知的財産 - 住友重機械工業

知的財産
知的財産─それは差別化技術主導による成長を目指す当社グ
2. 知財力評価活動
ループにとって、最も重要なものであり、まさに競争優位の
各商品ごとの知財力の評価を行うとともに、その知財力を
源泉だと考えます。知的財産活動の 3 大要素である「 創(知的
向上させるプロセスを管理しています。これにより、知財品
財産権の権利化)」
「 攻(独占権の活用)」
「 守(他社権利の尊
質の向上を図ると同時に、知財による商品の競争優位性を確
重)」に主眼を置いて、グループの「 財産 」の創出・管理・保護
保することが可能となっています。
のために、全社を挙げた積極的な取り組みを行っています。
3. 外国出願への注力
当社グループの事業国際化に伴い、外国での特許出願を積
推進体制
極的に促進するよう各部門への働きかけを行ってきました。
部門におけるトップマネジメントと知財活動とを直結させ
この結果、2012 年 4 月現在、当社グループが所有している特
るため、事業責任者直属で技術部長、開発部長クラスの知財
許権総件数 4,040 件のうち、海外で取得したものが 33.4%
最高責任者(CIPO)を配しています。
の 1,350 件となっています。特に最近では、外国出願におけ
CIPO は、それぞれの部門に最適な知財戦略を作成し、当該
る中国、韓国、台湾の出願比率を高めています。
部門全メンバーへの周知徹底を図るとともに、知財戦略を実
現するための仕組みづくりを行っています。また、これら
CIPO の一連の変革活動には、知的財産統括部が全面的に関与
外国出願件数
しています。
(件数)
420
主な取り組みと成果
360
1. 知財審査活動
300
CIPO を中心とした審査委員会を構成し、定期的に発明提案
240
その他
書、審査請求・権利維持判断等を評価する仕組みを採用して
PCT※
います。これにより、事業化を前提とした効率的かつ組織立っ
台湾
韓国
た知財管理がなされています。また、DR(デザインレビュー)
に知財評価を取り入れることで、より一層の商品力強化に努
めています。
CIPO 制度
180
120
60
中国
0
(年度)07
08
09
10
11
※ PCT:特許協力条約
社長
住友建機
メカトロニクス
事業部
精密機器事業部
量子機器事業部
プラスチック
機械事業部
PTC事業部
技術研究所
CIPO
CIPO
CIPO
CIPO
CIPO
CIPO
CIPO
PL
PL
PL
PL
PL
PL
Sub-CIPO
CIPO:知財最高責任者
PL:パテントリーダ
Sub-CIPO:CIPO 代行(GL)
34 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Annual Report 2012
PL
知的財産統括部