客船受入等委託業務公募型プロポーザルに係る仕様書 1 事業名 客船受入等委託業務 2 事業の目的 高知新港へ寄港する客船等(以下、 「客船等」という。 )の乗船客、乗組員(以下、 「乗客等」という。) に高知新港においてスムーズに乗下船を行い、観光を楽しんでいただけるよう受入体制を整えるとと もに、高知の良さをPRできる高知らしいおもてなし(歓迎行事、お見送り、その他イベント等)を 行うことにより、客船等の寄港の定着化、新たな客船等の誘致、さらには、高知県への観光客のリピ ーターの確保につなげる。 3 事業内容 平成 29 年度に高知新港への寄港が見込まれる客船等 49 回(外国船 44 回・日本船 5 回) の寄港時の受入に係る事前調整、実施及び報告書の作成。 ただし、寄港回数が変動した場合は、それに応じて契約の変更を行うことがある。 また、事業内容については、プロポーザルの企画提案の内容を踏まえ変更する場合がある。 ( 「※」印の付いている項目については、別紙を積算する上での参考数量とする。提案に応じて数量 を設定すること。 ) (1) 会場設営に係る設計、施行、施工管理 会場とは、高知新港 7-2 岸壁または 7-3 岸壁及び 7-4 岸壁(以下「メインバース等」 という。 )及びその背後地をいうものとする。 ア 会場配置図の作成 ・ 7-2 岸壁及びメインバース等を受入会場とした会場配置図を寄港毎に高知県と客船社等との調整の 結果に基づいて作成すること。 ・ CIQ 関係(税関検査、植物防疫)用の仮設テントを国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等 に関する法律による制限区域内(以下「制限区域内」という。)に配置すること。 (制限区域内には、 CIQ 関係以外のものの設置は不可。 ) イ 会場の設営 ・ 会場は、事業の目的を果たせるような設営とし、備品等(仮設テント、テーブル、椅子、仮設トイ レ、照明等)について過不足なく、適切に運用するものとする。※ ・ 7-2 岸壁への寄港の場合は、 仮設トイレを 7-2 埠頭荷さばき地内に設営し、 衛生面に十分に配慮し、 適切に運用するものとする。※ ・ メインバース等に寄港する客船等が、天候等諸事情により 7-2 岸壁に寄港する場合があるので、そ の際には、7-2 岸壁においても乗船客等が着岸後、速やかに下船を開始するために、仮設物の移設 や追加設置に対応可能な体制をとること。(税関・植物防疫検査は最低限必要) ・ 夜間の寄港の際には、照明を設営するなど安全面も考慮した明るさを確保すること。※ ・ 悪天候、暑さ、寒さ対策を行うこと。 (雨除け用テント、冷暖房器具等の配置) ※ ・ 会場内は、歩行者の安全対策を十分考慮した上で、効率的な通行規制線を設営すること。 ・ 会場内は、土地柄排水機能が低いため、雨天時は排水対策を行うこと。 ・ 会場内は、多言語表示の看板等を設置するなど、分かりやすい配置とすること。また、安全面、衛 生面に十分に配慮すること。 ・ 会場内のにぎわいを演出するための装飾を行うこと。 ウ 駐車場及び高知新港内道路の交通誘導 ・ 高知新港内および高知新港へ接続する道路がスムーズに通行できるよう、看板等の設置、交通誘導 員の配置を行うこと。※ ・ 関係者、一般見学者が効率的に駐車できるよう駐車場の配置を行うこと。また、身体障害者用駐車 スペースを設けること。 ・ バスヤードにおいては、クァンタムオブザシーズクラスの客船の寄港の際には100台以上の観光 バスが利用する場合もあるので、安全面には十分な配慮を行うこと。 ・ 特に多くの一般見学者が予想される船の寄港(例 3/21 クイーン・エリザベス)時には、十分な駐 車場対策、渋滞対策、安全対策を行うこと。 (2) 情報提供のサービスについて 会場において、乗客等に寄港時に必要な情報等の提供を行う。 ア 会場内放送 ・ 会場内でアナウンスが聞こえる設備体制(機材等)を整えること。 ・ 外国船の場合は、多言語のアナウンスも行うこと。 ・ 災害時(雷、津波等)には、避難誘導等多言語で行うこと。 イ 観光案内サービス ・ 乗客等に対し、高知県内の観光について案内を実施できる体制を整えること。外国船については、 その乗客等の国籍割合に応じて必要な語学能力を有する者を配置し、案内を行うこと。また、観光 案内だけでなく、乗客等の要望、船側からの問い合わせ等があった場合についても対応できる語学 能力を有する者を配置し、対応を行うこと。※ ウ Wi-Fi サービスの提供 ・ 50 名程度に対応可能な Wi-Fi サービスの提供を行うこと。 エ 物販サポート ・ 乗客等の国籍割合に応じて必要な語学能力を有する者を物販のサポートとして配置すること。※ オ 両替商の手配 ・ 外国船の寄港時は、両替商の手配を行うこと。ただし、客船社等からの要望がある場合はその限り でない。 (3) おもてなしイベント 乗客等に高知らしいおもてなし(歓迎行事、お見送り、その他イベント等)を行う。 ア 初入港セレモニー ・ 高知に初寄港の客船等、今年度初めての入港の客船等については、岸壁(客船内)での入港歓迎の セレモニーの実施を行うこと。 (会場設営、台本作成、司会進行、音響管理含む。 ) ・ 外国船については、英語による台本作成を行い、司会進行については、必要な言語によって行うこ ととする。 イ 地場産品の試食ふるまいの実施 ・ 日本船、または乗客等に日本人の多い外国船等については、高知市内の地場産品の試食ふるまいを 行う。ただし、岸壁で販売されている商品と重複しないものを選択すること。 ウ 物販業者の手配 ・ 高知港振興協会の会員になっている物販業者から出店事業者を募り、出店調整及び当日の調整管理 を行うこと。 エ イベント・催し ・ 入出港時に合わせ、高知らしさが感じられ、乗客等の心に残るイベントを行うこと。夜間、早朝の 入出港も想定されるため、近隣の状況に配慮しつつ、それぞれの時間帯に応じた効果的なイベント を実施すること。 ・ 客船等の高知新港滞在中、岸壁において乗客等が楽しめるイベントを行うこと。 (BGM、体験イベン ト、着ぐるみによる記念撮影等) ・ 客船等からの要望があった際には、船内でのイベントを実施すること。 オ その他 ・ 注目度の高い客船(例 3/21 クイーン・エリザベス)、その寄港が記念となる客船(日本就航○○ 回)の寄港時については、特別なイベントを実施すること。 (4) シャトルバスの運行 乗客等が中心市街地に気軽に足を運べるよう、高知市内と高知新港間でシャトルバスの運行を行 うこと。 (船会社手配のシャトルバスと共同運行する場合もある。 ) ・ 運行開始(高知新港発)は、原則入港後1時間とし、運行終了(高知新港着)は、原則出港の1時 間前とする。船会社手配のシャトルバスと共同運行する場合、運行時間はこの限りではない。 ・ シャトルバスの台数は、別紙のとおりとする。最終的なバス運行台数及び運行時間の決定は、寄港 前に高知県において決定するものとする。※ ・ 乗客等のスムーズなシャトルバスの利用を図るため、看板等による誘導や、寄港した船に応じた語 学能力を有する誘導員等の配置をすること。※ ・ シャトルバス利用者について、その人数をカウントし、高知県に報告すること。 (5) 高知県民の方々に客船に関心を持っていただく仕組みづくり ・ 客船寄港時により多く県民の方に港を訪れていただき、客船に関心をもっていただくことにより、 さらなる客船の誘致を目的とした仕組み作りを行うこと。 ・ 入港時の歓迎、出港時のお見送りを県民が行うことにより、乗客等の心にも残るイベント等を企画 すること。 (6) 安全管理・その他 ・ 客船等の寄港当日は、運営責任者を岸壁に常時1名以上配置すること。 ・ 岸壁に車いす、AED を準備すること。 ・ 会場、イベント内容等に見合った賠償責任保険に加入すること。 ・ 客船等の受入後は、岸壁の清掃を行い、発生したゴミは回収し処分すること。 ・ 会場付近で確保可能な電力には限りがあるため(7-2 岸壁は約 2,000kw、7-3 岸壁で約 4,000kw) 、 不足する電力は適宜用意すること。
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