もんじゅ・現調3-2 高速増殖原型炉もんじゅ 敷地内破砕帯の追加地質調査 (現地調査等でいただいているその他のコメントについて) 平成26年12月4日 独立行政法人日本原子力研究開発機構 資料の構成 コメント 1:海域の基盤岩上面深度(島崎委員長代理) コメント 2:白木-丹生断層及び旧県道沿いにおける 石英脈とせん断面の関係(大谷委員、竹内委員) コメント 3:花崗岩及び破砕帯の古地磁気測定(竹内委員) コメント 4:海域の層序区分の妥当性の確認(規制庁) コメント 5:海岸露頭の岩脈と節理の関係(大谷委員、竹内委員) p.2~5 p.6~8 p.9~10 p.11~20 p.21~24 1 コメント 1 建設前の海底地形図と断層分布を合わせた図を示すこと。 また、堤防建設時等のボーリングデータの整理を行い、 基盤岩の上面深度分布について示すこと。(島崎委員長代理) (海域関連のコメント) 2 コメント 1 回答 海底地形図(昭和58年作成) ・建設時の海底地形図は、音響測深機を用 いて、定められた測線上(25~50m間隔)で、 連続的に取られた測深記録から、約20m ピッチで水深を読み取り、作成されたもので ある(海底変動調査報告書より)。 N8E 72E 破砕帯露頭B地点 200 m 動力炉・核燃料開発事業団 高速増殖原型炉候補地 海底変動調査報告 書(昭和57年度) 昭和58年4月 3 コメント 1 回答 海底地形図(平成26年作成) 次頁の図の範囲 • 平成26年作成の海底地形図に示されるもん じゅ港内の平坦な部分は、定期的な浚渫によ るものである。 • 今回の海底地形図によれば、海底地形図の 凹凸は見られなかった。 N8E 72E 破砕帯露頭B地点 200 m 4 コメント 1 回答 1/1,000岩盤等深線図(昭和55年作成) • 建設前の海域のボーリング調査に 基づいて作成された基盤岩上面の 等深線図と、建設前の旧地形図を つなげて示した。 • 基盤岩上面深度は、海岸近くで局 所的な凹凸が見られるものの、深度 15mの等深線は概ね海岸と平行に なっている。 もんじゅ 港湾設備 動力炉・核燃料開発事業団 高速増殖原型炉候補地 地質調査総合解析 1/1,000はせ田地区沿岸部 岩盤等深線図 昭和55年10月 200 m 5 コメント 2 石英脈の産状と白木-丹生断層との関係を検討すること。 (大谷委員、竹内委員) (白木-丹生断層露頭、旧県道沿いでのコメント) 6 コメント 2 回答 白木-丹生断層と石英脈の姿勢の比較 N • 白木―丹生断層を横断する群列ボーリング 調査(耐震バックチェック時に実施)から得ら れたデータ※を使用した。 • 白木-丹生断層の断層面はほぼ南北走向で、 石英脈とは斜交する傾向が見られる。 ※平成25年4月報告書 4.1.5 下半球等積投影図 :白木-丹生断層の断層面の姿勢 :石英脈の姿勢 7 コメント 2 回答 白木峠 旧県道沿い 石英脈とせん断面の姿勢 N • 白木峠の旧県道沿い(白木-丹生断層の下 盤側に位置する)露頭調査から得られたデー タを使用した。 • 石英脈は、北東走向でよく集中する。 • 粘土脈を含むせん断面は、微小なものも含め ると多数発達しており、北東系の石英脈の方 向及び北西方向に集中が見られる。 • 傾斜は、石英脈、せん断面共に高角度で、主 に東傾斜である。 下半球等積投影図 :せん断面(粘土脈含む)の姿勢 :石英脈の姿勢 8 コメント 3 古地磁気を用いて花崗岩岩体の回転、破砕帯内部の変形や 形成時期を検討するとよい。(竹内委員) (白木-丹生断層露頭及び剥ぎ取り調査地点でのコメント) 9 帯磁率の予察的測定結果 帯磁率(×10-3SIunit) コメント 3 回答 1500 1000 500 0 800 700 600 500 400 300 200 100 0 水平距離(cm) 帯磁率(×10-3SIunit) 3000 2500 2000 1500 1000 現地調査時点スケッチ (2013年7月) 500 • 花崗岩及び破砕帯の帯磁率は低い値を示す部分が多 いことから、磁性鉱物があまり含まれておらず、自然残 留磁化の測定は難しいと考えられる。 0 800 700 600 500 400 300 200 100 0 水平距離(cm) 10 コメント 4 層序区分※の妥当性を確認するため、既往ボーリング地点から 反射面の追跡を行うこと。(規制庁) (海域関連のコメント) ※層序区分については、もんじゅ現調・2-1 p.8 「1-1 白木―丹生断層概略位置と海域層序」を参照 11 コメント 4 回答 掲載測線位置図 大陸棚外縁~もんじゅ 敦賀湾~もんじゅ 敦賀湾 海上ボーリング地点 (次ページ) もんじゅ 12 コメント 4 回答 海上ボーリング調査結果と音波探査記録との対比 NFGM7-2 日本原電(2005) ジオパルス・マルチ SW← →NE 0.00秒 縦:横≒6:1 No.1孔 No.2孔 海洋酸素同位体ステージ 花粉化石分析結果 MIS-1 花粉化石群集帯 火山灰分析結果 海洋酸素同位体ステージ 花粉化石分析結果 花粉化石群集帯 火山灰分析結果 MIS Stage MIS Stage K-Ah MIS-1 K-Ah AT MIS-3 0.05秒 (37.5m) DKP MIS-2 MIS-5e AT MIS-3 DKP MIS-4 K-Tz MIS-5c MIS-6 0.10秒 (75m) MIS-5e 暖温帯の温暖期 「原子力安全委員会 地震・地震動評価委員会 及び施設健全性評価委員会 第3回WG2その他説明資料」 (平成20年10月23日) に凡例を加筆 亜寒帯の寒冷期 冷温帯のやや温暖期 冷温帯の温暖期(温暖化) MIS-6 0.15秒 (112.5m) 13 敦賀湾~もんじゅの層序区分の連続性確認(1) No.102-1 コメント 4 回答 海上ボーリング No.2孔 No.1孔 SW← NFGM7-2 →NE 0sec (0m) 0.2sec (150m) 浦底断層 No.2孔 No.1孔 No.102-2 もんじゅ 0.1sec (75m) 0.3sec (225m) 0.4sec (300m) 約250m V. E. ≒6 交点 NXWMS2(次ページ) No.102-1 No.102-2 N← N← →S →S 0sec (0m) 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.1sec (75m) 凡 例 甲楽城断層 0.2sec (150m) 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) 0.3sec (225m) 浦底断層 0.4sec (300m) 0.4sec (300m) 約500m V. E. ≒12 B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 R 層 上 面 約500m 交点 V. E. ≒12 14 コメント 4 回答 敦賀湾~もんじゅの層序区分の連続性確認(2) No.102-1 NXWMS2 →NE SW← 0sec (0m) もんじゅ 0.5sec (375m) 甲楽城断層 約250m V. E. ≒3 交点 NXWM2-2(次ページ) 1.0sec (750m) NXWM2-1 SW← →NE 0sec (0m) 凡 例 0.5sec (375m) B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 R 層 上 面 1.0sec (750m) 約250m V. E. ≒3 15 コメント 4 回答 敦賀湾~もんじゅの層序区分の連続性確認(3) NXWM2-1 →NE 0sec (0m) J-103.8G NXWM2-2 SW← もんじゅ 浦底断層 0.5sec (375m) 白木-丹生断層 ←重複範囲 重複範囲→ NXGM2-2 SW← →NE V. E. ≒3 約250m 1.0sec (750m) 0sec (0m) 0.1sec (75m) 白木-丹生断層 0.2sec (150m) 浦底断層 0.3sec (225m) V. E. ≒6 交点 N← J-103.8G →S 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) V. E. ≒6 約250m 約250m 0.4sec (300m) 凡 例 B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 R 層 上 面 0.4sec (300m) 16 コメント 4 回答 大陸棚外縁~もんじゅの層序区分の連続性確認(1) X1-1G X1-2G S→ ←N 0sec (0m) 累重するプログラデーション構造 大陸棚外縁 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) 250m V.E.≒6 0.4sec (300m) 凡 例 B 層 上 面 数字(角度)は水平・垂 直比が1:1の傾斜角度 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 R 層 上 面 1. B層及びC1層(C2層)は大陸棚外縁付近で累重する顕著な プログラデーション構造を示す。 2. プログラデーション構造は一般に海退相であるので相対的 海水準の低下時期に形成され、大陸棚外縁付近が分布の 終端部である。 3. B層/ C1層境界( A層/B層境界、C1層/C2層境界も同様)は 海水準が低下から上昇に転ずる時期に相当し、 C1層のプ ログラデーション構造の上面として認識される。 町田ほか編(2003)『日本の地 形(5)中部』に加筆 17 コメント 4 回答 X1-1G S→ ←N X1-2G S→ X1-1G ←N 大陸棚外縁~もんじゅの層序区分の連続性確認(2) 0sec (0m) X1-2G 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) もんじゅ 0.3sec (225m) V. E. ≒6 250m 交点 交点 V. E. ≒6 250m 0.4sec (300m) NDGMX1-1 ←NW SE→ 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) B断層 ←NW NDGMX1-2 0.3sec (225m) 交点 NDGM6(次ページ) V. E. ≒6 250m 0.4sec (300m) SE→ 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) 250m 0.4sec (300m) 凡 例 B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 R 層 上 面 V. E. ≒6 18 コメント 4 回答 大陸棚外縁~もんじゅの層序区分の連続性確認(3) NDGMX1-2 もんじゅ NDGM6 ←SW C断層 V. E. ≒6 約250m NE→ M-3G SW← →NE 0sec (0m) 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) 0.3sec (225m) 0.4sec (300m) 0.4sec (300m) V. E. ≒6 約250m 交点 交点 No.104.7G(次ページ) NW← M-103-2G →SE 凡 例 0.1sec (75m) B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 0sec (0m) 0.2sec (150m) C断層 0.3sec (225m) R 層 上 面 約250m V. E. ≒6 0.4sec (300m) 19 コメント 4 回答 J-103.8G 大陸棚外縁~もんじゅの層序区分の連続性確認(4) No.104.7G No.32-1G J-32G もんじゅ M-103-2G N← No.104.7G →S 0sec (0m) No.32-1G W← →E 0sec (0m) →E 0sec (0m) 0.1sec (75m) 0.1sec (75m) 0.1sec (75m) 0.2sec (150m) 0.2sec (150m) 0.2sec (150m) C断層 約250m V. E. ≒6 J-32G W← 白木-丹生断層 0.3sec (225m) 0.3sec (225m) 0.3sec (225m) 0.4sec (300m) 0.4sec (300m) 0.4sec (300m) 約250m 交点 交点 N← V. E. ≒6 約250m 交点 V. E. ≒6 J-103.8G →S 0sec (0m) 凡 例 0.1sec (75m) B 層 上 面 C 1 層 上 面 C 2 層 上 面 0.2sec (150m) 0.3sec (225m) R 層 上 面 約250m 0.4sec (300m) V. E. ≒6 20 コメント 5 石英脈、アプライト脈の方向性と節理の発達について検討するため、 両者の走向の傾向を比較するとよい。(大谷委員、竹内委員) (海岸露頭でのコメント) 21 コメント 5 回答 敷地北東海岸とMBC-9における節理の発達傾向 <敷地北東海岸露頭> <MBC-9ボーリング孔> N N MBC-9 もんじゅ 500 m 位置図 :節理の姿勢 下半球等積投影図 • 敷地北東海岸については、露頭ごとに大円で示したデータを節理面の極としてまとめ て示した。 • MBC-9ボーリング(左上図参照)は、耐震バックチェック時に掘削されたものである。 • 両者のデータ集中域はよく一致する。 22 コメント 5 回答 MBC-9ボーリング孔 石英脈、玄武岩岩脈、ペグマタイト(貫入面)、せん断面の姿勢 N N • 玄武岩岩脈も確認されるMBC-9孔のデータ により、石英脈、玄武岩岩脈、ペグマタイト、 せん断面の姿勢を比較した。 • 石英脈と玄武岩岩脈及びせん断面の姿勢は 同様な範囲に集中し、前頁の高角な節理の 集中と一致しているが、ペグマタイトは低角度 で逆傾斜のものが多い。 下半球等積投影図 :石英脈の姿勢 :玄武岩岩脈の姿勢 :ペグマタイトの姿勢 :せん断面の姿勢 23 コメント 5 回答 各不連続面の極の下半球等積投影図 N 報告書2.1.2(6)加筆 N N 節理 貫入面 (石英脈、玄武岩岩脈) :条線 せん断面 β系、α-3系のデータも重複 して含んでいる •剥ぎ取り調査範囲の全体スケッチで得られたデータを示した。 •いずれも高角度南東傾斜が卓越し、概ね一致する。 •敷地北東海岸露頭やMBC-9孔のデータとも調和的な傾向が認められる。 24
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