10号平成26年9月号(PDF:971KB) - 三田市

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こ い
う て
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自
分
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く
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く
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ら
ず
平成26 年9月発行
10 号
【発行元・問合せ】三田市人権・男女共同参画プラザ
(運営団体:株式会社リベラル)開所時間:10 時~17 時(水曜休み)
〒669-1528 三田市駅前町 2-1 まちづくり協働センター内
TEL:079-559-5163 FAX:079-563-8001
仕事も遊びも、一生懸命なオトナへ
読
書の秋。芸術の秋。スポーツの秋。とくれば、家族の秋、なんてあってもいいかもしれませんね。
何をするにも過ごしやすい季節がやってきます。家族と一緒にスポーツ。子どもと一緒に映画や読書。
夫婦でゆっくり芸術鑑賞。ところが、勤勉をよしとする日本では、そんな家族との遊びを目的とした休
暇をとることに、後ろめたい気持ちがある人が多いと感じます。欧米諸国では、仕事の対義語を「遊び=バカンス」
と考え、堂々とバカンスを満喫するそうですが、日本ではプライベートより仕事を優先すべきという空気が多くの
職場にあり、休暇をとるということに罪悪感を感じたり、周りに謝りながら休む人が多いのではないでしょうか。
願わくば、上司や同僚に気兼ねすることなく、一生懸命働いた分、バカンスも謳歌したいものですね。
そこで今回は、色々な秋の楽しみ方を思い描きながら、日夜働く男性や女性にぜひおすすめしたい図書をご紹介
します。また、夏休みに開催したイクメン講座 2014 や小学生向けイベントの様子や内容もお伝えします。事業所
紹介では、育児休暇を取得した男性社員さんに独占インタビュー。図書や当誌面から色んなワークライフの在り方
を学んで、自分自身の有意義なバカンスのために、何かひとつアクションを起こしてみませんか。
パート1
■新しいパパの教科書■
NPO 法人ファザーリング・ジャパン著
学研マーケティング(2013 年)
子育てを楽しむための【知識】【スキル】【マインド】そして【ネットワーク】につ
いて、これ一冊で全て学ぶことができます。教科書風の構成、まとめが分かりやす
いです。欄外コーナーの一言にはホロリとさせられたり、大笑いしたり(笑)
■仕事も家事も育児もうまくいく!「働くパパ」の時間術■
栗田 正行著 日本実業出版社(2012 年)
忙しいパパのために、時間の使い方ルールから、定時で帰るための仕事効率化のツ
ボ、育児・家事のポイント、夫婦関係や自己啓発まで分かりやすく紹介。パパだけ
でなく、家族みんなで読んで相互理解を深めて、みんながハッピーになれる本です。
イクメン講座 2014
8 月 3 日(日)
、パパと小学生の料理教室を開催!
今年で 3 回目になるイクメン講座は毎年大人気。定員の 5 倍を超える応募の中から当選した 6 組の父子が、三田
駅前のすし屋「なかの鮨」の中野孝さんから、包丁の持ち方から魚のさばき方、すしの握り方まで教えてもらい、
親子で協力して昼ごはん作りに挑戦しました。パパたちが 30 センチほどの鯛
を出刃包丁でさばく姿は、何だかとても凛々しいような!?小学生たちはパパ
を応援しつつ、巻きずしの具材を準備したり、すし飯を作ったり。
ママたちが調理室に入ってきた頃には、鯛の姿造りがドーンと机上に。「え
え~!パパすごーい!!」の声があちこちから聞こえてきました。地産地消ア
イデアメニュー「牛かっぱ巻」や「鯛のにぎりずし」も作り、家族みんなでい
ただきました!
終わった後は家族会議の時間。ふ
イクメン宣言
だんパパがどんな家事をしてく
パパがこの夏、実現向けてがんばる宣言をした名言集(他にも色々ありました♪)
れるか?できたら、こんなことしてほ
しい、といった、ママや子どもたちか
「やって」と言われる前に、自分から家事をすすんで行う!!
らのリクエストに、パパたちは少々タ
ジタジ気味。でも最後には、この夏の
今よりもっと子どもの相手をする!遊ぶ!
がんばる目標をたてて、「イクメン宣
言」をしていただきました~!
料理のレパートリーをちょっと増やす!
夏休み自由研究スペシャル
7月31日(木)、小学生を対象に、男女共同参画を考えるワークショップを開催。小学生の男女6人と保護者が
集まり、まずはクイズからスタート。男の子のランドセルの色は?と聞くと、
「赤やピンクでもOK」という答えが
子どもから集まる中、保護者の大人からは「息子が赤を欲しいと言ったら、ちょっと反対するかも…」なんて答え
が。男性はスカート禁止?というクイズでは、女子から「男子のスカート姿を見たら引く」
という意見が。でも男性用スカートもあるよという答えには、参加者から「ええ~っ」と驚
きの声が上がりました。
次は職業の話。共働きの多い昨今でも職業としてお給料が発生する仕事は「男性」のイメ
ージが多く、家事労働の仕事になると「女性・お母さん」の仕事と考えられがち。参加者全
員でアンケートを取ったところ、
「料理をする人」=
「女性」に対し、「シェフ」=「男性」のイメージが高いという結果が。他に
も色んな仕事でまだまだ性別役割の固定観念があることがわかりました。
子どもたちからは「性別によっては、なれない職業があると思っていた」と
いう意見や、
「家事はお母さんばっかりやってることが分かったので、自分も
なるべく手伝いたいと思う」など、前向きな意見が多く飛び交いました。
このイベントでは、トライやるウィークでプラザに来た中学生2人が作って
くれたクイズ新聞(右写真)を活用。プラザにも夏休み期間中、貼り出してい
ましたが、色んな人がクイズに挑戦しに来てくれましたよ!
みなさんも是非挑戦しに来てください。
事業者活動レポート
ワークライフバランス in 三田
こんにちは!三田つながるプロジェクトです。
私たちは市民・事業者の代表が集まり、男女共
私たちの仕事場
同参画を推進する活動を始めています。情報誌「て
第2回
くてく」の誌面をお借りし、市民の皆さんに向け
て「三田市の会社も、こんな取り組みをやっているよ!」という情報をお届けします!!
三田つながるプロジェクト
関西電力株式会社 三田営業所
三田市・篠山市・丹波市と神戸市の一部の電力を供給する関西電力三田営業所には色々
な部署がありますが、約9万本の電柱等を管理・保全するネットワーク技術センターは現
在男性のみの部署。そこで勤務しながら育児休業を取得された山本晴彦さんに、当時の様
子や育児の感想、メリットなどを伺ってきました。
なぜ育児休業を取得されたのですか?その時期は?
育児も家事も、夫婦で役割分担するのが当たり前だと思うし、妻も働いているので、復職に向けてお
互い支え合いたいと考え、出産と同時に、半年間取得しました。里帰り出産が難しかったこともあって、
出産前から有給休暇も合わせて取り、産前~産後期の妻を支えるため、主に家事労働を担っていました。
家事育児に専念することで、良かったことは何でしょう?
赤ちゃんの成長はとても早く、顕著ですよね。その姿を間近で見ることができて感動しました。家事も最初は
段取りが分からなくて右往左往しましたが、だんだん慣れてくると「おかずの作り置き」やアレンジ、
「効率よい家事のこなし方」
などを考えながらやったり、結構楽しくて。休業期間はあっという間に終わってしまいました。
休業を取る時、上司や同僚の反応は?
上司には怒られるかな~と内心不安に思いながら相談しましたが、とても前向きに検討してくれました。また自分自身、仕事の
引き継ぎには相手のことを考え、しっかり準備しようと努めました。当初は同僚の方が
「え?男が育休?」と、戸惑われたりしましたが、復職した時は「あれ?もうちょっと休
んでもよかったのに」と言われたり、「俺も育児休業取りたかったな」という声も上がっ
たりしました。休業期間中もよく同僚とメールで情報をやりとりしました。
2 人目が生まれたら、育児休業を取りたいですか?
ぜひ取りたいです。1 人目の時と違い、実家の状況が変わってきているので、家族や職場
の仲間ともよく相談して、必要性や時期を熟考すると思いますが、個人的には絶対取りたいですね!
男性にも育児休業は必要でしょうか?
有給休暇や他の勤務制度を使って、少しずつ家族と関わる時間を作ることもよいと思うし、長い目で見て、育児や家事にどう関
わるかが大切だと思います。僕たちは子どもの出産と同時に「育児休業取得の権利」を持っている。休業の取り方は個人が自由
に選べることが大事かと。個人的には、すごくよかったので、みんな育児休業を取得したらいいのにな~と思ってますけどね(笑)
サービス業ともなると、時間外勤務が多そうなイメージですが、育児休業や介護休業以外にも、短時間勤務や、遅出や早退の日
を作るなど、個に応じた多様な勤務体制を工夫されています。このような制度を活用して共感できる仲間が増えるといいですね!
※「つながるプロジェクト」では、取材にご協力いただける事業所を募集中♪
人権・男女共同参画プラザ&消費生活プラザ 共同主催
次回講座のご案内
スマホや携帯ゲームの普及により、若者たちが性暴力、犯罪などに巻き込まれる事件が相次いでいます。その背景
には何が潜んでいるのか、どんな仕組みがあるのかをきちんと理解し、子どもたちを守るために、今私たちができ
ることを一緒に考えてみませんか。連続 3 回講座。一時保育無料!興味のある方ならどなたでも OK!
①10月25日(土)「大人が知るべきサイバー犯罪の仕組みと防犯対策」
講師:本田 英理さん(兵庫県警察本部サイバー犯罪防犯対策課)
ネットにはびこる暴力や人権侵害・犯罪から子どもを守るため実態と現状を知りましょう。
②11月8日(土)「思春期のデート
DV と暴力の知られざる世界」
講師:遠矢 家永子さん(NPO 法人 SEAN 教育部門『G-Free』代表)
デート DV の大きな問題は暴力だと認識されていない事です。なぜデート DV がおこるのか、その背景について学
び、考えます。
③11月22日(土)「暴力から子どもを守る~今私たちにできること~」
ファシリテーター:遠矢
家永子さん
協力:ガールスカウト兵庫県連盟
すでに啓発活動をしている若者からリアルな生の声を聴き、子どもたちを被害者にも加害者にもさせないために、
今私たちができることをみんなで一緒に考えましょう!
受講のお申込み・問合せは人権・男女共同参画プラザ(079-559-5163)まで。10 月 15 日〆切
パート2
■40 歳からの心と体メンテナンス BOOK■
堀川
波著
PHP 研究所(2014 年)
冷え、むくみ、不眠、ストレス…。40 歳をすぎたら急に気になってきた、あれこ
れや悩みを解消するヒントを詰め込んだ良書。頑張り過ぎないで、できる範囲で自
分をいたわってあげようという著者の提案と優しいイラストでほっこり気分に。
■パパのトリセツ■
おおた
としまさ著
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012 年)
パパ=全自動育児ロボットの育て方。ただし、繊細なので取扱い注意!(笑)
性格別に対処法や声掛け法を伝授。万能パパを育てるのはあなた!この本を読んで、
短い短い子育てライフをパパもママも思いっきり満喫してはいかがでしょう。
編集後記
男性が家事・育児に積極的に参加する姿や取組みがメディアを通じてどんどん発信され、浸透してくると、「それ
が当たり前だよね」という意見が返ってくる。今回のインタビューやおすすめ図書を紹介するにあたり、そんな新
しい時代の幕開けをひしひしと感じました。家族みんなで家事も遊びも楽しみながら参加できたらいいですね!