学校だよりNo,16

じしゅかんがく
平成26年12月16日
半田市立青山中学校
学 校 だ よ り
第 16 号
多くの人の支援を必要としています
新聞の記事やチラシで知っていると思いますが、堀井敬太(ほりいけいた)くんという、半田
市内の小学6年生の男の子が難病に苦しんでいます。特発性拡張型心筋症という病気で、7月
中旬に体調を崩し、
病名がわかった時には心臓が 10%しか動いていない状態だったそうです。
現在は大阪の病院に入院して補助人工心臓というものによって命をつないでいますが、深刻
な状態になる危険とも隣り合わせの状況が続いていて、一刻も早く心臓移植を行う必要がある
ということです。しかし国内では提供者が見つかる可能性が極めて低く、ご両親はより可能性
の高いアメリカでの心臓移植手術を決断されました。
ただし、アメリカで手術を行うには莫大な費用がかかります。そこで現在はその費用をまか
なうため「けいたくんを守る会」が中心となって募金活動が行われています。14 日の日曜日に
は、雁宿ホールで行われた半田ジュニアブラスバンドの定期コンサートの際に、敬太くんと同
じ小学校の児童が募金箱を抱えて協力を呼び掛けている姿を見かけました。
直接知っている子でないとはいえ、同じ半田市内に住む子のために、できる範囲の支援をし、
一刻も早い回復を祈ってあげましょう。
愛知駅伝で激走!
12 月6日土曜日、愛・地球博記念公園で、愛知駅伝 2014 が開催されました。青山タイムで
話した通り、3名の青中生がメンバー登録され、2年生女子の1名は残念ながら出場がかない
ませんでしたが、3年生男子の2名はそれぞれ2区、5区のランナーとして出場しました。
2区、5区は全く同じコースで、最後にきつい上り坂があり、さらに中継点はぬかるんだ土
のグラウンドというものでした。当日は朝から雪が降り、12 時 20 分のスタート時には気温1
度という厳しいコンディションでしたが、2名とも持てる力を出し切り、無事次のランナーに
タスキをつないでくれました。
来年の愛知駅伝でも青中生が活躍してくれることを期待しています。
<<役に立ついい話 「秋元康さんの言葉」>>
AKB48 のプロデュースなどで、今をときめく秋元康さんと、「SMAP×SMAP」な
どの人気番組の放送作家の鈴木おさむさんの 対談本「転職」朝日新書を読んでいて、実に困
ったことになりました。いつも、三色ボールペンと黄色のポストイットを手にしつつ 本を読
む習慣があるのですが、「ここは!」というところが多過ぎて、ラインの引きまくり、ポスト
イットの貼りまくりになってしまったのです。今日は、その中から、秋元康さんのキーワード
をいくつか書きださせていただきます。
(裏面に続く)
(1)「辞めないということが、天職の件」
秋元さんは、小学校の時、官僚になりたかっと言います。でも、中学受験に失敗して早
くも挫折。アルバイトのつもりで、高校時代に放送作家や作詞家を始めた。これが一生の
仕事になるとは思ってもみなかった。
どこかで、足を洗って大学に進もうと思っていたそうです。「いいですねぇ、天職が見
つかって」と言われるが、それは違うと言い切ります。「天職」とは、ずっと同じ仕事を
すること、辞めないことが天職だと言うのです。
ちょっと辛口ではありますが、「これは自分がやりたいこととは違う」とか、「面白く
ない」「キツイ」「飽きた」などと言って、すぐに仕事を辞めてしまう人たちに聞かせて
あげたい言葉です。
(2)「一流の人は自分に飽きない」
秋元さんは、大リーガーのイチローがすごく好きだそうです。 一流の人は自分に飽き
ない。実は、それがすごく大変なことでもある。
秋元さんも今までに4千何百曲もの作詞をしている。 そうすると、違うことをやろう
かとも思うことがある。イチローは、毎日同じカレーを食べて、球場に通う。その淡々と
続けるってことが一流であり、上手くいかなない人たちは、どこかでキョロキョロしてい
る。いいときでも、悪いときでも、淡々とやっているうちに、運がくるというのです。
若者に苦言を呈するどころか、自分の人生を振り返って、あれこれと手を出して来たこ
とが恥ずかしくなります。
(3)「みんな自分の可能性に気づかない」
姉妹のお姉さんか妹が、まずアイドルとしてデビューする。すると、「芸能界なんて絶
対わたしたちに関係ない」と思っていたのに、「お姉ちゃんで売れるの?」「妹で売れる
の?」って、急に親近感が生まれてくる。そうして、「私にも可能性があるのかな」って、
もう一方もデビューすることになるというのです。みんな自分が女優になんかなれないと
思っている。親も、あなたには無理とか。でも、本当にかなえたかったら、10 年後はすご
いことになっているって、イメージトレーニングをしなきゃいけないと秋元さんは言いま
す。
次は、鈴木おさむさんの言葉から。
(4)「『やる』と『やろうと思った』の間ってめちゃくちゃ深い川が流れているんですよね」
まさしく、その通り。解説抜きで、誰もがその川の深さを知っているんですよね。なの
に、渡れない。強く『やる』と決めて、ジャブジャブって全身濡れてもいいと覚悟した者
だけが成功するのです。
(5)「自分の人生に起きたことはそうやってステキにしていきたい」
鈴木おさむさんは、25 歳のとき、実家の父親に呼ばれました。 経営していたスポーツ
店が、借金で火の車。銀行に 5000 万円、消費者金融に 3000 万円、ヤミ金に 2000 万円。
一日に 200 件くらい督促の電話がかかってきたそうです。
それを聞いて、これは夜逃げをしなくちゃと思った。たまたま、東京に帰ってテレビの
企画会議で、そのことをしゃべったら、みんながすごく笑ったと言います。
そうしたら、「あれ? 自分の借金の話は、おもしろいことかもしれない」と思い始め
た。 その後、プロデューサーに、「僕はお金をあげることはできないけれど、仕事は与
えられるから」と言われて、仕事をしまくり、全部借金の返済に充てたそうです。そうし
たことも、自分の人生に起きたことはそうやってステキにしていきたい。「それが天職に
就いているってことじゃないかと思う」とまで言うのでした。
最後に、もう一つ、秋元さんの言葉です。
(6)「夢は絶対かなうと思っている」
キレイごとの言葉ではありません。これに続く言葉があります。「夢のレベルによる。
たとえば、女優になりたいっていう夢があるとするじゃない。この夢は絶対かなうわけ。
連ドラの主演女優もそうだけど、小さな劇団に所属して、アルバイトをしながら舞台に
時々立っている、これも女優だからね」「夢はかないますか?」と聞かれたら、「僕の答
は、かなうと思う。その夢のかない方が、どこまでなのかはわからない」とも。
勝手に、秋元さんの言葉を解釈しました。つまり、「やってみなくちゃ、わからない」やっ
てみて、ダメだったら諦める。「やる」前に諦めちゃもったいない。
そう言えば、私も、一冊目の本を出版した時、そんな気持ちだった気がします。初めて大き
な会場での講演会を引き受けたときも。何歳になっても、「やってみなくちゃ、わからない」
「夢は絶対かなうと思っている」と言い切りたいものです。
(「いい話の広場」ウェブサイトより)