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はじめに
Introduction
ISO 9001(品質マネジメントシステム)2015年度版の最終国際規格原案であるFDISが2015年7月に発
何が変わるのか?(主な変更点)
何から始めるか?
What's changing?
What's next?
行されました。これに伴い、組織の皆様が移行に向けての準備をいよいよ始める時期となりました。
今回の改定では新たに追加となる要求事項がある他、既存の要求事項についても変更が予定されるなど
大規模な改定となっています。そこで、
この冊子では
「移行に向けて何から始めたらよいのか?」「準備にはどのくらい
●それらの変更がどのように組織に影響を与えるか?
●それに対して、組織の皆様は具体的にどのように準備を進めるべきか?
について解説します。
の時間が必要なのか?」等の疑問をお持ちの組織の方は、移行の
新たに追加された点以外に、既存の要求事項についても
準備にあたって以下の7つのポイントをご参照ください。
いくつかの変更点があり、規格の意図をより明確にしています。
*下記はあくまで一例に過ぎず、実際の準備は組織によって異なります。
7つの準備ポイント
ご提供サービス
質マネジメントシステム及びそのプロセスという
1)情報収集する
規格改定準備説明会
項目に置換されています。新規格案では組織が
1-1)ISO/FDIS 9001:2015の規格を入手する
品質マネジメントに必要なプロセスを決定し、こ
1-2)新しい要求事項と現規格から変更となっている要求事項を理解する
会(全国にて2015年夏頃より順次実施)を行います。
れらのプロセスの理解と運用に必要な文書化した
1-3)2015年版の発行予定日および移行スケジュールを確認する(本冊子3ページを参照ください)
別途ご案内しておりますのでご参加ください。
リーダーシップ
マネジメントレビュー
品質マニュアル
現規格の「経営者の責任」という用語は「リー
附属書SLの採用とその他の変更点は、結果とし
今まで要求されてきた「品質マニュアル」は品
ダーシップ」に置き換えられ、経営者のリーダー
てマネジメントレビューで検討する情報の範囲も
シップやコミットメントがより強く求められること
拡大される必要が出て来ると考えられます。
になります。これはLRQAが従来から打ち出して
何が加わるのか?(主な追加点)
と同じ方向性と言えます。
What's new?
拡大・強化しています。具体的には、製品やサー
いた事業と一体化したマネジメントシステム運用
管理責任者
新しい規格案では管理責任者という呼称がなくな
り、トップマネジメントに適切な責任と権限を割り
当てる役割を要求しています。
分析及び評価
パフォーマンス評価について現在の要求事項を
情報を維持するよう求めていますので、品質マ
ニュアルを残すことも視野に入れて見直しをする
ことが妥当でしょう。
3-1)上記に基づいて要員の教育・訓練を実施する(本冊子5ページを参照ください)
在の取り組みをレビューし、変更が必要かどうか
組織の状況
適用範囲の定義
附属書SL(今後全てのマネジメントシステム規
新しい規格案は、組織がISO 9001の計画に影
今回は適用範囲を”明確に”規定することを定め
格に適用されていく上位構造、共通テキスト[要
響を与え得る組織内部・外部の課題や組織に要
ています。これはISO 9001が顧客だけでなく、
求事項]及び共通用語・定義)の導入が最大の
求される事項を決定するよう求めており、この点
幅広い利害関係者の要求にも応えていくことを
改定点です。実際に異なる規格を組織が同じ用
を強調しています。
意図しており、組織はこの点を留意することが求
語で理解できるようになったことは皆様にとって
大きなメリットとなります。これにより規格の統
合が進めやすくなり、また複数のサイトや関連会
社を含む場合でも取り組みやすくなります。
新しい用語と定義
リスクに基づくアプローチ
められています。
今回の改定により、組織が意図した成果を達成
文書化した情報
するために、取り組む必要があるリスクと機会を
従来の「文書化された手順」及び「記録」という
定めることが明確に求められることになりました。
用語は、「文書化した情報」に置換され、柔軟に
現規格では予防処置としてリスクの考え方が組み
なったといえるでしょう。
他の規格との整合性を高めるために、附属書SL
込まれていますが、改定案では予防処置の項目
に準拠した用語と定義に変更されています。た
が削除され、このリスクと機会の考え方の中に取
だし組織が作る文書にそれらの用語を反映するこ
り込まれています。
2-1)内部監査員を始めとする組織内の担当者・チームを選定する
3)トレーニングを行う
給業者のパフォーマンス等のデータについて現
用語と構成の統一化
2)チーム編成する
2-2)組織変更や力量不足がある場合には教育・訓練計画を立てる
ビスの適合性、プロセスパフォーマンス、外部供
今回追加された点は?
大別すると2つの内容が盛り込まれています。
1)附属書SLから挿入された内容(全マネジメントシステム規格に共通して採用される予定)
2)ISO 9001固有の改定点
を決定することが求められています。
4)トップを巻き込む
4-1)トップに新規格案でより重要となっているトップマネジメントの役割を説明する
ISO 9001の公開研修コース
●入門・規格解説コース
●内部監査員養成コース
●内部監査員スキルアップコース
講師派遣研修も対応可能です。
4-2)上記トレーニングへの参加をトップにも促す
ISO 9001 2015年版 発行スケジュール
(2015年7月現在)
5)ギャップ分析をする
5-1)新規格の要求事項と現状との差異(ギャップ)分析を行う
5-2)それを基に何を行う必要があるかを明確にする
ギャップ分析サービス
●貴社文書・プロセス等をレビュー
●規格との差異を1つずつチェック
●分析コメントを提出
2014 年
5月
2015年
7月
2015年
9月
2015年
11月
2018年
9月
ISO/DIS 9001
FDIS
ISO 9001:2015
JIS Q 9001:
2015発行
ISO 9001:2015
発行
↓
研修コース
開始
発行
↓
ギャップ分析は
2015年3月より
順次開始
しています
発行
↓
社内準備が整い
次第、移行審査
を開始する
予定です
移行期間終了
内容はカスタマイズできます。担当営業までご相談く
ださい。
6)移行計画の作成
6-1)上記を基に具体的な移行計画書を作成する
7)情報の発信・共有
7-1)関係者全員と移行計画を共有し必要な協力を仰ぐ
7-2)利害関係者に情報発信し貴社が効率的・持続的に事業を行う姿勢をアピールする
このスケジュールは変更になることもありますのでご留意ください
疑問点等あればどうぞお気軽に下記か弊社の貴社担当営業までお問い合わせください。
とは求められておらず、わざわざそのために作業
ご連絡先:[email protected]
を行う必要はありません。
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LRQAではお客様向けに規格改定準備のための説明
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LRQAジャパン マーケティング部