金相場に多いチャートパターン (1) こんにちは。 マサアキです。 今週からは金相場に重要な「チャートパターン」というものを紹介していきます。 チャートパターンとはチャートが描く形のことで、実際の相場では同じ形が繰り返し出てきます。 これを覚えると先が大変読み易くなり、また場合によっては目先の目標値まで計算出来るという、 まさに私がいつも言う「相場の法則のようなもの」の一部です。 今回、まずは最初に天底形成パターンを覚えましょう。 1. ダブルトップ 同水準の 2 つの高値 a ネックライン a 目先の下値目標値 同水準の高値が 2 つ出来た時のパターンをダブルトップといいます。 実際の相場では形がやや歪な場合がありますが、金相場で頻出するパターンの一つです。 下値目標値は、高値とネックライン(高値から中間の谷間までの落ち幅)までの幅(=a) を 下に 2 倍返しした位置です。 ただし、必ずしも下落がそこで終了するという意味ではありません。 一旦はそこで止まっても更に深押しすることもあります (以下の実例 2 参照)。 1 【実例 1】 昨年夏の東京金日足 ほぼ理論値通り・・・しかし強烈! 【実例 2】 リーマン暴落時の東京金週足 ダマして更に深く押した やはりほぼ理論通りの位置で一旦は跳ねますが、 このケースでは最後にダメ押しの強烈な押しが待っていました。 理論的な目標値が終点とは限らないことを示したケースです。 2 2. ダブルボトム 目先の高値目標値 a ネックライン a 底値 これは、ゴールドの底打ち形としては基本的パターンです。 同水準の安値を 2 回つけた時は、安値からネックラインまでの高さ(=a)の 2 倍返しが目先の 高値目標値ですが、そこで反騰が終りという意味ではありません。 上昇トレンドに乗る相場は、一旦そこで途中休憩を取るも、その後もドンドン続伸します。 【実例】 Spot Gold 月足(1999~2001 年) 金相場の長期上昇のきっかけになったダブルボトム ダブルボトムは、チャート・パターンとしては極めて基本的で見つけ易いものです。 最近は以前ほど見かけないので、昔のケースを引っ張り出してきました。 これぞまさしく、「ダブルボトム」の好例です。 3 3. ヘッド・アンド・ショルダー・トップ (三尊) 天井値 a ネックライン a 下値目標値 真ん中の最高値を頭に見立てると、 両サイドの 2 つの準高値が肩(shoulder)に見えることから、このように呼ばれます。 その下値目標値は、ネックラインから高値までの高さ(=a)の 2 倍返しですが、 前出のダブルトップに比べると、 かなり深くてきつい下値を覚悟しなければならない恐いパターンです。 今日までのところは金相場の強さ故か、 日足、週足及び月足のいずれにも出現していませんが、警戒はしておくべきです。 【実例】 今日までのところ金相場にはありません。 4 4. ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム (逆三尊) 目先の目標高値 a ネックライン a ボトム値 3 の逆さまパターンですが、これは強い金相場ではかなり頻発しています。 特にスイングトレーダーや現物保有派は、このパターンを見逃してはいけません。 見抜けば大きく取れる絶好のチャンス・パターンです。 目先の目標値は、ボトムからネックラインまでの高さの 2 倍返しですが、 小休止後、グングンと伸びて行きます。 【実例】 Spot Gold 週足 リーマン暴落からの回復相場 逆三尊でボトムを打った後の強さを示す絶好例です。 このパターンは金相場で最も多く出現している形です。 上記の例は週足という大きなピクチャーですが、時間足や分足に至るまで見られます。 5 次回は、中段持合いのパターンを中心に紹介していきます やはり金相場には、頻出する相場反転パターンがあります。 どうぞお楽しみに。 6
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