は低いものの、 足元は与党第2党PMDB所属のテメル副大統領が罷免賛成や連立解消をほの めかすなど不穏な動きもあります。また連立与党は多数の政党で構成、何か のきっかけで瓦解する危険性もあり、政局は予断を許しません。一方、国民 側に立てば大統領支持率こそ低いものの、優先事項は罷免よりも政策転換と の声も多く、議会と意識のズレも感じられます。与野党とも2018年大統領選 挙をにらんだ政治的駆け引きに奔走し、政策審議が進まない懸念もあります。 ブラジルレアル相場(対米ドル・対円) 80 2015年 9月24日 4.2478 レアル 2.5 3.0 70 60 3.5 50 4.0 40 4.5 5.0 2001 対円(右軸) 2002年9月30日 30.6187円/レアル 2003 2005 2007 2009 30 2015年9月24日 28.1634円 2011 2013 2015 (年) 20 注)凡例はレアルが2002年と2015年のザラバ安値を付けた日とその値。 直近値は2015年12月24日時点。 出所) Bloombergより当社経済調査部作成 【図2】 2016年の焦点①: 政治混迷を脱せるか? ブラジル 上下院の政党別議席数 下院(全513議席) 上院(全81議席) 社会民主党 (PSDB) 労働者党 (PT) 70 55 社会民主党 (PSDB) 労働者党 (PT) 13 10 その他野党 その他野党 その他与党 157 その他与党 19 20 166 民主運動党 (PMDB) 民主運動党 (PMDB) 65 19 過半数ライン 過半数ライン 注)白抜きが与党(2015年12月24日時点)。その他与党は社会民主党(PSD)や進歩党(PP)など計7党、 その他野党は社会党(PSB)や労働党(PTB)など計18党の合計。 出所)各種資料より当社経済調査部作成 13 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図3】 2016年の焦点②: 財政再建は前進するか? ブラジル 基礎的財政収支(対GDP比) M 4 (%) 2 2015年度目標 (当初)+1.1% →(7月22日)+0.15% →(10月27日)▲0.9% 1 0 2016年度目標 (当初)+0.7% →(8月31日)▲0.34% →(9月14日)+0.7% →(12月17日)+0.5% -1 -2 -3 ブラジル国債の信用度とレアル相場 (bp) 3 0.5 ▲ 0.6 ▲ 0.9 (年度) 2006 2008 2010 2012 2014 2016 【図4】 2016年の焦点③: インフレは沈静化に向かうのか? (レアル/米ドル) 550 ソブリンCDSスプレッド 500 (米ドル建て5年物、左軸) 450 400 信用リスク拡大 350 レアル安 300 250 200 150 100 レアル相場 50 (対米ドル、右軸) 0 (年) 2013 2014 2015 2016 5.5 14 4.5 12 3.0 2.5 (SELIC金利誘導目標) +10.48% 4 1.5 2 消費者物価 (IPCA、前年比) 2010 2012 2016年12月 インフレ目標 予想 +6.87% (許容上限) +6.5% 2014 輸入数量 (年) 2010 2012 2014 2016 8 ブラジル 対外債務水準 (%) 証券投資 純流入 2 小売売上高(実質) 輸出数量 鉱工業生産 80 2005 2007 2009 2011 2013 2015 (年) 注)左図は2014年までが実績、2015・16年予想はブラジル中銀による(2015年12月18日時点)。 右図の輸出・輸入数量は1年移動平均。指数化は当社経済調査部。直近値は2015年10月時点。 出所)ブラジル中銀、IBGE、ブラジル応用経済研究所(IPEA)より当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 2008 【図6】 2016年の焦点⑤: 対外ショックへの耐性はあるか? 4 120 1925 1940 1955 1970 1985 2000 2015 (年) 2006 出所)ブラジル中銀、ブラジル地理統計院(IBGE)より当社経済調査部作成 6 140 100 (年) 2年前の実質GDP成長率 -5 ブラジル 国際収支(対GDP比) (2005年平均=100) 180 2015年予想:▲3.7% 2016年予想:▲2.8% 2016 前年のインフレ率 0 注)左図の直近値は2015年11月時点。予想はブラジル中銀による(2015年12月18日時点)。 右図のインフレ率は消費者物価(IPCA)に基づく。すべて前年比ベース。2015年のインフレ率は1-11月平均。 200 1930年:▲2.1% 1931年:▲3.3% 最低賃金 (前年比) 15 5 6 2.0 220 160 2016年の目安 2014年の成長率(+0.1%)+2015年のインフレ率(+8.7%) 10 ブラジル 生産・小売・輸出入 240 20 8 【図5】 2016年の焦点④: 景気悪化に歯止めはかかるか? 16 14 12 10 8 6 4 2 0 -2 -4 -6 -8 -10 当年の最低賃金上昇率の目安 2年前の実質GDP成長率+前年のインフレ率 10 出所)ブラジル予算企画省、ブラジル財務省、Bloombergより当社経済調査部作成 ブラジル 実質GDP(前年比) 25 14.25% 政策金利 3.5 注)左図は2014年までが実績、2015-16年度は議会で承認された修正案。 右図のbpはベーシスポイント(1bp=0.01%)、直近値は2015年12月24日時点。 (%) ブラジル 最低賃金とその決定要因 (%) 16 5.0 4.0 ブラジル インフレ率と政策金利 (%) 直接投資 0 経常収支 -2 その他投資 -4 純流出 -6 2007 2009 2011 2013 2015 (年) 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 (倍) (%) 45 ①外貨準備 /短期対外債務 (左軸) 40 35 6倍 30 25 19% 20 15 ②対外債務/名目GDP(右軸) 2002 2005 2008 2011 2014 (年) 10 5 注)左図のデータは未季調、国際収支項目は12ヵ月移動、GDPは4四半期移動累計で算出。直近値は2015年7-9月期 時点。簡略化のため、資本移転等収支、金融派生商品、外貨準備、誤差脱漏の項目を省略。 右図の直近値は①が2015年9月、②が同年12月(ともに四半期)。 出所)ブラジル中銀、IBGE、Thomson Reuters Datastreamより当社経済調査部作成 14 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ⑦為替: 2016年のドル円相場展望 - 米国利上げの定着を待ち、緩やかな円安ドル高再開か M 米国が2015年12月に利上げを開始、ドル円相場の反応は? 12月のドル円相場は、16日に米国FOMC(連邦公開市場委員会)が9年6ヵ 月ぶりの利上げを実施、2016年以降の米国景気に自信を示したことから、一 時1米ドル=123円台まで円安ドル高が進みましたが、原油安にみられる世界 的な需要低迷への懸念もあり、足元は120円台前半まで揺り戻されています。 2016年を展望する上で、まず過去3回の米国利上げ期前後の動きが参考に なりそうです。いずれも利上げ開始前に円安ドル高がピークを打つ傾向が見 られました(図2)。今後予想される利上げやインフレ期待の高まりに伴い 市場金利が上昇、景気に水を差すとの懸念がリスク回避の動きを促したと推 察されます。ただし、今般は利上げが慎重に進むこと(図3)、インフレ圧 力が鈍いと予想されることから、円高リスクが強まる公算は低いと考えます。 またその後は、米国が利上げに耐えうるほど景気が順調との見方が醸成、米 国との金利差拡大も意識され、円安ドル高が再開した様子も確認されます。 【図1】 2015年は概ね1米ドル=120円前後でのレンジ相場に ドル円相場(2000~2015年) 140 ドル円相場(2015年) (円/米ドル) (円/米ドル) 128 2002年1月31日 135円15銭 130 2015年6月5日 125円86銭 円安・米ドル高 120 124 110 122 100 120 90 118 80 116 円高・米ドル安 70 2000 2003 2006 6月5日 125円86銭 126 2009 2012 2015 (年) 114 1 3 5 7 9 11 (月) 注)2002年と2015年のザラバ円安値を表記。直近値は2015年12月24日時点。 出所) Bloombergより当社経済調査部作成 米国景気と利上げ見通しの変化に神経質となるドル円相場 FOMCと金融市場の金利見通しにズレがあるように(図3)、当面は利上 げペースを巡り様々な思惑が交錯、ドル円相場も神経質な展開を強いられそ うです。特に、同ペースを左右する米国景気見通しの変化に要注意です。エ ネルギー産業の不振が続くなか(図4)、主因となる原油安は長期化の公算 が高まっています。製造業の重石となる急速な米ドル高も懸念材料です(図 5)。原油安・米ドル高による業況悪化の波が幅広い業種に波及、インフレが 抑制され利上げ観測が後退、米ドル高一服が鮮明となるリスクもあります。 一方、円高深押しへの懸念も不要と考えます。目下、円高は国内株安を通 じ、家計・企業心理を冷え込ませ、物価目標達成を遅らせるリスクがありま す。日銀は企業想定レート(120円程度)を大幅に下回る円高を放置しない との思惑は市場に根強い模様です(図6)。ドル円相場は目先レンジ相場継 続も、米国の利上げ定着後、緩やかな円安に向かうと予想します。(瀧澤) 【図2】 2016年展望①: 過去3回の利上げ開始後の反応は? (円/米ドル) 米国利上げ局面前後のドル円相場 (円/米ドル) 1999~2000年 (円/米ドル) 2004~2006年 1994~1995年 130 150 1994年1月5日 113円06銭 120 140 110 130 100 11月1日 96円61銭 90 80 利上げ期間 1994年2月4日 ~1995年2月1日 70 1993 1994 1995 1999年5月20日 124円33銭 140 120 110 110 100 90 1998 2000 2004年5月13日 114円52銭 90 2000年1月3日 101円45銭 1999 利上げ期間 2004年6月30日 ~2006年6月29日 130 120 100 (年) 利上げ期間 1999年6月30日 ~2000年5月16日 (年) 80 2004 2005年1月14日 102円05銭 2005 2006 (年) 注)データ・凡例すべて終値ベース。利上げ開始直前の円安値と利上げ期間内の円高値を表記。 出所)Bloombergより当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 15 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 【図3】 2016年展望②: 米国の利上げペースは? 【図4】 2016年展望③: 米国主導のリスク選好相場は続くか? 米国株式(MSCI)とドル円相場 FOMC参加者のFF金利予想中央値とFF先物金利 M (%) 2015年3月FOMC時点 2015年12月FOMC時点 (%) 3.25 3.125 3.00 FOMC参加者 2.75 の予想中央値 2.50 2.25 1.875 2.00 1.75 1.50 1.72 1.25 0.625 1.18 1.00 0.75 0.50 FF先物金利 0.25 0.43 0.00 2015年末 2016年末 2017年末 (ポイント) 3.25 3.00 FOMC参加者 2.75 の予想中央値 2.50 2.375 2.25 2.00 1.75 1.375 1.50 1.25 1.35 1.00 0.375 0.75 0.83 0.50 0.25 FF先物金利 0.00 0.23 2015年末 2016年末 2017年末 注)左図は2015年3月18日、右図が12月16日時点。 FF先物金利は2015~17年の12月値のみ表記。 出所)FRB、Bloombergより当社経済調査部作成 米国 業種別EPS (MSCI、12ヵ月先予想) (円/米ドル) 2,100 2,000 米国株価 (MSCI、左軸) 1,900 1,800 1,700 1,600 1,500 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 2012 2013 2014 150 140 (2011年末=100) 140 除くエネルギー 120 130 120 110 80 100 60 90 ドル円相場 (右軸) 40 80 エネルギー 70 2015 総合 100 20 2012 (年) 2016 (年) 2013 2014 2015 2016 注)左図の米国株価はMSCI USA(米ドルベース)。直近値は2015年12月24日時点。 右図の総合・除くエネルギーは業種別の予想EPSの時価総額加重平均値。試算・指数化は当社経済調査部。 直近値は2015年12月17日時点。 出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査部作成 【図5】 2016年展望④: 当局による円安・米ドル高へのけん制は? 【図6】 2016年展望⑤: 日銀の追加金融緩和はあるか? 円 実質実効レート 米ドル 実質実効レート (長期平均=100) 160 150 円高 140 130 120 110 100 90 80 円安 70 2015 年 6 月 黒田総裁 60 「ここからさらに円安に 50 振れていくことはありそうにない」 40 1973 1983 1993 2003 ドル円相場と国内企業の想定レート (長期平均=100) 140 2015年 11月 72.0 1985年3月 134.2 130 120 110 米ドル高 2002年2月 117.8 年率 +6.8% 上昇 年率 +4.6% 上昇 2015年 11月 102.9 100 年率 +11.9% 90 80 2015年6月 69.0 (年) 2013 上昇 1978年10月 87.9 70 60 1973 1975年7月 87.8 2014年7月 88.6 米ドル安 (年) 1983 1993 2003 2013 注)長期平均は円・米ドルともに1973年1月~2015年11月の平均値。 2.6 2.0 1.8 2015年度想定レート (日銀短観12月調査) 119円56銭 予測の前提 日本:年80兆円ペースで拡大 米国:2015年11月以降一定 120 110 マネタリーベース の増加ペース (日本>米国) 1.6 1.4 100 (予測) 1.0 (年) 2015 130 1.2 想定為替レート (大企業全産業) 2014 140 日米マネタリーベース比率 (日本/米国、左軸) 2.4 2.2 (円/米ドル) 2016 ドル円相場(右軸) 0.8 2009 2011 2013 2015 (年) 90 80 70 注)左図の想定為替レートは各年3~5月値が日銀短観3月調査、6~8月値が6月調査、9~11月値が9月調査、 12~2月が12月調査における当該年度想定レート。ドル円相場の直近値は2015年12月24日時点。 右図の直近値は2015年11月時点。バランスシートの予測(2015年12月~2016年12月)・指数化は当社経済調査部。 出所)日本銀行、FRBより当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 130 125 120 ドル円相場 115 110 105 100 95 90 85 80 75 2012 2013 ドル円相場と日米中央銀行バランスシート (2011年10月末=1) (円/米ドル) 出所)日本銀行、FRB、Bloombergより当社経済調査部作成 16 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 Ⅳ.国際金融市場の動向 M (すべて2005年初=100) 先 進 国 ①株式: 2015年末にかけやや上値を重くする展開に 米国 日本 180 200 160 180 140 160 180 200 100 150 120 100 80 100 80 60 60 40 40 20 20 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 100 450 400 400 350 350 300 300 250 250 200 200 150 150 100 100 50 50 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 メキシコ 350 80 60 50 40 20 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 2008 インド 450 0 2006 160 140 120 中国 新 興 国 オーストラリア 200 140 120 0 2006 ドイツ 250 2010 2012 2014 2016 0 2006 500 300 2014 2016(年) 2014 2016 (年) 250 400 200 300 150 200 100 100 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 ブラジル 50 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 ポーランド 450 180 400 400 160 350 250 350 140 200 300 120 250 100 150 200 80 100 150 60 100 40 100 50 20 50 0 0 0 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2006 2008 2010 2012 2014 2016 注1)2005年初=100として当社経済調査部が指数化。直近値は2015年12月24日、注2)先進国はMSCI WORLD、新興国はMSCI EMの国別指数に基づく(現地通貨ベース、配当後)。 2008 2010 2012 南アフリカ 450 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 2012 トルコ 350 200 50 2010 インドネシア 600 500 300 2008 300 250 200 150 0 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査部作成 17 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ②金利: 米国の利上げは慎重に進むとの見方から金利上昇は限定的に M (単位はすべて%) 日本 8 先 進 国 6 4 利回り (10年物国債) 2 米国 8 0 ユーロ圏 8 オーストラリア 8 6 6 6 4 4 4 2 2 2 0 0 0 政策金利 -2 2006 2008 2010 2014 2016 中国 18 新 興 国 2012 -2 2006 16 14 14 12 12 10 10 8 8 6 6 4 4 2 2 0 2006 2008 2010 2012 2014 2016 メキシコ 18 2010 0 2006 2012 2014 2016 インド 18 16 -2 -2 2008 2008 2010 2012 2008 2014 2006 2016 2010 2012 2014 2016 2006 2016 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 2006 インドネシア 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 ブラジル 18 2006 2008 2010 2012 2014 ポーランド 18 16 16 16 14 14 14 14 12 12 12 12 10 10 10 10 8 8 8 8 6 6 6 6 4 4 4 4 2 2 2 2 0 2006 0 2006 0 2006 2010 2012 2014 2016 2008 2010 2012 2014 2016 2008 2010 2012 2014 2016 0 2006 2010 2012 2014 2016 (年) 2014 2016(年) 2014 2016 (年) トルコ 2008 2010 2012 南アフリカ 18 16 2008 2008 2008 2010 2012 注1) 政策金利は、日本:無担保コールレート(翌日物)、米国:FFターゲットレート、ユーロ圏:リファイナンス・レート、オーストラリア:キャッシュレートを使用。中国: 1年もの最優遇銀行貸付金利、インド:RBIレポ金利、 インドネシア:BI金利、トルコ:2010年5月18日まで翌日物借入金利、以降は1週間レポ金利、メキシコ:翌日物金利、ブラジル:SELIC金利誘導目標、ポーランド:2週間物レポ金利、南アフリカ:レポ金利を使用。 注2)国債利回りは、ユーロ圏:ドイツの10年国債利回り、トルコ:2年国債利回り、ブラジル:2年国債利回り、南アフリカ:10年国債利回り(2011年10月5日~2012年6月26日は9年国債で代用)を使用。 注3)直近の米国の政策金利(FF金利誘導目標)は0.25~0.50%だがグラフ上は0.50%で表示、なお、日本では政策目標を無担保コールレート(翌日物)とする措置を2013年4月4日で終了。 注4)直近値は2015年12月24日。注5)一部データの欠損あり。 出所)Bloombergより当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 18 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 ③為替: 原油安が一段と進むにつれ、軟調地合いが強まった資源国通貨 日本・円 M (円/米ドル) 70 各国・地域通貨高 米ドル(日本円)安 先 進 国 1.8 80 円高 2006 2008 (INR /米ドル) 22 30 2010 2012 2014 インド・ルピー (円/INR) 35 6.0 20 6.5 18 7.0 16 50 7.5 14 55 45 60 8.0 12 8.5 2006 8 65 10 70 2008 (MXN /米ドル) 2010 2012 2014 メキシコ・ペソ 2016 (円 /MXN) 2006 12 1.5 2008 (BRL /米ドル) 2010 2012 2014 10 10 12 9 14 8 7 16 18 2008 2010 2012 2014 1.2 120 0.8 0.7 100 0.6 ブラジル・レアル (円/BRL) 2016 3.2 3.0 2.8 2.6 2.4 2.2 2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 70 50 3.0 4.0 5 4.5 2006 2010 2012 2014 インドネシア・ルピア 2016 (円 /豪ドル) 120 100 40 30 20 2008 2010 2012 2014 2016 80 60 80 0.5 2006 (円 /100 IDR) 1.5 1.0 40 2008 (TRY /米ドル) 2010 2012 2014 トルコ・リラ 2016 (円/TRY) (年) 120 1.4 8,000 1.3 1.5 100 10,000 1.2 2.0 1.1 80 12,000 1.0 2.5 60 0.9 14,000 3.0 40 0.8 16,000 1.5 2008 (PLN /米ドル) 2010 2012 2014 ポーランド・ズロチ 2016 (円/PLN) 0.7 3.5 2006 60 2.0 50 2.5 3.0 3.5 6 2008 6,000 2006 60 2.5 対日本円 (右軸) (IDR /米ドル) 2016 11 2.0 2006 140 0.9 0.8 2006 2016 40 新 興 国 160 オーストラリア・ドル 1.1 1.4 1.0 円安 120 (円/元) 180 1.2 (米ドル /豪ドル) 1.0 130 5.5 対米ドル (左軸) 110 各国・地域通貨安 米ドル(日本円)高 中国・人民元 (円 /ユーロ) ユーロ 1.6 90 100 (元 /米ドル) (米ドル /ユーロ) 40 3.5 30 4.0 4.5 2006 20 2008 2010 2012 2014 2016 4 20 2008 (ZAR /米ドル) 2010 2012 2014 南アフリカ・ランド 2016 (円/ZAR) (年) 20 6 18 8 16 10 14 12 12 14 10 16 8 18 6 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 注)上段右図:豪ドル=オーストラリアドル。直近値は2015年12月24日。 出所) Bloombergより当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 19 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 Ⅴ.金融・商品市場のパフォーマンス M期間別 各資産の投資収益率(%) 基準日: 2015年12月24日 現地通貨ベース 1ヵ 月 地域別 株式 業種別 7.5 7.2 海外先進国 ▲ 1.3 6.7 1.6 ▲ 0.9 6.0 新興国 ▲ 2.5 2.4 ▲ 4.2 ▲ 4.1 素材(景気敏感) ▲ 3.7 6.0 ▲ 9.6 ▲ 3.0 エネルギー ▲ 7.7 2.4 ▲ 18.3 IT(情報技術) 3ヵ 月 1年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 ▲ 5.1 7.5 7.2 0.7 ▲ 18.6 21.8 54.8 9.8 8.7 ▲ 1.3 ▲ 2.6 6.3 ▲ 1.4 ▲ 0.8 ▲ 9.2 30.2 48.8 20.1 0.2 2.6 ▲ 13.1 ▲ 5.8 2.9 ▲ 13.2 6.4 ▲ 23.4 31.4 19.1 11.9 ▲ 13.2 5.0 ▲ 13.8 ▲ 4.7 5.3 ▲ 13.9 8.8 ▲ 24.8 24.6 25.3 9.1 ▲ 13.1 ▲ 7.9 1.5 ▲ 21.2 ▲ 9.6 1.8 ▲ 21.3 ▲ 0.3 ▲ 4.5 15.3 40.2 2.7 ▲ 19.7 ▲ 1.9 9.1 4.7 ▲ 1.7 8.8 4.0 ▲ 3.4 9.1 3.9 ▲ 2.0 ▲ 7.4 26.6 50.7 30.4 6.4 1.1 5.0 8.8 1.7 4.4 7.0 ▲ 0.0 4.7 6.9 ▲ 9.8 5.0 31.2 58.5 32.4 8.0 日本 0.8 0.8 1.3 0.8 0.8 1.3 2.4 2.2 1.8 2.1 4.5 1.1 ▲ 0.3 ▲ 0.2 1.9 0.6 ▲ 1.5 ▲ 2.9 ▲ 1.1 ▲ 1.2 ▲ 2.6 ▲ 11.9 1.2 19.8 21.7 17.1 ▲ 2.7 0.1 1.9 5.2 ▲ 1.9 1.7 ▲ 8.7 ▲ 3.6 2.0 ▲ 8.7 ▲ 1.0 ▲ 5.2 24.1 15.0 13.9 ▲ 8.5 ▲ 1.7 0.5 1.1 ▲ 3.4 0.8 1.1 ▲ 1.0 0.8 30.2 16.1 21.2 1.6 海外先進国 ▲ 0.4 ▲ 0.4 1.2 3.4 6.8 4.9 ▲ 1.5 9.4 0.7 新興国(米ドル建て) ▲ 1.8 0.4 0.8 11.7 6.9 17.2 ▲ 5.7 7.0 0.7 ▲ 6.8 ▲ 0.7 23.9 21.4 17.0 ▲ 2.8 投資適格 ▲ 0.0 ▲ 1.1 ▲ 3.0 ▲ 1.7 ▲ 0.8 ▲ 2.8 ハイイールド ▲ 2.2 ▲ 2.6 ▲ 4.2 ▲ 4.0 ▲ 2.3 ▲ 3.9 1.1 ▲ 2.6 32.1 29.3 13.7 ▲ 3.6 投資適格 新興国 (米ドル建て) ハイイールド ▲ 1.0 ▲ 0.1 0.1 ▲ 2.7 0.2 ▲ 0.0 ▲ 2.0 0.5 26.0 19.5 19.3 0.4 ▲ 3.4 1.2 3.3 ▲ 5.1 1.5 3.2 5.3 ▲ 8.7 33.9 21.9 12.9 3.8 1.8 世界 その他 円換算ベース 1ヵ 月 1年 ヘルスケア 新興国(米ドル建て) 社債 3ヵ 月 ▲ 5.1 新興国(現地通貨建て) ヘッジ有 その他 債券 米ドルベース 1ヵ 月 1年 日本 海外先進国 国債 3ヵ 月 先進国 ▲ 0.2 2.2 3.3 0.5 1.4 0.9 ▲ 1.2 1.7 1.2 ▲ 0.5 ▲ 10.4 25.1 38.5 17.6 新興国 ▲ 0.9 2.7 8.3 ▲ 0.1 1.2 4.2 ▲ 1.8 1.5 4.4 0.5 ▲ 17.0 28.6 33.8 15.6 4.7 物価連動 先進国 国債 新興国 ▲ 0.8 ▲ 2.4 ▲ 3.4 ▲ 2.5 ▲ 2.1 ▲ 3.4 ▲ 8.9 5.5 19.7 16.6 17.8 ▲ 3.4 ▲ 5.0 4.8 ▲ 18.1 ▲ 6.7 5.1 ▲ 18.2 10.4 ▲ 8.1 30.6 6.3 15.6 ▲ 18.4 先進国 1.7 6.4 0.5 ▲ 0.1 6.7 0.5 10.5 ▲ 3.4 36.3 24.6 37.1 1.6 新興国 ▲ 9.2 ▲ 4.4 ▲ 16.0 ▲ 10.9 ▲ 4.1 ▲ 16.1 ▲ 13.1 49.5 9.4 22.8 ▲ 16.5 ▲ 4.4 ▲ 10.7 ▲ 26.0 ▲ 6.2 ▲ 10.4 ▲ 26.1 ▲ 18.5 11.7 11.9 ▲ 3.3 ▲ 24.2 転換社債 リート 商品 4.0 注)株式は、日本、海外先進国、業種別がMSCI WORLDにおける当該地域・業種別の各指数、新興国がMSCI EM、 債券は、国債(日本、海外先進国、海外先進国ヘッジ有り)、社債(世界)、転換社債がBofA メリルリンチ債券インデックスにおける当該市場の各指数、国債(新興国《現地通貨建て》は J.P. Morgan GBI - EM Broad、国債(新興国《米ドル建て》、新興国《米ドル建て》ヘッジ有)はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、社債(新興国《米ドル建て、投資適格》) は J.P. Morgan CEMBI High Grade、社債(新興国《米ドル建て、ハイイールド》) はJ.P. Morgan CEMBI High Yield、物価連動国債(先進国)がバークレイズ世界物価連動国債インデックス、物価連動債(新興国)が バークレイズ新興市場物価連動国債インデックス、リート(先進国)はS&P先進国REIT指数、 リート(新興国)はS&P新興国REIT指数、商品はブルームバーグ商品指数に基づく。 2015年は2014年末から基準日までの数字。 上記分析は作成時点のものであり、将来の市場環境等を示唆・保証するものではありません。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 出所)J.P. Morgan、Bloomberg、S&P、MSCI、バークレイズ、BofA メリルリンチより当社経済調査部作成 20 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 Ⅵ.2016年1月の主要な政治・経済日程 月 M 火 29 12/28 (日) (日) (米) 4 11 (米) 11月 中古住宅販売仮契約指数 (米) 発表日未定経済指標など 12月 シカゴ購買部協会景気指数 (中) 6 12月 失業者数 12 18 7 (米) (米) (米) (米) (米) (米) 11月 貿易収支 11月 製造業新規受注 11月 耐久財新規受注 12月 新車販売台数 12月 ADP雇用統計 12月 ISM(米供給管理協会) 非製造業景気指数 13 (日) (日) (日) (日) 11月 経常収支 12月 消費者態度指数 12月 景気ウォッチャー 12月 銀行貸出 (英) 11月 鉱工業生産 19 (他) 8 ブラジル 11月 鉱工業生産 14 (日) (日) 11月 景気動向指数 11月 毎月勤労統計 (米) (米) (米) (独) (仏) (他) 11月 卸売売上高 11月 消費者信用残高 12月 雇用統計 11月 鉱工業生産 11月 鉱工業生産 ブラジル 12月消費者物価(IPCA) 15 (日) 12月 マネーストック (日) (日) 11月 機械受注統計 12月 企業物価指数 (米) 12月 月次財政収支 (米) 12月 輸出入物価指数 (欧) 11月 鉱工業生産 (独) (伊) 2015年 実質GDP(季調済) 11月 鉱工業生産 (他) ブラジル 11月 小売売上高 (豪) 12月 雇用統計 20 12月 製造業PMI(国家統計局) 21 (米) (米) (米) (米) (米) (米) 11月 企業売上高・在庫 12月 生産者物価 12月 小売売上高 12月 鉱工業生産 1月 ニューヨーク連銀景気指数 1月 ミシガン大学 消費者信頼感指数(速報) 22 11月 製造工業 稼働率指数 11月 第3次産業活動指数 25 (米) 1月 全米住宅建築業協会 (NAHB)住宅市場指数 (米) (米) 12月 住宅着工・許可件数 12月 消費者物価 (独) (英) (英) 1月 ZEW景況感指数 12月 消費者物価指数 12月 生産者物価指数 (豪) 1月 消費者信頼感指数 26 12月 貿易統計 (日) 27 (米) (米) 1月 ifo景況感指数 (米) 連邦公開市場委員会(FOMC) (~27日) 11月 S&P/ケース・シラー 住宅価格指数 1月 消費者信頼感指数 (カンファレンス・ボード) (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会 (米) 日銀金融政策決定会合(~29日) 12月 商業販売統計 12月 耐久財新規受注 12月 中古住宅販売仮契約指数 10-12月期 実質GDP(1次速報) ブラジル 12月 失業率 10-12月期 実質GDP(1次速報) 1月 ミシガン大学 消費者信頼感指数(確報) (日) 28 12月 企業向けサービス価格 (米) (独) 金 1/1 12月 新車登録台数 11月 建設支出 12月 ISM(米供給管理協会) 製造業景気指数 (独) (日) 10月 S&P/ケース・シラー 住宅価格指数 12月 消費者信頼感指数 (カンファレンス・ボード) 5 (日) (日) (日) 木 31 11月 鉱工業生産 11月 商業販売統計 (米) (米) (米) 水 30 12月 新築住宅販売件数 (独) 2月 GfK消費者信頼感指数 (豪) 12月 NAB企業景況感指数 (日) (日) (米) (米) (英) (他) (仏) (米) 12月 中古住宅販売件数 29 (日) (日) (日) (日) (米) (米) 経済・物価情勢の展望 (基本的見解) 12月 鉱工業生産 12月 家計調査 12月 労働関連統計 12月 消費者物価指数(全国) 1月 消費者物価指数(東京都) 10-12月期 実質GDP(1次速報) 1月 シカゴ購買部協会景気指数 注)(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、を指します。 日程は変更になる可能性があります。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 出所)Bloomberg等より当社経済調査部作成 21 M 投資環境マンスリー 2016年1月号 留意事項 ◎投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としているため、当該資産の市場における取引価格の変動や 為替の変動等により基準価額が変動します。したがって、投資者のみなさまの投資元金が保証されているものではなく、基準価額の下落 により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。 投資信託は預貯金と異なります。また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が 異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資にあたっては投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等を よくご覧ください。 M ◎投資信託に係る費用について ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。 ■購入時(ファンドによっては換金時)に直接ご負担いただく費用 ・購入時(換金時)手数料 … 上限 3.24%(税込) ※一部のファンドについては、 購入時(換金時)手数料額(上限 37,800円(税込))を定めているものがあります。 ■購入時・換金時に直接ご負担いただく費用 ・信託財産留保額 … ファンドにより変動するものがあるため、事前に金額もしくはその上限額またはこれらの計算 方法を表示することができません。 ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 ・運用管理費用(信託報酬) … 上限 年3.348%(税込) ※一部のファンドについては、運用実績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。 ■その他の費用・手数料 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完 書面等でご確認ください。 ※その他の費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に金額もしくはその上限額ま たはこれらの計算方法を表示することができません。 お客さまにご負担いただく費用の合計額もしくはその上限額またはこれらの計算方法は、購入金額や保有期間等に 応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三菱UFJ 国際投信が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に 係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前によく投資信託説明書(交付目論見書)、 目論見書補完書面等をご覧ください。 各資産のリスク ◎株式の投資に係る価格変動リスク :株式への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、株式の価格は個々の企業の 活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するため、株式の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。 ◎公社債の投資に係る価格変動リスク :公社債への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、公社債の価格は市場金 利の変動等を受けて変動するため、公社債の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。 ◎REIT(不動産投資信託証券、以下REIT)の投資に係る価格変動リスク :REITへの投資には価 格変動リスクを伴います。一般にREITの価格は保有不動産等の価値やそこから得られる収益の増減等により変動するため、REIT の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。 ◎オルタナティブ(代替投資手段、以下オルタナティブ)の投資に係る価格変動リスク :オルタナティブ への投資には価格変動リスクを伴います。オルタナティブは各種有価証券、商品、ならびに関連する派生商品(デリバティブ)等に投資 するため、各種有価証券、商品、ならびに関連する派生商品(デリバティブ)の価格の変動により損失を被り、投資元金を割り込むこと があります。 ◎信用リスク :信用リスクとは、有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場合も しくはこれらに関する外部評価の悪化があった場合等に、当該有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払 いや償還金の支払いが滞る等の債務が不履行となること等をいいます。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金 を割り込むことがあります。 ◎カントリーリスク :新興国への投資は、先進国への投資を行う場合に比べ、投資対象国におけるクーデターや重大な政治体制 の変更、資産凍結を含む重大な規制の導入、政府のデフォルト等の発生による影響を受けることにより、市場・信用・流動性の各リスク が大きくなる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込む可能性が高まることがあり ます。 当資料に関してご留意頂きたい事項 ■当資料は、投資環境等に関する情報提供のために三菱UFJ国際投信が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあり ません。当資料は投資勧誘を目的とするものではありません。 ■投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。銀行等の登録金融機関 でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の補償の対象ではありません。 ■投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。 ■当資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。(作成基準日:2015年12月25日) ■当資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するものではありません。 ■各ページのグラフ・データ等は、過去の実績・状況であり、また、見通しないし分析は作成時点での見解を示したものです。したがっ て、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また税金・手数料等は考慮しておりません。 ■当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設 定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。 ■投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご 判断ください。 ■クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意ください。 当資料中で使用している指数について 「日経平均株価」に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。 MSCI WORLD、MSCI EM、MSCI Japan、MSCI USA、MSCI EMU(出所:MSCI):ここに掲載される全ての情報は、信頼の置ける情報 源から得たものでありますが、その確実性及び完結性をMSCIは何ら保証するものではありません。またその著作権はMSCIに帰属してお り、その許諾なしにコピーを含め電子的、機械的な一切の手段その他あらゆる形態を用い、またはあらゆる情報保存、検索システムを用 いて出版物、資料、データ等の全部または一部を複製・頒布・使用等することは禁じられています。 BofA メリルリンチの指数に関する知的所有権、その他一切の権利はBofA メリルリンチに帰属します。 J.P. Morgan EMBI Global Diversified、J.P. Morgan GBI-EM Broad、J.P. Morgan CEMBI Broad Diversified:情報は、信頼性があると信じられる 情報源から取得したものですが、J.P. Morganはその完全性・正確性を保証するものではありません。本指数は許諾を受けて使用していま す。J.P. Morganからの書面による事前承認なしに本指数を複製・使用・頒布することは認められていません。Copyright 2015, J.P. Morgan Chase & Co. All rights reserved. バークレイズ・インデックスは、バークレイズ・バンク・ピーエルシーおよび関連会社(バークレイズ)が開発、算出、公表をおこなう インデックスであり、当該インデックスに関する知的財産権およびその他の一切の権利はバークレイズに帰属します。 ブルームバーグ商品指数(Bloomberg Commodity IndexSM)およびブルームバーグ(Bloomberg®)は、ブルームバーグ・ファイナンス・ エル・ピー(Bloomberg Finance L.P.)およびその関係会社(以下「ブルームバーグ」と総称します。)のサービスマークであり、三菱 UFJ国際投信による一定の目的での利用のためにライセンスされています。ブルームバーグ商品指数(Bloomberg Commodity IndexSM)は、 ブルームバーグとUBSセキュリティーズ・エル・エル・シー(UBS Securities LLC)の間の契約に従ってブルームバーグが算出し、配信し、 販売するものです。ブルームバーグ、ならびにUBSセキュリティーズ・エル・エル・シーおよびその関係会社(以下「UBS」と総称しま す。)のいずれも、三菱UFJ国際投信の関係会社ではなく、ブルームバーグおよびUBSは、当ファンドを承認し、是認し、レビューしま たは推奨するものではありません。ブルームバーグおよびUBSのいずれも、ブルームバーグ商品指数(Bloomberg Commodity IndexSM)に 関連するいかなるデータまたは情報の適時性、正確性または完全性も保証するものではありません。 S&P先進国REIT指数の所有権及びその他一切の権利は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーが有してい ます。三菱UFJ国際投信株式会社は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーとの間で同指数の算出・管理 に関する契約を締結しています。スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーは、同指数の算出にかかる誤謬等 に関し、いかなる者に対しても責任を負うものではありません。 S&P新興国REIT指数の所有権及びその他一切の権利は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーが有してい ます。三菱UFJ国際投信株式会社は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーとの間で同指数の算出・管理 に関する契約を締結しています。スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーは、同指数の算出にかかる誤謬等 に関し、いかなる者に対しても責任を負うものではありません。 Markit Economics Limitedの知的財産権およびその他の一切の権利はMarkit Economics Limitedに帰属します。 ◎流動性リスク :有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十 分な流動性の下での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可 能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。 国内株式・国内債券への投資は上記のリスクを伴います。海外株式・海外債券への投資は上記リスクに加えて以下の為替変動リスクを伴 います。 ◎為替変動リスク :海外の株式や公社債、REIT、オルタナティブ資産は外貨建資産ですので、為替変動の影響を受けます。 そのため、為替相場が円高方向に進んだ場合には、投資元金を割り込むことがあります。 新興国への投資は上記リスクに加えて以下のカントリーリスクを伴います。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 22
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