東芝グループは、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉、汚染水対策に注力すると共に、原子力発電所の信頼性向 上と世界最高水準の安全性を不断に追求していくことが重要であると考え、原子力技術者の育成に積極的に取り組ん でおります。 2014年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画では、「我が国は、事故の経験も含め、原子力利用先 進国として、安全や核不拡散及び核セキュリティ分野での貢献が期待されており、また、周辺国の原子力安全を向上す ること自体が我が国の安全を確保することとなるため、それに貢献できる高いレベルの原子力技術・人材を維持・発展 することが必要である。」とされています。本プログラムに参加していただくことにより、原子炉の運転、安全、計測に関 わる技術に触れていただくことができると考えております。 本事業は平成27年度文部科学省「国際原子力人材育成イニシアティブ事業(原子力人材育成等推進事業費補助金) の補助を受けて行なうものです。 募集要項 1.概要 実習時期 募集対象 : : 2016年2月(各コースの期間を参照ください。) 高等専門学校学生(4年次以上)、大学生、大学院生 ただし、日本の居住者で、かつ、日本国籍の方もしくは日本の永住者か特別永住者 2.実習コース (1)原子力技能訓練コース 実施内容 : プラントメーカの技術開発現場の見学、原子燃料加工メーカの製造プロセス見学・実習、原子力発電所の 見学、シミュレータによる原子力発電所の運転操作疑似体験等により、プラントの挙動を体感しプラントの 安全設計を学んでいただきます。 実施場所 : 神奈川県横浜市、茨城県東海村 募集人数 : 35名 期間 : 5日間(2016年2月21日(日)~25日(木)を予定) 時間割 : 添付1 参照 (2)原子力機器耐震技術実習コース 実施内容 : 原子燃料集合体の実寸大モデルを用いた加振試験、耐震評価を体験していただきます。 実施場所 : 神奈川県川崎市 募集人数 : 12名 期間 : 3日間(2016年2月8日(月)~10日(水)を予定) 時間割 : 添付2 参照 (3)臨界実験装置、ウラン燃料を用いた原子炉物理実習コース 実施内容 : 研究炉の制御盤操作による安全回路の学習、中性子源による中性子減速実習、ウラン燃料のγ線計測 により原子炉物理を、また、汚染検査や線量測定を通して、放射線管理技術を体験していただきます。 実施場所 : 神奈川県川崎市 募集人数 : 10名 期間 : 4日間(2016年2月16日(火)~19日(金) を予定) 時間割 : 添付3 参照 3.応募方法 お申し込みは、氏名、学校名、学科名、年次、メールアドレス(添付ファイルの送受信が可能なアドレス)、 希望コースを明記して下記までメールでご連絡ください。追って、申込書をお送りします。(1月15日締切) [email protected] 教官の参加を希望される場合には、個別にご連絡願います。 4.受入の可否 ・2016年1月にコース毎に連絡します。 ・申込者多数の場合は、選抜させていただきます。 ・選抜結果に関するお問い合わせには原則として応じられません。 5.費用 ・参加費は不要です。 ・交通費と宿泊費は支給の場合と不支給の場合があります(添付4参照)。詳細は問い合わせてください。 以上 添付1 (1)原子力技能訓練コース 時間割(予定) 日 1日目 3日目 4日目 茨城県東海村 原子力発電所 研修センター 茨城県東海村 原子力発電所 茨城県東海村 燃料加工工場 (バスにて宿泊施設か ら移動) 見学 発電所見学 (バスにて宿泊施設か ら移動) 見学 原子燃料加工及び 工場の概要 施設見学 質疑応答 茨城県ひたちなか市 オフサイトセンター 茨城県東海村 燃料加工工場 (昼食後バスにてオフ サイトセンターへ移 動) 見学 オフサイトセンターの 位置付け及び緊急 時の活動 ERSS*1等の主要設 備 環境放射線監視セン ターの紹介 実習 燃料加工に係る座学 及び実習 質疑応答 (徒歩にて宿泊施設か ら移動) ガイダンス 講義 原子力発電所の系 統施設の構成 実習 シミュレータ体験学 習(出力制御、緊急 停止のためのスクラ ム操作等) 午 前 茨城県東海村 原子力発電所 研修センター 東京都世田谷区 東京都市大学 (現地集合) ガイダンス 事前講義 日本の原子力事業 及び産業 実習 ①保修訓練設備の保 全活動の体験実習 ②非破壊検査実習 まとめ 質疑応答 午 後 宿 泊 2日目 5日目 (チェックアウト後バス にて移動) 神奈川県横浜市 (株)東芝 見学 PA(パブリック・アク セプタンス)ルーム コアキャッチャ-*2試 験装置、解析事例紹 介 レーザーピーニング *3等原子炉保全技術 まとめ 質疑応答 最終レポート作成 (茨城県東海村宿泊施 設にバスで移動。チ ェックイン。) (徒歩にて宿泊施設へ 移動) (バスにて宿泊施設へ 移動) (バスにて宿泊施設へ 移動) (現地解散) 茨城県東海村 茨城県東海村 茨城県東海村 茨城県東海村 神奈川県横浜市* 注)全日程 事業担当者が引率いたします。移動に使うチャーターバスと茨城県東海村での宿泊施設は東芝が用意します。 ・実習旅費の精算要領(添付4)に従い、旅費を支給します。ただし、5日目の実習に伴う宿泊は横浜市内に限ります(*)。 用語説明) *1 ERSS :緊急時対策支援システム *2 コアキャッチャ :原子炉容器内の炉心が溶融して原子炉容器を貫通し、落下する炉心溶融物を受け止める設備 *3 レーザーピーニング :高エネルギーのレーザーパルスを物質表面に照射した時に発生する衝撃波を利用して残留応力 を緩和する技術 実習風景 シミュレータ体験学習 見学施設例 PAルーム 添付2 (2)原子力機器耐震技術実習コース 時間割(予定) 日 午前 1日目 2日目 3日目 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 講義 ガイダンス 安全教育 耐震裕度評価方法と評価事 例 センサの原理・特徴 床応答スペクトル法 神奈川県川崎市 (株)東芝 実習 加振台運転実習 ①加振台概要説明 ②データ収録 ③加振台運転 午後 まとめ 質疑応答 レポート作成 講義 燃料集合体の解説 燃料集合体を例とした流体 構造連成振動の解説 流体構造連成振動可視化 実験 神奈川県川崎市 (株)東芝 実習 ガイダンス 実規模燃料集合体加振実 験(気中、正弦波加振) ①データ処理 ②試験体観察 ③加振台運転 演習 加振試験データ分析、グル ープ討議 分析結果発表 実習 実規模燃料集合体加振実 験(水中、正弦波加振、地震 波加振) ①データ処理 ②試験体観察 ③加振台運転 神奈川県川崎市 (株)東芝 演習 加振試験データ分析、グル ープ討議 分析結果発表 まとめ 質疑応答 最終レポート作成 実習まとめ まとめ 質疑応答 レポート作成 宿泊 神奈川県川崎市* 神奈川県川崎市* 神奈川県川崎市* 注)・全日程現地集合、現地解散となります。 ・ 実習旅費の精算要領(添付4)に従い、旅費を支給します。ただし、宿泊する場合は川崎市内に限ります(*)。 実習風景 加振台運転実習 加振実験 (3)臨界実験装置、ウラン燃料を用いた原子炉物理実習コース 時間割(予定) 日 1日目 2日目 3日目 4日目 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 実習 原子炉計測実習 ①中性子源を用いた 中性子減速特性の測定 実習 放射線管理実習 ①空気中の放射性物質 ②表面汚染検査 講義 ガイダンス 入域手続き 安全教育 ①NCA施設の設備 ②放射線管理区域 午前 添付3 演習(発表と討議) 原子炉物理実習 原子炉計測実習 放射線管理実習 まとめ 質疑応答 レポート提出 退域手続き 神奈川県川崎市 (株)東芝 神奈川県川崎市 (株)東芝 講義 実習の概要 出入手続(静脈認証登録) 午後 実習 原子炉物理実習 ①研究炉の制御盤操作 による安全回路の 学習 実習 原子炉計測実習 ③中性子源を用いた 核分裂中性子測定 神奈川県川崎市 (株)東芝 実習 原子炉計測実習 ②ウラン燃料棒のγ線 スペクトルの測定 演習 原子炉物理実習 ②臨界近接(逆増倍法) 神奈川県川崎市* 神奈川県川崎市* 宿泊 神奈川県川崎市* 注)全日程、現地集合、現地解散となります。 ・ 実習旅費の精算要領(添付4)に従い、旅費を支給します。ただし、宿泊する場合は川崎市内に限ります(*)。 ●原子炉物理実習 :研究炉の制御盤操作を通して、原子炉施設の安全回路への理解を深めます。 また、逆増倍法の臨界近接データを用いた演習で、原子炉物理の基礎を学びます。 :中性子減速特性、核分裂中性子測定の実習により、原子炉制御の基礎を学びます。 また、ウラン燃料棒のγ線スペクトルを測定し、低濃縮ウランの核特性への理解を深めます。 :研究炉の放射線管理の実際を体験していただきます。空気中放射性物質の濃度測定(ダストサンプラ)、 表面汚染検査(スミア法)を実習します。 ●原子炉計測実習 ●放射線管理実習 Counts[cps] 30000 25000 20000 I133 (530keV) 35000 Ce143 (293keV) Xe135 (250keV) 40000 Np239 (278keV) 実習の概要 15000 10000 5000 0 0 100 200 300 400 Gamma-ray energy [keV] 500 ウラン燃料棒のγ線スペクトル 研究炉の制御盤操作 添付4 実習旅費の精算要領 1. 支給の範囲 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ 旅費は予め当社に申告した実習者名義の銀行口座に対し、実習終了後に各人から提出される『実 習旅費明細書(精算)』に従って、各人の口座へ振り込む。(東芝が提示する個人情報保護プログラ ムの条件に合意いただけず口座情報等をご提供いただけない場合は、旅費を支給できませんので ご了解ください。) 旅費とは国内交通費(鉄道、路線バス、航空機、定期船)および宿泊費とする。 交通費は、所属する教育機関の最寄り駅と実習の集合場所の最寄り駅との間、及び、解散場所の 最寄り駅から所属する教育機関の最寄り駅について、一般的な検索ツール(例:乗換案内等)で検 索した場合の最廉価をもって支給する。ただし、所属する教育機関が東京都隣接県である場合は、 交通費は支給しないものとする。教育機関とは、高等専門学校、大学、大学院とする。 交通費は、上記③の定める区間において公共交通機関を利用した場合の運賃を支給する。原則I Cカード利用運賃とする。ICカードを利用しなかった場合で購入額を示すエビデンスを提出した場合 は切符使用運賃を支給する。タクシー利用は認めない。 交通費は、鉄道を利用した場合は鉄道会社の運賃表に基づき運賃を支給する。特急を利用した場 合は普通車自由席特急料金を支給する。新幹線を利用した場合は、新幹線自由席特急料金を支 給する。いずれの場合も、指定席、グリーン席料金は支給しない。ただし、普通車自由席特急料金 または新幹線自由席特急料金は乗降駅間の距離が100kmを超える場合に支給するものとする。 交通費は、路線バスを利用した場合は、精算時にバス会社等が提供する路線料金表または乗換 案内等の結果を提出し、それに基づいて支給する。 交通費は航空機を利用した場合は、精算時に領収書及び搭乗実績を示すエビデンス(搭乗券半券 レシート等)を提出し、それに基づいて支給する。航空運賃は国内線のみでかつ往復割引普通席運 賃を上限として支給する。 交通費は、定期船を利用した場合、精算時に船会社等が提供する航路料金表または乗換案内の 結果と領収書を提出し、それに基づいて支給する。最低等級、最低クラス、最低船室の運賃を支払 うものとする。 宿泊費は、宿泊先を東芝から提供する場合は、支給しないものとする。 宿泊費は、一泊あたり5,000円を限度に支給する。あて先として宿泊者名が明記された領収書を 提出する。レシート、クレジットカード控は認めない。食費は支給しない。 * 宿泊費は、始発の公共交通機関利用で、実習集合時刻に到着できない場合は、前日宿泊の宿泊 費を支給する。実習解散時刻から最も早い公共交通機関利用でも帰着が翌日になる場合は、その 日の宿泊費を支給する。 宿泊費については、 ⑪ の他、(2)及び(3)のコースの実習期間中において、前の日の’解散場所 最寄駅から所属する教育機関最寄駅まで’と、次の日の朝の、’所属する教育機関最寄駅から集 合場所最寄駅まで’の交通費を上記に従い計算し足し合わせて5,000円を超える場合、前の日 の宿泊を認めるものとする。 ⑪と⑫の条件に従い宿泊した場合は、③の‘実習の集合場所’および‘解散場所’を‘宿泊先’と読 み替えて、最廉価となる経路の交通費を支給する。その場合、宿泊先の最寄駅と‘実習の集合場 所’の最寄駅との間、および‘解散場所’の最寄駅と宿泊先の最寄駅との間の交通費は支給しない ものとする。 2. 支給の方法 ① ② ③ ④ ⑤ 注) 交通費は、実習終了後に各人から提出される『実習旅費明細書(精算)』に従って、東芝から各人 の口座へ振り込む。 振込先を予め登録しておく必要があるので、『実習参加者宿泊・交通費振込先シート』に各人の金 融機関名、口座番号、口座名義(実習者名義に限る)を記入して提出する。 銀行口座情報の提供にあたり、東芝から提示される個人情報保護プログラムの条件に合意し署名 いただける場合のみ②の情報を提供いただく。(ご署名いただけない場合は、旅費を支給できませ んのでご了承ください。) 『実習旅費明細書(精算)』は、実習終了後速やかに各人が必要事項を記載し、本人印を捺印の上、 原紙を東芝に提出する。 『実習旅費明細書(精算)』の“交通費”欄には、所属する教育機関を出発してから所属する教育機 関へ帰着するまでに利用する最廉価となる経路の、すべての交通機関、乗車区間、運賃、特急料 金等を具体的、詳細に記載する。 *原子力技能訓練コースの昼食はこちらで用意しますが昼食費は現地で徴収しますので現金(500円程度/ 1食)を用意ください。 備考) 上記文中の『実習旅費明細書(精算)』『実習参加者宿泊・交通費振込先シート』は実習決定後にお渡ししま す。 以上
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