News Release 平成 27 年 12 月 25 日 月島機械株式会社 南大阪湾岸流域下水道 北部水みらいセンター向け 「過給式流動燃焼システム」の受注 に関するお知らせ 月島機械株式会社(本社:東京都中央区、社長:山田和彦)は、大阪府より「南大阪 湾岸流域下水道 北部水みらいセンター*1 焼却炉設備工事(その1)」を受注いたしました のでお知らせいたします。 本件は、次世代型下水汚泥焼却システムである「過給式流動燃焼システム」(以下、 本システム)を導入するものであり、大阪府での本システムの受注は、安威川流域下水道 中央水みらいセンター向けに続き2件目となります。 大阪府では、技術的な工夫の余地が大きい公共工事において、ライフサイクルコスト、 環境改善、省エネルギー性、維持管理等の観点から企業独自の技術力を生かした技術提案 を評価する「技術提案型(高度)総合評価落札方式*2」が採用されています。 本件も「技術提案型(高度)総合評価落札方式」で入札が行われ、①消費電力の大幅 削減 ②燃料使用量の削減 ③温室効果ガスの大幅削減 という特長が高く評価され、落札、 受注に至りました。 当社は今後も下水汚泥焼却設備の更新需要に積極的に対応し、下水道施設における省エ ネ・地球温暖化防止に貢献してまいります。 【受注案件の詳細】 ◇発 注 者 : 大阪府 ◇案件名称 : 南大阪湾岸流域下水道 北部水みらいセンター焼却炉設備工事(その1) ◇納 入 先 : 南大阪湾岸流域下水道 北部水みらいセンター ◇案件概要 : 焼却炉設備、排ガス設備の製作、据付、調整および その2工事詳細設計業務 ※当社提案「過給式流動燃焼システム」 ◇設備能力 : 205ton/日 × 1 基 ◇納 期 : 平成 31 年 5 月 ◇受注金額 : 23.5 億円(税抜) 月島機械株式会社 〒104-0053 東京都中央区晴海 3-5-1 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591 【 「過給式流動燃焼システム」について】 ◇概要 本システムは、下水汚泥を焼却するための流動床焼却炉と過給機(ターボチャージャー) を組み合わせた焼却システムです。下水汚泥を約 1.3 気圧(120-140kPaG)の圧力下 で燃焼させるとともに、従来使われていなかった排ガスのエネルギーを焼却炉への送風 に利用しています。そのため、従来のシステム(気泡式流動床炉)でおこなっていた 送風機(流動ブロワ、誘引ファン)の稼働が不要となり、消費電力の大幅な削減を実現 しました。過給機においては、燃焼に伴って発生した排ガスの圧力で過給機タービンが 駆動し、過給機コンプレッサーに吸引された空気を圧縮して圧縮空気が製造されます。 この圧縮空気が、焼却炉に燃焼用空気として供給されるため、下水汚泥が供給されて いれば、炉の稼働に必要な圧縮空気が供給され続けます。 ◇仕組みと特長 ※ *3 ※処理規模により削減率は異なりますが、弊社納入の大型機での稼働実績において消費電力 66%削減 という高い結果が得られています。 月島機械株式会社 〒104-0053 東京都中央区晴海 3-5-1 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591 ◇受注実績 № 状況 1 稼働中 東京都(葛西水再生センター) 300ton/日 2 稼働中 神奈川県(右岸処理場) 100ton/日 3 建設中 大阪府(中央水みらいセンター) 100ton/日 4 稼働中 甲府市(甲府市浄化センター) 5 建設中 東京都(みやぎ水再生センター) 6 建設中 JS-千葉市(千葉市南部浄化センター) 7 今 大阪府(北部水みらいセンター) 回 向け先 処理能力 60ton/日 300ton/日 70ton/日 205ton/日 ◇受賞歴 № 年度 1 平成 20 年度 日本エネルギー学会 奨励賞 2 平成 20 年度 環境システム計測制御学会 奨励論文賞 3 平成 23 年度 化学工業会流動層分科会 技術賞 4 平成 24 年度 化学工学会 技術賞 5 平成 27 年度 日本産業機械工業会 6 平成 27 年度 *1 南大阪湾岸流域下水道 主 催 名 称 優秀環境装置表彰 経済産業大臣賞 国土技術研究センター 沿岸技術研究センター 国土技術開発賞 国土交通大臣最優秀賞 北部水みらいセンター(大阪府泉北郡忠岡町新浜3丁目) 南大阪湾岸流域下水道北部処理区は、大阪湾に流入する大津川、春木川の流域を処理区とした流 域下水道です。これらの河川と大阪湾の水質保全を目的とし、堺市・泉大津市・和泉市・高石市・ 岸和田市・貝塚市・忠岡町の計6市1町にまたがり計画されています。 北部水みらいセンターは昭和 62 年 4 月に供用を開始しました。 *2 技術提案型(高度)総合評価落札方式 大阪府都市整備部のプラント設備工事では、公共工事の特性(技術的な工夫の余地)に応じて、 総合評価落札方式を「技術審査型」、「技術提案型(標準)」、「技術提案型(高度)」に分類し ています。 「技術提案型(高度)」は、技術的な工夫の余地が大きい工事において、工事(機器仕様含む) 内容を技術提案として求める場合に適用し、ライフサイクルコスト、環境改善、省エネルギー性、 維持管理等の観点から企業独自の技術力を生かした技術提案を評価します。 *3 N2O(一酸化二窒素) 代表的な温室効果ガスの1つであり、下水汚泥中に含まれる窒素に由来します。 地球温暖化係数は CO2(二酸化炭素)の 310 倍であり、下水汚泥の燃焼過程で発生し、 近年、下水道事業においては、その削減が重要視されています。 月島機械株式会社 〒104-0053 東京都中央区晴海 3-5-1 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591 《本リリースに関するお問い合わせ先》 月島機械株式会社 経営企画部(広報・IR 担当) TEL 03-5560-6513 《本システムに関するお問い合わせ先》 月島機械株式会社 水環境事業本部ソリューション技術部 TEL 03-5560-6555 以上 月島機械株式会社 〒104-0053 東京都中央区晴海 3-5-1 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591
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