大きく変わる個人住民税 - 海老名市

(5)
第 860 号
広
報
え
び
平成 19 年
(2007 年)
1 月1 日
な
大きく変わる個人住民税
特集
〈税源移譲等における税額負担のイメージ図〉
年 度 に 行 わ れ た 税 制 改 正 に よ り、
担 す る﹁ 均 等 割 ﹂ が あ り ま
%︶ か ら 、 一 律
す。 こ の う ち 所 得 割 の 税 率
%・
が、従来の3段階︵5%・
%に変わります。
13
~国から地方への税源移譲など税制を改正~
平成
年度分から個人住民税が大きく変わりま
す。国が進めている三位一体改革の一環と
環境保全および再生の事業
年度∼
だけに活用されます。
025
19
10
18
給与・年金所得者は
「減」
が先行
事業所得者は
「増」
が先行
所得税と市・県民税の納付方法によって税源移譲の影
響が出る時期に差が生じます。
例えば、給与所得者や年金所得者の場合は、
通常1月か
ら所得税が減少、6月から市・県民税が増加と、税負担の
減少が先行します。
一方、事業所得者の場合は、6月から市・県民税が増加
し、平成20年3月の確定申告から所得税が減少するので、
税負担の増加が先行します。
税源移譲の影響が出る時期
〈平成19年〉
1月 税源移譲
6月
所得税の減少
市・県民税の増加
事業所得者の場合
▽実施期間
300
19
10
給与所得者
の場合
年金所得者
年度分
︵5年間 ︶ ▽税率
円上乗せ ︶
950
%
%上乗せ︶
▽納
止に伴う減額を受けている
年度
年度からの負担で
025
これに併せて所得税の税
年度
︵0・
方は、
20
増加します。
す。
%相当
18
税者1人当たりの平均負担
◇定率減税の廃止
額
年額約 円。
税額から一定の額を控除 ※老年者非課税措置の廃
分は所得割額の
す る﹁ 定 率 減 税 ﹂︵
額、上限2万円︶は、 年度
19
◇老年者非課税措置廃止
に伴う経過措置⋮
19
から廃止されます︵例①︶。
◇個人県民税の超過課税
は3分の2課税
年 者 非 課 税 措 置 で、 急 激 な
18
∼水源環境の保全・再生∼
税負担を緩和するため経過
年に廃止された老
再生に継続的に取り組むた
措置がとられています︵例
県では、
水源環境の保全・ 平成
め、その財源として通常の
19
個人県民税の均等割と所得
3分の2が課税になります
20
割に、一定の金額を上乗せ ②︶。
する超過課税を実施します 年度は、本来の税額の
︵下表︶
。
18
7.5
率 構 造 も 見 直 さ れ、 こ れ ま
82,
300 169,700 252,
000
し て、 国 の 所 得 税 か ら 地 方 の 住 民 税 へ 税 源
87,
300 252,
000
での4段階から6段階に細
400万円 164,
700
※一定の社会保険料が控除されているものとして計算しています。
市・県民税の均等割は含まれていません。
税源移譲前の所得税および市・県民税は、定率減税額を差し引く前の金額です。
移譲をするほか、定率減税の廃止など税制
64,
900 134,800 199,
700
分化されます。
44,
000
69,
900 199,
700
改 正 が 行 わ れ ま し た。 今 回 は そ の 概 要 を お
49,
000 137,
000
知らせします。
93,
000 137,
000
88,
000
350万円 129,
800
19
18
税源移譲による
67,
200
行政サービスの財源を
46,
500
任でより効率的に行えるよ
税負担は変わりません
う、 年 度 の 国 の 税 制 改 正
によって、国税である所得 市・県民税は、人的控除
︵ 基 礎 控 除・ 扶 養 控 除 な
20,
700
税の一部
︵3兆円規模︶を地
300万円
⇒
19
自治体が自主的に確保
67,
200
ど ︶ の 額 が、 所 得 税 よ り も
25,
700
0
方 税 で あ る 個 人 住 民 税︵ 以
41,
500
合 計
0
地 方 自 治 体 は、 地 方 税 以
250万円
市・県民税
0
低 く 定 め ら れ て い ま す。 こ
0
のため、同じ所得額でも市・
0
下 市・ 県 民 税 ︶ へ 移 す こ と
0
年度の市・県民税
200万円
に な り ま し た。 こ れ を 税 源
所得税
外 に、 国 が 国 税 と し て 集 め
税源移譲後
(単位:円)
合 計
た財源の中から国庫補助金
市・県民税
県民税の課税所得金額が高
所得税
年度は超過課税などで
税負担が増加します
税源移譲前
(単位:円)
年金収入
移 譲 と 言 い、 こ の こ と に よ
【夫婦のみで年金収入の場合(夫:68歳、妻:64歳で収入なし)】
などの財源を受けて行政サ
590,
500 539,500 1,130,000
り 年から所得税と市・県 くなります。
民税の税額が変わります。 そこで、税源移譲による
1,000万円 688,
000 442,000 1,130,000
ー ビ ス を 行 っ て い ま し た。
165,
500 293,500 459,
000
し か し、 こ の 仕 組 み に は さ
700万円 263,
000 196,000 459,
000
税 負 担 の 増 を な く す た め、
9,
000
19
この差に対応する減額措置
9,
000
しも地域の実情に合ったも
0
59,
500 135,500 195,
000
︵調整控除︶も講じられま
⇒
合 計
%に統 一
9,
000
76,
000 195,
000
市・県民税
市・県民税所得割
9,
000
所得税
税率
0
税源移譲後
(単位:円)
合 計
▼均等割
1000円↓
300万円
市・県民税
自に取り組む水源環境保全・
所得税
10
す。 こ れ ら の 措 置 に よ り 、
税源移譲前
(単位:円)
給与収入
税源移譲の前後で納税者負 平成
【夫婦と子供2人で給与収入の場合(配偶者:収入なし、子供:高校生と小学生)】
1300円
︵
868,
500 650,500 1,519,000
再生のための県民税の超過
376,
500 404,500 781,
000
のとは言えません。
160,
500 260,500 421,
000
自 主 的 に 財 源 の 確 保 を 行 市・県民税には、所得金
合 計
額 に 応 じ て 負 担 す る﹁ 所 得
⇒
市・県民税
62,
000 126,500 188,
500
700万円 474,
000 307,000 781,
000
年
利用会員
例①
〈平成20年〉
3月
市・県民税の増加
市民税課
( 235・8594)
所得税の減少
夫婦+子ども2人・給与収入700万円(年額)
平成18年
平成19年
市・県民税 200,000円
・定率減税 △14,700円
所得税
263,000円
・定率減税 △26,300円
合計
23
422,000円
市・県民税
298,500円
所得税
165,500円
合計
464,000円
※子どものうち1人が特定扶養家族に該当するものとしています。
※一定の社会保険料が控除されるものとして計算しています。
超過課税実施による年収別の個人県民税負担額の状況(試算) (単位:円)
夫婦子2人の世帯
年収額
(万円)
援助会員
が大好きです﹂と援助会員
の山下さん︵=写真右︶。
﹁子育ての経験を生かして
地域の方のお手伝いができ
れば﹂と援助会員の募集に
すぐ応募したそうです。2
日間の講習も難しいことは
なく、﹁応急処置の仕方な
どは他でも役に立つし、楽
し く 受 講 で き ま し た﹂
と話
します。
﹁待っていましたと言 ﹁子どもの世話をするの
う感じですね。他の市で
は︵この事業が︶あると
聞いていたので、海老名
市でも始まらないかなと
思っていました﹂と話す
のは利用会員の江幡さん
︵=写真左︶。これまで
用事があるときはベビー
シッターを頼んでいまし
たが、﹁この事業を利用
した方が利用料も安く、
時間を活用しています。何
をして遊ぼうか考えること
も楽しみの一つになってい
る そ う。﹁ は じ め は 人 見 知
りする子も、一緒に遊ぶう
ちすぐに慣れてくれます。
すごく楽しいですね﹂と笑
顔で話してくれました。
何よりも地域の方に頼め 援助活動は自分の空いた
るから安心﹂とのこと。
﹁援助会員の方は子ど
もの扱いに慣れていて安
心。これからも利用して
い く つ も り で す ﹂。 援 助
会員が少ないためか、希
望どおり利用できない場
合があることが目下の悩
みだそうです。
会員の方に聞いてみました
所得税
1,000万円 966,
000 553,000 1,519,000
年度は3分の1。
1,000円
合 計
64,
500 188,
500
500万円 258,
000 163,000 421,
000
︵
900円
市・県民税
税源移譲後
(単位:円)
い、 住 民 に と っ て 真 に 必 要
所得税
300万円 124,
000
この超過課税は、個人県
上記以外の平日の時間帯
(センターが認めた場合)
土・日・祝日と年末年始
税源移譲前
(単位:円)
給与収入
度以降は全額課税︶。
700円
※内容が変更になることもあります
※動きやすい服装でお越しください
※保育あり。希望の方は事前にファミリー・サポート・センターへ連絡してください
【独身者で給与収入の場合】
民 税 の み を 対 象 と し、 水 源
社会福祉協議会職員
康 な 方 で あ れ ば、 子 育 て に
会員証交付
平日の6時30分∼21時
(基本時間帯)
いと考えています。
15時10分∼15時40分
税源移譲による税率の変更例
▼所得割
4%↓4・
の3カ月で、利用会員の数
関 す る 2 日 間 の 講 習︵ 表
2。費用無料︶を修了する
ことで会員として登録され
ます。
地域の子育てに
救急救命士
活 動 日
※各年の収入等の違いにより税額差があります。
課 税 な ど に よ り、 税 負 担 が
市では、地域ぐるみの子
は 徐 々 に 増 え、 依 頼 内 容 も
援 助 は 自 宅 で、 有 償 の
ボランティア活動
活動は有償のボランティ
ア で、 原 則 と し て 援 助 会 員
みなさんの力を
13時∼15時
けが、病気の応急処置と
安全対策
1時間当たりの
利用料金
定率減税
県超過
廃止増分
課税分
(所得+市県民税)
担 額︵ 市・ 県 民 税 + 所 得 では、国の税制改正による
税︶
は変わりません︵左表︶
。 定 率 減 税 の 廃 止 や、 県 が 独
育てを支援するファミリー・
多種多様になってきまし
た。
安心して子育てできる
環境づくり
の自宅で行います。利用時
用 会 員 が 援 助 会 員 に 直 接 支 援 助 会 員 に は、 子 育 て 中
間に応じた料金
︵表1︶を利
保育士
子どもへの接し方、ふれ
あい方と子どもの遊び
19年度(18年中収入)
市 ・ 県 民 税
19年分
所 得 税
500万円 119,
000
表1 1時間当たりの利用料金
(子ども1人あたり)
10時30分∼12時
(増負担分)
19年から
サポート・センター事業を
実施しています。
同 事 業 は、 厚 生 労 働 省 が
進める子育て支援対策の一
つ で、 子 育 て の 援 助 を 受 け
を 募 集 し て い ま す。
月末
て の 援 助 が で き る 方︵ 援 助
た い 方︵ 利 用 会 員 ︶ と 子 育 同 セ ン タ ー で は 援 助 会 員
の方から、子育てを終えた
保育の心
払 い ま す。 ま た 、 万 が 一 の
栄養士
人に対
子どもの栄養と食事
現在で利用会員約
14時10分∼15時10分
会員︶を、専属のアドバイ
保健師
方まで幅広い世代の方が登
子どもの心と体の発達
11
録しています。みなさんの
13時∼14時
110
事 故 に 備 え、 同 セ ン タ ー で
保育士
40
は保険に加入しています。
今日の母親たちの子育て
状況と支援のあり方
人 と、 援
11時∼12時
し、 援 助 会 員 約
社会福祉協議会職員
助会員が不足していて、利
オリエンテーション
ザーが結びつけ、地域ぐる
10時∼10時50分
9時20分∼10時20分
【2日目】
1月31日
講 師
みで子育てを支援していこ
講 座 名
力を地域の子育てが必要な
【1日目】
1月29日
時 間
用会員の希望に沿えないこ
開 催 日
人のためにぜひ提供してく
ださい。
表2 講習会日程
2日間の講習で
⑧援助会員がファミリー・サポート・センタ
ーに活動報告を行います
援助会員に登録
④ファミリー・サポート・センターが利用会
員に連絡し、援助会員を紹介します
20
は、 特 に 保 育 に 関 す る 資 格
⑥⑦会員による相互援助活動。活動終了
後、利用会員は援助会員に利用料を支
払います
は必要ありません。意欲的
②③ファミリー・サポート・センターが、援
助会員へ援助の打診を行い、承諾を得
ます
歳以上の健
⑤利用会員・援助会員・アドバイザーによ
る事前打ち合わせを行います
に活動できる
①利用会員は、援助を依頼したい日が決
まったらファミリー・サポート・センター
に連絡します
うという取組みです。
援助会員
19
とがあります。
利用会員
市町が
⑦利用料支払い
実施しています。市では昨 だれもが安心して子育て
あ
これまでに県内
⑥援助活動
ができる環境づくりを進め 援 助 会 員 に な る た め に
⑤
事前
打合せ
10
年7月から会員の募集を始
⑧援助
活動報告
る た め、 同 セ ン タ ー で は 、
③承諾
④連絡
月からファミリー・
②援助の
打診
め、
①援助の
申し入れ
一人でも多くの方に援助会
アドバイザー
サ ポ ー ト・ セ ン タ ー の 活 動
海老名市ファミリー・
サポート・センター
員として参加してもらいた
※利用会員、
援助会員とも、
あらかじめ会員登録が必要です。
を 開 始 し ま し た。 こ れ ま で
ファミリー・サポート・センターのしくみ
235・0220)
割 ﹂ と、 一 定 額 を 均 等 に 負
同センター事務局(市社会福祉協議会内=
市・県民税
(定率減税あり)
な行政サービスを自らの責
ファミリー・サポート・センター  援助会員募集
18年度
(17年中収入)
18年分
所 得 税
(定率減税あり)
ま ざ ま な 制 約 が あ り、 必 ず
18年まで
このため、地方自治体が
「求められています  地域の子育て力!」
(4)
▲子どもを迎えに来たときの様子。子育てについていろいろ
と話すこともあるという
年間
負担額
(A+B)
単身の世帯
これまでの
ご負担
新たなご負担
A
均等
割分
所得
割分
300
4,
900
300 (25) 300
0
500
55,
800
600 (50) 300
300
700
119,
400 1,
000 (83) 300
1,
000
218,
400 1,
600 (133) 300
年間
負担額
均等割分・ (C+D)
所得割分B
例②
これまでの
ご負担
新たなご負担
C
均等
割分
所得
割分
均等割分・
所得割分D
52,
200
600 (50) 300
300
51,
600
55,
200 106,
100
900 (75) 300
600
105,200
700
118,
400 164,
100 1,300 (108) 300
1,000
162,800
1,
300
216,
800 263,
100 1,900 (158) 300
1,600
261,200
4,
600
70歳独身・年金収入200万円(年額)
※1 年収額
(収入は全て夫の給与所得とした)から夫婦子2人の世帯及び単身の世帯それぞれの諸控除を差し引
いて所得金額を計算し、定率減税による影響を含めて、年額の負担額を算定した。
( )内は月額。
※2 夫婦子2人の世帯は、
子どものうち1人の年齢が16歳∼22歳
(特定扶養家族)として試算した。
平成17年
市・県民税
非課税
平成18年
市・県民税
・定率減税
・経過措置減額( )
2
−
3
所得税
34,800円
・定率減税 △6,960円
合計
(税額
27,840円
27,800円)
平成19年
23,900円
△1,500円
△14,967円
41,300円
市・県民税
・経過措置減額( )△13,834円
1
−
3
所得税
・定率減税
34,800円
△3,480円
所得税
合計
(税額
38,753円 合計
38,700円) (税額
17,400円
44,866円
44,800円)
※一定の社会保険料が控除されるものとして計算しています。
※年金収入200万円の方は、
年金に係る控除を行った後の合計所得金額は125万円以下なので、
経過措置が適用されます。