平成２７年１２月（第４回）総務財政委員会委員長報告ただいま議題となりました議案第８８号平成２７年度宇部市一般会計補正予算（第２回）外１１件について、付託されました総務財政委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。まず、審査の結果でありますが、議案第９２号、第９３号、第９５号、第９６号及び第１１４号から第１１６号までの７件については全会一致をもって､議案第８８号､第９４号､第９７号､第１０７号及び第１１３号の５件については賛成多数をもって、本日お手元に配付の委員会審査報告書に記載のとおり決定いたしました。次に、審査の概要について申し上げます。まず、議案第８８号平成２７年度宇部市一般会計補正予算（第２回）であります。本案は、歳出については、国庫支出金の内示増等を活用した小学校施設耐震化事業費、生活介護事業費負担金を初めとした社会福祉に係る経費、国民健康保険事業会計繰出金及び本市への進出企業増加に伴う用地取得奨励補助金などを所要見込みに合わせ補正するほか､施設修繕料など緊急を要する経費等を補正し、歳入については、歳出に伴う国・県支出金、市債のほか、収入額の確定に合わせ諸収入等を補正し、また、補正財源の一部として、特別交付税を補正するものです。審査の過程でなされた主な質疑を申し上げますと、健康ビジネスモデル事業についてただしたところ、スマートメーターを設置することにより得られる消費電力と血圧計、歩数計、その他ＩＣＴ機器から得られる健康データとの相関関係の解析及び健康管理指導等の事業化の可能性について検証を行うもので、提案公募により委託先を決定し、今年度中に事業を実施する考えであるとのことでありました。以上のような質疑がなされた後、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。次に、議案第９７号宇部市個人番号の利用に関する条例制定の件であります。本案は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴い、同法の規定に基づく個人番号の利用に関し必要な事項を定めるため条例を制定するものです。それでは、審査の過程でなされた主な質疑を申し上げます。まず、この通称マイナンバー制度の施行に伴い行政手続きの利便性が向上すると言われているが、行政情報と個人番号が結びつくことによって例えば税の減免や使用料の返還等の手続きが省略できるようになるのかただしたところ、本人による申請が必要でなくなるわけではないが､申請に要する所得課税証明書や住民票等の添付書類が省略できるようになるとのことでありました。次に、個人情報の漏えいを１００％防ぐことは困難であろうと思うが、どのように対策を行うのかただしたところ、情報漏えい事故の多くは人的要因によるものであることから、職員に対する研修を改めて行うことにより、市を挙げて個人情報の保護に取り組むとのことでありました。以上のような質疑がなされた後、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。なお、本議案に対する審査の過程におきまして一部委員から、市においては、正規職員、非正規職員ともに個人情報の取り扱いに対する教育を徹底して行い、細心の注意を払って業務に当たられたいとの要望がなされたことを申し添えます。次に、議案第１１５号平成２７年度宇部市一般会計補正予算（第４回）であります。本案は、アクトビレッジおのに係る平成２８年４月からの指定管理者の指定に伴い、指定管理料（平成２７年度分）を債務負担行為に追加するものです。本案につきましては、各委員からの質疑、討論を経て、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、全会一致をもって可決すべきものと決定したところですが、審査の過程におきまして、一部委員から、本来はこのたびの総務財政委員会で取り上げる事項ではないがあえて指摘を申し上げるとして、今回のアクトビレッジおのに係る指定管理者の候補者選定に当たり、異例の再審査を行ったことについて、まずは、執行部に対し深く反省を求める。また、当該再審査において、透明性、公平性の確保を理由に、通常は非公開であるはずの審査を公開で実施したことについても、疑問を抱かざるを得ない。今後、指定管理者の候補者選定に当たっては、今回あったとされる手続き上の不備が解消されるよう、ガイドラインや募集要項を改めるなどの改善を求めるとの意見がありましたので、申し添えます。以上が、本委員会における審査の概要であります。その他の議案につきましては、本席から特に御説明申し上げる事項はございません。よろしく御審議くださるようお願いいたしまして、総務財政委員会の報告を終わります。