EU 関税制度関連法 I. EU関税法 詳細

最終更新日:2015 年 12 月 24 日
EU 関税制度関連法
I.EU 関税法 詳細
1. 関税法典
(1) 適用法令
欧州共同体関税法典(CCC)を制定する 1992 年 10 月 12 日付理事会規則 2913/92(1992 年
10 月 19 日付官報 L302 掲載)
(規則 82/97、955/1999、2700/2000、648/2005、517/2013、952/2013
により改正)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:31992R2913
(改正を反映した本文は、リンク中の「All Consolidated Versions」を参照)
欧州共同体関税法典(CCC)を制定する理事会規則 2913/92 の実施のための規定を定める
1993 年 7 月 2 日付欧州委員会規則 2454/93(1993 年 10 月 11 日付官報 L253 掲載)
(規則
1875/2006、1192/2008、312/2009、414/2009、197/2010、430/2010、1063/2010、756/2012、1101/2012、
1159/2012、1180/2012、58/2013、519/2013、530/2013、1063/2013、1076/2013、1099/2013、
1328/2013、1357/2013、174/2014、889/2014、1223/2014、1272/2014、2015/234、2015/428、
2015/2064 などにより改正)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:31993R2454
(改正を反映した本文は、リンク中の「All Consolidated Versions」を参照)
欧州連合関税法典(UCC)を規定する 2013 年 10 月 9 日付欧州議会・理事会規則 952/2013
(2013 年 10 月 10 日付官報 L269 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32013R0952
(改正を反映した本文は、リンク中の「All Consolidated Versions」を参照)
(2) 概要
EU では、第三国の間で取引される物品に適用可能なルールや手続き、関税法の範囲や定
義、基本的な規定などを関税法典(関税基本法)にまとめている。これまで、上記の欧州
共同体関税法典(CCC:Community Customs Code、理事会規則 2913/92)
、欧州連合関税法典
(UCC:Union Customs Code、欧州議会・理事会規則 952/2013)に加えて、近代化関税法典
(MCC:Modernised Customs Code、欧州議会・理事会規則 450/2008)の 3 つが策定されて
いる。
2013 年 11 月時点で、大枠で適用されているのは、理事会規則 2913/92 が定める欧州共同
体関税法典(CCC)で、欧州共同体(EC)と域外の第三国との間で取引される物品に適用
される関税手続きおよび一般規則を、単一かつ一貫した法体系の中に組み込んでいる。同
法典は 1992 年の制定以来、関税を取り巻く環境の変化に応じて、多くの改正が加えられて
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きた。しかし、電子化などが進み、もはや同規則の改正だけでは不十分であることから、
欧州議会・理事会規則 450/2008 により、近代化関税法典(MCC)が策定された。
近代化関税法典(MCC)は 2008 年 6 月 24 日に発効したものの、新しい電子通関システ
ムの導入時期の予測が困難だったことなどから、正確な適用開始日を記載することができ
なかった。ただ、近代化関税法典が適用される前に、欧州議会・理事会規則 952/2013 によ
り、これを置き換える欧州連合関税法典(UCC)が策定された。このため、欧州共同体関
税法典(CCC)から、近代化関税法典(MCC)を経ることなく、欧州連合関税法典(UCC)
に移行する格好となった。
欧州連合関税法典(UCC)の条項のうち、欧州委員会に委任される権限などに関する一
部の条項は 2013 年 10 月 30 日に適用が開始された1。残りの条項は 2016 年 5 月 1 日に適用
される予定で、これに伴い現行の関税法典(CCC)は廃止される。
a) 欧州共同体関税法典(CCC:Community Customs Code)
上述のとおり、理事会規則 2913/92 により、最初の関税基本法である欧州共同体関税法典
(CCC)が確立された。同法典は、法典編纂以前の 1968 年から 1990 年までの期間に制定
され施行されていた 30 以上の法規定を代替し補足するものであり、輸出入関税およびその
他の物品取引に関する措置の適用の基礎となる諸要素〔域内共通関税率、関税品目分類、
原産地(特恵地域あるいは非特恵地域)
、課税価額〕を規定している。欧州委員会に委任さ
れる権限などに関する一部の条項を除き、2016 年 4 月末まで、現行法としての効力を持つ
とされる。
法典は、まず関税法上認められた取り扱いまたは使用(customs-approved treatment or use)
2
が欧州共同体(EC)の関税領域に持ち込まれた物品に対し確定するまでの間、適用される
規定を列挙している。すなわち、EC 関税領域への物品の搬入、税関への物品の提示、略式
申告(summary declaration)および製品の積み下ろし、関税法上認められた取り扱いまたは
使用の確定義務、さらに一時保管につき定めている。積み替え(トランジット)手続きに従
い域内を移動する非 EC 物品に対しては、特別の規定が適用される。
法典の主要な章は、関税法上認められた取り扱いまたは使用に関する規定である。ここ
では、物品をある一定の関税手続きの下に置くためのルールを定めている。一定の関税手続
1
2013 年 10 月 30 日に適用が開始された欧州連合関税法典の条項は、同法典の条項 288 に記載されてい
る。
2 理事会規則 2913/92 では、関税法上認められた取り扱いまたは使用として次の 5 点を挙げている。a)物
品を通関手続きのもとに置くこと、b)保税地域、保税倉庫への搬入、c)再輸出、d)物品の滅却、e)物品
の国庫への放棄。
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きとしては、[1] 関税賦課により EC 物品としてのステータスを獲得した輸入貨物の域内の
自由流通、[2] 課税繰延スキーム、[3] 域内積み替え(トランジット)制度、[4] 輸出、が
ある。また、保税地域および保税倉庫(EC 関税領域内にありながら域内のその他の部分と
は分離された地域または施設)
、あるいは非 EC 物品の再輸出、滅却および放棄については、
特別規定が適用される。
「特権的操作(Privileged operation)」の章では、課税の免除、返品、海産物に関する規定
を定めている。その他「関税債務(Customs debt)」の章では、関税債務に対する保証提供に関
する規則を定め、関税債務発生時点を定義し、債務の免除に関し規定している。
法典は、更正請求についても定めている。更正請求は 2 段階からなり、第一段階としては
税関官吏に対する更正請求、次段階としては国内裁判所に対する請求がある。法典により、
関税規則に関するあらゆる事象を検討する責任機関、関税法典委員会(Customs Code
Committee)が設置されている。法典はまた、ある加盟国で採用された措置、発行された書類、
下された裁定などの他の加盟国での法的効力につき規定している。
また、欧州委員会規則 2454/93 は、関税法典である理事会規則 2913/92 の実施のための規
定を制定したもので、以下の内容について定めている。
・関税法典施行のための一般規定
-
拘束的関税情報(BTI)
、拘束的原産地情報(BOI)
-
原産地(特恵、非特恵)
-
関税価額
- EC の関税領域内への物品の搬入
-
税関申告
-
簡素化手続き
・税関での取扱い
-
物品の関税ステータス
-
積み替え(トランジット)
-
通関手続き(保税倉庫への搬入、域内・域外移入、一時輸出手続きなど)
-
輸出手続き
・特権的操作
-
返送品への輸入税の賦課なし
-
輸出払戻金 など
・関税債務および特定の規制
-
輸出税の返済・免除 など
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b) 欧州連合関税法典(UCC)
欧州議会・理事会規則 952/2013 により、現行の欧州共同体関税法典(CCC)を置き換え
る関税基本法として、欧州連合関税法典(UCC)が制定された。上述のとおり、2013 年 10
月 30 日の発効と同時に、欧州委員会に委任される権限などに関する一部条項の適用が開始
されている。残り条項は 2016 年 5 月 1 日に適用される。
欧州連合関税法典(UCC)は原則的に、実際の適用が見送られた先行法典である近代化
関税法典(MCC)が主な改正点として挙げていた通関業務の電子化や通関手続きの簡便化・
合理化などを継承している。改正の形ではなく、新たな関税法典が策定された背景には、
近代化関税法典(MCC)の適用に必要不可欠とされた域内共通の電子通関システムの導入
が遅れていること、EU の基本条約を改正するリスボン条約の発効に伴い、実施規則の策定
を含む欧州委員会に委任される権限が改正され、これを関税法典に反映する必要性が生じ
たこと、近代化関税法典が策定された 2008 年以降にも、関税規則の一部改正が行われてお
り、これを追加する必要があったことなどがある。
欧州連合関税法典(UCC)による主な改正点は下記のとおり。
・ 通関システムの電子化(2020 年末までに新しい電子通関システムの導入を完了する)
・ 認可事業者(AEO)による通関手続きの迅速化(域内の通関手続きを所在国で一括処理
することが可能になるなど)
・ 再輸出加工(IP:Inward Processing)、税関管理下加工(PCC:Processing under Customs
Control)
、破棄手続きの融合(輸入認可を受けた物品の取り扱いに柔軟性を持たせる)
・ 加盟各国における関税侵害処理などの調和(各国が適用している制度の格差などを是正
する)
欧州連合関税法典(UCC)では、
「一般規定」、
「関税の適用の基礎となる諸要素」、
「関税
債務および担保」
、「EU 域内への物品の搬入」「物品の関税ステータス、物品を通関手続き
に載せること、貨物の検証、解放および処分に関する一般規定」
「自由流通に向けた物品の
解放および輸入税の軽減」
「特別手続き」
「EU からの物品の搬出」、
「電子システム、簡便化、
権限の委託、関税法典委員会および最終条項」の 9 部で構成されている。具体的なルール
や施行内容などは、同法典を実施するための規定を定める規則に盛り込まれることになる。
以下では、特に重要な事項として(i) 通関システムの電子化、(ii) 認可事業者(AEO)制度、
(iii) 事業者登録・識別(EORI)制度、(iv) 事前略式申告(24 時間ルール)についてポイン
トを解説する。
 関税法典、実施規則とガイドライン
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/procedural_aspects/general/community_code/index_en.htm
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 関税法典の実施に向けた規定
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/HTML/?uri=URISERV:l11010b&rid=2
なお、EU の関税手続きに関する情報やデータベースは以下を参照。
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 手続き
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/procedural_aspects/index_en.htm
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 オンラインサービス一覧
http://ec.europa.eu/taxation_customs/common/online_services/index_en.htm
(i) 通関システムの電子化
(適用法令)
通関および貿易における文書の電子化に関する 2008 年 1 月 15 日付欧州議会・理事会決定
70/2008/EC(2008 年 1 月 26 日付官報 L23 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32008D0070(01)
欧州連合関税法典(UCC)の作業プログラムを策定する 2014 年 4 月 29 日付欧州委員会実
施決定 2014/255/EU(2014 年 5 月 7 日付官報 L134 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32014D0255
通関手続きの電子化は、通関手続きの電子処理を可能とすることで通関環境の効率化と
近代化を推し進めると同時に、セキュリティの向上と貿易の推進を目的として着手された
もので、欧州委員会と加盟各国が協同で進めている。これまでの通関手続きは、加盟国間
の電子通関システムが互いに接続されていなかったため、書類による手続きが基本となっ
ていたが、通関関連の法令や手続きの簡素化とともに加盟各国の電子通関システムを一本
化することにより、事業者は通関の時間とコストを削減できる。また、欧州委員会は、こ
れにより域内ビジネスの競争力を高め、ひいては EU が掲げている成長と雇用のための戦略
目標に大きく貢献できるとしている。
通関業務の電子化の柱となる主な法令は以下のとおり。
・ 税制および税関業務の電子化に関する決定(欧州議会・理事会決定 70/2008/EC)
・ 欧州連合関税法典(UCC)の作業プログラム(欧州委員会実施決定 2014/255/EU)
・ 欧州共同体関税法典(CCC)の改正規則(欧州議会・理事会規則 648/2005、欧州委
員会規則 312/2009 など)
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・ 欧州連合関税法典(UCC、欧州議会・理事会規則 952/2013)
欧州議会・理事会決定 70/2008/EC は、加盟国間で相互接続可能な電子通関システムの詳
細や導入時期、EU および加盟各国の人的・財政的・技術的な資源に関する責務などを定め
ている。新しい電子通関システムは、域内の輸出入手続きの簡素化、法令遵守・行政コス
トの削減、通関手続きの所要時間の短縮化、物品管理や法令の適用などの各国のアプロー
チの調整、関税や課徴金の適正な回収、各当局間におけるデータの共有・再利用の実現を
目指している。欧州連合関税法典(UCC)では、2020 年末までの導入を目標に掲げている3。
同決定では欧州委員会は加盟国と協同で、通関システムの電子化に関する多年度戦略計
画(MASP:Multi-Annual Strategic Plan)を策定することを義務付けている。同計画には、
欧州委員会および加盟国が果たすべき具体的な施策や、予定表などが盛り込まれており、
定期的に改訂されている。また、欧州委員会実施決定 2014/255/EU は、MASP をベースに、
通関システム電子化の移行期における一連のプロジェクトの概要や法的根拠、導入目標時
期などを盛り込んだ作業プログラムを定めている。
なお、欧州委員会の税制・関税同盟総局は、各加盟国における一連の通関システムの電
子化プロジェクトの進捗状況などをまとめた年次報告書を発表している。多年度戦略計画
と、欧州委員会による年次報告書は以下のページに掲載されている。
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 電子通関について
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/electronic_customs_initiative/index_en.
htm
通関の電子化プロジェクトの一部は、現行の関税法典である欧州共同体関税法典(CCC、
理事会規則 2913/92)やその実施のための規定を定める規則(欧州委員会規則 2454/93)の
改正規則として発表されている。例えば、事前略式申告の電子処理や各種データの共有、
認可事業者(AEO)制度などを盛り込む欧州議会・理事会規則 648/2005 や、事業者登録・
識別(EORI)制度を定める欧州委員会規則 312/2009 などがある。
欧州連合関税法典(UCC)は、上述のとおり、通関システムの電子化を最重要課題の一
つに挙げており、この推進・完了に向けた法的基盤を提供している。
3
EU では、2003 年 7 月 1 日より積替え(トランジット)の申告に関しては全面的に電子処理が導入され
ており、原則的に書面による申告は受け付けていない。税関当局のシステムに問題がある場合、または
申告者のソフトウェアに問題があり税関当局がこれを容認する場合、所定の形式に従った手書きの申告
に限り受け付けられる(規則 837/2005 による欧州委員会規則 2454/93 の改正)。
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 欧州委員会 税制・関税同盟総局 通関業務の電子化イニシアチブの関連法令
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/electronic_customs_initiative/electronic
_customs_legislation/index_en.htm
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 通関業務の電子化に関する主要プロジェクト
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/electronic_customs_initiative/it_projects
/index_en.htm
(ii) 認可事業者(AEO)制度
(適用法令)
欧州共同体関税法典を制定する理事会規則 2913/92 を改正する 2005 年 4 月 13 日付欧州議
会・理事会規則 648/2005(2005 年 5 月 4 日付官報 L117 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32005R0648
認可事業者(AEO:Authorized Economic Operator)制度は、欧州共同体関税法典(CCC)
のセキュリティ・安全性の向上を目指した改正規則である欧州議会・理事会規則 648/2005
により導入された。同制度は、物品のセキュリティ管理と法令遵守において一定の要件を
満たす事業者を AEO として認定し、通関手続きの簡素化などの優遇措置を与えるものであ
る。2016 年 5 月に現行法典を置き換える欧州連合関税法典(UCC)では、AEO による通関
手続きの更なる迅速化が図られる予定となっている。
AEO 資格には、[1] セキュリティ管理の優遇を受けるもの、[2] 通関手続き簡素化の優遇
を受けるもの、[3] その両方の優遇を受けるもの(ジョイント資格)、の計 3 種類ある。法
令順守、適切な記録管理、支払い能力、セキュリティなどについての共通基準を満たす事
業者は、AEO として認定される。一加盟国で AEO として認定された事業者は、その他の加
盟国においても AEO とみなされる。ただし、その他の加盟国においての手続き簡素化の恩
恵を受けるには一定の要件を満たす必要がある。
AEO の具体的な申請方法や認定要件・基準、手続き、法的効力などについては、欧州委
員会規則 2454/93(欧州委員会規則 1875/2006、同 1192/2008 により改正)で規定されている。
AEO の申請先は、AEO 資格の審査権限を持つ税関当局となる。税関当局は AEO の電子
システムに申請書をアップロードすることで全加盟国に通知する。税関当局はコンピュー
ターシステムを使用し、申請書や承認についての情報を追加し加盟国間で情報を共有する。
税関当局によって AEO 認定が下されるまでの期限は、申請書の受領から 120 日以内と規定
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最終更新日:2015 年 12 月 24 日
され、期日内の認定が難しい場合はさらに 60 日間の延期が認められている(欧州委員会規
則 197/2010 の改正による)
。手続きの詳細については欧州委員会ウェブサイトにある以下の
資料を参照。
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 AEO
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/customs_security/aeo/index_en.htm
 AEO ガイドライン(2014 年版)
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/policy_issues/customs_security/
aeo_guidelines2014_en.pdf
 AEO 自己評価(AEO 申請とともに自己評価の提出が推奨されている。ただし国ごとに
異なる可能性がある。上記欧州委員会ウェブサイト参照)
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/policy_issues/customs_security/
aeo_self_assessment_en.pdf
 AEO 自己評価の説明資料
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/policy_issues/customs_security/
aeo_self_assessment_explanatory_en.pdf
これまでに AEO 資格を取得した業者や税関当局は以下を参照。
 AEO 問い合わせ先・ツール一覧
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/customs_security/aeo/contact_tools_en.
htm
 AEO オンラインデータベース
http://ec.europa.eu/taxation_customs/dds2/eos/aeo_home.jsp?Lang=en
制度の概要については以下の資料を参照。
 ジェトロ・ユーロトレンド 2008 年 4 月号「EU の認可事業者(AEO)制度」
http://www.jetro.go.jp/world/reports/2008/05001578.html
<日 EU 相互承認取決め>
2010 年 6 月 24 日、EU の税関当局と日本の財務省関税局は、AEO 制度を相互承認するこ
とで合意した4。これにより日本の AEO 制度により資格を取得した事業者は、EU において
も EU の AEO 制度の優遇措置と同等の便益を受けることが可能となる。EU において AEO
を取得した事業者についても、日本において同様の優遇措置を受けることができる。EU は
4
日本・EU 間の AEO 相互承認に関する税関に係る事項における協力および相互行政支援に関する日本政
府・欧州共同体間の協定第 21 条に準拠した 2010 年 6 月 24 日付税関協力合同委員会決定 No.1/2010 と
して 2010 年 10 月 23 日付官報 L279 で発表。
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:22010D0637
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最終更新日:2015 年 12 月 24 日
スイス、ノルウェーと相互認証を行っているが、欧州以外の国と相互認証で合意するのは
日本が初めて。EU と日本の AEO 制度の相互認証は、署名や国内調整などを経て、2011 年
5 月より施行されている。
2011 年 3 月 29 日付欧州委員会決定 2011/197/EU では、この相互承認取決めのもとで行わ
れる双方の担当当局間での情報のやり取りの際に問題となる個人情報の扱いに関して、日
本では適切な保護水準を提供できるとしている。これは、規則 45/2001 で EU の機関以外の
他の機関に個人情報を移転するためには、適切な保護水準が確保されなければならないと
しており(9 条 1 項 2 項)
、相互承認取決めには認定事業者の個人情報のやり取りが含まれ
ているため、日本の体制に問題がないことを確認するものである。
なお、EU は日本のほか、スイス、ノルウェー、米国、中国と AEO の相互承認を実施し
ている。
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 AEO の相互承認について
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/customs_security/aeo/mutual_recognitio
n_agreement/index_en.htm
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 国際的な税関相互協力の合意 日本
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/policy_issues/international_customs_agre
ements/japan/index_en.htm

日本税関 AEO 制度の相互承認の推進 掲載リーフレット
http://www.customs.go.jp/zeikan/seido/aeo/leaflet_23-05.pdf
(iii) 事業者登録・識別(EORI)制度
(適用法令)
欧州共同体関税法典を制定する理事会規則 2913/92 の実施のための規定を定める欧州委員
会規則 2454/93 を改正する 2009 年 4 月 16 日付欧州委員会規則 312/2009(2009 年 4 月 17 日
付官報 L98 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32009R0312
(改正を反映した本文は、リンク中の「All Consolidated Versions」を参照)
事業者登録・識別(EORI:Economic Operators Registration and Identification)制度は、EU
内の事業者(企業および個人)に登録および識別のために固有の番号(EORI ナンバー)を
与えるもので、欧州委員会規則 312/2009 により規定が定められた。同番号は 2 文字のアル
ファベットからなる国番号と、それに続く 14 あるいは 15 ケタの数字とアルファベットで
構成され、一加盟国で取得した番号はその他の加盟国内でも有効となる。EORI ナンバーの
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導入により、通関手続きの際の企業の識別や税関当局間の連絡が容易になるため、事業者
の負担を削減し、迅速かつ円滑な手続きの処理が可能となる。
EU 域内の事業者は、事業を設立している加盟国内の税関当局において EORI ナンバーを
取得しなければならない。EU 域外の事業者についても、EU 域内で関税申告、AEO の申請、
簡素化関税手続きの申請を行う場合は、最初に手続きを行う加盟国の税関当局において同
番号を取得する必要がある。基本的に事業者は事業開始前に EORI ナンバーの申請を行わね
ばならない。手続きの詳細については、以下のガイドラインなどを参照。
 欧州委員会 税制・関税同盟総局 EORI
http://ec.europa.eu/taxation_customs/customs/procedural_aspects/general/eori/index_en.htm
 EORI ナンバーのガイドライン(2013 年)
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/procedural_aspects/general/eori/t
axud1633_2008_rev2_en.pdf
 各加盟国の EORI ナンバーの申請機関
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/procedural_aspects/general/
eori/eori_national_implementation_en.pdf
これまでに登録した業者の EORI ナンバーや関係当局は以下のデータベースで検索可能。
 EORI ナンバーオンラインデータベース
http://ec.europa.eu/taxation_customs/dds2/eos/eori_home.jsp?Lang=en
(iv) 事前略式申告(24 時間ルール)
(適用法令)
欧州共同体関税法典を制定する理事会規則 2913/92 の実施のための規定を定める欧州委員
会規則 2454/93 を改正する 2006 年 12 月 18 日付欧州委員会規則 1875/2006(2006 年 12 月 19
日付官報 L360 掲載)
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/ALL/?uri=CELEX:32006R1875
(改正を反映した本文は、リンク中の「All consolidated versions」を参照)
EU では、欧州委員会規則 1875/2006 により域内に輸出入する物品について事前略式申告
(通称 24 時間ルール)が義務付けられることが決まった。当初は 2009 年 7 月 1 日からの
実施を目指していたが、電子申告システムの導入の遅れにより、18 カ月間の移行期間が設
けられ(欧州委員会規則 273/2009)
、2011 年 1 月から事前略式申告が義務化された。
欧州委員会規則 1875/2006 により追加された欧州委員会規則 2454/93 の付属書 III の 30A
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最終更新日:2015 年 12 月 24 日
には、事前に申告すべき情報の詳細が輸送手段別に記載されている。申告は全て電子シス
テムによって行うことになっており、事業者は物品に関する情報を、輸送手段によって異
なる期限に従って申告することを義務付けられている。搬入/搬出略式申告(Entry Summary
Declaration(ENS)/Exit Summary Declarations (EXS)
)の申告期限については下記参照。
保安上問題ない場合などは免除される要件も規定されている(欧州委員会規則 430/2010 に
より改正)
。
・ 搬入略式申告(ENS)の申告期限
- 海上コンテナ貨物-船積み 24 時間前まで
- 海上ばら積み貨物-EU の最初の港に着く 4 時間前まで
- 短距離航空貨物-飛行機が離陸するまで
- 長距離航空貨物-EU の最初の空港に着く 4 時間前まで
- 鉄道、内陸水運貨物-到着の 2 時間前までに
- 陸上輸送貨物-到着の 1 時間前までに
・ 搬出略式申告(EXS)の申告期限
- 海上コンテナ貨物-船積み 24 時間前まで
- 海上ばら積み貨物-EU の港を出る 4 時間前まで
- 航空貨物-離陸の 30 分前まで
- 鉄道、内陸水運貨物-出発の 2 時間前までに
- 陸上輸送貨物-出発の 1 時間前までに
 搬入略式申告(ENS)の Q&A
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/procedural_aspects/general/eori/i
mport_faq_en.pdf
 搬出略式申告(EXS)の Q&A
http://ec.europa.eu/taxation_customs/resources/documents/customs/procedural_aspects/general/eori/
annex_6_faq_en.pdf
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