市会議案第41号 新たな患者窓口負担増をやめ、安心して受け

市会議案第41号
新たな患者窓口負担増をやめ、安心して受けられる医
療を求める意見書
上記の議案を提出する。
平成27年12月24日提出
吹田市議会議員
竹村
博之
同
柿原
真生
同
山根
建人
同
倉沢
恵
同
塩見みゆき
同
玉井美樹子
同
上垣
優子
新たな患者窓口負担増をやめ、安心して受けられる医
療を求める意見書(案)
本 年 5 月 2 7 日 の 参 議 院 本 会 議 に お い て 、持 続 可 能 な 医 療 保 険 制
度 を 構 築 す る た め の 国 民 健 康 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律( 医 療
保険制度改革関連法)が可決された。
同 法 に は 社 会 保 障 制 度 改 革 プ ロ グ ラ ム 法 に 基 づ き 、保 険 給 付 の 見
直 し や 、国 民 健 康 保 険 の 都 道 府 県 単 位 化 に よ る 新 た な 仕 組 み な ど が
盛 り 込 ま れ て い る 。具 体 的 に は 、入 院 時 食 事 代 自 己 負 担 額 の 引 上 げ 、
患者からの申出を起点とする新たな保険外併用療養の仕組みであ
る 患 者 申 出 療 養 の 創 設 、都 道 府 県 が 財 政 運 営 の 責 任 主 体 と な る こ と
に よ る 国 民 健 康 保 険 の 安 定 化 な ど が 主 な 内 容 と な っ て い る 。し か し 、
厚 生 労 働 省 は 委 員 会 質 疑 の 中 で 、そ の 内 容 に つ い て は 、後 期 高 齢 者
医 療 の 保 険 料 軽 減 措 置 の 見 直 し も 含 め て 、中 央 社 会 保 険 医 療 協 議 会
などで審議するとの答弁を繰り返している。
大阪府保険医協会と大阪府歯科保険医協会が昨年12月に会員
医 療 機 関 に 行 っ た 、医 療・介 護 現 場 か ら 見 え る 貧 困 調 査 の 中 間 報 告
では、治療中断を経験したことのある医療機関が医科で6割以上、
歯 科 で 約 9 割 に 上 り 、5 割 以 上 の 医 療 機 関 が 、こ の 半 年 間 で 患 者 一
部 負 担 の 未 収 金 が あ っ た と 回 答 し た と の 報 道 も あ り 、経 済 的 な 理 由
も治療中断の背景にあると思われる。
こ れ 以 上 の 患 者 負 担 の 増 加 は 、早 期 発 見 、早 期 治 療 と い う 医 療 の
原 則 が 崩 れ 、患 者 の 重 症 化 を 招 き 、更 な る 医 療 費 の 増 大 に つ な が り 、
地方公共団体を疲弊させることは明白である。
よ っ て 、本 市 議 会 は 政 府 及 び 国 会 に 対 し 、下 記 の 事 項 を 実 現 す る
よう強く要望する。
記
1 入院時食事代自己負担額の引上げを行わないこと。
2 患者申出療養の導入を行わないこと。
3 後期高齢者医療の保険料軽減特例措置の廃止を行わないこと。
4 国 民 健 康 保 険 法 の 改 正 に よ り 、市 民 へ の 負 担 の 強 要 を 市 町 村 に
押し付けないこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年12月
日
吹
田
市
議
会