仕様書 (PDF) - 秋田市

デマンド監視システム構築業務委託仕様書
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目的
本業務は、市有施設の電力使用量をリアルタイムで監視するとともに、得られた
データを市が運用するスマートシティ情報統合管理基盤に連携し、効果的に省エネ
を推進するためのデマンド監視システムを構築することを目的とする。
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業務の概要
(1) 業務名
デマンド監視システム構築業務
(2) 履行場所
市の指定する箇所
(3) 履行期間
契約締結の日から平成26年11月28日までとする。
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業務の内容
電力使用量をリアルタイムで監視でき、得られたデータを市が運用するスマート
シティ情報統合管理基盤に連携できるデマンド監視装置を市有5施設に設置する。
(1) 設置するデマンド監視装置等
ア デマンド監視装置は、オムロン社製のデマンド監視装置「SW150PF」とし、
オムロン社が提供する「M2Mセンサーネットサービス」を利用するものであ
ること。
イ デマンド監視装置設置に伴う電力会社のサービスパルス提供の際には、現場
に立ち会い、作業すること。
ウ 当該システムの構築後に生じる「M2Mセンサーネットサービス利用」等の
システム運用管理については、本業務委託の対象外とする。
(2) 機器およびシステムの機能要件
指定の機器およびシステムを活用することにより、次の機能要件を満たすもの
であること。
ア 電力使用状況について、30分単位(または、30分未満の間隔)でグラフ
表示されるとともに、デマンドの状況がモニタ画面で確認できるものであるこ
と。
イ 日次および月次のデータがグラフ表示されること。
ウ 閾値は、担当者が任意に設定できるものであって、電力使用量に応じて3段
階以上の設定が可能であること。
エ 閾値を超えた場合には、施設を管理する担当者等に警報メールを発信するこ
と。なお、警報メールの送信先は複数(最大5か所)登録できるものであるこ
と。
オ インターネット回線を使用し、設置施設外で電力使用状況を確認できる仕組
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みであること。
カ 時間帯や曜日によって、警報メール送信先を変更できるものであること。
キ デマンド監視装置で得られた電力使用量データを CSV 形式等の電子ファイル
として出力可能であること。
ク スマートシティ情報統合管理基盤でエネルギー使用量データを統合するた
め、デマンド監視システムで得られた5施設分の電力使用量については、CS
V形式のファイルに出力し、毎日1回、市が指定するアドレスにメール送信す
る機能を有すること。
なお、CSV形式のファイルには、次の項目を含むこと。
(ア) HEAD行・DATA行・Total行・TAIL行を識別する区分
(イ) 送信日 (YYYY/MM/DD)
(ウ) 送信時刻(MM:HH)
(エ) 施設1件目の計測値(kWh)
(オ) 施設2件目の計測値(kWh)
(カ) 施設3件目の計測値(kWh)
(キ) 施設4件目の計測値(kWh)
(ク) 施設5件目の計測値(kWh)
(3) 設置施設
デマンド監視装置を設置する施設は、次の5施設とする。
ア 秋田市河辺市民サービスセンター
イ 秋田市保健所
ウ 秋田市雄和観光交流館
エ 秋田市立勝平小学校
オ 秋田市立秋田商業高等学校
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関係法令等の遵守
受託者は、本業務の実施に当たり、関係法令等を遵守しなければならない。
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資料の貸与
本業務の遂行上必要な資料は、原則として受託者が収集するものとするが、本市
が保有しているもので、本業務の遂行に必要な資料は貸与する。
貸与を受けた資料については、そのリストを作成して本市に提出し、本業務完了
とともに速やかに返却しなければならない。
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守秘義務
受託者は、当該事業を進めるに当たって知りえた事項について、委託者が公表す
る事項は、公表前に、それ以外の事項については、一切の事項を他に漏らしてはな
らない。
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議事録
受託者は、本業務の遂行において、協議事項の内容を確認するため、打合せの都
度議事録を提出すること。
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提出書類
受託者は、本業務の遂行において、下記の書類を提出しなければならない。
なお、承認された事項を変更しようとするときは、その都度、本市の承認を受け
なければならない。
(1) 業務内容
(2) 遂行方針
(3) 業務実施体制および組織図
(4) 業務従事者の一覧表および履歴書
(5) 協力者がある場合は、協力者の概要および従事者一覧表
(6) その他本市が必要とする書類
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管理技術者
受託者は、本業務を遂行するために専門的な知識を有し、十分な経験を有する技
術者を管理技術者として定めなければならない。
なお、管理技術者は、業務全般の技術的な管理を行うものとする。
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疑義
本仕様書記載事項および本業務遂行上疑義が生じたときは、速やかに本市と協議
し、本業務に支障のないよう努めなければならない。
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成果品
本業務において、納入する成果品は、以下のとおりとする。報告書は2部(A4
縦、横書き、製本)および電子媒体とする。
(1) デマンド監視システム
一式
(2) 作業記録
一式
(3) 機器およびシステムの運用マニュアル
一式
(4) その他、本市が求める作業資料
一式
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成果品の審査および引渡し
受託者は、本業務完了時に本市の審査を受けなければならない。本業務の審査に
合格後、本仕様書に指定された成果品一式を納品し、業務の完了とする。
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その他
本仕様書は、本業務の概要を示すものであり、本仕様書に記載のない事項につい
ては、本市と協議の上、これを決定する。
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デマンド監視システム構築業務委託について
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業務委託概要
(1) デマンド監視装置「SW150PF」
(オムロン社製)および関連機器を下記の市有施
設5か所に設置する。
(工事内容については、
「2 デマンド監視装置の取付工事
内容」を参照)
ア
河辺市民サービスセンター
イ
秋田市保健所
ウ
雄和観光交流館
エ
勝平小学校
オ
秋田商業高校
(2) 設置したデマンド監視装置により、オムロン社の提供する「M2Mセンサーネ
ットワークサービス」が利用できるように、契約手続き、端末の設定および運転
確認を行う。
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デマンド監視装置の取付工事内容
ア
河辺市民サービスセンター
取引計器がキュービクル内にあるため、デマンド監視装置本体は配電盤の空き
スペースに設置する。
電源はキュービクル内のコンセントから分岐し、保護ブレーカを設ける。
取引計器
取引計器(キュービクル内)
取 付 位 置
取付位置(キュービクル内)
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イ
秋田市保健所
取引計器が構内第1柱にあるため、デマンド監視装置本体はボックス(400×
400、SUS 製)に収納し、第1柱に取り付ける。
電源は気中開閉器制御装置(P1、P2)から分岐し、間に保護ブレーカを設け
る。
取付位置(例)
取引計器
制御装置電源
気中開閉器制御装置
構内第1柱
ウ
制御装置内部
雄和観光交流館
取引計器がキュービクル内にあるため、デマンド監視装置本体は配電盤の空き
スペースに設置する。
電源はキュービクル内のコンセントから分岐し、保護ブレーカを設ける。
コンセント
取引計器
取 付 位 置
取引計器(キュービクル内)
取付位置(キュービクル内)
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エ
勝平小学校
取引計器が電気室外にあるため、デマンド監視装置本体はボックスに収納し電
気室内に設置する。取引計器からの信号線は、換気扇の隙間から室内に配管配線
し、本体に接続する。
電源は電気室内のコンセントを露出コンセントに変更して分岐し、配管配線す
る。電源回路には、保護ブレーカを設ける。
4500
収納箱
電源用コンセント
換気扇
取引計器
電気室
(例)電気室内配置(平面)
電気室
換気扇
収納箱
取引計器
電源用コンセント
(例)電気室内配置(立面)
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2500
オ
秋田商業高校
取引計器が電気室内にあるため、デマンド監視装置本体はボックスに収納し、
電気室内に設置する。
電源は電気室内のコンセントを露出コンセントに変更して分岐し、配管配線す
る。
電源回路には、保護ブレーカを設ける。
取付位置
取引計器
取引計器(電気室内)
コンセント(電気室内)
電気室
電源用コンセント
4000
取引計器
収納箱
(例)電気室内配置(平面)
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