琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき ―宗達・光琳・抱一・雪佳

琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
― 宗達・光琳・抱一・雪佳 ―
2014年11月1日
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
- 宗達・光琳・抱一・雪佳 -
雅び に し て 斬 新 、絢爛にして明快-日本美の象徴として広く海外に まで
愛好 家 が い る 琳 派。琳派 の始祖である本阿弥光悦が、芸術村ともいう べ
き環 境 を つ く り あげた京の北・鷹峯の土地を、徳川家康から拝領した
1 6 1 5 ( 元 和 元 )年から 2015 年でちょうど 400年が経ちます 。
それ を 記 念 し て 、このたび、日本美術の粋を集めた京都・細見美術館の
コレ ク シ ョ ン か ら、 琳派の系譜を総覧する展覧会 「細見美術館 琳派の
きら め き - 宗 達・光琳・抱一・雪佳 -」を 開催 いたします。
細見 コ レ ク シ ョ ン単独の、本展のような大規模な「琳派」展は、開館以
来初 め て の 開 催 となります 。
細見 美 術 館 は 、 1998 (平成 10 )年、京都・岡崎に開館。昭和の実業家
細見 良 ( 初 代 古 香庵)に始まる細見家三代が 60 年余りを費やして蒐集し
た日 本 美 術 の 名 品 1000 件あまり を所蔵する美術館です。日本美術史を
幅広 い 年 代 と ジ ャンル で概観できる ことで知られていますが 、特に琳派
作品 の 蒐 集 に おいては、国内外から高く 評価されています 。開館 当初か
ら、 毎 年 、 琳 派 の企画展を開催し、さまざまな切り口で琳派の魅力を発
信し 続 け て い ま す。
細見 コ レ ク シ ョ ンの「琳派」の特徴 は、なんといっても、俵屋宗達 から
神坂 雪 佳 ま で 、 琳派の流れ全般を見渡せる幅の広さにあります。 100 年
ごと に 私 淑 と い う形で受け継がれてきた「琳派」 の”時代の流れ ”” 上
方と 江 戸 の 違 い ”、そして ”それぞれの作家の画風”など を 観ること が
できます。とりわけ江戸琳派に関しては、酒井抱一と鈴木其一、そして
その 流 れ を 組 ん だ絵師たちの世界が広く展開されるのも 、本展 ならでは
です 。
また 、 コ レ ク タ ーの独自の美意識で蒐集した「琳派」は、生活に彩りを
添え る 美 し い も ので 溢れて おり 、観る ものを 雅び且つ優しい気持ちに包
んで く れ る の も 魅力のひとつです 。
琳派 4 0 0 年 の 記 念年にふさわしく、日本が誇る美の世界「琳派」の優品
の数 々 を 、 細 見 コレクションでどうぞ お愉しみください。
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
- 宗達・光琳・抱一・雪佳 -
■開催概要
タイトル:
琳派400年記念
細見美術館
琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-
京都髙島屋
2015年3月11日(水)~23日(月 )
開催会期・会場:
大阪髙島屋
4月1日(水)~12日(日)
横浜髙島屋
4月15日(水)~27日(月)
日本橋髙島屋
4月29日(水・祝)~5月11日(月)
展示内容(案): 江戸時代に華やかに展開した琳派 。
王朝文化の復興をめざした京都の裕福な町衆らによって創始され、
時を経て京都で隆盛し大坂にも広がりをみせます。また花の都 江戸
において装いをあたらにし、さらに近代の京都で再興されました。
400年に亘り継承された琳派は、日常の中で追求された日本独自
の美、そして日本人に寄り添った美として高い人気を博しています。
本展で は、 琳派 を幅 広く 蒐集 し国 内外 から 高く 評価 され てい る細 見
コレクションを通して、琳派の歴史を、4つに分類し (次頁参照)、
京都・大坂・江戸と3つの都で咲き誇った琳派の系譜、それぞれの
特徴や魅力を、開館以来初めての規模で展覧いたします。
また、今回出品される屏風や掛け軸等は細見家で実際に飾られて
いたものも数多く、個人コレクションならではの視点と美意識が
光る琳派をご紹介いたします。
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
- 宗達・光琳・抱一・雪佳 -
構成(案):
●琳派誕生-光悦・宗達の美-
本阿弥光悦、俵屋宗達、喜多川相悦、本阿弥光甫
ほか
●花咲く琳派-光琳・乾山と上方の絵師-
尾形光琳、尾形乾山、深江芦舟、渡辺始興、中村芳中
ほか
●新たなる展開-抱一と江戸琳派-
酒井抱一、鈴木其一、池田孤邨、鈴木守一、酒井道一
●京琳派ルネサンス-神坂雪佳-
神坂雪佳
作品数:
約90点
企画制作:
毎日放送
ほか
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-
琳派誕生/花咲く琳派
(案)
本 阿 弥 光 悦 書 ・俵屋宗達下絵
忍 草 下 絵 和 歌 巻断簡 1幅 江戸前期
*平安文化への憧れから復興した料紙装飾。
光悦書・宗達下絵の金銀泥絵は当時、都の
上層階級に好まれた。
尾形光琳
宇 治 橋 図 団 扇 1幅 江戸中期
*団扇が上流階級の日用具として普及し始
めるのは、光琳のころであったと考えられる。
光琳は丸い形にデザインすることを得意とし
ていた。
俵屋宗達
伊勢物語図色紙「大淀」 1幅
江戸前期
中村芳中
扇面画帖より 白梅図 1帖12面の う ち
江戸後期
*光琳模様でもっとも有名な光琳梅。五弁の
花びらをひとまとまりに描く独特の花の形が
芳中らしくほのぼのと描かれている。
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-
新たなる展開
(案)
酒井 抱 一 槇に秋草図屏風 2曲1隻 江戸後期
酒井 抱 一
鹿楓 図 団 扇 1柄 江戸後期
鈴木 其 一 水 辺家鴨図屏風 6曲1隻 江戸後期
*細見實(二代古香庵)
が酒井抱一を蒐集する
きっかけとなった団扇。
そこに漂う、ほんのりとし
た品のよさに魅了された
という。その後、弟子の
其一、孤邨らの「江戸琳
派」と称される画家に出
会っていく。
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-(仮)
新たなる展開
(案)
鈴木其一
藤花図 1幅 江戸後期
鈴木其一
朴に尾長鳥図 1幅 江戸後期
池 田孤 邨 四 季草花流水図屏風 2曲1隻 江戸後期
2014年11月1日現在
琳派400年記念
細見美術館 琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-
新たなる展開/京琳派ルネサンス
(案)
酒井道一
紫陽花図 1幅
明治 期
鈴木 守 一
業平東下り 図 1幅
江戸 末 期
*其一が得意とした描表装は息子
守一の十八番ともなった。
神坂雪佳
四季草花図(右幅)
双幅のう ち 明治末期