トルコ共和国 - 外国産業財産権侵害対策等支援事業

作成日:2011年2月1日
トルコ共和国
特許庁の所在地:
Turkish Patent Institute
Hipodrom Cadddesi No.115,
06330 Yenimahalle,
Ankara,
Turkey
T e l: 90 312 303 11 82
Fax: 90 312 303 12 20
E - M a i l : [email protected]
Website: www.turkpatent.gov.tr
1
目
次
<共通情報>
1.加盟している産業財産権関連の条約
2.現地代理人の必要性有無
3.現地の代理人団体の有無
4.出願言語
5.その他関係団体
6.特許情報へのアクセス
<特許制度>
1.現行法令について
2.特許出願時の必要書類
3.料金表
4.料金減免制度について
5.実体審査の有無
6.出願公開制度の有無
7.審査請求制度の有無
8.出願から登録までの手続の流れ
9.存続期間及びその起算日
10. PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、 そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要
11. 留 意 事 項
<実用新案制度>
1.現行法令について
2.実用新案出願時の必要書類
3.料金表
4.料金減免制度について
5.実体審査の有無
6.出願公開制度の有無
7.審査請求制度の有無
8.出願から登録までの手続の流れ
9.存続期間及びその起算日
10.( 無 審 査 登 録 制 度 の 場 合 ) 第 三 者 対 抗 要 件 に つ い て
11. PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、 そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要
12. 留 意 事 項
2
<意匠制度>
1.現行法令について
2.意匠出願時の必要書類
3.料金表
4.料金減免制度について
5.実体審査の有無
6.出願公開制度の有無
7.審査請求制度の有無
8.出願から登録までの手続の流れ
9.存続期間及びその起算日
10. 部 分 意 匠 制 度 の 有 無
11. 留 意 事 項
<商標制度>
1.現行法令について
2.商標出願時の必要書類
3.料金表
4.料金減免制度について
5.実体審査の有無
6.出願公開制度の有無
7.審査請求制度の有無
8.出願から登録までの手続の流れ
9.存続期間及びその起算日
10. 出 願 時 点 で の 使 用 義 務 の 有 無
11. 保 護 対 象
12. 留 意 事 項
3
共通情報
1.加盟している産業財産権関連の条約
( 1 ) パ リ 条 約 ( Paris Convention)
( 2 ) 特 許 協 力 条 約 ( PCT)
( 3 ) 欧 州 特 許 条 約 ( European Patent Convention)
( 4 ) 微 生 物 の 寄 託 の 国 際 承 認 に 関 す る ブ タ ペ ス ト 条 約 ( Budapest Treaty)
( 5 ) WIPO 設 立 条 約 ( WIPO)
( 6 ) 知 的 所 有 権 の 貿 易 関 連 の 側 面 に 関 す る 協 定 ( TRIPS)
( 7 ) 標 章 の 国 際 登 録 に 関 す る マ ド リ ッ ド 協 定 議 定 書( International Trademark
Registration (Protocol)
( 8 ) 国 際 特 許 分 類 に 関 す る ス ト ラ ス ブ ー ル 協 定 ( IPC)
( 9 ) 外 国 公 文 書 領 事 認 証 免 除 に 関 す る ヘ ー グ 協 定 ( Hague Agreement)
2.現地代理人の必要性有無
トルコ国内に住所を有していない出願人は、現地代理人(弁理士又は弁護士)
を選任しなければなりません。
3.現地の代理人団体の有無
Patent ve Marka Vekillleri Dernegi (Association of Patent and Trademark
Attorneys)
Tunus Caddesi 81/14 Cankaya Ankara
電 話 : 00 90 (0)312 466 02 45
Fax: 00 90 (0)312 466 02 44
ホ ー ム ペ ー ジ : www.pem.org.tr.
4.出願言語
トルコ語以外の言語、ドイツ語、英語、又はフランス語でも出願できます。
5.その他関係団体
JETRO イ ス タ ン ブ ー ル 事 務 所
Buyukdere Caddesi, Maya Akar Center,
B Block, Kat 14,
Daire 54 esentepe,
34394 Istanbul, Turkey
Tel: 90 212 275 5180
Fax: 90 212 288 0739
4
6.特許情報へのアクセス
http://online.tpe.gov.tr/EPATENT/servlet/EPreSearchRequestManager
検索方法等の詳細は不明です。
5
特許制度
1.現行法令について
2004年4月22日の改正法が適用されています。
2.特許出願時の必要書類
( 1 ) 願 書 ( Request)
出願人の名称、発明者の氏名、現地代理人の氏名、優先権主張の場合には
その情報等を記載します。
願書は、現地代理人が作成し、署名して提出します。
( 2 ) 明 細 書 及 び ク レ ー ム ( Specification & Claims)
英 語 、ド イ ツ 語 又 は フ ラ ン ス 語 に よ る 明 細 書 等 で 出 願 す る こ と が で き ま す 。
但 し 、出 願 か ら 3 ヶ 月 以 内 に ト ル コ 語 の 翻 訳 文 を 提 出 し な け れ ば な り ま せ
ん。
( 3 ) 必 要 な 図 面 及 び 要 約 ( Drawings & Abstract)
( 4 ) 委 任 状 ( Power of Attorney)
提出不要です。
( 5 ) 優 先 権 証 明 書 ( Priority Document)
・優先権証明書は、出願日から3ヶ月以内に提出する必要があります。
・優先権証明書の翻訳文は、翻訳者の証明を添付して出願日から3ヶ月以内
に提出する必要があります。
3 . 料 金 表 ( 単 位 : ス イ ス フ ラ ン (CHF))
(1)出願料金
17
国内段階移行料金
308
(2)調査料金
105
(3)審査料金
105
(4)特許付与料金
168
(5)年金
2年度
94
3年度
101
4年度
112
5年度
185
6年度
199
7年度
248
8年度
259
9年度
276
6
10年度
322
11年度
364
12年度
434
13年度
510
14年度
594
15年度
685
16年度
783
17年度
874
18年度
972
19年度
1077
20年度
1189
4.料金減免制度について
不明です。
5.実体審査の有無
実体審査が行われます。
6.出願公開制度の有無
出願公開制度は採用されております。
7.審査請求制度の有無
我国の審査請求制度と同様な制度は、採用されておりません。
8.出願から登録までの手続の流れ
トルコでは、特許付与手続きに関して2つの手続きを採用しております。
① 出願日から20年間の存続期間を有する特許付与のための審査手続き、
② 出願日から7年間の存続期間を有する特許付与のための手続き(実体審査
な し の 手 続 き で す )。
なお、7年間の特許が付与された場合でも、出願日から7年以内に実体審
査請求をすることができます。
この実体審査により特許要件を具備していると判断された場合には、出願
日から20年間の特許が付与されることになります。
以下、特許付与されまでの審査手続きについて説明します。
(1) 方式的審査について
① ま ず 、出 願 日 を 認 定 す る た め に 必 要 な 要 件 を 満 た し て い る か 否 か に つ い
て 、ま た ト ル コ 語 の 翻 訳 文 が 所 定 の 期 間 内 に 提 出 し て い る か 否 か に つ い
て 、審 査 さ れ ま す 。こ れ ら の 要 件 を 満 た し て い な い 場 合 に は 、出 願 は 拒
7
絶されます。
② そ の 後 、方 式 的 要 件 に つ い て 、ま た 不 特 許 事 由 等 に 該 当 す る か 否 か に つ
いて、審査されます。
方 式 的 要 件 等 を 満 た し て い な い と 判 断 さ れ た 場 合 、補 正 指 令 書 が 発 せ ら
れ 、こ の 場 合 、指 令 書 発 行 日 か ら 原 則 と し て 3 ヶ 月 以 内 に 応 答 し な け れ
ばなりません。
③ 上 記 指 令 書 に 対 し て 、応 答 し な か っ た 場 合 や 応 答 が 不 十 分 で あ っ た 場 合
には、出願は拒絶されます。
④ 方 式 的 要 件 等 を 満 た し て い る と 判 断 さ れ 、新 規 性 調 査 の 請 求 が さ れ て い
なかった場合には、特許庁は所定の期間内に請求を出願人に求めます。
(2) 不特許事由について
以下の事由は、発明とは認められません。
・ 発見や科学的理論、又は数学的方法の場合
・ コンピュータプログラムの場合
・ 人体や動物体に関する治療や診断方法の場合
・ 精神的活動や事業、遊戯を行うための計画や方法の場合
・ 公序良俗に反する恐れのある場合
等です。
(3) 新規性について
出願日(又は優先日)前に出願に係る発明が、国内及び外国において公衆
が利用可能な状態にある場合には、新規性はありません(絶対的新規性の
採 用 で す )。
但し、次の場合には、新規性の例外が認められます。
① 出 願 日( 又 は 優 先 日 )前 、1 2 ヶ 月 以 内 に お け る 特 許 を 受 け る 権 利 を 有
する者の行為に起因して、発明が公表された場合。
② 出 願 日( 又 は 優 先 日 )前 、1 2 ヶ 月 以 内 に お け る 特 許 を 受 け る 権 利 を 執
する者の意に反して、発明が公表された場合。
③ 出 願 日( 又 は 優 先 日 )前 、1 2 ヶ 月 以 内 に お け る 国 際 的 博 覧 会 に お い て
発明を出展した場合。
(4) 新規性調査報告について
出願人は、新規性調査の請求をする必要があります。
① 新 規 性 調 査 の 請 求 は 、出 願 日 か ら( 又 は 優 先 日 )か ら 1 年 3 ヶ 月 以 内 に
しなければなりません。
こ の 期 間 内 に 新 規 性 調 査 の 請 求 を し な か っ た 場 合 、出 願 は 取 り 下 げ ら れ
たものとみなされます。
② 明 細 書 等 の 記 載 が 不 明 確 な た め に 、新 規 性 調 査 報 告 の 作 成 が 不 可 能 な 場
合 に は 、出 願 人 は 通 知 書 発 行 日 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 補 正 す る こ と を 要 請 さ
8
れます。この補正指令に対して応答しない場合、出願は拒絶されます。
③ 新 規 性 調 査 報 告 書 は 出 願 人 に 送 付 さ れ 、当 該 報 告 書 の 通 知 日 か ら 3 ヶ 月
以 内 に 、出 願 人 は 特 許 庁 に 対 し て 実 体 審 査 に よ る 手 続 を 選 択 す る こ と を
宣言することができます。
出 願 人 が 、3 ヶ 月 以 内 に 上 記 宣 言 を 行 わ な か っ た 場 合 、実 体 審 査 の な い
手続きを選択したものとみなされます。
④ 上 記 3 ヶ 月 の 期 間 経 過 後 、報 告 書 が 公 報 に 公 開 さ れ 、出 願 人 が 実 体 審 査
手続きによる特許付与を選択したか否かについても公表されます。
(5) 出願公開について
出 願 日( 又 は 優 先 日 )か ら 1 年 6 ヶ 月 経 過 後 、出 願 内 容 は 公 開 さ れ ま す 。
なお、早期公開の請求も認められております。
(6) 実体審査について
(A)出願日から7年間の特許付与の手続き:
① ま ず 、新 規 性 調 査 報 告 書 の 通 知 日 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 、実 体 審 査 に よ る 特
許 付 与 手 続 き の 選 択 を 宣 言 し て い な い 場 合 に は 、実 体 審 査 の な い 特 許 付
与手続きが適用されることになります。
② 調 査 報 告 書 が 公 開 さ れ た 日 か ら 6 ヶ 月 以 内 に 、何 人 も 自 己 の 意 見 を 提 出
す る こ と が で き ま す ( 情 報 提 供 を す る こ と が で き ま す )。
上 記 6 ヶ 月 の 期 間 経 過 後 、提 出 さ れ た 意 見 書 は 出 願 人 に 送 付 さ れ 、出 願
人 は 送 付 日 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 、意 見 書 又 は 補 正 書 を 提 出 す る こ と が で き
ます。
③ 上 記 3 ヶ 月 の 期 間 が 経 過 後 、特 許 庁 は 調 査 報 告 書 の 内 容 は 無 関 係 に 、ま
た 第 三 者 か ら 提 出 さ れ た 意 見 等 の 内 容 と は 無 関 係 に 、特 許 付 与 の 決 定 が
されます。
④ 特 許 付 与 の 決 定 後 、指 定 期 間 内 に 特 許 付 与 料 金 が 納 付 さ れ た 場 合 、出 願
日から7年間の特許が付与されます。
(B)出願日から20年間の特許付与の手続き:
① 新規性調査報告の通知日から3ヶ月以内に、実体審査を行う手続きを
選択した出願人は、調査報告書の通知日から6ヶ月以内に実体審査の
請 求 を す る 必 要 が あ り ま す ( 審 査 料 金 の 納 付 )。
② 何人も、調査報告の公開日から6ヶ月以内に特許要件に関して異議申
し立てをすることができます。
③ 上記期間内に異議申し立てがあると、出願人は当該期間経過後3ヶ月
以内に答弁書を提出することができます。この期間は請求により延長
することができ、出願人は明細書等の補正をすることができます。
④ その後、実体的審査が行われ、特許要件を満たしていないと判断され
た場合、6ヶ月の期間を指定して審査報告書(拒絶理由通知)が発行
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されます。この審査報告書に対して出願人は明細書等の補正をするこ
とができます。
⑤ 上記6ヶ月以内に提出された補正書等により、依然として特許要件を
満たしていないと判断された場合、3ヶ月の期間を指定して審査報告
書が発行され、出願人はこの報告書に対して明細書等の補正をするこ
とができます。
⑥ 上記審査手続後、特許要件を満たし、又は異議申し立てに理由なしと
判断された場合、特許付与の決定がされて、その旨出願人に通知され
指定期間内に特許付与料金を納付するよう要請されます。特許料金納
付後特許が登録され、出願人に特許証が発行されます。
なお、特許付与は特許公報に公告され、新規性等の実体的審査後に付
与された旨が公報に記載されます。
⑦ 一方、特許要件を満たしていないと判断された場合には、出願は最終
的に拒絶されます。
(7) 明細書等の補正について
明細書等の補正は、特許付与まですることができます。
(8) 出願変更について
特許出願を、実用新案証出願に変更することができます。
① 実 体 審 査 の な い 特 許 出 願 の 場 合 、新 規 性 調 査 報 告 書 の 公 開 日 か ら 6 ヶ 月
以内。
② 実 体 審 査 の あ る 特 許 出 願 の 場 合 、異 議 申 立 て 対 す る 出 願 人 の 応 答 期 間 内
( 3 ヶ 月 )。
特 許 庁 は 、職 権 に よ り 方 式 審 査 後 に 出 願 の 変 更 を 求 め る こ と も で き ま す 。
(9) 分割出願について
分割出願は、自発的に又は拒絶理由通知に対する応答期間内にすること
ができます。
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出願から特許権の消滅までのフローチャート
特許
出 願 --------------------------------------------
方式
審 査( 出 願 日( 又 は 優 先 日 か ら 1 5 ヶ 月 以 内 )
新 規 性 調 査 報 告 の 請 求 ----------------・請求なし;出願取り下げ
(出願日等から18ヶ月経過後)
---------------------
調 査 報 告 書 作 成 -----------------------------------(報告書出願人に送付)
(調査報告書通知日から
3ヶ月以内)
出願
公 開 --------------------------------------------(調査報告書通知日から
6ヶ月以内)
--------------------- 実 体 審 査 付 与 手 続 き の 選 択
選択なかった場合
選択あった場合
<審査請求必要>
・情報提供可能
・異議申立可能
<意見書等提出>
<答弁書提出>
実体
審査
拒絶理由通知
<意見書等>
拒絶理由通知
<意見書等>
特許付与決定
特
出願拒絶
許
特許付与決定
特
(出願日から7年間)
許
(出願日から20年間)
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9.特許権の存続期間及び起算日
(1)実体審査後付与された特許の特許権の存続期間は、出願日から20年で、
特許権の設定登録日から発生します。
( 2 )実 体 審 査 な し て 特 許 に な っ た 場 合 に は 、出 願 日 か ら 7 年 の 特 許 と な り ま す 。
上記いずれの場合においても、出願日から2年目以降について維持年金を
納付する必要があります。
1 0 . PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、 そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要
(1) 国内段階移行期限:優先日から30ヶ月以内です。
(2) 提出すべき書類:下記書類のトルコ語による翻訳文の提出が必要です。
・明細書、請求の範囲、要約及び図面の文言
・19条補正がされた場合、国際出願時の請求の範囲及び補正後の翻訳文
・国際予備審査を請求した場合、国際予備審査報告書
11.留意事項
出願から特許までの全般に関して:
①
審 査 手 続 き に お い て 説 明 し ま し た よ う に 、ト ル コ 国 に お い て は 少 々 変 則 て
き な 手 続 き を 採 用 し て お り ま す の で 、各 手 続 き に お け る 期 限 管 理 に 十 分 留
意する必要があります。
例 え ば 、新 規 性 調 査 報 告 の 作 成 の 請 求 期 限 や 実 体 審 査 を 受 け る た め の 審 査
の請求期限です。
こ れ ら の 期 限 管 理 の 煩 雑 さ を 回 避 す る た め に は 、出 願 と 同 時 に 現 地 代 理 人
に対して、請求をする旨明確な指示をしておくことを勧めます。
②
PCT 出 願 経 由 し て ト ル コ 国 に 国 内 段 階 移 行 手 続 き を 採 っ た 場 合 に お い て も 、
国 内 特 許 と 同 様 に 、出 願 日 か ら 7 年 間 の 特 許 と 2 0 年 間 の 特 許 が 適 用 さ れ
ますので、その点留意して下さい。
な お 、 PCT 出 願 経 由 の 場 合 国 際 調 査 報 告 が 作 成 さ れ て い る 場 合 は 、 新 規 性
調査について請求は必要なく、調査料金の納付も不要です。
国際予備審査報告書において、実体的な判断結果が肯定的な場合は、実体
的な審査の請求は必要なく、審査のための料金の納付も不要です。
し か し な が ら 、こ の よ う な 国 際 予 備 審 査 報 告 書 が 提 出 さ れ な か っ た 場 合 に
おいて、出願日から20年間の特許の付与を求める場合は、審査請求料金
の納付が必要となりますので、留意して下さい。
③
EPC 出 願 に お い て ト ル コ を 指 定 し て 特 許 に な っ た 場 合 、 ト ル コ 国 で そ の 特
許 を 有 効 に す る た め に は 、 EPC 特 許 全 体 の ト ル コ 語 に よ る 翻 訳 文 を 所 定 の
期 間 内 に 、ト ル コ 特 許 庁 に 提 出 す る 必 要 が あ り ま す の で 、留 意 し て 下 さ い 。
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実用新案制度
1.現行法令について
1995年6月27日施行の法律が適用されています。
2.実用新案出願時の必要書類
特許出願と同様です。
( 1 ) 願 書 ( Request)
出 願 人 の 名 称 及 び 住 所 、代 理 人 の 氏 名 及 び 住 所 、優 先 権 を 主 張 す る 場 合 は 、
国名、出願年月日及び出願番号を記載します。
( 2 ) 明 細 書 及 び 請 求 の 範 囲 ( Specification & Claims)
( 3 ) 図 面 及 び 要 約 ( Drawings & Abstract)
( 4 ) 委 任 状 ( Power of Attorney)
提出は不要です。
( 5 ) 優 先 権 証 明 書 ( Priority Document)
特許出願の場合と同様です。
3 . 料 金 表 ( 単 位 : ト ル コ リ ラ ( YTL))
特許出願の場合と同様です。
4.料金減免制度について
減免制度はありません。
5.実体審査の有無
実体審査は行われません。
6.出願公開制度の有無
出願公開制度は採用されておりません。
7.審査請求制度の有無
審査請求制度は採用されておりません。
8.出願から登録までの手続の流れ
方式的要件及び実用新案の保護対象についてのみ審査され、新規性調査報告
作成の請求は、出願人の任意とされており、義務的なものではありません。
(1)保護対象について
新規性を有し、産業上利用可能性のある考案について、実用新案として保
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護されます。
但し、方法や方法から製造された製品は実用新案として保護されません。
(2)方式的審査について
① 方式的要件を満たしていない場合、また実用新案の保護対象に該当してい
ない場合には、補正指令が発行されます。
② 出願人は、補正指令書の発行日から3ヶ月以内に補正をすることができま
す。
③ その後、実用新案権付与の決定がなされます。
④ 実用新案の付与が公報に公告された日から3ヶ月以内に、利害関係を有す
る者は異議申立てをすることができます。
実用新案出願から実用新案権の消滅までのフローチャート
実用新案登録出願
方式的要件の審査
要件不備の場合
要件具備の場合
補正指令
<補正書提出>
出願
拒絶
実用新案付与の決定
実用新案権
登録異議申立て
実用新案権の消滅
(出願日から10年)
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9.存続期間及びその起算日
実用新案権の存続期間は、出願日から10年です。
1 0 .( 無 審 査 登 録 制 度 の 場 合 ) 第 三 者 対 抗 要 件 に つ い て
規定はありません。
1 1 . PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、 そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要
PCT 出 願 に お い て 、ト ル コ を 指 定 し た 場 合 実 用 新 案 と し て 保 護 を 求 め る こ と が
できます。
(1) 国内段階移行時期:優先日から30ヶ月以内です。
(2) 提出すべき書類:トルコ語による下記書類の翻訳文の提出が必要です。
国際出願時の明細書・請求の範囲・図面中の説明
19条補正書及び陳述書
34条補正書等
12.留意事項
実 用 新 案 登 録 出 願 自 体 の 留 意 事 項 で は あ り ま せ ん が 、実 用 新 案 の 保 護 対 象 は 発
明 特 許 と 、方 法 を 除 き 同 様 で す 。従 い ま し て 、特 許 出 願 と し て 2 0 年 間 の 存 続 期
間 を 求 め た 出 願 が 、異 議 申 立 て を 受 け て 、異 議 申 立 て あ り と の 判 断 さ れ る 可 能 性
が あ る 場 合 に は 、特 許 出 願 を 実 用 新 案 出 願 に 変 更 し て 、無 審 査 に よ る 1 0 年 間 の
実用新案権を取得する方法も検討に値する対策かと思われます。
15
意匠制度
1.現行法令について
現 在 は 、2 0 0 4 年 改 正 の 意 匠 法 が 適 用 さ れ て い ま す 。ト ル コ は 、2 0 0 5 年
1 月 1 日 以 降「 意 匠 の 国 際 登 録 に 関 す る ヘ ー グ 協 定 」の 加 盟 国 で す の で 、同 協 定
に基づく国際登録による保護も可能となっています。
2.意匠出願時の必要書類
(1)願書:
① 出願人の名称・住所、創作者の氏名・住所
② 保護を求める物品名(ロカルノ協定に基づく国際分類のアルファベット順
リスト)
③ 優先権を主張する場合は、国名・日付・番号を記載します。
④ 公告の繰り延べ期間:希望する場合のみ必要です。繰り延べ期間は最長で
出願日(優先日)から30ヶ月以内です。
(2)図面又は写真11通:
( 3 )意 匠 の 明 細 書:意 匠 の 表 現 物 を 詳 細 に 説 明 し た 明 細 書 が 必 要 で す 。「 表 現 物
で示されたような・・・」などの説明では不十分とされています。
(4)宣言書:創作者が出願人でない場合に必要です。
(5)優先権証明書;出願日から3ヶ月以内に提出しなければなりません。
( 6 ) 優 先 権 翻 訳 :ト ル コ 語 に よ る 翻 訳 も 必 要 と な り ま す 。
(7)委任状:出願時に委任状は不要です。出願取り下げ等の不利益行為をする
場合に必要となります。
★ 意 匠 に 係 る 物 品 が 同 一 の ク ラ ス に 属 す る 場 合 に は 、一 出 願 で 複 数 の 意 匠 を 包
含することができます。
3 . 料 金 表 ( 単 位 : ト ル コ リ ラ ( YTL))
(1)出願
*一意匠の場合
140
*追加の各意匠
40
(2)公告
*白黒の場合
50
*色彩の場合
100
(3)登録料
80
(4)公告の繰延べ
25
(5)譲渡
300
(6)ライセンス登録
460
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4.料金減免制度について
料金の減免制度は採用されていません。
5.実体審査の有無
意匠出願は実体審査の対象となります。
6.出願公開制度の有無
出願公開制度は採用されていません。
7.審査請求制度の有無
意 匠 出 願 は 全 件 実 体 審 査 の 対 象 と な り ま す の で 、審 査 請 求 制 度 は 採 用 さ れ て い
ません。
8.出願から登録までの手続きの流れ
意 匠 出 願 は 、最 初 に 方 式 的 要 件 に つ い て 審 査 さ れ ま す 。方 式 要 件 が 不 備 の 場 合
には補正を命じられ、1ヶ月以内に不備を是正する必要があります。
方 式 要 件 を 具 備 し た 出 願 に つ い て は 、新 規 性 、独 自 性 な ど の 実 体 要 件 の 審 査 が
行 わ れ ま す 。こ れ ら の 要 件 を 満 た さ な い 場 合 に は 、拒 絶 理 由 が 発 せ ら れ 出 願 人 は
2ヶ月以内に意見書、補正書を提出して拒絶理由を解消しなければなりません。
意 匠 出 願 が 実 体 要 件 を 満 た し て い る 場 合 に は 、出 願 は 登 録 さ れ 、そ の 後 公 報 に
掲 載 さ れ ま す 。公 告 の 繰 延 べ 請 求 が な さ れ て い る 場 合 に は 、最 長 で 出 願 日 か ら 3
0 ヶ 月 、公 告 が 繰 り 延 べ ら れ ま す 。第 三 者 に は 公 告 日 か ら 6 ヶ 月 間 、異 議 申 立 て
の機会が与えられます。
主な不登録事由は以下の通りです。
【不登録事由】
(1)意匠の定義に適合しない意匠
(2)新規性又は独自性を有しない意匠
(3)先願に係るトルコ意匠出願と抵触する場合
(4)公序良俗に反する意匠
<新規性>
出 願 日 (又 は 優 先 日 )前 に 世 界 の い ず れ か の 場 所 に お い て も 公 衆 に 利 用 可 能 な
状 態 に 置 か れ て い る 意 匠 は 、 新 規 性 を 有 し な い も の と さ れ ま す 。「 知 ら れ て い る
意匠」には、刊行物への掲載、意匠に係る物品の販売、などが含まれます。
<新規性喪失の例外>
a . 出 願 日 前 1 2 ヶ 月 以 内 に 意 匠 登 録 を 受 け る 権 利 を 有 す る 者 に よ り 、又 は 第 三
者による意に反する行為により出願に係る意匠が公表された場合
b . 博 覧 会 に 出 品 し た こ と に よ り 意 匠 が 公 表 さ れ た 意 匠 に つ い て 、公 表 日 か ら 6
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ヵ月以内に意匠出願をした場合
出
願
方式審査
実体審査
拒絶理由
意見書
拒絶査定
出願日から5年
登録査定
登
審判請求
録
公告公報
異議申立
公告日から6ヶ月
取消請求
満
了
最長25年
9.存続期間及びその起算日
意匠権の存続期間は、意匠出願の日から5年間です。最長で4回、その期間の
更新をすることができます。したがって、最長存続期間は出願日から25年間と
なります。
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10.部分意匠制度の有無
部分意匠制度は採用されていません。
11.留意事項
(1)意匠の定義
意匠とは、人間が知覚できる物品又はその装飾の外観を構成するすべての
特徴とされています。物品には、工業又は手工業製品、複合システムの部
品、組物、物品の配置、包装、外装、図形標識、タイプフェイスなどが含
まれますが、半導体製品、コンピュータプログラムは物品には含まれませ
ん。また、物品の技術的機能にのみ基づく形状は意匠とはされません。
(2)意匠登録の無効
利害関係を有する者は、意匠権の存続期間中又はその消滅後5年以内に、
管轄裁判所に対して登録の無効を請求することができます。但し、その理
由は以下の場合に限られております。
1 登録意匠が新規性を満たしていなかった場合
2 登録意匠が独創性を有していなかった場合
3 意匠の定義に該当しない
4 冒認出願により登録された場合
(3)譲渡
譲渡は書面で行う必要があり、特許庁へ登録しないと第三者対抗要件を具
備しません。
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商標制度
1.現行法令について
現 在 は 、2 0 0 4 年 4 月 2 2 日 施 行 の 商 標 法 が 適 用 さ れ て い ま す 。ト ル コ 共 和
国 は 、標 章 の 国 際 登 録 に 関 す る マ ド リ ッ ド 協 定 議 定 書 の 加 盟 国 で す の で 、国 際 登
録に基づきトルコ共和国で商標の保護を受けることも可能です。
2.商標出願時の必要書類
(1)願書:出願人の住所及び氏名、商品又はサービス及びその区分(ニース分
類)
(2)商標見本20通:
(3)委任状:署名のみで公証は不要ですが、出願取下などの不利益行為の場合
には公証が必要となります。
(4)事業証明書:出願人の営業活動を証明する、事業証明書、商業登記簿抄本
などが要求されます。
(5)本国出願の証明書:上記の事業証明書に代えて、本国商標出願の証明付謄
本を提出することもできます。
(6)優先権証明書:優先権を主張する場合には出願日から3ヶ月以内に提出し
なければなりません。
(7)使用管理規則:団体商標又は保証商標の場合に必要となります。
★トルコ共和国では、一出願多区分制が採用されています。
3 . 料 金 表 ( 単 位 : ト ル コ リ ラ ( YTL))
(1)商標出願
*1区分の場合
104
*2区分の場合
204
*3区分の場合
302
*3区分を超える場合
105(1区分につき)
(2)優先権主張
110
(3)補正(商品・役務)
417
(4)更新
509
(5)異議申立て
100
4.料金減免制度について
料金の減免制度は採用されていません。
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5.実体審査の有無
商標出願については実体審査が行われます。
6.出願公開制度の有無
出願公開制度は採用されていません。
7.審査請求制度の有無
商 標 出 願 は 全 件 実 体 審 査 の 対 象 と な り ま す の で 、審 査 請 求 制 度 は 採 用 さ れ て い
ません。
8.出願から登録までの手続きの流れ
商 標 出 願 に つ い て は 、最 初 に 方 式 要 件 が 審 査 さ れ ま す 。方 式 要 件 を 満 た し て い
な い 場 合 に は 、出 願 人 は 所 定 の 期 間 内 に 不 備 を 充 足 す る よ う 求 め ら れ ま す 。方 式
要 件 を 満 た し た 出 願 に は 出 願 日 が 付 与 さ れ 、実 体 審 査( 絶 対 的 拒 絶 理 由 及 び 相 対
的拒絶理由)が行われます。
出 願 が 拒 絶 理 由 に 該 当 す る 場 合 に は 拒 絶 理 由 通 知 が 発 せ ら れ 、所 定 の 期 間 内 に
指 定 商 品・役 務 の 減 縮 等 に よ り 拒 絶 理 由 を 解 消 す る 必 要 が あ り ま す 。拒 絶 理 由 が
解消された場合、拒絶理由が発見されなかった場合には出願公告がなされます。
利害関係人は出願公告日から3ヶ月以内に異議申立てをすることができます。
拒 絶 理 由 が 解 消 し な い 場 合 に は 出 願 は 拒 絶 査 定 と な り ま す 。拒 絶 査 定 に 対 し て
は 、2 ヶ 月 以 内 に 特 許 庁 に 対 し て 審 判 請 求 を す る こ と が で き ま す 。特 許 庁 の 決 定
に不服がある場合には、管轄裁判所に不服申し立てを行います。
主な不登録事由は以下の通りです。
【主な不登録事由】
<絶対的拒絶理由>
(1)視覚によって認識できない標識
(2)識別力のない商標
(3)商品・役務の種類、品質、用途、価格、地理的原産地、商品の製造時期、
役務の提供の時期などを示す表示のみからなる標章
(4)商品・役務について慣用されている標章
(5)商品の技術的効果を高めるために必要とされる形状によって構成される標
識
(6)商品の原産地、品質、種類に等について公衆を欺瞞するおそれがある標章
(7)公的機関の記章、紋章などを含む標章
<相対的拒絶理由>
(1)先行するトルコ商標出願又は商標登録と同一又は類似の標章であって、同
一又は類似の商品・役務を指定する場合
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(2)先行するトルコ商標出願又は商標登録と同一又は類似の標章であって公衆
が混同を生ずるおそれがある場合
(3)いわゆる冒認出願の場合
(4)第三者の氏名、写真を含む標章
(5)第三者の著作権その他の工業所有権を侵害する標章
(6)3年以内に登録が満了した保証商標又は団体商標と同一又は類似の標章
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出
願
方式審査
補正命令
不備是正
実体審査
拒絶理由
意 見 書・補 正 書
解消?
拒絶査定
出願日から10年
出願公告
審判請求
異議申立
公告日から3ヶ月
管轄裁判所
登
録
不使用取消請求
継続して5年不使用
満
了
更
新
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9.存続期間及びその起算日
商標権の存続期間は出願日から起算して10年です。存続期間は10年間ごと
に更新することができます。存続期間を更新するためには、存続期間の満了前6
ヵ月以内に更新登録出願をしなければなりません。
10.出願時点での使用義務の有無
出願時点での商標の使用義務はありません。
11.保護対象
商標とは、視覚により認識可能な標識であって、ある企業の商品・サービスを
他の企業のそれらと識別できるものとされています。したがって、言葉(個人名
を 含 む )、デ ザ イ ン 、文 字 、数 字 、商 品 の 形 状 又 は 包 装 な ど は 商 標 登 録 可 能 と な っ
ています。商品の形状については、商品の性質に由来する形状、技術的効果を得
るために必要とされる形状は登録を受けることはできません。
12.留意事項
(1)不使用による取消し
登録商標が、正当な理由なく指定商品又はサービスについて継続して5年
以上使用されていないときは、第三者の請求により登録を取消されること
があります。
(2)登録無効、取消し
利害関係人は、商標登録が登録要件を満たしていない商標出願についてな
されたことを理由として、商標登録の無効を請求することができます。
(3)譲渡
商標権又は商標出願は、業務の移転を伴わずに譲渡することが可能です。
譲渡は、第三者に対してその有効性を主張するためには、特許庁へ登録す
る必要があります。登録するためには、①譲渡人及び譲受人双方により署
名 さ れ た 譲 渡 証 書( 公 証 、認 証 が 必 要 で す )、② 委 任 状 、③ 登 録 証 の 原 本( 裏
書 す る た め に 必 要 )、 ④ 所 定 の 手 数 料 の 納 付 が 必 要 で す 。
(4)ライセンス
ライセンス契約は、独占的又は非独占的のいずれの場合でも、必ず書面で
行う必要があります。第三者に対してライセンスの有効性を主張するため
に は 、特 許 庁 へ 登 録 す る 必 要 が あ り ま す 。ラ イ セ ン ス を 登 録 す る た め に は 、
①当事者双方により署名された契約書の原本、②ライセンサーの委任状、
③ライセンシーに関する商工会議所の証明書、④登録証の原本(裏書する
た め に 必 要 )、 ⑤ 所 定 の 手 数 料 の 納 付 が 必 要 で す 。
なお、外国居住者が契約当事者の場合には、国家計画機関外国投資部の承
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認が必要とされています。
(5)団体商標
団体商標とは、団体(法人)の構成員又は組合員の商品・サービスを、他
の取引者の商品・サービスから区別するためにその構成員又は組合員によ
って市場に置かれる商品・サービスの共通の名称を創出する目的で使用さ
れる標章をいいます。団体商標についても譲渡が認められています。
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