ラピッドエスピー®《ノロ》 - DSファーマバイオメディカル株式会社

DSファーマバイオメディカル株式会社
参考情報
診断薬事業本部 学術・企画推進部
ラピッドエスピー®《ノロ》
2014/2015 年の新型ノロウイルス GⅡ.17 との反応性
2015 年1月~3月に採取された新型ノロウイルス GⅡ.17(GⅡ.P17-GⅡ.17)を含む
臨床糞便検体5検体に対し、当社製品ラピッドエスピー《ノロ》の反応性を確認し、
以下の結果が得られました。
表 1) 5 種の臨床検体との反応性
(全5例, 糞便検体)
検体 ID
新型 GⅡ.17
ウイルス量
(copies/mL)
1
2
3
4
5
検体なし
2.50
8.60
4.91
6.46
1.90
×
×
×
×
×
108
109
103
103
109
0
当社製品
ラピッドエスピー
《ノロ》キット
弱陽性
強陽性
陰性
陰性
陽性
陰性
表 2) 1 種の臨床検体の希釈液における検出感度
(希釈検体)
検体 ID
5
検体なし
新型 GⅡ.17
ウイルス量
(copies/mL)
1.90
1.90
1.90
1.90
×
×
×
×
0
109
108
107
106
当社製品
ラピッドエスピー
《ノロ》キット
陽性
陰性
陰性
陰性
陰性
上記の通り、ラピッドエスピー《ノロ》は新型 GⅡ.17 型ノロウイルスと反応します。
8
これまでの主要流行株で感染初期の検体では平均 10 copies/g との報告(*)がありますが、
便中のウイルス量が少ない場合には、陽性判定が得られない可能性もあります。
検査結果が陰性であった場合でも、診断は、他の検査結果や臨床症状と併せて総合的
に行ってください。
(*) 感染後のノロウイルス排出期間および排出コピー数, Infectious Agents Surveillance Report (2007) 28 p286-288
2015 年 12 月作成