発行所:岐阜県学校職員組合 Tel/Fax 058-272-1109 編集発行者:早野普文 e-mail [email protected] HP は「岐学組」へ! 岐阜県教育のPDCAをサポート 1.3%緩和へ 平成 23 年 11 月 23 日(水) (0.3%の緩和拡大) 23 年度給与抑制率再提案 給与抑制の早期撤廃こそ目標 岐学組は、22 日県教委と給与カット交渉を実施。県教委は 23 年度の給与抑制の取扱に ついて1%緩和としていたものを1.3%緩和とし、緩和率を拡大した。 これは、人事委員会勧告の実施で0.24%の引き下げられたことによって生み出さ れる金額を更に精査したところ、1.3%まで緩和が可能になると判明したことによる。 ただ、H24 年度の抑制率については、変わらない対応だ。 「11 月までの(組合員は4%、 ないし5%)を上限として検討する」としており、来年の 3 月議会に諮るため、検討し ていくとした。 平成 23 年度の給与抑制の取扱 ・23 年度の抑制率は、12 月以降1%緩和する。→1.3%緩和する。 事務系職員 教員 11 月まで 12 月以降 再提案 (部長級) ― (12%) (11%) (10.7%) (次長級) ― (10%) (9%) (8.7%) ― (10%) (課長級) その他の管理職 課長補佐級 主任・主査級 校長・教頭・部主事 期末手当の役職加算が 10%の者 ≒経験 27 年以上の教諭 上記の職員以外 主事級 → (9%) 8% 5% 7% 4% 4% 3% 4% 3% → (8.7%) 6.7% 3.7% 2.7% 2.7% 24 年度の抑制率は平成 23 年 11 月までの給与抑制率を上限に検討する。 〈岐学組要望事項〉(一部要約) (1)教員が安心して職務に専念できる環境整備のための要望 ・人事委員会勧告の内容を適切に考慮し、抑制率の見直しを図ること。 ・給与抑制の早期撤廃に向けた明確な見通しを示すこと。 (2)教員の意欲の維持のための要望の内容 ・教員の意欲を維持するための方策を講じること。 ・義務教育費国庫負担分教員が専門職であることと教育の平準性を担保する根拠。給与抑制の縮減に 返せないのなら、文教予算の充実に回すこと。 教職員の士気高揚対策へ の危機感が必要 ●昨年の2年間の提案としている中での、今回の抑制率の見 直しについて、その意図は。 23年度予算の総枠は変えない中、人件費の抑制が見込まれ ることから、職員の不利益の緩和を即時に行う。 藤岡謙一教職員課長に要望書を手渡す早野委 員長=県庁 ●来年度の見通しは。 来年の3月議会に諮るため、検討中で今は決まっていない。行 革課とは、年が明け、来年度の見通しがたった段階で、要請があれば懇談の機会を設定する。 ●教職員の士気高揚対策は。 先生方にとって、給与抑制は生活への影響もあるが、がんばっているのになぜカットするのかという気持ちの部分 が大きいだろう。県教委としては勤務環境を整えることに強いメッセージを送りたい。先生方には、子どもたちに向き 合う時間を1分でも1秒でも確保してほしい。先生方は自分の能力を高め、教材研究、生徒指導にあたりたいと願 っていることと思う。自ら学ぶ時間を確保してほしい。勤務負担の軽減は時間管理の徹底からだ。 ●県教委のメッセージが、小中学校の現場になかなか届いていないのでは。 県教委としてできることは、①管理職のマネジメント(労務管理の徹底)、②県教委が依頼する業務の廃止・簡素 化、である。管理職が、長く残る、部活に休み無く熱心、過度に丁寧な掲示をよしとする意識を改める。また、校務 分掌の見直しも重要。各学校で一人一人の先生の勤務の実態を把握することから始まる。これは管理職の仕事。 県教委からお願いする仕事は、各課での整理だけでなく、全体として時期が集中したり、全体として負担が大きく なったりしないよう努める。この点について今後も意見がほしい。 岐学組はこう見る! 今、わたしたちがすべきこと 給与抑制率が、1.3%にすることについて、組合員のみなさんはどんな感想をお持ちでしょうか。 0.3%の緩和は、3月までで平均5000円弱。県の厳密に職員の不利益を軽減しようとする姿勢 は分かりますが、感情論にならないことが求められます。 大切なことは給与抑制早期撤廃、給与正常化を先送りしないことです。来年度のカット率について は、年明けにならないと明らかにならない中、ぜひ論点を誤らないようにしたいと思います。 義務教育費等国庫負担金分まで給与抑制されているという点について、国庫支給の実情は給与の実 額に対して支給されているとはいえ、本来もらえるべきお金をもらわずにいることは、やはり「異常 事態」です。3分の1となっても、教員の給与は国が担保していることの意味をしっかりとかみしめ なくてはいけません。 一方、 そういう立場であるわたしたち一人一人が、 この状況ですべきことはどんなことでしょうか。 今回の交渉では、先生方の士気・意欲の維持という点でも意見が多く出されました。県教委から示さ れたのは、徹底した時間管理による業務負担の軽減と、先生が高まるための時間の確保でした。 時間管理によって早く学校から帰ることは、もちろん、健康管理もあります。加えて、 「家に帰って 何もしないということではなく、学校を離れ、自分の能力を高めることに使ってほしい。 」という藤岡 課長の意見。たしかに様々に多様化した学校課題を克服する力量をつけるには幅広い研究と修養が必 要です。そのために早く学校を離れ、それぞれの場所でスキルや資質を磨くということでしょう。 早い退校に罪悪感があるとするなら、そういった誤解は早く取り除く必要 があります。これは自分をプロとしてどう高めるか考えることでもあります。 学組メール会員 これらは学校現場の新しい価値観を創るという視点であり、今その時がきて 空メールを いるのかもしれません。 送って下さい [email protected] なお、今回の要望は、知事に対しても行いました。12月2日を期限に回 答を求めています。
© Copyright 2024 ExpyDoc