安全施工ガイド - 一般社団法人ハイタッチセンター;pdf

一般社団法人 ハイタッチセンター
はじめに
この度はハイ・タッチウォールをご用命いただきまして、ありがとうございます。
当ハイタッチセンターではみなさまに安全な施工していただくため、本小冊子を作成
いたしました。また、巻末には実際の施工に即して安全施工上のポイントを CD-R に
収録しておりますので、併せてご覧いただきますようお願い申し上げます。
01 作業の流れ
1. 荷下し
トラックで搬入されたハイ・タッチウォ
ールを荷姿の状態のまま荷下しします。
• DEHA アンカーとユニバーサルカップ
ラーの規格に注意して下さい。
• 荷姿の状態によっては荷下し用のセフ
ティックスの接続位置が異なりますの
で注意して下さい。
• ユニバーサルカップラーが完全に接続
されているか確認して下さい。
• 製品に汚れ、キズがつかないように保底
材上に仮置きして下さい。
2. 反転
荷下ししたハイタッチウォールを反転さ
せ、引き起こします。
• 擁壁高さによって反転用のセフ
テッィクスの接続位置と使用機
材が異なりますので注意して下
さい。
• ユニバーサルカップラーが完全
に接続されているか確認して下
さい。
3. 据付
反転させたハイタッチウォールを所定の
位置に据付けます。
• セフテッィクスを反転用から据付用に
掛け替えるときは高所作業となります
ので、高所作業車等を使用して下さい。
• セフテッィクスの接続位置は、据付用の
所定の位置に取り付けて下さい。
• ユニバーサルカップラーが完全に接続
されているか確認して下さい。
2
02 擁壁高さによる使用機材の規格と荷姿状態
1. ユニバーサルカップラーの規格
擁壁の高さ
ユニバーサルカップラー
H3250 ∼ H3750
4t 用
H4000 ∼ H5000
8t 用
擁壁の高さ
ショルダー適用サイズ
2. ショルダーの規格
H3250 ∼ H4000
8t 用
H3250 ∼ H5000
12 t 用
3. セフティックス本体の規格
擁壁の高さ
セフティックス本体の適用サイズ
H3250 ∼ H4000
4t 用×2個
H3250 ∼ H5000
6t 用×2個
4. 補助ロープ(V 型、I型)
1m
I 型補助ロープ
1.5m
V型補助ロープ
擁壁の高さ
補助ロープ径
H3250 ∼ H4000
φ 14.0 mm
φ 18.0 mm
H3250 ∼ H5000
5. 荷姿状態
横置き
平置き
※擁壁高さは別途ハイ・タッチウォールのカタログを参照して下さい。
※上記の使用機材はハイ・タッチウォールの高さによって使用する規格が異なります。
※現場に搬入されるハイタッチウォールの荷姿は、工場での積載方法によって上記の2種類があります。
※上記は標準製品を対象としておりますので、異形製品につきましては別途ご相談下さい。
3
03 擁壁高さ別使用機材の組合せフローチャート
擁壁の高さ
荷姿状態
平置き
底版アンカー
の数
使用機材の
組合せ
荷降ろしの
場合の接続
反転の場合
の接続
据付の場合
の接続
1点
タイプ1へ
タイプ1へ
タイプ1へ
タイプ1へ
H3250
の場合 タイプ1へ
タイプ2へ
タイプ2へ
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ2へ
タイプ6へ
タイプ2へ
1点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ1へ
2点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ2へ
1点
タイプ3へ
タイプ1へ
タイプ5へ
タイプ1へ
2点
タイプ3へ
タイプ2へ
タイプ6へ
タイプ2へ
1点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ1へ
2点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ2へ
2点
3000
< H≦
3500
H3500
の場合
横置き
平置き
3500
< H≦
4000
横置き
4
擁壁の高さ
荷姿状態
底版アンカー
の数
使用機材の
組合せ
荷降ろしの
場合の接続
反転の場合
の接続
据付の場合
の接続
1点
タイプ3へ
タイプ1へ
タイプ7へ
タイプ1へ
2点
タイプ4へ
タイプ2へ
タイプ8へ
タイプ2へ
1点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ1へ
2点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ3へ
タイプ2へ
1点
タイプ3へ
タイプ1へ
タイプ7へ
タイプ1へ
2点
タイプ4へ
タイプ2へ
タイプ8へ
タイプ2へ
1点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ4へ
タイプ1へ
2点
タイプ2へ
タイプ3へ
タイプ4へ
タイプ2へ
平置き
4000
< H≦
4500
横置き
平置き
4500
< H≦
5000
横置き
※擁壁の高さ、荷姿、底版アンカーの数によって、使用機材の組合せ、荷下しの場合の接続、反転の場合の接続、
据付の場合の接続が上表のように異なります。
※ハイ・タッチウォールに付けられる底版アンカーの数は1点もしくは2点です。別途設計図面で確認して
下さい。
※上記は標準製品を対象としておりますので、異形製品につきましては別途ご相談下さい。
5
04 使用機材の組合せ
タイプ1
1.5m
V型補助ロープ
ユニバーサル
カップラー
ショルダー
セフティックス
本体
V 型補助ロープ
3個
1個
2個
1本
タイプ2
1m
I 型補助ロープ
ユニバーサル
カップラー
ショルダー
セフティックス
本体
I 型補助ロープ
4個
1個
2個
1本
タイプ3
1m
1.5m
I 型補助ロープ
V型補助ロープ
ユニバーサル
カップラー
ショルダー
セフティックス
本体
I 型補助ロープ
V 型補助ロープ
4個
1個
2個
1本
1本
タイプ4
1m
1.5m
I 型補助ロープ
V型補助ロープ
ユニバーサル
カップラー
ショルダー
セフティックス
本体
I 型補助ロープ
V 型補助ロープ
4個
1個
2個
2本
1本
6
05 荷下しの接続パターン
タイプ 1
タイプ 2
クレーンフック
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
ショルダー
セフティックス本体
セフティックス本体
セフティックス本体
a
に
接
続
h
に
接
続
h
に
接
続
g
に
接
続
b
に
接
続
a
に
接
続
e
に
接
続
b
に
接
続
g
e
h
a
b
a
b
タイプ 3
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
セフティックス本体
c
に
接
続
m
に
接
続
i
に
接
続
j
に
接
続
c
m
i
j
7
06 反転の接続パターン
タイプ 1
タイプ 2
タイプ 3
クレーンフック
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
h
ショルダー
セフティックス本体
h
に
接
続
h
に
接
続
a
に
接
続
e
e
に
接
続
g
ショルダー
セフティックス本体
V型補助ロープ
b
に
接
続
クレーンフック
g
に
接
続
V型補助ロープ
b
に
接
続
a
b
タイプ 5
タイプ 4
タイプ 6
クレーンフック
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
i
a
に
接
続
a
b
c
に
接
続
m
ショルダー
セフティックス本体
h
に
接
続
h
に
接
続
I型補助ロープ
V型補助ロープ
b
に
接
続
e
に
接
続
a
に
接
続
I型補助ロープ
h
c
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
I型補助ロープ
m
に
接
続
i
に
接
続
I型補助ロープ
m
i
a
m
に
接
続
i
に
接
続
a
に
接
続
e
g
に
接
続
V型補助ロープ
b
に
接
続
g
a
b
タイプ 7
クレーンフック
ショルダー
セフティックス本体
ショルダー
セフティックス本体
V型補助ロープ
I型補助ロープ
b
に
接
続
e
に
接
続
a
に
接
続
g
に
接
続
I型補助ロープ
h
に
接
続
h
e
V型補助ロープ
b
に
接
続
a
に
接
続
g
a
a
b
b
8
a
b
タイプ 8
クレーンフック
a
に
接
続
07 据付の接続パターン
タイプ 1
タイプ 2
クレーンフック
クレーンフック
ショルダー
ショルダー
セフティックス本体
セフティックス本体
セフティックス本体
a
に
接
続
h
に
接
続
a
に
接
続
g
に
接
続
b
に
接
続
h
に
接
続
a
セフティックス本体
e
に
接
続
a
b
g
h
b
に
接
続
b
e
アンカーの埋込状況
a
b
a
c
c
m
m
h
i
b
e
i
g
j
j
〈底盤アンカー1点の場合〉
〈底盤アンカー2点の場合〉
9
08 やってはいけない危険行為
1. ユニバーサルカップラーの不良接続の禁止
×
a. カップラーの鍔がコンクリート面に接地していない状態での吊り上げ
・ ユニバーサルカップラーが外れる危険性
があるので絶対にやらないでください。
b. カップラーのヘッドとバーがクロスする状態にならないようにする
・ DEHA アンカーが引き抜かれ、製品が破
損する危険性がありますので絶対にやら
ないでください。
×2. 車上での反転作業の禁止
・ 車上での反転作業は不安定なので絶対に
行わないでください。
×3. クレーンの親・孫フックを同時に使用しての空中反転作業の禁止
・ 空中反転は安全設計外となり、安全の確
認が一切取れておりませんので、絶対に
行わないでください。
×4. 梯子を使用しての高所作業の禁止
・ 高所作業となりますので、所定の機材を
使用して行ってください。
×5. キンクしたワイヤーの使用の禁止
×6. 吊り荷の下へ立ち入りの禁止
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