第13号もぉ～っ!と増やそう秋田牛 H28.1 北部家畜保健衛生所（電話０１８６－６２－２７１５）カーフハッチで丈夫で元気な子牛を作ろう！市場の購買者は、健康で発育の良い子牛を求めています。生まれた子牛が風邪や下痢などの病気にかからないよう、カーフハッチを利用するなど飼育方法を改善し、高価格販売を目指しましょう。 ○カーフハッチ技術とは？生まれた子牛を親から離し、独立した牛小屋で飼育する技術。アメリカ発祥の技術で、暖かい牛舎において一向に減らなかった子牛の死亡率が、カーフハッチ利用によって激減したことから普及が進み、国内では北海道を中心に利用されています。 ○カーフハッチが子牛の風邪や下痢を予防子牛は生まれてから1ヶ月齢までの間に風邪や下痢になることが多く、それが発育不良の一要因となっています。子牛の風邪や下痢が多くて悩んでいる方、カーフハッチ飼育に取り組んでみませんか。農業公社佐々木専門指導員作製 ○なぜカーフハッチが良いのか？牛が多くいる場所は、浮遊細菌数、アンモニア、ホコリが多く、牛から離れるほど減ります。細菌数等が多いほど子牛が病気にかかりやすいことから、親から隔離したカーフハッチ利用は病気予防に優れた技術と言えます。 ○カーフハッチ飼育の留意点設置は床に多少の傾斜がある方が乾きやすくなるため望ましいです。またハッチの開口部には強風が入り込まないようにします。牛床は常に清潔で乾燥した状態を保つとともに、敷料を豊富に入れましょう。サーモスタット付きヒーターの利用、スノコの設置、カーフジャケットの着用も保温に効果的です。生後、初乳を確実に与えるとともに、代用乳（粉ミルク）、柔らかい粗飼料、人工乳（スターター）、飲み水を常に与えます。子牛が卒業したら、カーフハッチをきれいに洗浄し、充分に乾燥させ、清潔な場所で保管してください。農家の工夫：ハッチの天井にコタツ用ヒーター設置！ ○カーフハッチ試作に取り組みました！農業公社の佐々木専門指導員、鷹巣技術専門校さんに試作いただきました。いずれのハッチも頑丈で使いやすい構造です。経費も１～３万円程度の少ない出費で作れます。作ってみたい方は家保までご一報ください！鷹巣技術専門校作製 ○コンパネで仕切る～すきま風を防ぐために～ハッチを作るのは大変・・・。という方は、コンパネ等で仕切りを設置するだけでも効果があります。風は直線的に流れるので、仕切りがあるだけで子牛に冷たい風が当たりにくくなり、思いのほか暖かくすることができます。仕切りがあってボロ出しがちょっと大変ですが、子牛を丈夫に育てるためです。一工夫してみましょう。コンパネ仕切りとジャケット着用で子牛ポカポカ秋田市佐々木昇一冷卵蔵雪の庫がなに降いる日ちょっと一服