第4回 年少者日本語教育研究フォーラム 【日 時】 2014 年 3 月 2 日(日)12:30~18:40 【会 場】 早稲田大学・早稲田キャンパス 大隈講堂小講堂 【主 催】 「移動する子どもたち」研究会・早稲田こども日本語研究会 時 間 12:30-12:35 内容 「ようこそ!」 川上 郁雄(早稲田大学大学院 教授) 第一部 JSL高校生の学びを支える 「自信」を育むことばの実践とは―初級 JSL 高校生の実践から― 早稲田大学大学院 修士課程 田端はるな 12:35-12:55 ある私立高校に通う初級 JSL 高校生の日本語実践報告である。 「自分の日本語に自信がな い」 、 「日本人のように話せるようになりたい」 と語る子どもたちと向き合う中で見えてきた 「自 信」とは何か、ことばの実践でどのように育むことができるのかについてを考える。本発表で はその答えの一つとして、ことばに寄らない「自信」への注目、そして、 「本物のコミュニケ ーション」に支えられた関係性構築の重要性を取り上げる。 外国につながる高校生のキャリア支援には 何が必要か ―「大学に行ってみようプロジェクト」理念構築プロセスの分析から― 早稲田大学大学院修了生 上原龍彦・井口翔子・人見美佳 早稲田大学日本語教育研究センター 尾関史・古賀和恵・武一美 早稲田大学大学院 博士課程 金丸巧 早稲田大学大学院 修士課程 塩見和代・藤倉遥・堀口茉莉・山口静香 研究 発表 12:55-13:15 発表者らは、外国につながる高校生のキャリア支援を目的としたイベント「大学に行ってみ ようプロジェクト」を計 5 回実施してきた。毎回のイベントの計画・実施・振り返りを通し、 イベントの内容が変容しており、その変容と本イベントの理念構築プロセスは密接に関わって いる。本発表では、本イベントの理念構築プロセスを議事録・振り返り記録等を基に分析し、 外国につながる高校生のキャリア支援に何が必要なのかを明らかにする。 13:15-13:35 質 疑 応 答 ・ 議 論 休憩(10 分) 特別企画 Ⅰ パネルディスカッション 学校現場の課題を、実践から捉える:行政と実践研究の連携 Ⅰ 13:45-14:35 パネリスト:三重県鈴鹿市教育委員会 指導主事 中川 智子 東京都目黒区教育委員会 非常勤職員 人見 美佳 司 会 :池上 摩希子 (早稲田大学大学院 教授) 休憩(10 分) 第二部 子どもの学びをどう捉えるか カナダ居住日本人母と子どもの言語的社会化 東京女子大学大学院 修士課程 秋山 幸 14:45-15:05 本発表は、カナダに居住する日本人母とその子どもが、複数言語環境の中で言語行動を通し てどのように相互に社会化し合うかを調査した言語的社会化に関するものである。調査結果の 分析では、幼児期の子どもが、大人とともに日常の活動をどのように構成し合うかという参加 構造の類型化を試みた。各参加構造において、子どものことばの認知的側面に特徴があった。 子どもの認知面に関わる言語活動、母親の言語選択、言語使用、ふるまいへの気づきや変容に ついて述べる。 日本語教育において、なぜ「まなざし」なのか 早稲田大学大学院 博士課程 中野千野 研究 発表 15:05-15:25 日本語教育おいて、なぜ「まなざし」なのか。その背景には、日本語教育においてはこれま で注視されてこなかった「まなざし」と日本語教育実践との関係にある。この関係性を論じる ことは、複数言語環境で成長する子どもの<ことばの教育>にどうつながるのか。 本発表では、 複数言語環境で成長する子どもたちの<ことばの教育>という観点から、 なぜ 「ま なざし」に注目する必要があるのか、他領域、日本語教育の先行研究を踏まえて議論する。 保育という場と日本語教育の視点を交流させること ―子どもたちのことばの発達を捉えるための試み― 早稲田大学大学院 博士課程 當銘美菜 15:25-15:45 15:45-16:10 発表者は、国際結婚家庭に生まれた子どものことばの発達を捉えるために保育園でのフィー ルドワークを開始したが、フィールドでの日々は発表者のことば観や子ども観を大きく揺さぶ るものだった。本発表では、日本語教育に携わる者が保育園でのフィールドワークを通して、 何を見、何を感じたのかを明らかにすることで、保育の現場から日本語教育に提言できること と、日本語教育に携わる者として保育の現場に提言できることを考えていきたい。 質疑応答・議論 休憩(10 分) 特別企画 Ⅱ 映画 『Hafu』 特別上映会 Ⅱ 「ハーフ」と呼ばれる人の思いが詰まったドキュメンタリー映画が世界を回り、ついに早稲 田にやってくる!! 監督のひとり、高木ララさん(早稲田出身)のビデオメッセージつきで、無 16:10-18:40 料公開します。「移動する子ども」に関心のある人には必見の映画です。 *約 90 分の映画の後、出演者の矢野デイビットさんとのトークショーもあります。 こちらも、ご期待ください! *みなさまのご参加をお待ちしております。
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