ゲレンデ逆走マラソン 猪苗代スキー場 「この 20km はんぱじゃない!第 2

ゲレンデ逆走マラソン 猪苗代スキー場
「この 20km はんぱじゃない!第 2 回ゲレンデ逆走マラソン選手権」
大会レポート
2014 年 10 月 25 日(土)
2014 年のゲレンデ逆走マラソン最終戦がやってきた。ついこの間桜舞い散る中で第一戦を開催したと
思ったら、今や紅葉彩る秋真っ只中の最終戦である。今年 6 レースを開催してきたが、なんと全戦参加
者が 17 名もいるのである!当初 30~40 名程度のレースだったことを考えると非常に感慨深いものがあ
る。17 名の正真正銘の逆走ファンと、全戦とはいかないまでも何度も参加してくれるリピーター選手に
本当に感謝の気持ちでいっぱいである。選手全員が安全に、そして逆走マラソンを満喫して帰って頂け
るように精一杯運営に取り組んでいこうと思う。
10 月 25 日(土)7:00。事務局から会場に向かおうとするとなんと濃霧!
50m 先ですら見えないほどだ。これはまずい……と心配しながら会場へ向か
うと、半分ほど行ったところでさっと視界が開け、真っ青な空に映える磐梯
山が見えてきた!会場に到着して、事務局方面を眺め見ると、そこには厚い
雲海が出来ていた。快晴の磐梯山、真っ赤な紅葉、猪苗代の雲海とまさに絶
景がここにあった。この数時間後には逆走アスリートがこの景色を眺めるこ
とになるだろう。
猪苗代の雲海
8:00。いつもどおり受付開始時間より早く選手が集まってきた。今回もアサヒ飲料・キーコーヒー・
マルサンアイ・ランバスの企業様より協賛品を頂き、参加者の皆さんへ参加賞としてお渡しした。出店
としてハンバーガーのバーガーヒロさん、ラーメンの牛乳屋食堂さん、クレープの桔梗屋さんに来て頂
いた。また、福島医療専門学校さんにもお越しいただいて、マッサージサービスを行って頂く。いつも
選手のために協賛・サービスを頂いていて感謝してもしきれない。
受付の様子
協賛企業様から頂いた参加賞
バーガーヒロさん
牛乳屋食堂さん
福島医療専門学校さん
8:50。20km の早期スタートを希望した 14 名の選手がスタート前に集合。森崎委員長の競技説明を受
け、9:00 にスタートした。制限時間 15:00 までの 6 時間の戦いの始まりである。去年は 20km を時
間内に完走した選手は半分だったそうだ。今回は一体何人の選手が完走できるのだろうか。
9:35。開会式がスタートする直前、ゲレンデ逆走マラソンの申し子である渡部春雅選手を発見した。
突然だが前に来てもらい、意気込みを話してもらった。
「皆さんに負けないように頑張りたいです。」と、
謙虚でかわいらしい挨拶だった。その流れで開会式がスタート。まずは、猪苗代スキー場を代表して樋
口支配人のご挨拶。続いて森崎委員長の競技説明だ。今年最終戦ということで、森崎委員長はいつも以
上に気合が入っている様子だ。
「コースの途中が崖のように見えてくるので、上を見ないで走る事!そ
したら登り切ったときに自分の登ったゲレンデの凄さと猪苗代の絶景が見られます!」と選手を思った
アドバイスをしていたのが印象的だった。次に、福島医療専門学校の橋本先生に競技中の体調管理につ
いて注意事項を述べて頂いた。
「10 月下旬とは思えないほど気温が上がっているので、水分補給をしっ
かり行ってください。
」とアドバイス。そして、選手宣誓である。今回は、2014 年のゲレンデ逆走マラ
ソン 6 レース全てに出場した選手を代表して小池宏明選手にお願いした。
「逆走アスリートとして~」
「逆
走~」と“逆走”を強調した選手宣誓であった。選手宣誓の後、森崎委員長は小池選手と握手を交わし、
健闘を祈った。
渡部春雅選手・樋口支配人・森崎委員長・橋本先生・小池宏明選手
選手の健闘を祈り
握手を交わす
森崎委員長
開会式の後は、記念撮影である。今回は、9 時の早期スタート者と、5km・10km の選手がいないため、
通常よりは人数の少ない記念撮影だ。しかし、すでにスタートしてゲレンデに挑んでいる 14 名とこの
選手たちは 20km に挑む真のゲレンデ逆走チャレンジャーたちである!
20km に挑戦する選手(この他に早期スタート 14 名)
スタート直前、事務局長がむちゃぶりをした。前回のばんだい×2 レース同様、いき
なり倉知選手に気合い入れをお願いしたのだ。驚きながら倉知選手は前に来て、逆
に気合いの抜ける気合い入れをした(笑)選手の気合いが抜けたところで 10 時とな
り、スタート。選手は 20km のゲレンデに挑んだ。この 20km を完走することがで
きれば、完走した証の「完走 T シャツ」こと赤い逆走 T シャツが贈呈される。
完走 T シャツ
今回のコースは昨年と同様、ミネロコースと中央コースを合体させたコースで、10km コースが 1 周、
20km コースが 2 周である。頂上は 1255m、標高差 580m、最大斜度 34°のゲレンデ逆走マラソンで
最もきついコースである。5km コースは、ミネロコースを逆走し、東坂を 3 分の 1 ほど登ったらゴー
ルへ一気に下るコースである。昨年と違う点は、20km のコースに制限タイムを設けたことだ。まず、
1 周を 13 時 30 分までに通過、2 周目の赤埴大回転コース登り始め地点を 14 時までに通過、そして東
坂コース登り始め地点を 14 時 30 分までに通過しなければならない。これでまた少しマラソン大会らし
くなった。
11 時 30 分。10km・5km の競技説明・記念撮影も行い、12 時ちょうどにスタートした。
10km・5km 選手の記念撮影
スタートし、崖のようなゲレンデを登っていく……
紅葉と頂上からの景色は最高のご褒美
ゲレンデを笑顔で下っていく選手
今回、多数のボランティアにご協力を頂いたが、その中には小さな女の子たちもいた。女の子は、ゴー
ル付近の給水所で「お水どうぞ!」と可愛らしく選手に水を手渡していた。これには多くの選手が癒さ
れたようで、優しく笑って水を受け取っていたのが印象に強く残った。また、今回もゴール付近に森崎
委員長が立ち、ゴールした選手とハイタッチし、声を掛け続けた。委員長が自ら温かく迎えてくれるこ
とに選手も嬉しかったようだ。
可愛らしいボランティアと選手を温かく迎える森崎委員長
10km のとある選手がゴールして一言、
「20km に参加している選手はバカだ!(笑)」と。逆走のつらさ
をこぼし、
「次は 5km にする。
」と話していた。きつくても、また参加することを前提に話していたの
が個人的にとても嬉しかった。走り終えた選手の多くは、福島医療専門学校さんのストレッチサービス
を受けていた。時には、順番待ちする姿も見られた。
20km の王者として 1 位でゴールしたのは、いつも表彰台に乗っている高野和明選手だ。タイムは 2 時
間 37 分 21 秒。1 周を終えた時点では 2 位。このとき 1 位と 3 分差であったが、ゴールしたときには 2
位に 8 分差をつけている。このことから、2 周目の伸びが凄まじかったことが分かる。20km 女子の 1
位は、やはり渡部春雅選手だ。タイムは 2 時間 50 分 37 秒。男子と合わせても 3 位という高成績を収め
た。そしてなんと!2 位の選手には 58 分もの差をつけているのである!!……やはり只者ではない!
10km 男子 1 位は、いつも 10km で 1 位をとっている駒木根一弘選手。タイムは 1 時間 18 分 9 秒。も
はや逆走の 10km 王者である。10km 女子 1 位は三浦敏子選手で、タイムは 1 時間 57 分 49 秒。昨年の
このレースの 5km 優勝者だ。
2 位に 10 分差をつけてのゴール。
5km 男子は関根隆太選手で 29 分 1 秒。
5km 女子が佐藤陽美選手で 42 分 38 秒。5km の両選手も逆走常連で何度も優勝を勝ち取っている。今
回のレースは常連選手が強さを見せつける結果となった。結果としては、51 名の方が時間内に完走する
することができた。
15 時 10 分。いつものようにゆるい司会で、表彰式・閉会式がスタート。まずは、20km 男子・20km
女子・10km 男子・10km 女子・5km 男子・5km 女子の順で表彰を行った。
20km 男子 1 位高野和明選手
20km 女子
1 位渡部春雅選手
2 位荒井健選手
3 位富永貴行選手
2 位長谷川貴子選手 3 位上田真矢選手
10km 男子 1 位駒木根一弘選手
2 位蛭田晃仁選手
3 位大貫孝広選手
10km 女子 1 位三浦敏子選手
2 位岩田雅美選手 3 位山村タイ選手
5km 男子 1 位関根隆太選手
2 位植田勝貴選手
3 位若菜優雅選手
5km 女子 1 位佐藤陽美選手
2 位小笠原麗子選手
3 位松下貴子選手
続いて、20km 優勝者に勝者の証「イエローT シャツ」が森崎委員長より贈呈された。渡部春雅選手は、
3 枚目だそうである(笑)強さの証である。続いて、森崎委員長の大会総括と森崎賞の発表である。森崎
賞に輝いたのは常連の倉知和久選手だ。なんと、森崎賞初の男性受賞者である!受賞理由は、気合いの
抜ける気合い入れと、ゴール間際に逆走したとは思えない非常に軽い足取りで現れ、周りを沸かせたこ
とが委員長の目にとまったようだ。次に、全レース出たで賞の発表である。17 名もいることに感激であ
る。委員長は興味深そうに「どうして全戦参加したの?」と選手に尋ねていた。この 17 名には 2015
年の逆走マラソン 1 レース無料招待券が手渡された。
20km 勝者の
全レース出場者
渡部春雅選手と高野和明選手
そして、待ちに待ったプレミアムシーズン券の抽選会である。これに抽選すると、今年逆走した全 6 ス
キー場が 1 シーズン滑り放題という夢のような券が当たるのである!祈るようにして抽選したその番号
は、411、579、1182 である!本日の会場に当選者はいなかったが、番号に当選した 3 名の方、誠にお
めでとうございます。逆走だけでなく、雪のシーズンもゲレンデも楽しんで頂ければと思う。最後に、
恒例のじゃんけん大会だ。今回の賞品は、ホテルリステル猪苗代宿泊券 1 つ、電気ストーブ 1 つ、ラー
メン 4 つの計 6 つである。毎回の如く盛り上がり、無事に閉会式は終了した。
プレミアムシーズン券の抽選
恒例のジャンケン大会
今回は、ゲレンデ逆走マラソン最長コースということもあり、たくさんのボランティアの皆さんにご協
力頂いた。人手が足りなかったので非常に助かった。楽しみながらボランティアをしてくれていたので
本当によかったと思う。ボランティアの皆さんのおかげで今回の逆走マラソンが上手くいったと思う。
心より感謝申し上げます。
今シーズンは 10 月 25 日をもって終了。2015 年、またゲレンデに戻り皆さんをお待ちしていますので、
今後ともよろしくお願い致します。冬のシーズンは逆走ではなく順滑でゲレンデを楽しんでください。
また来年ゲレンデでお会いしましょう!
レポート:GAMBARUZO!ふくしま実行委員会
大森