阪南スカイタウンのまちづく - 住宅生産振興財団

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阪南スカイタウンは、臨空都市圏の一翼を
担う重要プロジェクトとして、「関西国際空港
関連施設整備大綱」及び「関西国際空港関連地
域整備計画」で位置づけられ、大阪府企業局が
21世紀のまちづくりを目指して進めている宅
地開発である。
本事業は昭和63年度から事業に着手し、関
西国際空港やりんくうタウンへ埋め立て用土
砂を供給した。その後平成5年から宅地造成
工事に着手し、平成8年3月からは入居も始
まり、4月にはまちびらきを迎えることとな
った。
土砂採取によって生じた跡地の計画的な整
備・活用を図ることにより、南大阪地域の宅地
需要に対応した良好な住宅地を整備するとと
もに、産業・文化・レクリエーション施設を誘
致して「住み」「働き」「憩う」ことのできる複合
的なまちづくりを目指して事業を進めている。
今回は阪南スカイタウンの第1期事業計画
を中心に、下記の内容について述べたい。
II.基本計画
m第1期事業計画
IV.今後の事業計画
阪南スカイタウン事業概要
位置 阪南市桃の木台
面積 約1707ha
計画戸数 約2500戸
計画人口 約9000人
事業期間 昭和63年度∼平成9年度
事業手法 新住宅市街地開発事業
土地利用計画図
新幹線
新大阪
⋮﹂
(奨覆)
瓢こ! ∴一
難,皮
ま 竃 轟
藩臨画髪〆
轟
調ボ
欝灘鮮
。ピ箱作駅 竈
松原
壕
挿●■oρφゆ
⋮
雷!瀦イタウ・欝欝
和歌山
阪南スカイタウン全景(平成8年3月)
阪南スカイタウン位置図
家とまちなみ34 19969
25
か、現在、事業中の第2阪和国道の「箱作ラン
プ」がまちの玄関口に設置される予定である。
阪南スカイタウンは新住宅市街地開発法に基
づく事業であり、開発面積約171ha、住宅計画
3.事業の主な経過
戸数約2,500戸、計画人口約9,000人のまち
昭和60年6月 土取計画と跡地整備の基本
である。
方針を決定
昭和63年3月 新住宅市街地開発事業の都
市計画決定
まちづくりの目標として以下の4つを掲げた。
平成元年 6月 土砂搬出開始
(1)多機能都市の実現
平成4年12月 土砂採取事業完了
(「住み」「働き」「憩う」まちづくり)
土砂採取実績 5,900万m3
(2)周辺地域整備への寄与
・関西国際空港 4,550万m3
(臨空都市圏の形成を担うまちづくり)
・りんくうタウン 1,350万m3
﹁1
1.目標
(3)潤いのある住宅地環境形成
平成5年 8月 宅地造成工事着手
(水と緑のあるまちづくり)
同年9月まちの愛称を「阪南スカイタウン」
(4)個性のある都市の実現
と決定
(24時間空港のインパクトを受け止めたま
平成6年12月 事業コンペにより民間住宅
ちづくり)
事業者3社及び共同分譲に参加のハウスメ
一座ー30社を決定
平成7年ll月 第1期分譲開始
まちづくりのソフトコンセ=プト
まちづくりの目標
平成8年 3月 第1期入居開始
罫{翁み・働き。慾う」
平成8年 4月 まちびらき式典開催
21世紀のまちづくり
熟覧健康と自製≒の潮ミユニタ轡シ鷲
多機能都市の実現
「住み・働き・憩う」まちづくり
○健康・保養機能の充実したまち
○多様性を持ちつつ全体としてまとま
りのあるまち
○.:@『㊥
4.阪南スカイタウンの主な特色
(1)多様なライフスタイルに対応した住宅供給
全体の住宅供給計画は戸建住宅約1,500戸、
集合住宅約1,000戸、合計約2,500戸を平成
周辺地域整備への寄与
○空港に近接する立地を生かした業務
ゾーンを持つまち
○広域から多様な人々が訪れるまち
阪南スカイタウン
融合
調和
臨空都市圏形成を担うまちづくり
緬空に衆来が映る街幹
7年度から平成13年度にかけて供給する計画
である。
戸建住宅については、ゆとりある「独立戸建
住宅」に加えて、魅力的な住環境や個性的な住
潤いのある住宅地環境形成
宅街区を形成する「計画戸建住宅」を配置し、
水と緑のあるまちづくり
○緑豊かな郊外居住のまち
○優れた都市景観、眺望のあるまち
集合住宅では、センター地区周辺にまちのラ
ンドマークとなるような中高層住宅を、斜面
個性ある都市の創造
沁み恵み∼翰が鞭…鶴シン7麟撃クセ凄
24時間空港のインパクトを受け
止めたまちづくり
部には地形や眺望を活かした斜面地住宅など
を立地環境に応じて配置している。
○都市的魅力のあるまち
住戸計画には、近年の生活様式の変化や多
○外国人滞在居住に対応できるまち
まちづくりのハードコンセプト
様化、高齢化の進行、環境共生に対する要請
の高まりなどを配慮した快適な居住環境計画
阪南スカイタウンのまちづくりの目標
を行っている。
(2)就業機能や健康保養機能をあわせ持つ多
26
2.立地
機能都市の実現
阪南スカイタウンは、阪南市西部の丘陵部
関西国際空港から10km圏という立地を活
にあり、大阪都心部から南西約45km、和歌
かし、第2阪和道路・飯ノ峯川沿いには、高付
山市中心部から北約10kmに位置している。
加型の生産・研究開発機能等を有する「業務ゾ
鉄道を利用してのアクセスとしては、最寄り
ーン」を、また南側高台部には、スポーツ・レ
駅である南海本線「箱作」から大阪「難波」まで
クリエーション機能等を有する「健康保養ゾー
45分、関西国際空港へも約15分から20分で
ン」を配置し、その第一段として「国民年金健
アクセスできる。また、道路アクセスとして
康センター」が平成8年4月にオープンした。
は、阪和自動車道が既に全線開通しているほ
(3)街全体の1/3が憩いと潤いの公園緑地空間
家とまちなみ34 1996.9
地区中央に近隣公園と緑地を一体的に計画
ンとなる。東の町は生活利便性の高いコアゾ
した「中央公園」を、また4箇所の「街区公園」
ーンとして集合住宅によって、にぎわいや表
を街のタテ軸、ヨコ軸沿いにそれぞれ配置し
情を作るとともに、ランドマーク性の高いデ
た。また、豊かな自然とふれあえる「前山緑地」
ザインを表出する。そして、南の町はスカイ
や大阪湾の大パノラマを楽しめる「展望緑地」、
タウン全体から見上げられる高台にあるとい
清らかな水と戯れることができる「親水河川」
う立地を活かして特に景観に配慮し、地形の
等も計画している。
変化、眺望の良さを活かした宅地割り、住
(4)充実した教育・利便施設
戸・住棟配置を行う。そして、まち全体として
教育施設のうち、小・中学校は平成8年4月、
変化に富んだ景観づくりを目指す。
既に開校している。今後、幼稚園、保育所等
住宅を形式別にみると、独立戸建住宅地で
についても順次整備していく計画である。
は郊外住宅地の特性を活かしたゆとりある緑
センター地区には広域的商業施設や業務系
豊かな住宅を計画し、地区のイメージと住宅
施設の整備を図っていくほか、センター地区
地のグレードを向上させる。また、住宅地内
を補完するため、街の南部にサブセンターを
のコミュニティの交流空間として、各ブロッ
配置する計画である。なお、まちが成熟する
クごとにサークル広場を整備する。
までの間、居住者の利便に供するため、食料
また、計画戸建住宅地では住宅需要の多様
品をはじめ生活用品が揃う暫定商業施設が平
化に対応するため、スーパーブロックごとに
成8年3月から営業を開始している。
民間事業者に分譲し、住宅と宅地の一体的な
行政サービス施設に関しては、センター地
計画によって良好なコミュニティ空間の創出
区に「行政コミュニティセンター」などの生活
及び住戸の計画的配置を行い、個性的な住宅
サービス施設を配置するほか、3箇所に住民
街区を形成する。高齢者対応住宅や2世帯住
センターを配置するなど地域社会の形成を図
宅など提案型の住宅・まちづくりを心がけた
っていく。
り、高密化に対応した住環境形成のための共
(5)マスターアーキテクト方式によるまちづくり
有地(コモンスペース)の確保、子供の遊び場、
ニュータウン開発はマスタープランに沿っ
住宅地のシンボル空間としての植栽緑化など、
て行われるが、各ブロックの開発は事業主体
多様で個性的な計画を実現化したいと考えて
ごとに計画されるため、まち全体として調和
いる。一方、集合住宅地については、立地特
のとれた景観を形成するためには、ブロック
性や環境特性をふまえて中高層集合住宅や低
相互間の景観調整を行うとともに、まちづく
層集合住宅のほか、斜面地の特性を活かした
りにおいても指導的役割を果たす調整者(マス
個性的な集合住宅など多様な形式の住宅供給
ターアーキテクト)が必要となる。
を行う。
阪南スカイタウンでは、多摩ニュータウン
全体の分譲方針としては、初動期には良好
など数多くの景観調整実績のある内井昭蔵滋
な戸建住宅地としてのイメージ形成を図るた
賀県立大学教授をマスターアーキテクトとし
め、戸建住宅中心の供給を先行的に行う。中
て迎え、魅力ある景観形成を推進しており、
期には斜面地住宅やセンター地区周辺の利便
まちづくりの特色としている。
5.住宅供給計画
住宅地55haの内訳は、独立戸建住宅地
15ha、計画戸建住宅地22ha、集合住宅地
18haである。
住宅配置の考え方としては、業務ゾーンと
なる北の町を除いて、東の町(16haに約950
戸)、西の町(17haに約700戸)、そして南の
町(22haに約850戸)の3ゾーンに区分して
いる。
最初にまちなみが形成されるのは西の町で、
公的空間の緑と宅地の緑の連携によって郊外
的魅力のあるまちなみをつくり、それが阪南
スカイタウンの居住環境の質を先導するゾー
阪南スカイタウンの4つの町
家とまちなみ34−1996,9
27
性の高い集合住宅と戸建住宅を合わせて。後
なるが、良質の賃貸住宅など公的開発の使命で
期には住宅地としての熟成度を活用し、セン
ある先導的な住宅供給に積極的に取り組む。
ター地区の集合住宅のほか、南の町のハイグ
③社宅用企業向け宅地分譲 関西国際空港、
レードな戸建住宅を供給することとしている。
りんくうタウン進出企業及びその他企業の今
後の需要の発生に応じて柔軟に対応する。
6.住宅の供給方式
(1)独立戸建住宅地
①共同分譲方式 建物は民間住宅メーカー
が建設、分譲し、宅地は大阪府が分譲という
これまでの考え方を踏まえて、まず平成8
共同方式で、テーマ型住宅の導入、一団の団
年4月の入居開始に向けて、まちの中心部に
地として計画、設計を行うことによる快適か
近く、中央公園、小学校、都市計画道路に囲
つ個性的で調和のとれた住宅環境・景観の創
まれた戸建住宅エリア5ブロック(9.8ha)を
出、相互協力による販売の促進など特徴的な
第1期分譲予定区域と設定した。このうち、3
販売を行う。
ブロック(5.8ha)において公開事業コンペを
②宅地分譲方式 通常の宅地分譲と同じで
開催し、最優秀提案企業にスーパーブロック
あるが、従前権利者への優先分譲や一般公募
での分譲を行い、1ブロック(2.5ha)において
分譲を行う。
は、多様な住宅の供給を行うため、共同分譲
(2)スーパーブロック宅地
事業を行い、最後の1ブロック(1.5ha)におい
①民間事業者向け宅地分譲(計画戸建住宅 集
ては、低廉で良質な住宅を供給するため大阪
合住宅) 魅力ある住環境と、優れた住まい
府住宅供給公社の事業を行うこととした。
づくりの形成を実現するため、民間住宅事業
者から創意工夫にあふれた企画提案を求める
1.共同分譲事業の概要
公開事業コンペを実施し、最優秀提案企業に
まちづくりの初期において、まちの早期熟
スーパーブロック単位での宅地分譲を行う。
成、入居促進を図るため、民間建物付きの宅
②公的事業者向け宅地分譲 集合系を中心
地分譲(共同分譲)を行った。利点として、設
に、中間所得者向け分譲住宅の供給が基本と
計調整を行うことによる高齢者対応型など、
プロツク
ひ ・ ・第1期宅地分譲予定区域
阪南スカイタウン第1期事業区域図
28
家とまちなみ34 1996.9
戸数(戸)
面積(ha)
分譲主
土地:大阪府
103
2.5
92
2.4
大和ハウス工業(株〉
84
1.8
ミサワホーム(株)
a3
70
了.6
積水ハウス㈱クルーヲ
b
66
1.5
大阪府住宅供給公社
Bl
6 1閏 馴■日
懸1:︸灘
A
a2
囎ィ;ハウスメーカー
社会ニーズを反映した多様な住宅の供給、外
住宅計画に関しては、場所性及び敷地特性
構を一体的に整備することによるまちなみの
を考慮した家づくりを行った。
統一感の創出、さらには、住宅展示会を開催
例えば、2世帯同居、高齢者対応、プラス
して展示販売を行う際の販売広報活動の一本
アルファールーム付き住宅等の魅力的提案住
化やノウハウの相互活用などによる販売力の
宅をサークル広場の周辺、街区のゲートとな
強化が挙げられる。
る角地に配置した。
今回の共同分譲事業においては(財)大阪住
また、住宅の外観はハウスメーカー29社に
宅センターと(財)住宅生産振興財団が、参加
よる表情豊かな外観となるよう調整した。
ハウスメーカーのとりまとめを行った。
(1)共同分譲ブロックのまちなみ計画
まちなみ景観上、重要である外構計画につ
いては、歩車共存道路、歩行者専用道路等の
2.事業コンペによるまちづくりの概要
(1)事業コンペの概要
昭和60年目新住宅市街地開発法が改正さ
各々の道を意識した景観整備を行っている。
れ、公募という条件付きながら土地を民間事
①幹線道路沿いは「シンボル性と表情」をもた
業者に直接分譲することが可能になった。
せるため、レンガウォールと法面植栽により
この改正を踏まえて、スーパーブロック宅
構成するとともに、人のにぎわいをもたらす
地を対象に、21世紀に向けた新しいまちづく
メインアプローチを設置した。
りのモデルとして、魅力ある住環境とすぐれ
②歩行者専用道路沿いは、にぎわいの演出の
た住まいづくりの形成を実現するため、民間
ためサブアプローチを設けた。
住宅事業者から創意工夫にあふれた企画提案
③歩車共存道路沿いは、公園的な道空間とし
を求める事業コンペを行い、企業局は最も優
てとらえ、アールのついた生け垣と広いグリ
れた提案をした企業にスーパーブロックで卸
ーンベルトにより構成した。
売りを行うこととした。
④サークル広場まわりは、雑慮石積みによる
今回の事業コンペの特色として、「マスター
土留めを行い、サークル広場沿いに高中木を
アーキテクト」による「デザインコード(*)」を
配し、地区の中心として整備した。
示して、それにふさわしい事業提案を求める
⑤その他の区画道路は、各道路ごとにデザイ
こととした。
ンモチーフを変え、多様なみちを演出し、単
(2)コンペの結果
調さを回避した。また、道路に平行な芝生敷
以下のとおり、9企業(企業グループを含む)
きの駐車スペースを設け、道路に広がりをも
より3ブロックで合計14点の応募があり、
たらすとともに、当面2台駐車を必要としな
「阪南スカイタウン事業コンペ審査委員会」で
い人にとっては、サブガーデンとして使える
審査し、最優秀作品3点を決定した。
フレキシブルな空間として活用できるように
Blブロック…6点
した。
→最優秀作品提案企業 大和ハウス工業(株)
⑥道路沿いに展開するグリーンベルトに多種
B2ブロック…4点
多様な花と緑を植え、入居者が花を飾り花と
→最優秀作品提案企業 ミサワホーム(株)
ともに生活する楽しさ、美しさに興味を持つ
B3ブロック…4点
仕掛けをつくり余暇を利用したグリーンケア
→最優秀作品提案企業 積水ハウス(株)グ
を通じ、隣近所のコミュニティが図れるよう
ルーフ
にした。
(3)各部ブロックの特徴
(2)共同分譲ブロックの住宅計画
①Blブロック…………………大和ハウス工業
空間と空間のつながり、人と人のつながり、
自然と自然のつながりが、まちづくりのコン
セプトである。
機能に応じたヒエラルキーの異なる4段階
め道をネットワークして、楽しく暮らしやす
い街になっている。街を貫くメインサービス
道路、各住戸ヘアブローチする歩車共存の道
路、住戸グループを有機的に結ぶ路地、広域
歩行者動線としての緑道。これに、最小のコ
共同分譲ブロックのまちなみ
ミュニティ単位(10戸程度)のポケット広場や
家とまちなみ34 1996.9
29
B1ブロック(大和ハウス)配置図
②B2ブロック…………………ミサワホーム
変化のある空間やまちなみをねらって曲線
を多く取り入れた通路計画と、画地配置に特
色がある。
広場は街の出会いの空間として、身近な自
然をテーマに構成している。花と実と小動物
の集まる植栽とし、花壇などは住民参加で植
栽管理ができるようにする。センター広場に
B1ブロックのまちなみ
は雨水を利用した泉をつくり、そこから各戸
と通路の間にせせらぎを流す。各戸は、低い
グループ単位(50戸程度)のビレッジ広場、ブ
生け垣(H=0.8m)と法面緑化による広がり
ロック全体の集会所などのコモン空間がシス
のあるオープン外構となっている。地域と自
テマチックに配置され、新しい空間づくりが
然との共生をねらっている。
売りものである。
③B3ブロック…………積水ハウスグループ
住宅計画としては、全戸が道あるいはコモ
これはコモンスペースによる環境づくりの
ンに2面以上開放する宅地となっており、プ
提案である。通過交通のない袋状道路で道路
ランも室内から外を見たときの開放性を重視
をコモン化する。そして、これを中心に敷地
と建物を融合的に計画し、屋外空間のアメニ
して設計されている。
ティを高めようとしている。しかも、自然に
ふれあう場としてのコミュニティの単位とな
繍.・..[酬椿細蕪蜘臨・
るように仕組まれているのである。
’撫謝
3.公的住宅事業の概要
大阪府住宅供給公社が輸入住宅の利点を活
かして、良質で適正な価格の住宅供給を行っ
灘
,導・ll
た。コストの低減を目的に、単に材料を輸入
するのでなくランドプランニング、設計及び
積算、材料仕様、流通・施工技術を含めた総合
’.
・姻
的な住宅供給システムを導入する。そして、
北米のシステムと日本のシステムを協調させ
・禦
幽幽、やζ
ることによって、良好な住宅環境と景観の創
出を図っている。
街路風景については、コンパクトにまとめ
B2ブロック(ミサワホーム)配置図B2ブロックの写真は65ページ参照
30
家とまちなみ34
1996.9
られた道路と住宅配置により、「近接性」が演
山田隆明
(やまだたかあき)
大阪府企業局宅地整備課長
1943年 熊本に生まれる
1966年 大阪府入庁
その後、住宅建設課春宮
整備室長、営繕室営繕監等
を経て現職に。
B3ブロック(積水ハウス)配置図
出されているが、各住戸のデザインは公共の
視点からのプライバシーなどを守るよう計画
されている。
また、住戸計画に関しては、デッキを設け
るなど開放感が得られ、さらに、自然光、採
光を考慮した空間設計で快適性、経済性をも
考慮した住宅となっている。
B3ブロックのまちなみ
現在まで建売の戸建住宅を400戸弱販売し
てきたが、昨今の住宅を購入する方々の要求
は多種多様になってきている。それに対応す
るためには当企業局としても単なる建売住宅
や宅地のみの分譲、集合住宅の分譲などを行
うだけでなく、それ以外にも多様な住宅需要
動向や新たな社会的要請に対応した住宅の供
紬幽臨 ’繍幽縫
大阪府住宅供給公社パース
給を行う必要がある。他の住宅地との「魅力あ
る違い」をいかに出すのか、既成のニュータウ
ンにない魅力、それにより阪南スカイタウン
に住む人々が豊かでゆとりある生活を享受で
戸数
i戸)
きるよう創意と工夫を続けていく考えである。
共同分譲
*デザインコード…阪南スカイタウンをまとまりの
スーパー
大和ハウス
ある町として、実現してゆくために各ブロックの設
vロツク分譲
ミサワホーム
計者が設計を行う際のデザインの目標となるような
イメージを概念として記述したもの。
103
92
積水ハウス
大阪府住宅供給公社
84
70
66
街区面積
敷地面積
延床面積
販売価格
i平均)
i平均)
i平均)
@(汽a)
2.5
24
18
1.6
1.4
245
192
170
172
169
129
132
119
117
131
6070万
5400万
4930万
4970万
4500万
第1期事業区域各ブロック別諸表
家とまちなみ34
1996.9
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