横 浜 市 記 者 発 表 資 料 平成 26 年 12 月 19 日 港湾局賑わい振興課 港湾局では毎年、その年の横浜港に関連したニュースを、ビッグニュースとして発表 しています。 このたび、2014 年のビッグニュースをまとめましたので、お知らせします。 2014 年は、港湾計画を9年ぶりに改訂したほか、超大型コンテナ船への対応を見据 えた南本牧ふ頭MC-3コンテナターミナルの概成や、本牧ふ頭D4ターミナルの全面 供用など、横浜港の国際競争力強化に向けた取組がさらに前進しました。 また、みなとの賑わいづくりの関連では、クイーンエリザベスの初入港などにより 12 年連続で客船寄港数日本一を達成する見込みとなり、横浜港に多くの市民や観光客が訪 れた華やかな 1 年となりました。 さらに、都心臨海部における新たな賑わい拠点に向けて、山下ふ頭の再開発の具体化 に向けた調整が始動しました。 平成 19 年度から整備を進めてきましたMC-3コンテ 3月に「世界で最も有名な豪華客船」の名を受け継ぐ ナターミナルが概成しました。超大型船に対応できる、 3代目「クイーン・エリザベス」が初入港しました。 国内初の水深 20m・延長 400mの耐震強化岸壁、免震 約6万人が大さん橋へ来場しました。 機能を持つ世界最大級の 24 列対応ガントリークレーン 4基を備えた、国内最大、世界でも有数のコンテナタ ーミナルです。 ニュースの詳細な内容と写真は、別添資料をご覧ください。 お問合せ先 港湾局賑わい振興課長 今村 裕一郎 Tel 045-671-2874 山下ふ頭再開発の始動 通年 面積約 47ha という広大な開発空間や静穏な水域に囲まれた優れた立地を生かし、横浜の成長エンジンとな る都心臨海部における新たな賑わい拠点の形成に向けて再開発を推進していきます。 本年6月には、開発の基本計画を策定するため外部有識者等からなる「横浜市山下ふ頭開発基本計画検討委 員会」を設け、土地利用等の検討とともに、地元物流事業者との話し合いなど、再開発の具体化に向けた調整 が始まりました。 横浜港の将来の姿を描く横浜港港湾計画を策定 12 月 横浜港港湾計画を9年ぶりに改訂しました。 港湾計画は、将来の横浜港のあるべき姿を描く計画であり、今後の港湾の利用、整備等を行ううえで指針とな る計画です。 今回の改訂は、国際コンテナ戦略港湾である川崎港、東京港と同時に行いました。その中で、横浜港において は、本牧沖に新たなふ頭を位置づけ、自然水深を活かした 18m を越える大水深・高規格コンテナターミナルと高 度な流通加工機能を有するロジスティクス施設を一体的に配置しました。大黒ふ頭では、自動車ターミナルの機 能拡充に向け岸壁の増深と延伸を行うこととしています。 また、都心臨海部における新たな賑わい拠点の形成に向けた山下ふ頭の再開発や、ベイブリッジを通過できな い超大型客船の対応などについても計画しています。 横浜港の強制水先の緩和が決定しました! 日本を代表するクルーズポート横浜港 本牧沖の新たなふ頭イメージ ますます賑わう大さん橋! 10 月 ~横浜港キャラバン本格始動~ 通年(プロモーション強化 10 月~) 横浜港では、コンテナ貨物取扱量を増加させるため、輸入貨物の増加促進や航路強化などの補助制度を設け、船会社や荷主企業等に対 して横浜港の利用促進を行っています。今年度は、新たに営業活動の広域展開を軸とした「横浜港キャラバン」を開始し、11 月には、長 野県において「横浜港セミナーin 松本」を実施しました。さらに、海外では上海、ホーチミンにおいてポートセールスを実施しました。 こうした取組により、1~9月累計の速報値でコンテナ取扱個数が4年ぶりの増加に転じるなど、明るい兆しが見え始めています。 日中韓物流発展フォーラムの開催 8月 8月 25 日にみなとみらい 21 地区で開催された日中韓物流大臣会合に併せて、フォーラムを実施しました。会 合では、 「共同声明」 (横浜宣言)が発表されるとともに、フォーラムでは、日中韓三国の物流関連企業の代表者 及び有識者等をスピーカーとし、民間物流関連企業を招待して、日中韓三国間の物流分野における協力のあり方 について意見交換しました。 タイ港湾庁とパートナーシップ連携に関する覚書を締結しました ~国際交流の推進~ 水辺空間の活性化 水辺空間の活性化に向け、水上交通やビジターバース社会実験の拡充を行いました。 水上交通の社会実験では、動力船や非動力船を使用して内港地区の港と河川の拠点を結び、周辺で開催されていた「横浜運河パレー ド」や「東京湾大感謝祭」等のイベントへの回遊性や賑わいを高めました。 ビジターバースの社会実験では新たな係留桟橋を赤レンガパーク前に増やし、また、大型プレジャーボートに対応した係船浮標を山 下公園前に設置し、水辺の賑わいを創出しました。 4月 12 月 平成 19 年度から整備を進めてきましたMC-3コンテナターミナルが概成しました。超大型船に対応でき る、国内初の水深 20m・延長 400mの耐震強化岸壁、免震機能を持つ世界最大級の 24 列対応ガントリークレ ーン4基を備えた、国内最大、世界でも有数のコンテナターミナルです。 今後は借受者によりMC-1,2との一体運用に向けたオペレーションシステムの試行及び荷役機械の試運 転など、稼働体制を万全に整えた上で 27 年春の供用を目指します。 9月 平成 21 年度に着手した本牧D4コンテナターミナルの再整備が完了し、9月に全面供用しました。 国際コンテナ戦略港湾としての競争力の更なる強化に向け、コンテナ船の大型化に対応するため、水深 16m、 延長 400mに増深・延伸・耐震化するとともに、荷役の高効率化を図るため、荷役方式の変更及び背後ヤード の拡張を実施しました。その結果、約 8,600TEU積みの北米航路のコンテナ船が寄港しています。 国道357号本牧出口ランプ改良事業の本体工事に着手しました!! 4月 国土交通省横浜国道事務所が実施している国道 357 号(本牧区間:ベイブリッジ~錦町)の延伸事業にあわ せ、港湾局では、本牧ふ頭A突堤に新たな出口ランプ(本牧出口ランプ)を設置することとし、平成 26 年4 月、工事に着手しました。平成 27 年度中の完成を目標に、現在鋭意工事を進めています。 10 月 「東京湾大感謝祭2014」が 10 月 25 日・26 日に横浜赤レンガ倉庫で開催さ れました。 このイベントは、東京湾の再生を目的に公共機関や民間企業をメンバーとして設 置された「東京湾再生官民連携フォーラム」により推進されているプロジェクトで、 昨年第一回が東京都で開催されました。昨年の来場者数が約 1,200 人だったのに対 し、今年は約 82,000 人と、大盛況に終わりました。 また、みなとみらい 21 地区の汽車道前面水域(5m×7mの範囲)で、 (一社) 横浜みなとみらい 21 やNPOと協働で、水質改善、生物多様性に向けた取組を始 めました。3月に覆砂を行い、10 月にアマモを植付けました。今後、平成 28 年3 月まで、年に2回程度水質調査を行い、効果を検証します。 帆船日本丸ボランティアかもめ会が表彰されました 南本牧ふ頭MC-3コンテナターミナルが概成!27年春供用を目指します! 通年(水上交通 10 月~11 月) 「東京湾大感謝祭」横浜で初開催~水質改善を目指した取組み~ 横浜港とタイ港湾庁は、横浜港およびタイ国内諸港の発展に有益な関係構築をめざす、パートナーシップに関 する覚書を4月に締結しました。 今回の覚書締結は、昨年 7 月に横浜港がバンコクで実施したポートセールスを契機に、タイ港湾庁から呼びかけ があり、タイが東南アジアの中で横浜港と航路数が多く、貿易相手国として重要なパートナーであったことから 実現に至りました。 今後は、タイでのセミナー開催をはじめ、双方にメリットのある具体的な取組を進めていきます。 本牧ふ頭D4コンテナターミナルの全面供用開始 通年 3月には「世界で最も有名な豪華客船」の名を受け継ぐ3代目「クイーン・エリザベス」が初入港。約6万 人が大さん橋へ来場しました。 また、4月から 10 月にかけては、日本で建造された最大の客船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港を 拠点に日本発着クルーズを実施し、22 回の寄港。日本人だけでなく多くの外国人が大さん橋からクルーズに 出発しました。 さらに 12 月には、横浜港を母港とする「飛鳥Ⅱ」が横浜港から 300 回目の出港を迎えました。記念セレモ ニーには横綱白鵬関をはじめとする関取も出席し、華やかに節目をお祝いしました。 10 月 29 日に開催された「第6回 横浜川崎区の強制水先に関する検討会」 (国土交通省海事局設置)において、 船舶の輻輳(ふくそう)状況が緩和されてきていることや、シミュレーション調査結果などから、「横浜港の強 制水先の対象船舶を1万トンへ緩和することは適当である」との最終とりまとめが行われました。 緩和の円滑な施行等を期すため、国、本市、地元関係者による航行安全対策協議会が 11 月に設置され、具体 的な検討を行っています。 横浜港セールスプロモーション強化! 通年 全国レベルでクルーズの振興や誘致などを図ることを目的に、100 を超える港湾管理者等で組織される「全 国クルーズ活性化会議」の会長に、横浜市長が就任しました(6月) 。 また、今年も「飛鳥Ⅱ」をはじめとする日本客船や初入港3隻を含む外国客船が多数入港。客船寄港数は 145 回で、12 年連続日本一を達成する見込みです。 7月 帆船日本丸が横浜に誘致されて以来、総帆展帆(そうはんてんぱん)や船体の維持保全に多大なご協力を頂い ているのが「帆船日本丸ボランティアかもめ会」の皆様です。長年にわたって海事思想の普及に貢献してきた 功績が認められ、「海の日」表彰式典で「国土交通省関東運輸局海事関係功労者」を受賞しました。今後もか もめ会の皆様とともに、末永く市民の皆様に愛される日本丸を目指していきます。 港務艇「おおとり」32年ぶり新艇に更新 3月 二代目港務艇「おおとり」は、昭和 56 年に建造されて以来 32 年間の役目を終えて三代目港務艇「おおとり」 に新しく生まれ変わりました。三代目「おおとり」は、先代までの伝統を継承しつつ、新たに小型船舶へとそ の姿を進化させました。 港務艇の業務は、横浜港内の巡視・油の流出等による海洋汚染発生時の対応・海外からの来客時の視察など 多岐に渡っており、横浜港を北へ南へと、大忙しの毎日です。 港のスマート化の推進 昨年就航した国内初の環境配慮型タグボート「翼」が「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー」を受賞 しました。(7 月) コンテナターミナルにおいては、南本牧ふ頭、大黒ふ頭の既存施設の上屋を利用した太陽光発電設備の整備や、 日本初の「省エネ型ヤード照明」の実地試験が本牧ふ頭で開始されました。 また、みなとみらい 21 地区国際交流ゾーン 1 階部分の街路灯については、省エネ効果の高いLED照明への 交換がほぼ完了しました。 (9 月) 通年
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