SUSE Open Forum Japan 2014 System zとLinuxの融合がもたらすイノベーション 日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業本部 システムズ&テクノロジー・エバンジェリスト 北沢 強 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 アジェンダ 2 1 System z の歴史を振り返る 2 z/Linuxの現況 3 z/Linuxの活用事例 4 z/Linuxの今後 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 System z の歴史を振り返る 3 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 System z は、2014年4月7日に50周年を迎えました 1964- 1991- 2000- 2010- 2012 ハイエンド・モデル 2013 ミッドレンジ・モデル zEnterprise 196 zEnterprise 114 IBMメイン フレーム 誕生と発展 4 エンター プライズ 環境を実現 多様な業務を より柔軟に 業界初の ハイブリッド・ システム zEnterprise EC12 業界最速の処理速度 究極のセキュリティー zEnterprise BC12 最先端技術を あらゆるお客様に © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 5.2 GHz 仮想化の効果を高める業界最高のCPU性能 5.5 GHz 4.4 GHz 5000 業界最高速サーバー 4000 MHz 3000 POWERのテクノロジーを取り入れ、 仮想化技術とハイ・パフォーマンス を両立したプラットフォームとして生 まれ変わった 2000 1000 0 300 MHz 1997 G4 420 MHz 550 MHz 1998 G5 1999 G6 G4 – 最初の完全特注 CMOS S/390® G5 – IEEE標準 BFP; 分岐予測 G6 – 銅配線テクノロジー (Cu BEOL) 5 770 MHz 2000 z900 1.7 GHz 1.2 GHz 2003 z990 2005 z9 EC z900 – 64ビット z/アーキテクチャー® z990 – スーパースカラーCISCパイプライン z9 EC – システム・レベルでの拡張性 2008 z10 EC 2010 z196 2012 zEC12 z10 EC – アーキテクチャー拡張 z196 – ハイブリッド・アーキテクチャー zEC12 -ハイブリッドの進化 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 仮想化技術の47年の歴史 仮想化は IBM メインフレームで開拓され発展しました System z は仮想化における最も進んだサーバーです System z は引き続き仮想化における基準を定めます z/Linux元年 1999 セキュリティーは EAL 5+ (z/VMはEAL 4+)の認証を取得 今後は、異機種混合システムの仮想化を統合して自動管理 仮想化元年 1967 43xx VM/ESA VM/XA VM/HPO VM/SP VM/370 N Way 64 MB 実メモリー 6 物理パーティショニング VM アシスト・マイクロコード ハイパーバイザー制御プログラム 2 次レベル以上のゲスト 1960 年代 ESA PR/SM 31 ビット 先進的なページング・ サブシステム 1970 年代 zAAP ワークロード管理 Linux for System z IFL MIF パフォーマンス・ツールキット HiperDispatch On/Off CoD HiperSockets 大規模メモリーの オーバー・コミットメント プログラマブル・ オペレーター 1980 年代 OSA ポート アイソレーション ストレージ内の 仮想ディスク 統合された 管理区画 仮想スイッチ ICF SIE 命令 CMS タイム・シェアリング zIIP z/VM 64 ビット 303x S/370 CP-67 3090 System z9 G2 - G6 9x21 zEC12 System z10 ョ 9672 zSeries 308x S/360 z196 動的メモリー・ アップグレード 複数の論理 チャネル・サブシステム リソース・キャッピング アンサンブル管理 ハイパーバイザー・ クラスタリング VMでの モビリティ HiperSockets zBXも含めた 仮想ネットワーキング 1990 年代 2000 年代 2010 年代 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 z/Linuxの現況 7 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 数字が示すSystem z の実績 フォーブス500社の71%が 基幹システムに採用 (2013) 世界の銀行トップ100行のうち92行が 基幹系/勘定系でSystem zを使用 (2013) 半世紀にわたりコンピューターの歴史を 創ってきたテクノロジー・イノベーション 年平均1000億円規模の開発投資 System z製品開発は約1400名 z/OSを新規ご採用のお客様: 約294件 (過去3年) © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 Linux on System zの採用が加速しています! 持続的なお客様の採用によりLinuxの成功は加速 導入済みLinux MIPSは年平均43%の成長率で増加 日本におけるz/Linux用CPU数の出荷推移 (アウトソーシングを除く) 加速する勢い: – 昨年度のIFL出荷数は対前年比で190%増 – 2006年度以降、堅調な出荷 System zのお客様上位100社の80%が Linuxを稼働させている 2010年以降はSystem z 新規顧客の 半数がz/Linux 3,100以上のアプリケーションが z/Linuxで利用可能となっている z/OS用の出荷性能(MIPS)より z/Linux用のほうが多い 9 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 z/Linuxの活用事例 10 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 お客様事例 ‐三菱東京UFJ銀行様 サービスの再利用を可能にするSOA基盤を構築 経営が求めるスピードで業務アプリケーションを開発 お客様の課題/背景 – 多様な顧客ニーズに対応していくには、迅速かつ的確に金融サービスを開発・提供していくためのシステム 基盤の整備が必須 – エンタープライズ・アーキテクチャー(EA)の思想の下で、既存のInformation Technology(IT)資産を有効 活用しながら、経営層が求めるスピードで金融サービスを立ち上げていくための基盤を構築 IBM製品ご採用の決め手 – System z • 高い信頼性や拡張性、勘定系システムでの実績 • リソースを100%使用しても稼働し続ける点(統 合効率) – WMB • WMBがMQをベースとした製品であることや国 内外の金融機関での実績の多さ 導入効果 – 再利用率が延べ18%に、経営課題にも迅速に対応 • リリース当初は3システム・9サービスの公開から スタートし、その後の2年半でシステム数23、サ ービス数150以上にまで利用が拡大 • SOA基盤により、経営層が求めるスピードでの アプリケーション開発を実現 11 http://www-06.ibm.com/jp/solutions/casestudies/pdf/20121002btmu_brochure.pdf © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 お客様事例 ‐みずほ銀行様 ネットバンキング「みずほダイレクト」をz/Linuxで大幅刷新 “両現用”システムを本番稼働 お客様の背景 – 「みずほダイレクト」は、PCやスマートフォンなどから、残高照会や入出金明細照会、振込、振替、取引結果 確認などの機能を利用できるサービス – 現在、会員数は約1,000万人、年々利用率が向上。2008年には店舗に来店する顧客とインターネットを利 用する顧客の割合が逆転し、現在では1.7倍以上の差になっている – 近年は、スマートフォンからの利用率が高く、約30%がスマートフォンからの利用 お客様の課題 – 100台以上のサーバーを2007年にz/Linux基盤に統 合したが、2013年の合併をうけたOneMizuho推進 の中で、キャパシティー増加への対応、チャネルごと のデータの点在の解消、災害対策環境の整備など の課題を解決する必要に迫られた。 – 「みずほダイレクト」をはじめとするチャネル系システ ムの更改 IBMのソリューション – System z + z/Linux + WAS + DB2 – z990から最新のzEC12へz/Linux環境を移行 – OracleからDB2への移行 導入効果 – アクティブ+アクティブ“両現用”の災対構成の効果 • スタンバイ構成分の数十億円の導入コスト削減 – 24時間365日稼働を実現 • 10〜20%のインターネット・バンキングの売上増 12 2014年の更改事例 http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/adaa/175808/?cid=rss_it © 2014 IBM Corporation 2006年の事例 http://www-06.ibm.com/jp/solutions/casestudies/20080428mizuho.html SUSE Open Forum Japan 2014 お客様事例 ‐日本精工株式会社様 新基幹システム(販売物流システム:RAS) の基盤更改 グローバル展開をz/Linuxによる統合環境で効率的に実現 • お客様の課題/ニーズ - 新販売物流システムのグローバル展開において、大規模トランザクションを高速に処理し、且つ 高い可用性を備えた システム基盤の標準化及び構築推進 (日・米・欧 3極での共通基盤確立: いづれも System z + XIVを今回採用) - 次世代のSCON環境の検証 及び 更なるTCO削減を進め、その効果を新規プロジェクト投資へ振り替える • IBM製品ご採用の決め手 z196 z/LinuxによるOpen・高い信頼性・拡張性 zBX 既存x86領域の統合。ハイブリッド環境検証用 DS8K 既存DSの置換え。高いパフォーマンス XIV 既存EMC領域の置換え。運用容易性 DB2 既存Oracleからの移行検証。IBM-HWとの親和性 及び Oracleとの価格競争力 • PoCによる期待効果 - 今後運用コストを25%~30%削減。 - SW保守費用を45%~50%削減。 http://www-06.ibm.com/jp/solutions/casestudies/20121017nsk.html 13 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 お客様事例 ‐ 大手通信事業者様 全社の基幹DBを統合し、クラウド基盤として再構築 高信頼・高セキュリティーのDBaaSを実現 年間50億円を超えるDBMSの保守費用を 80% 削減 4台 のzEnterprise 196 に統合 100ヶ所以上のデータセンターを 5ヶ所 に統合予定 数百台のHPサーバーを 既存 システム 3カ年計画 ) z/Linuxによる新システム 数百台の非効率なサイロ化システム システムA システムB Web Web Appl. Appl. DB DB 14 ( 全社基幹DBクラウド環境 システムXX ・・・・ 移行 DBaaS (DB as a Service) © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 z/Linuxの今後 15 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 IBMのインフラ戦略 ソーシャル モバイル 定型業務処理システム Systems of Record CRM HR DB ERP ビッグデータ クラウド 協働のための情報活用システム 洞察システム Systems of Engagement Systems Of Insight データの活用により、イノベーションとITの価値を実現 新要件 ITは動的統合、即時対応、自動最適化でなくてはならない 統合とイノベーションを加速するオープン・コラボレーション © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 “クラウド2.0” の新しいIT基盤に対応 Software Defined Environment (SDE) 新しいSDEの世界を具現化 z/VM 6.3 ワークロード自動化 管理の 簡素化 OpenStackに対応! 資源の最適化 コンピュート ストレージ ネットワーク OpenStack で実装 17 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 ハイブリッド・コンピューティング・モデル Service Management Layer (provided by SmartCloud technologies) z/VM® Datawarehousing DB2AA Solution 18 zManager zManager for z/OS® and zBX IBM System Director/ VM Control Systems Director for Power System x and storage FSM VMware FSM for Intel® and Power ITEs 3rd party Managers and Servers © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 新たな時代のITインフラを実現するビジョン Workload Optimized Systems Software Defined Environment Virtual Application Approvals Service Catalog Virtual Systems Chargeback Image Tooling Virtual Appliances Metering Self Service Portal Cloud User IaaS Federation System z Open Stack Power Systems IAAS API 新要件 IT Admin PureSystems Automation, Management & Security Compute Storage System x Networking System Storage 19 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 20 © 2014 IBM Corporation SUSE Open Forum Japan 2014 © IBM Corporation 2014. All Rights Reserved. ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それらは情報提供の目的のみで提供されて おり、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのような結果を生むものでもありません。本プレゼンテーションに含まれている 情報については、完全性と正確性を帰するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本プレゼンテーショ ンまたはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。 本プレゼンテーションに含まれてい る内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフトウェアの使用を規定する適用ライセンス契 約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。 本プレゼンテーションでIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能であることを暗示するものではあり ません。本プレゼンテーションで言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、 いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。本資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって 特定の販売、売上高の向上、またはその他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。 パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンスは、ユ ーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化し ます。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません。 記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際の環境コ ストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。 IBM、IBM ロゴ、ibm.com、[以下当該情報に関連し商標リスト中に掲載されたIBMブランドやIBMの製品名称があれば追加する]*は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについ ては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。 Adobe, Adobeロゴ, PostScript, PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標または商標です。 IT Infrastructure Libraryは英国Office of Government Commerceの一部であるthe Central Computer and Telecommunications Agencyの登録商標です。 インテル, Intel, Intelロゴ, Intel Inside, Intel Insideロゴ, Intel Centrino, Intel Centrinoロゴ, Celeron, Intel Xeon, Intel SpeedStep, Itanium, およびPentium は Intel Corporation または子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。 Microsoft, Windows, Windows NT および Windowsロゴは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。 ITILは英国Office of Government Commerceの登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されています。 UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。 Cell Broadband Engineは、Sony Computer Entertainment, Inc.の米国およびその他の国における商標であり、同社の許諾を受けて使用しています。 JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 Linear Tape-Open, LTO, LTOロゴ, UltriumおよびUltriumロゴは、HP, IBM Corp.およびQuantumの米国およびその他の国における商標です。 他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。 21 © 2014 IBM Corporation
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