八幡平市総合計画後期基本計画(案) 八 幡 平 市

八幡平市総合計画後期基本計画(案)
八
幡
平
1
市
目
次
第1編 総論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第1章 総説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第1
策定の趣旨
第2
総合計画の構成と期間
第2章 施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第2編 部門別計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第1章 自然と共生する、快適な住環境のまちづくり・・・・・・・・・・・・・・・3
第1 自然環境の保全と活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第2 社会基盤の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
第3 生活環境の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第2章 連携によって築く、躍進する産業のまちづくり・・・・・・・・・・・・・20
第1 産業の振興・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
第3章 健やかな、創造性あふれる人材のまちづくり・・・・・・・・・・・・・・・33
第1 保健・福祉の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
第2 教育・文化の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
第3 行財政の効率化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
第4 連携・交流の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
第5 開かれたまちづくりの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
2
第1編
第1章
第1
総
総
論
説
策定の趣旨
本市は平成17年9月に合併し、平成19年3月には八幡平市総合計画基本構想と前期基本計画を
策定し、市の将来像「農と輝の大地」の実現を目指したまちづくりを展開してきました。
これまでの前期基本計画での取り組みを踏まえ、少子高齢化や人口減少など地域を取り巻く環境の
変化、厳しい財政状況、多様化する市民ニーズに応えるため、効率性、有効性の高い行政運営が求め
られているところであり、引き続き基本構想の実現を図るため、以下の項目に重点を置きながら、平
成23年度以降の施策の取り組みを掲げた後期基本計画を策定するものです。
(1) 定住化促進施策
(2) 第一次産業の生産力向上施策
(3) 大更駅周辺の賑わい創出施策
(4) 合宿の里づくり施策
(5) 滞在型観光推進施策
第2 総合計画の構成と期間
1 基本構想
本市の基本的な姿勢と将来のあるべき姿を定め、その実現のための基本となる施策を定めたもので
す。
平成18年度を初年度とし、目標年度を平成27年度とする10か年構想です。
2
基本計画
基本構想で示した市の将来像を実現するために、現状と課題、具体的な施策展開の方向を示すもの
です。
後期基本計画の期間は、平成23年度から平成27年度までの5か年です。
3
実施計画
基本計画で方向付けた施策を計画的に実施するために、より具体的な事業を示すものです。
* 1
この計画は、今後の情勢変化や多様化するニーズに適切に対応するため、向こう3年間のローリン
グ方式により実施計画の点検、調整及び評価などを行い、計画と実態が乖離しないように調整を図る
ものです。
1
第2章
施策の体系
総合計画では、「農と輝の大地」を市の将来像とし、これを実現するための10年を計画期間とす
る基本構想を定めています。後期基本計画においても、この基本構想に基づき施策の体系を以下のと
おり定めます。
「農と輝の大地-岩手山・八幡平・安比高原の恵みに満ちた、交流新拠点をめざして-」
【施策の体系】
(基本目標)
(施
策)
(施策の分野)
○ 自然環境の保全と活用
治山・治水/資源エネルギー/
自然環境
自然と共生する、
快適な住環境の
○ 社会基盤の整備
道路/上水道/下水道/宅地・住宅/
まちづくり
公共交通/情報/都市計画・土地利用
○ 生活環境の整備
環境衛生/公園・緑地/公害防止/
交通安全/犯罪防止/消防・防災等
連携によって築く、
躍進する産業の
○ 産業の振興
農業/林業/工業/商業/観光/
まちづくり
雇用対策/後継者育成
○ 保健・福祉の充実
保健/医療/地域福祉/高齢者福祉/
児童福祉/障害者福祉/母子・父子福祉
○ 教育・文化の充実
学校教育/社会教育/スポーツ/
芸術文化
健やかな、創造性
あふれる人材の
○ 行財政の効率化
行政組織/財政/行政改革/行政推進
○ 連携・交流の促進
広域行政の推進/自立したコミュニ
まちづくり
* 2
* 3
ティ活動/交流ネットワークの形成
○ 開かれたまちづくりの推進
情報公開の推進/市民参加によるまち
づくりの推進/地域審議会
2
第2編
第1章
第1
部門別計画
自然と共生する、快適な住環境のまちづくり
自然環境の保全と活用
〔現状と課題〕
(1) 岩手山、八幡平、安比高原、七時雨山をはじめとする豊かな自然は、地域固有の財産であり、地
域環境を象徴する存在として、景観形成を進めながら、守り、育てていく必要があります。
一方で、こうした自然は、生活環境と近接し、観光・レジャー資源として多くの人々が訪れる存
在でもあることから、環境との調和を図りながら、活用に取り組んでいく必要があります。
(2) 国県が進めている岩手山の渓流における治山・治水整備を今後も促進するとともに砂防や火山対
策など、安全なまちづくりを進める必要があります。
(3) 本市は、山間部に集落が点在し、治山・治水対策が生活安全性と密接に結びついており、自然と
共生を図るため、総合的な防災対策に取り組むことが必要です。河川についても川幅が狭く、蛇行
しているなどの原始河川があり、集中豪雨などに対する治水対策を早急に進める必要があります。
(4) 近年、利便性を重視した社会経済活動や生活様式により、環境への負荷(地球温暖化・資源の枯
渇)という問題を引き起こしています。また、市民も環境への負荷について、認識と関心が高まり、
エネルギーの重要性を感じています。
* 4
そのため、地域に賦存する再生可能エネルギーの活用、エネルギー消費を減少させる省エネルギ
ーの調査・研究、省エネルギーの実践・支援することが必要となっています。
限られた資源を有効に活用し、環境と調和・共生した暮らしや産業の仕組みをつくることは、雄
大な自然を抱える本市にとって、まちづくりの大きな課題の一つです。
豊かな自然環境から生まれる資源エネルギーは、地球温暖化対策や国の二酸化炭素削減政策にも
有効であり、その促進は重要です。
* 5
市では、冬季の雪を保管して、その雪解け水を利用し、夏でも一定の温度に保つことができる雪
* 6
氷熱エネルギーを利用した雪冷房りんどう培養育苗施設を導入するとともに、公用車においてもク
リーンエネルギー自動車の導入に取り組んでいます。
県では、平成 21 年度に柏台発電所導水路の落差を利用した小水力で発電する北ノ又第三発電所
を建設し、市においても松尾地区の農業用水路を活用した小水力発電所を建設しました。
今後も、再生可能エネルギーである水力発電の立地環境保全に努めるとともに、地熱発電や自然
エネルギーを活用した発電の可能性についても調査・研究の取り組みを促進する必要があります。
(5) 自然の保護と活用は、地球温暖化対策など、世界的規模での環境対策にも通じるものであるため、
森林資源の保護をはじめとする環境問題に取り組み、環境と共生するまちづくりをさらに進める必
要があります。
3
〔施策の方向〕
1.治山・治水・・・自然災害から市民の安全を守る
○岩手山の火山防災施設整備や、点在する山地災害・地すべり・落石など危険箇所の自然災害防止に
向けて、治山施設・砂防事業など引き続き関係機関と連携し事業の促進を図ります。
○土砂災害危険箇所を地域住民に周知し、災害時の警戒態勢の整備を図ります。
○河川の氾濫による流域市民の家屋、土地などへの被害を防止するため、一級河川松川、赤川上流、
安比川、米代川などの河川改修の促進についても関係機関と連携を図り、整備促進に努めます。
○森林の公益的機能の増進を図り、無秩序な開発による災害の未然防止のため、保安林整備など適正
な管理に努めます。
2.資源エネルギー・・・再生可能エネルギーの利用と省エネルギーの促進
○低炭素型社会の形成など環境問題に対する関心が高まる中、環境を守り、クリーンなエネルギーを
* 7
確保するため、八幡平市地域新エネルギービジョンに基づく地熱、木質バイオマス、雪氷熱、太陽
光、風力、地中熱などの再生可能エネルギーの活用への取り組みが必要です。また、公共施設への
積極的導入を検討するほか、多方面に利活用を図るための推進体制を構築します。
○本市に賦存するエネルギーとして身近な河川の落差を利用した小水力発電所建設や小規模な地熱
* 8
発電であるバイナリー発電などの調査を行い、再生可能エネルギーの実用性を探り、地球温暖化対
策及び二酸化炭素削減施策を推進します。また、省エネルギー対策についても、クリーンエネルギ
ー自動車の導入促進を図り、環境対策に取り組みます。
3.自然環境・・・健全で恵み豊かな環境を次世代に
○本市は、豊かな自然に恵まれ、自然の恵みを暮らしや産業に活かしてきた地域です。この自然環境
を守り、健康で潤いと安らぎに満ちた快適な生活を営む環境を創り出すため、環境基本計画を策定
します。
○自然環境や景観に配慮したまちづくりを進めるため、市で指定している「ふるさと景観形成地区」
と岩手県景観計画に定める景観計画区域区分に従い、特性に応じた良好な景観の形成を図るため、
市民とともに景観の意識高揚に取り組み、条例制定や新たな景観形成地区を検討するなど、自然と
の調和を図り、共生するまちづくりを推進します。
○自然環境の保全に当たっては、各種団体などとの連携を図りながら自然保護に対する意識啓発や活
動の支援など環境教育の充実を図ります。
4
〔施策の体系〕
治 山 ・ 治 水
自然環境の
保 全 と活 用
資 源 エ ネ ル ギ ー
自 然 環 境
〔施策の展開〕
施 策
自然環境の
施策のキーワード
施策の内容
主 な 内 容
1
自然災害から市民の安全を守る
治山・治水
○一級河川改修事業の促進
保全と活用
○保安林整備事業
○河川及び水路整備事業
○治山事業
○砂防事業の促進
2
再生可能エネルギーの利用と省エネルギーの促進
資源エネルギー
○公共施設等への再生可能エネルギー導入推進
○省エネルギーの普及啓発
○エネルギー開発調査事業
3
健全で恵み豊かな環境を次世代に
自然環境
○景観条例策定事業
○環境基本計画策定事業
○低炭素型社会形成の推進
5
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
目標値
H21 年度末
H27 年度末
1
山地災害危険区域
ヶ所
136
125
2
電力発電量
kw
41,261
43,000
■発電の状況
種
類
発
電
所
地熱発電 松川地熱発電所
北ノ又発電所
北ノ又第二発電所
認可出力
(kw)
年間発電量
(千kwh)
開始年次
127,053 昭和 41 年
23,500
7,000
事 業 所 名
東北水力地熱(株)
昭和 58 年
岩手県
平成元年
岩手県
43,401
3,400
水力発電 松川発電所
4,600
21,630 平成8年
岩手県
柏台発電所
2,700
11,852 平成 14 年
岩手県
61
408 平成 22 年
岩手県
北ノ又第三発電所
計
41,261
204,344
資料:岩手県統計年鑑及び東北水力地熱(株)
6
第2
社会基盤の整備
〔現状と課題〕
(1) 幹線道路である国県道の整備については、引き続き整備が促進されるよう、さまざまな機会を捉
え、県などに要望を行う必要があります。
(2) 主要な幹線市道、住民生活に密着した市道など、住民要望や合併前の計画承継により現在の計画
が策定されていますが、合併時に課題となっていた幹線などの整備については、目途がついたこと
から、新たに道路整備計画を策定するとともに、スマートインターチェンジも含め、事業の推進に
取り組む必要があります。
(3) 地域の状況に応じた除雪体制をさらに充実させるとともに、除雪要望にも迅速に対応できる体制
の確立が必要です。併せて、今後の除雪機械の更新なども含め、これに要する経費も検討材料とし
てよりよい除雪体制の検討を引き続き行う必要があります。
(4) 安全で良質な水を安定供給するため、水質管理や周囲の環境保全など、水源の維持・保全に努め
るとともに、配水池や配水管など、引き続き上水道・簡易水道施設の計画的な更新が必要です。ま
た、水道事業の安定経営を図るため、採算性を踏まえた事業計画の策定や未収金の解消など、経営
の健全化に努める必要があります。
上水道については、西根地区と松尾地区の水需要バランス改善と安定的な給水を確保するため、
老朽管更新を含めた施設整備が必要となっています。
(5) 地域環境を保全し、快適・衛生的な生活環境を形成するため、下水道の整備を進めています。整
備手法には、公共下水道や農業集落排水事業、浄化槽事業など、さまざまな方式があり、汚水処理
システムの中から地域の特性にあった事業を計画的に進めることが大切です。
一般に下水道整備は、大規模な投資が必要となることから、まちづくり全体の視点のもとに、効
率的、効果的に進めていくことが必要です。また、下水道への接続率の向上を図るため、接続条件
を勘案した支援を行う必要があります。
(6) 生活の基盤となる宅地や住宅のあり方を考え、街並みやコミュニティ・集落の形成をどう捉える
かは、これからのまちづくりの大きな課題の一つであり、居住の場として魅力的なまちづくりの実
* 9
現に向けた住宅政策の目標や施策の展開について示した住宅マスタープランを策定しました。
市営住宅は 388 戸があり、耐用年数が経過した老朽化住宅については、用途廃止も含め、住環境
の改善、また、耐用年数が経過していない住宅については、計画的に修繕または改善する必要があ
ります。
*10*11*12
新たに市内に定住を希望するUJIターン者などを含め、利便性や安全性に配慮した良質な宅地
*13
の提供も望まれています。また、安心安全で快適な居住環境の向上を図るため、一般住宅のリフォ
ームなどの支援を図る必要があります。
(7) 車社会の進展により、鉄道やバスなどの公共交通機関の利用者が減少傾向にあります。しかし、
通勤・通学者や高齢者・子どもなどの交通弱者へ日常生活に必要な交通手段の提供のため、公共交
通の現状水準の確保に努める必要があります。また、運行ダイヤの改善や増便など、利用しやすい
公共交通体系の構築について、民間事業者に取り組みを促す必要があります。
こうした状況の中で、地域の実情に即した輸送サービスの実現に必要となる事項について協
7
*14
議するため、「地域公共交通会議」を設置し、平成 20 年4月から安代地区コミュニティバスの運
行を開始しました。引き続き、西根・松尾地区においても利便性が高く、効率的で持続可能な公共
交通体系の整備に向けた実証運行を実施するとともに、検証結果を基に地域密着型の新公共交通シ
ステムの構築を図る必要があります。
(8) 情報通信技術の発展が著しい中、本地域においても、いつでも、どこでも、誰もが情報通信基盤
*15
を活用することのできる環境づくりを進めることが求められています。そのため、平成 23 年の地上
*16
デジタル放送への完全移行に伴う新たなテレビ難視聴地域やブロードバンドゼロ地域、携帯電話の
不感地域など、情報通信基盤の地域間格差を解消していくことが必要です。
(9) インターネットや新たな技術の普及に伴い、これを活用した行政サービスの充実を図る必要があ
*17
ります。このことから、地域情報ポータルサイトの構築による交流人口の拡大促進やコミュニティ
の活性化を図るなど、情報通信技術の利活用の促進による地域振興を図る必要があります。
(10)都市計画区域は 3,970ha であり、このうち 324ha が用途地域となっています。この都市計画区域
については、庁舎建設など社会情勢の変化に伴い、一体としての区域の広がりを視野に、新たな区
域の編入を進める必要があります。
また、都市計画道路については、大更平舘線(通称・西根バイパス)が整備中であり、大更駅前線
や他の路線についても順次整備に取り組んでいく必要があります。
なお、バイパスの開通と併せ、その周辺の開発動向の高まりが想定されるため、農業振興地域整
備計画や農地法などの土地利用調整を図っていく必要があります。
(11)都市計画区域内の既存市街地は、人口減少や景気低迷などにより、商業活動は一層厳しさが増し
ています。バイパス整備に関連し、魅力ある商業地域づくりと併せ、快適な住環境の実現のため、
社会基盤の整備を進める必要があります。また、全体的には、土地利用転換の動きは低位で推移す
ることが見通されるものの、一部開通した西根バイパスやJR花輪線などの交通基盤を機軸とした
開発機運が高まりつつあることから、国土利用計画八幡平市計画を基本に土地関連の個別規制法に
沿った土地利用の調整を図りながら、総合的かつ計画的に進める必要があります。
〔施策の方向〕
1.道 路・・・より安全に、より快適に
○国道282号西根バイパスについては、今後も事業主体である県と市が連携を強化し、説明会の開催
や地権者交渉などについても協力し、整備の促進を図ります。
○道路整備計画を策定するとともに、スマートインターチェンジの設置についても検討し、有効な国
庫補助事業の活用などにより着実に整備を促進します。
○危険箇所については、現状調査と改善計画を検討し、関係者の協力を得ながら整備促進を図ります。
○引き続き除雪機械の状況確認を行いながら、国の有効な支援制度を活用し、機械の更新を行います。
○積雪量、路面状況などに応じた車両などの通行の安全確保、除雪体制・回数・方法など、除雪体制
の充実について検討を加えます。
○高齢者世帯や一人暮らし世帯にとって、住宅出入口の除雪は高齢とともに負担となることから軽減
のあり方について検討します。
○橋梁長寿命化修繕計画の策定を行い、緊急性や優先度合いを勘案し、橋梁の修繕や補強事業に取り
8
組んでいきます。
2.上水道・・・良質な水を安全供給
○市民生活の向上に伴う水需要の拡大に対応するため、引き続き老朽管などの更新や配水管の整備を
計画的に行い、安全で良質な水の安定供給を図るとともに、給水区域の拡大に努めます。
○水源涵養のための森林保全など、さまざまな活動に協力して水質保全意識の高揚を図るとともに、
健全な水道事業の促進に努めます。
○水道施設の整備を促進し、未給水区域の解消に努めます。
3.下水道・・・きれいな水を川へ
○快適な生活環境の改善、公衆衛生の向上及び河川や水路の水質保全に向けて、公共下水道、農業集
落排水、浄化槽の事業を計画的に実施し、適切で効率的な汚水処理対策を推進します。
○下水道などの加入世帯を拡大するため、住宅リフォーム支援事業や融資あっせん制度の活用による
接続支援を図り、接続率の向上に努めます。
4.宅地・住宅・・・人に優しい住まいづくり
○居住の場として魅力的なまちづくりの実現に向けた住宅政策の目標や施策の展開について示した
住宅マスタープランを推進します。
○地域への定住促進に向けて、良質な宅地の供給を図るとともに、公営住宅の住環境整備を行い、良
好な住宅の確保に努めます。
○安心安全で快適な居住環境の向上を図るため、住宅のリフォームなどの支援を図ります。
○移住・定住の多様なニーズに対応するため、関係機関との連携により、八幡平市定住促進計画の推
進に努めます。
5.公共交通・・・安心して住み続けられる公共交通環境の実現
*18
○より便利で効率的な総合交通システムを構築するため、民間の交通事業者だけでなく、行政と市民
がそれぞれの役割を果たす協働の中で、「安心して住み続けられる公共交通環境の実現」を目指し
ます。
○通勤・通学者などの交通利便性向上のため、主要なJR駅周辺の駐輪(車)場などの整備を行い、
利用者の増加を目指します。
○路線バスについては、地域に密着した交通手段として、高齢化の進行により今後ますます重要な役
割を担っていくことから、既存の生活路線バスの存続に努めます。
○JR花輪線の利用促進対策(駅周辺整備事業)の推進に努めます。
6.情
報・・・情報格差の解消
○地上デジタル放送移行に伴うテレビ難視聴地域の解消、ブロードバンドのサービス提供エリア拡大、
携帯電話の不感地域解消を図り、快適な暮らしに向けて情報通信環境の整備を進めます。
○インターネット環境の普及に伴い、高速移動通信端末も含めた情報通信技術を活用し、観光・商業・
農林業などの産業振興や市民生活の利便性向上を図ります。
9
7.都市計画・土地利用・・・長期的な視野で秩序ある利用を
○都市計画区域においては、土地利用の変化による区域編入の検討に加え、地域との合意を基に既存
市街地の整備を促進するとともに、適正な土地利用の推進を図ります。
○合併によって、市域に広がった多様な特性を備えた土地の一体的な活用が可能となったことから、
国土利用計画八幡平市計画を基本に、総合的・計画的な市土の有効活用を目指します。
○無秩序な開発を防止するとともに適正な土地利用を進めるため、国土利用計画八幡平市計画を基本
に土地利用の調整を図るほか、土地利用の届出についての啓もうに努めます。
○大更駅及びその周辺の賑わいの創出を図るため、まちづくり整備基本計画を策定し、事業の推進を
図ります。
〔施策の体系〕
道
社会基盤の
整
備
路
上
水
道
下
水
道
宅 地 ・ 住 宅
公 共 交 通
情
報
都 市 計 画 ・ 土 地 利 用
10
〔施策の展開〕
施 策
施策のキーワード
施策の内容
1
社会基盤 道
の整備
主 な 内 容
より安全に、より快適に
路
○国道、県道改良整備の促進
○市道整備事業
○道路維持機械、除雪機械等整備事業
○橋梁整備事業
2
良質な水を安全供給
上 水 道
○上水道事業
○簡易水道事業
3
きれいな水を川へ
下 水 道
○公共下水道事業
○農業集落排水事業
○浄化槽市町村整備推進事業
○浄化槽設置整備事業
4
人に優しい住まいづくり
宅地・住宅
○市営住宅整備事業(修繕・建設等)
○木造住宅耐震改修等事業(診断、改修)
○定住促進事業
5
安心して住み続けられる公共交通環境の実現
公共交通
○総合交通システム構築事業
○生活路線バス運行事業
○JR花輪線の利用促進対策(駅周辺整備事業)
6
情
情報格差の解消
報
○テレビ難視聴地域解消事業
○ブロードバンド基盤整備事業
(サービスエリア拡大)
○携帯電話不感地域解消事業
7
長期的な視野で秩序ある利用を
都市計画・土地
○都市計画事業
利用
○既存市街地の整備
○まちづくり整備基本計画策定
○公共用地先行取得事業
○土地利用届出の啓もう
○国土利用計画届出審査事務
11
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1 道路改良率
%
76.2
77.1
2 道路舗装率
%
65.0
66.0
3 水道普及率
%
82.3
85.0
4 下水道整備率
%
75.7
83.6
5 コミュニティバス年間利用者数
人
19,913
50,812
■市道の状況
年
次
道路実延長
改良済延長
舗装延長
(A)
(B)
(C)
(m)
(m)
(m)
道路改良率
道路舗装率
(%)
(%)
平成 17 年
926,715.0
648,530.0
584,438.0
70.0
63.1
平成 18 年
924,239.0
646,055.0
592,211.0
69.9
64.1
平成 19 年
926,811.0
648,626.0
584,532.0
70.0
63.1
平成 20 年
930,360.0
706,636.0
597,947.0
76.0
64.3
平成 21 年
933,215.0
710,765.0
606,959.0
76.2
65.0
資料:建設課
■市水道普及率の推移
年
次
行政区域人口
(人)
給水人口
(人)
普及率
(%)
平成 17 年
31,466
25,507
81.1
平成 18 年
30,901
25,267
81.8
平成 19 年
30,496
25,090
82.3
平成 20 年
30,206
24,875
82.4
平成 21 年
29,751
24,495
82.3
資料:岩手県の水道概況
12
■汚水処理施設整備状況
年
次
総人口 (人)
整備人口(人)
整備戸数(戸)
整備率(%)
平成 17 年
31,466
16,521
5,012
52.5
平成 18 年
31,038
19,524
5,142
62.9
平成 19 年
30,646
19,538
5,190
63.8
平成 20 年
30,206
20,576
5,538
68.1
平成 21 年
29,577
20,660
5,731
69.9
資料:下水道課
■鉄道旅客輸送量の推移(乗車人員)
区
分
大更駅
荒屋新町駅
(花輪線全体)
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
(単位:人)
平成 21 年
128,991
122,478
114,009
109,379
106,393
33,338
31,668
25,844
25,129
27,509
768,639
753,906
733,749
704,251
692,026
資料:東日本旅客鉄道㈱盛岡支社
■広域生活路線バス(県北バス)利用状況
(単位:人)
路
線
平成 17 年度 平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
備考
大更駅前線
51,726
50,033
50,710
49,049
47,624
東八幡平線
128,007
121,169
105,566
104,236
95,866
平舘駅経由
平舘駅前線
49,814
50,248
49,916
48,528
48,528
夏間木経由
ロイヤル H 線
95,607
91,253
86,552
85,802
76,589
大更駅前経由
松川温泉線
62,819
59,853
58,022
66,846
61,837
田頭経由
東八幡平線
49,342
47,221
48,102
46,886
45,851
田頭経由
計
437,315
419,777
398,868
401,347
376,295
資料:岩手県北自動車㈱
13
第3
生活環境の整備
〔現状と課題〕
*19
(1) 市民の理解と協力を得ながら、ごみの排出抑制や容器包装リサイクル法の対象品目の拡大を図る
とともに、埋立満了となる既設の最終処分場に代わる処分場を確保するため、新たな一般廃棄物最
*20
終処分場を整備し、循環型社会にふさわしい廃棄物リサイクル・処理システムの構築を図る必要が
あります。
(2) 地上デジタル放送化に伴い、テレビの不法投棄が増大することが懸念されることから、廃家電の
リサイクルの推進に努めます。また、ごみのポイ捨て、河川、山林原野など、人目につきにくい場
所などへの不法投棄が後を絶たない状況にあることから、市民、事業者の協力を得て監視体制の強
化をはじめ、不法投棄防止施策を展開する必要があります。
(3) 公園や緑地は、市民に憩いの場と安らぎの空間を提供するなど、生活していくうえで必要な施設
であるとともに、いろいろなスポーツやレクリエーション・交流の場などの多様な機能も備えてい
ます。更に、大規模な災害が起こった場合は、避難場所はもとより、仮設住宅の設置場所や災害復
旧の活動拠点にもなります。このことから、本市のキャンプ場を含む公園や緑地は、市民はもとよ
り観光客にとってますます重要で身近なものになっています。
(4) 生活様式の多様化、市民の公害に対する関心の高揚などにより、多岐にわたる公害苦情が寄せら
れています。主に、生活排水などに起因する水質汚濁、高速道・工場などの騒音、畜産などによる
悪臭などとなっていますが、対応策として、引き続き企業との環境保全協定の締結、市内河川など
の継続的な水質調査、高速道などの騒音測定、畜産農家への適正処理などの指導が必要となってい
ます。
(5) 全国的に交通事故による死者の数は減少しており、本市においても同様の傾向となっています。
しかし、それ以外の人身事故の発生内容を見ると、交通弱者といわれる子どもや高齢者などの犠牲
*21
者が後を絶たない状況から、交通安全の意識啓発、モラルの向上を図る必要があります。
このため、交通安全教室や巡回指導、広報などによる啓発活動の実施や、関係機関・各種団体と
の連携を図るとともに、地域ぐるみの総合的な交通安全対策への取り組みが必要です。また、カー
ブミラー、ガードレールの設置など、交通安全施設の充実を図るとともに、道路線形や交差点など、
交通危険箇所の把握及びその解消により、安全な交通環境づくりを進める必要があります。
(6) 近年の犯罪構造は、複雑化、広域化により、高齢者や児童を巻き込んだ犯罪が多くなっています。
このような状況の中、家庭・学校・職場を含め、地域が一体となって安心、安全なまちづくりの実
践に向けて防犯体制を強化する必要があります。特に、最近多発している、幼児・子どもに対する
犯罪防止対策が急務であり、防犯意識の啓発と被害予防対策の普及、また、防犯灯整備も進める必
要があります。
(7) 消防団は、地域に根ざした防災組織として、複雑多様化する災害への対応も求められていますが、
消防団員の減少、高齢化が進んでいます。総合防災体制の構築は安全なまちづくりに欠かせない要
素であり、消防車両などの消防施設・設備の計画的な更新や新団員の確保とともに組織再編も必要
です。
大規模災害時には、常備・非常備消防だけでは対応できない可能性が高いことから、婦人消防協
14
力隊や自治会を中心とする自主防災組織の育成強化も必要です。また、地域防災計画に基づき、消
防・防災関連施設・設備の充実など体系的な防災力の強化に努める必要があります。
(8) 近年続発している地震や、局地的豪雨災害など自然災害に強いまちづくりを進めるためには、自
分たちの地域は自分たちで守るという、住民一人一人の普段からの心掛けが重要であり、それを醸
成するための消防・防災意識の高揚、啓発に努めることが必要です。
〔施策の方向〕
1.環境衛生・・・快適な生活環境づくり
○人々が健康で潤いと安らぎに満ちた快適な生活を営むことができる環境を目指し、環境の保全及び
創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、環境基本計画を策定します。
○ごみの終末処理施設である既設の最終処分場は、供用開始から 20 年以上が経過しており、新処分
場の整備を進めます。
○今後、増加が懸念される不法投棄防止のため、関係機関の連携による監視活動、啓発活動に努めま
す。
○し尿については、一部事務組合を構成し処理しており、老朽化により更新が必要な施設は、構成
市町との協議を踏まえ、整備するなど適正な処理環境づくりに努めます。
2.公園・緑地・・・潤いと安らぎの空間を提供
○誰もが気軽に利用でき、楽しむことができる公園や緑地は、レクリエーションや地域のコミュニテ
ィ、交流の場など地域と密着する施設であり、地域とともにその維持管理の充実を図ります。
3.公害防止・・・監視・指導体制の整備
○苦情対応は、関係機関との連携を図り、監視・指導体制の充実に努めます。
○河川などの水質検査は、引き続き継続して実施し、適正な水質管理に努めます。
○企業との環境保全協定の締結を促進し、公害発生の防止、生活環境の保全に努めます。
○畜産農家への適正なふん尿処理の啓蒙に努めます。
4.交通安全・・・交通事故のない安全なまちづくり
○悲惨な交通事故から市民を守るため、子どもから高齢者まで交通安全に対する意識の啓発・高揚に
努めます。また、運転者のモラルの向上に努め、交通違反の抑制に努めます。
○道路危険箇所や信号が必要な箇所の把握に努め、関係機関などへの改良・整備を要望するとともに、
カーブミラーなどの交通安全施設の整備を図り、安全な交通環境づくりに努めます。
5.犯罪防止・・・地域ぐるみで防犯活動
○犯罪への不安や心配のない明るい暮らしを実現するため、防犯隊や防犯協会を中心に地域ぐるみで
防犯に関する啓発活動に取り組むほか、関係機関と連携した地域内パトロールの実施に努めます。
○防犯灯については、引き続き調査を行い、計画的に整備を進めます。
15
6.消防・防災等・・・災害に強いまちづくり
○市民の生命・身体・財産の保全に向けて、防災意識の高揚を図るとともに、市内企業などへの消防
団協力事業所表示制度を活用するなどして消防団員の確保などに努め、消防・防災体制の強化・充
実を図ります。
○防火水槽などの消防水利・防災施設の整備・充実、また、消防車両の計画的な更新とともに消防
団の組織再編を推進するなど、消防・防災体制の強化を図ります。
○地域の防災能力を向上させるため、婦人消防協力隊や地域ごとの自主防災組織の育成・支援に取り
組みます。
〔施策の体系〕
環 境 衛 生
公 園 ・ 緑 地
公 害 防 止
生活環境の
整
備
交 通 安 全
犯 罪 防 止
消 防 ・ 防 災 等
16
〔施策の展開〕
施 策
生活環境の
施策のキーワード
施策の内容
主 な 内 容
1
快適な生活環境づくり
環境衛生
○環境基本計画策定事業
整備
○最終処分場建設事業
○不法投棄監視・啓発事業
2
潤いと安らぎの空間を提供
公園・緑地
○地域と連携した管理体制づくり
3
監視・指導体制の整備
公害防止
○河川水質検査
○環境保全協定の促進
4
交通事故のない安全なまちづくり
交通安全
○交通安全施設整備事業(カーブミラー設置等)
○交通安全推進事業(危険個所の点検・パトロール)
○交通安全啓発事業
5
地域ぐるみで防犯活動
犯罪防止
○地域防犯活動の推進
○防犯啓発推進事業
○防犯環境整備事業(防犯灯設置等)
6
災害に強いまちづくり
消防・防災等
○消防団組織の再編
○消防車両整備事業
○コミュニティー消防センター等整備事業
○消防施設等整備事業(防火水槽、消火栓等)
○自主防災組織の育成(婦人消防協力隊等)
○消防無線等整備事業
17
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1 ごみの排出量
t
10,285
9,531
2 人身事故発生件数
件
57
40
3 火災発生件数
件
12
0
4 消防団員充足率
%
77.5
90.0
■ごみ処理の状況
年
次
焼却処理
家庭系
事業系
資源化処理
家庭系
埋立処理その他
事業系
家庭系
事業系
合
家庭系
(単位:t)
計
事業系
平成 17 年度
5,484
3,492
1,334
202
600
135
7,418
3,829
平成 18 年度
5,391
3,465
1,296
183
555
144
7,242
3,792
平成 19 年度
5,406
3,431
1,210
176
445
252
7,061
3,859
平成 20 年度
5,333
3,125
1,129
152
394
206
6,856
3,483
平成 21 年度
5,418
2,986
1,069
128
441
243
6,928
3,357
資料:八幡平市清掃センター
■ごみ処理場運営にかかる費用の推移
(単位:円)
年
次
総
額
参
市民 1 人当たり
考
1世帯当たり
平成 17 年度
251,512,000
7,921
24,509
平成 18 年度
227,669,000
7,276
22,088
平成 19 年度
266,065,000
8,651
25,746
平成 20 年度
278,910,000
9,187
26,960
平成 21 年度
266,699,000
8,948
25,760
資料:岩手県人口移動報告年報、八幡平市清掃センター
18
■し尿処理の状況
年
次
(単位:kl)
浄化槽汚泥
処理量
し尿処理量
平成 17 年度
15,912
4,319
平成 18 年度
15,351
4,314
平成 19 年度
14,583
4,710
平成 20 年度
13,338
4,704
平成 21 年度
13,355
5,375
資料:盛岡北部行政事務組合
■交通事故発生状況
計
年
次
子
ど
(単位:件、人)
高 齢 者
も
発生
件数
傷者
死者
発生
件数
傷者
死者
発生
件数
傷者
平成 17 年
98
124
4
12
16
0
28
20
3
平成 18 年
97
121
2
7
8
0
35
28
2
平成 19 年
101
129
1
11
12
0
33
27
0
平成 20 年
75
93
2
4
4
0
28
21
2
平成 21 年
57
71
0
2
2
0
24
15
0
死者
資料:岩手警察署
■火災発生状況の推移
火 災 件 数
年
次
計
焼失面積
建物
その他
建物
死 傷 者 数
林野
計
死者
傷者
(単位:件、人、%、㎡、a)
人口 1
罹 災
万人当
世帯 人員 りの出
火件数
平成 17 年
13
5
8
577
1
4
1
3
3
10
4.1
平成 18 年
18
11
7
300
-
3
2
1
8
30
5.7
平成 19 年
13
8
5
446
1
3
-
3
4
9
4.3
平成 20 年
25
11
14
638
46
5
3
2
11
20
8.4
平成 21 年
12
3
9
127
29
5
2
3
2
2
4.1
資料:八幡平消防署
19
第2章
第1
連携によって築く、躍進する産業のまちづくり
産業の振興
〔現状と課題〕
(1) 本市の農業は、米・野菜・畜産・花きを基幹とした営農が展開されており、県内有数の農畜産物
の生産地として農業生産を営んできました。特にりんどうは地域の気象条件を生かした品種改良の
努力もあり、全国一のりんどう産地としての地位を築いているとともに、ほうれんそうを中心とし
た野菜は、関東圏野菜市場で責任産地としての地位を築いており、今後も主産地として安定生産を
推進していくことが必要です。
しかし、近年は第1次産業に従事している農家の兼業化と、就農者の減少、高齢化に伴う農業後
継者不足が深刻化し、農業生産の低下が懸念されています。
今後もこうした状況が続くことが予想されることから、農業用地や農業機械、農業用施設を地域
で共有し、農作業の効率化や生産コストの削減を図る手段としての集落営農または規模拡大経営に
よる米作を中心とする農業経営環境の確立を目指し、市場性の高い米作りとともに新規需要米を推
進する必要があります。また、各農畜産物の生産において多用な需給動向に応えられるよう営農活
動を改善しつつ、地域に意欲と能力のある担い手の育成を図り、農地の流動化、集積化を積極的に
進めながら「経営が成り立つ農業」の確立を図ることが課題となっています。
りんどうについては、生産コストの更なる削減が求められている一方、需要期の確実な生産体制
の構築が求められています。また、市場を拡大するため、海外との共同研究を推進し、新品種の開
発による新規需要の開拓を図る必要があります。さらには、活用されていない農業施設などの有効
活用を図る必要があります。
(2) 本市の森林資源は利用期に達しつつあり、これらの森林を木材生産と公益的機能の発揮を両立さ
せた森林資源として利用し、こうした森林経営を持続的に行い雇用創出を図るとともに、地域の活
性化や二酸化炭素削減による環境問題に対応するため、間伐材など木材資源を利活用しながら適切
な森林施業の推進を図る必要があります。
また、国有林の有効活用を促進するため、森林管理署と連携を図り、森林施策を展開する必要が
あります。
(3) 平成 20 年の工業統計によると本市の製造業事業所数は 63 事業所、従業員数は 2,217 人、製造品
出荷額は 392 億 3,351 万円となっていますが、その後の世界的な経済低迷の影響を受け、従業員数、
製造品出荷額とも大幅に減少しています。
このような中、今後も引き続き企業誘致と新規創業・起業家支援に努めるとともに、地場産業の
育成をはじめ、大学や公設試験研究機関などと連携した共同研究や、6次産業及び農商工連携への
取り組みを支援しながら、他産業などと連携した工業振興を図る必要があります。
(4) 本市は、東北自動車道のインターチェンジ3カ所を有し、豊富な水資源にも恵まれています。こ
*22
*23
の高速交通網と自然資源のスケールやクオリティを有する本市の有利性を最大限に発揮するため、
産業基盤の整備と産業活動への支援対策が求められています。
(5) 平成 18 年度に八幡平市商工会が誕生したことに伴い、新たな地域振興の理念と方向性、基本的
20
な活動方針などを盛り込んだ「地域振興ビジョン構想」を策定しました。商工事業者の育成強化の
ため、商工振興対策事業及び地域振興ビジョン関連事業に支援しているほか、賑わいや魅力あるま
ちづくりを進めるために商店街活性化事業への支援を行っています。
まちの均衡ある発展を目指す上で、地域内での消費活動が活発化し、賑わいや魅力あるまちづく
りを進めるためには、商業・サービス業の振興は大きなテーマであります。このため、空き店舗を
有効活用した商店の再生や、日常的な消費の受け皿としての商業環境を維持・確保すること、並び
に大型店と競合しない観光物産・地場産品など特色ある差別化商品を取り扱うなど、個性的な魅力
ある商店街の形成が必要です。
また、商工業の後継者育成については、商工会と一体となって支援するとともに、地元雇用を促
進するため、「八幡平市緊急新規学卒者雇用奨励金」を時限的に創設し対策を講じるなど、今後も
雇用情勢を注視しながら、国県の助成制度を活用した雇用対策を実施する必要があります。
(6) 岩手山、八幡平、安比高原、七時雨山などの自然環境に恵まれ、レジャー・リゾートなどの基盤
が形成されている本市において、観光は地域経済を支える重要な産業です。
豊富な観光資源、未利用観光資源を掘り起こし、一体的な観光エリアに育て、さらには、温泉や
*24
スキー場、ゴルフ場、トレッキングコースなどと組み合わせ、四季を通じた通年型観光の早期確立、
*25
また、多様化するニーズや価値観、個性化する観光客に対応するため、関係機関との連携はもとよ
り、農林業や地域の文化、伝統、他市町村の観光地と連携していくことが必要となっています。
〔施策の方向〕
1.農 業・・・地域ブランドを生かした農業の展開
*26
○日本一のりんどう及び責任産地としての地位を築いているほうれんそうのブランドを強固にする
ため、遊休農地や転作田などの有効利用による生産基盤の拡大を推進します。また、海外輸出も視
野に入れた花き新品種の開発、雪冷房りんどう培養育苗生産施設を活用した出荷期間の延長などの
振興策を図るとともに、生産、出荷、流通体制をより強化します。加えて、栽培技術の確立や、生
産量の確保を図るとともに、需要拡大に努めます。
○新たな地域特産として八幡平牛の販売拡大の事業を展開しており、品質の向上、販路の拡大を図り
八幡平市の地域ブランドとしての地位を築き上げていきます。
○恵まれた自然環境の中で生産された農畜産物や加工品を学校や福祉施設での給食をはじめ、ホテル、
ペンション、民宿及び観光関連施設との連携により、地産地消を推進するとともに、地場産の魅力
を大いにアピールし、元気な第一次産業の形成を目指します。また、産直施設整備への支援を図る
ほか、ブランドの掘り起こしを推進します。
○農産物をさらにアピールするため、大学や関係機関との連携・共同によりパッケージを工夫するな
ど、目立つ商品販売についての支援に努めます。
・・・担い手の確保・育成と地域営農の確立
○農業者の経営安定を図る「農業者戸別所得補償制度」を中心とする国の制度に積極的に取り組むと
ともに、認定農業者など担い手への農用地の利用集積を進め、効率的・安定的な農業経営と農業構
造の確立を目指した農業の振興に努めます。
21
○経営が成り立つ農業の確立を目指し、能力を高め、意欲のある担い手の育成に努めます。
○新規就農者及び後継者の就農支援を関係機関が一体となって進めます。
○担い手が不足している地域においては、集落のリーダーが活動することにより、地域農業の担い手
となるなど、集落営農組織の組織化に向けた活動への支援、並びに運営や経営改善を支援し、集落
営農活動を推進します。
○生産力向上のため、兼業農家への営農指導などについて検討を行います。
・・・資源循環型農業の展開
○消費者に安全・安心な食料を供給するため、耕種・畜産農家間の連携を基本に堆肥生産を推進し、
有機物の還元による土壌改良及び地力の向上を図ります。また、農業者相互の資源循環型農業シス
テムを構築して、稲わらなどの未利用資源の有効利用を図り、農畜産物の生産性の向上と循環型農
業の推進を図ります。
・・・生産基盤整備の推進
○土地利用型農業を展開するため、農道や用排水路の維持補修をはじめ、地域営農を円滑に進めるた
め、農作業機械や施設の整備促進に努めます。
○公共牧野の効率的な利用を図るため牧野の再編整備を行い、市内の粗飼料資源の有効活用に努めま
す。
○優良牛の確保による牛群の生産性向上を図り、草地更新のほか、作業の分業化を図るための農作業
請負組織の育成に努め、畜産経営環境の向上を図ります。
・・・農業と他産業の連携
*27
○農林業体験や交流などのグリーンツーリズム、農産物加工、特産品化など、観光や商工業など他産
業と連携した農業を展開し、相乗効果を高めた農商工連携を進めます。
○生産、加工、販売に総合的に取り組む6次産業を目指す農業者を支援します。
2.林
業・・・地球環境に適合した森林資源の利用促進
○水源涵養機能、木材資源の供給など、森林の水土保全機能の高度発揮と森林資源の循環利用を図る
ため、天然林の保護や人工林の保育・間伐など適切な森林施業に努めます。
○作業効率化と林業採算性の向上のため、林道・作業道など路網整備と高性能林業機械導入を推進し
ます。
○木材資源の利活用を図るため、公共施設整備の際の地場産材利用の促進、木質バイオマスエネルギ
*28
-利用施設整備の推進、間伐材などのバーク・チップなど木質バイオマスエネルギ-利用の促進を
図ります。
○市有林の財産価値向上のため、適切な市有林管理と経営に努めます。
○国有林との連携を深め、森林活用や地域雇用の創出を図ります。
3.工
業・・・優位性生かし企業を誘致
○UJIターン希望者や若年者の地元志向に応え、雇用の場を確保するため、関係機関との連携に努
22
め、積極的な企業誘致活動を展開します。
*29
○就労機会、定住人口、所得確保のため、企業ニーズを反映した盛岡北部工業団地や工場適地のイン
*30
フラ整備を図るとともに、オーダーメイド方式を基本とした企業誘致を促進します。
*31
○起業家支援の一環として、貸工場を活用した新規創業支援やベンチャー企業の育成・発掘を図り、
市内への二次展開を含めて地域経済を支える多様な地場産業の創造を進めます。
○美しい自然環境と高速道路沿線という交通の利便性に恵まれた地域である利点を生かした企業の
立地環境の整備に努め、補助制度、奨励制度、融資制度及び税の優遇措置による企業の立地を誘導
し、就労の場の確保を図ります。
○誘致企業への支援及び地場産業の振興のため、国・県の助成措置や融資制度の情報提供などフォロ
ーアップ活動を行うとともに、大学や公設試験研究機関などと連携した共同研究や6次産業化及び
農商工連携の取り組みに向けた産業間の連携を支援します。
4.商
業・・・にぎわいと魅力あふれる街に
○地域に密着した商店街の活気・魅力づくりのため、関係機関や団体と連携して、駐車(輪)場やJ
R駅周辺などの整備を図り、商店街に集客しやすい環境整備を推進します。
○関係機関と一体となり、農畜産物や地元産の素材を生かした特産品の開発研究を進めるほか、イベ
ントや物産展を通じて特産品や伝統工芸品などの八幡平ブランドのPRに努め、販路拡大を進めま
す。
○個性ある店舗の集積による賑わいのある商店街づくりのため、商店街が知恵を出し合いチャレンジ
する計画づくりや自主的・主体的に実施される商店街の活動を支援し、経営者の意識啓発と特色あ
る店舗づくりを進めることにより、魅力ある商店街の形成を図ります。
5.観
光・・・雄大な自然景観を生かした総合観光振興
○岩手山、八幡平、安比高原、七時雨山など雄大で美しい観光資源を生かし、魅力あふれる全国有数
の観光エリアとして、自然とのふれあいや四季折々の体験、滞在型観光の振興を図ります。
○登山道やトレッキングコース、遊歩道、キャンプ場、トイレなど、自然環境や景観に配慮した施設
整備を進めます。
○行政と民間がそれぞれの役割を担い、協働による観光振興を推進していくため、観光メニューの研
究・創設など観光協会や関係機関、他市町村の観光地との連携を図ります。
○観光地としての八幡平の特色を常に出せるよう、意識した観光行政の推進に努めます。
・・・自然と人情あふれるニューツーリズムの推進
○自然を対象にしたグリーンツーリズムのみならず、登山やトレッキングなど自然や産業、文化、伝
*32
統及び健康を対象にしたニューツーリズムを推進します。また、ニューツーリズムを総合学習の場
として活用を図り、首都圏などへ積極的にPR活動を展開するほか、修学旅行などの誘致にも努め
ます。このため、農林業家の受け入れ態勢構築やガイド、指導者などの育成を推進します。
23
・・・合宿の里づくり
○ホテルやペンション、民宿などとタイアップし、四季を通じてのスポーツ、文化・芸術活動など多
種多様な合宿の里として、情報発信と誘致を推進します。また、スポーツなどの全国大会や国際大
会の誘致に努め、交流人口の増加による地域活性化を図ります。
・・・広域観光の推進
○北東北の観光エリアの中核として、盛岡・八幡平広域観光推進協議会の関係市町村を中心に、市域、
県域を越えた連携による広域観光ルートの整備を図るとともに、連携・共同で観光PRを行い、国
内はもとより、海外からの観光客誘致を図ります。
*33
○県内有数の宿泊施設数を誇る地域であり、各施設の連携による学会や大会などコンベンションの誘
致に努めます。
・・・周遊交通機関、情報発信
○観光客に地域内の様々な観光素材へ容易に足を運んでもらえるよう、交通機関や観光ルートの案内
標識などの整備を始め、きめ細かな交通確保に努めます。
○八幡平市の魅力をより多くの人々に知ってもらうために、観光案内板のリニューアル、美しい自然
*34
や四季の風物を織り込んだDVD、パンフレット、ホームページなど多様な情報媒体を駆使した情
報提供の充実に努めるとともに、魅力ある特産品の開発により観光客誘致の拡大に努めます。
・・・観光資源発掘と整備、人材の養成
○旧松尾鉱山や兄川渓流、金沢清水、鹿角街道、また、伝統行事、民具など、地域内には、自然や風
*35
物など多くの観光資源が埋もれていることから、地元学などの活動を通じて眠っている観光資源の
発掘に努めます。
*36
○訪れた人に、より深い地域の魅力を知ってもらうため、自然系や人文系の観光ガイド、インストラ
クターを養成します。
6.雇用対策・・・失業者及び若者向けの実効性のある雇用対策事業の実施
○ハローワーク等と連携して企業の求人情報を広く周知し、就業希望者の雇用促進に努めます。
○地元の高校生の地元就職を支援することで、若者の地元就職・定住化を推進します。
7.後継者育成・・・産業の担い手確保のために
○少子高齢化の中、次代を担う後継者育成は、地域の活力の源であることから市民研修制度の活用、
世代間交流などにより産業後継者としての人材の育成に努めます。
24
〔施策の体系〕
産業の振興
農
業
林
業
工
業
商
業
観
光
雇 用 対 策
後 継 者 育 成
25
〔施策の展開〕
施 策
1
産業の振興
施策のキーワード
施策の内容
農
主 な 内 容
地域ブランドを生かした農業の展開
業
○農業振興地域整備計画の推進
○地域ブランドを生かした農業振興事業(ほうれんそ
う等大規模生産団地の整備、りんどう新品種開発及
び長期出荷体制の確立、八幡平牛のブランド化の推
進、農畜産物等のブランド化の推進、ほうれんそう
価格安定基金事業の確立)
○地産地消の推進
(学校給食、福祉・宿泊施設への食材供給推進)
○産直施設整備支援事業
担い手の確保・育成と地域営農の確立
○新規就農者等支援事業
○集落営農組織支援事業
○遊休農地活用促進対策事業
○優良農地の保全(農地の流動化、あっせん)
○農地利用集積円滑化事業
○兼業農家の営農支援事業
○農業者戸別所得補償制度の推進
資源循環型農業の展開
○資源循環型農業の推進
生産基盤整備の推進
○農業生産機械導入
○農業生産基盤の整備(農道・用排水路維持補修、ため
池等整備、公共牧野整備、草地更新)
○農地・水・環境保全向上対策の推進
農業と他産業の連携
○農業と他産業の連携事業
(6次産業、農商工連携)
26
施 策
2
産業の振興
施策のキーワード
施策の内容
林
主 な 内 容
地球環境に適合した森林資源の利用促進
業
○地域材利用促進対策事業(バーク・チップ・薪ボイ
ラ-施設整備)
○森林資源集約化利用促進事業(高性能林業機械整備)
○木質バイオマスエネルギ-利用設備普及促進事業
(ペレット・薪スト-ブ導入支援)
○市有林整備事業(伐採・造林・保育・間伐)
○森林整備事業(保育・間伐等森林施業推進)
○森林整備地域活動支援交付事業
○林道・作業道路網整備事業
○森林の公益的機能発揮と循環活用(水源涵養・レク
リエ-ション機能)
○国有林野活用(経営委託部分林整備)
○特用林産物振興(山菜・きのこ生産)
3
工
優位性生かし企業を誘致
業
○企業誘致推進事業
○工業団地等基盤整備事業(道路等インフラ整備、オー
ダーメイド方式)
○起業家発掘・支援事業(貸し工場、工場用地リース)
○企業立地促進事業費補助金等交付事業
○誘致企業等経営支援事業
4
商
にぎわいと魅力あふれる街に
業
○商店街整備事業
○経営支援事業(経営資金融資)
○商工振興対策事業
○地域振興ビジョン関連事業
○共通商品券特典事業
○物産振興事業(物産展等)
○特産品の開発、研究の推進、販路拡大
5
観
雄大な自然景観を生かした総合観光振興
光
○岩手山・八幡平・安比高原・七時雨山周辺地域活性
化事業(観光施設、トレッキングコース整備等)
27
施 策
5
産業の振興
施策のキーワード
施策の内容
観
主 な 内 容
自然と人情あふれるニューツーリズムの推進
光
○ニューツーリズムの推進
(エコ・文化・産業・健康等、体験、参加、交流受け
入れ態勢の整備)
合宿の里づくり
○合宿の里づくり推進
(スポーツ、芸術文化等合宿の関連施設整備・誘致活
動)
広域観光の推進
○広域観光の推進
(観光案内板設置、観光ルート整備)
周遊交通機関、情報発信
○観光の周遊交通の確保及びJR駅周辺等の整備
○観光情報発信事業
(情報媒体の活用、イベント開催)
○観光案内板の整備
観光資源発掘と人材の養成
○新たな観光資源の創出
(観光資源の掘り起こし)
○旧松尾鉱山跡地の観光利用の検討、整備
○観光及び自然、史跡のガイドの育成
6
失業者及び若者向けの実効性のある雇用対策事業の実施
雇用対策
○「平舘高校就職支援セミナー」の実施
○「岩手県UIターンフェア」の開催周知
○雇用情報の提供
(ハローワーク等と連携)
○ふるさと雇用再生特別基金事業等国県事業の積極的
活用
○雇用総合相談窓口の設置
28
7
産業の担い手確保のために
後継者育成
○後継者育成研修支援事業
○新規就農者体験研修
○技術講習等研修、実習の促進
○後継者就農研修支援
○農業担い手育成事業
○新規就農者等支援事業
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1
担い手カバー農地面積
ha
3,452
5,086
2
認定農業者数
人
451
500
3
集落型経営体
組織
15
25
4
グリーンツーリズム受入者数
16,143
30,000
5
ほうれんそう販売額
百万円
610
1,200
6
りんどう(切花)販売額
百万円
1,025
1,300
7
間伐延面積
ha
1,312
2,412
8
チップ消費量
㎥
1,200
3,600
9
製造品出荷額
億円
274
340
10
企業立地数
社
28
33
11
企業立地による雇用者数
人
1,193
1,350
12
観光客入込み数(年)
千人
3,585
4,000
13
観光宿泊客数(年)
千人
602
650
14
有効求人倍率
倍
0.41
0.70
人
29
■ 農業粗生産額の推移
(単位:百万円)
耕
年
次
米
雑穀
豆類
麦
種
野菜
果実
花き
工芸
作物
その他
計
平成 17 年
2,246
1
6
1,458
31
1,212
360
97
5,411
平成 18 年
2,112
15
1
1,529
41
1,288
370
85
5,441
平成 19 年
1,894
8
2
1,430
39
1,330
339
70
5,112
平成 20 年
2,643
10
11
1,299
29
1,200
345
65
5,602
平成 21 年
2,247
3
7
1,211
28
1,129
323
58
5,006
畜
年
次
乳牛
(生乳)
肉牛
産
豚
鶏
その他
計
総販売額
平成 17 年
1,164
1,425
7
-
7
2,603
8,014
平成 18 年
1,169
1,429
7
-
5
2,610
8,051
平成 19 年
1,154
1,442
6
-
4
2,606
7,718
平成 20 年
952
1,468
6
-
3
2,429
8,031
平成 21 年
1,565
914
4
-
3
2,486
7,492
資料:新岩手農業協同組合販売事業一覧表、日本たばこ東北原料本部調(工芸作物)
■ 家畜飼養農家数と飼養頭羽数の推移
(単位:戸・頭・羽)
乳牛
年
次
飼養
農家数
肉牛
飼養
頭数
飼養
農家数
豚
飼養
頭数
飼養
農家数
肉用鶏
飼養
頭数
飼養
農家数
飼養
羽数
平成 17 年
139
4,496
415
5,982
4
27,424
22
1,740,142
平成 18 年
128
4,698
413
5,665
4
5,881
22
2,069,500
平成 19 年
123
4,388
404
5,501
4
6,210
23
2,121,950
平成 20 年
125
4,326
398
5,480
4
27,235
23
1,345,950
平成 21 年
118
4,344
381
5,424
4
25,659
23
1,199,800
資料:家畜改良増殖実態調査
30
■産業別就業者数
(単位:人)
第 1 次産業
年 次
農業
林業
平成 7年 5,252
372
平成 12 年 4,452
平成 17 年 3,970
第 2 次産業
漁
業
水
産
養
殖
業
第 3 次産業
卸
小
売
・
飲
食
業
金
融
・
保
険
・
不
動
産
業
電
気
・
ガ
ス
・
水
道
業
運
輸
・
通
信
業
サー
ビス
業
分類
公
務
総 数
鉱 業
建設業
26
25
2,708
3,032 2,218 164 673
60 3,847
562
14
18,954
303
19
34
2,598
2,921 2,328 192 662
56 4,063
586
8
18,222
173
14
42
2,043
2,368 1,932 169 552
55 3,929
551
-
16,523
製造業
不能
資料:農林業センサス
■専兼業別農家数の推移
(単位:戸)
兼 業 農 家 数
年 次
総農家戸数
専業農家数
計
第1種兼
第2種兼
業
業
平成 7年
4,162
471
3,691
995
2,696
平成 12 年
3,544
471
3,073
802
2,271
平成 17 年
3,281
616
2,665
581
2,084
資料:農林業センサス
■民有林面積の推移
全 体 面 積
年
次
総 数 針葉樹 広葉樹
(単位:ha)
うち天然林
うち人工林
無立
木地
総 数
針葉樹
広葉樹
総 数
針葉樹
広葉樹
平成 7年
23,214
12,973
9,305
936
11,703
11,642
61
10,575
1,331
9,244
平成 12 年
23,212
13,178
9,347
687
11,944
11,878
66
10,581
1,299
9,281
平成 17 年
23,243
13,260
9,438
544
12,076
12,004
73
10,623
1,256
9,366
資料:岩手県統計年鑑
31
■観光レクリエーション客入込状況
(単位:人・回)
年
次
県 内
県 外
計
日帰り
平成 17 年
1,811,713
1,840,494
3,652,207
3,038,276
613,931
3,652,207
平成 18 年
1,752,581
1,667,807
3,420,388
2,959,456
460,932
3,420,388
平成 19 年
1,818,805
1,746,867
3,565,672
3,108,082
457,590
3,565,672
平成 20 年
1,742,333
1,665,698
3,408,031
2,990,049
417,982
3,408,031
平成 21 年
1,700,637
1,884,575
3,585,212
2,983,159
602,053
3,585,212
資料:岩手県観光統計概要
32
宿 泊
計
第3章
第1
健やかな、創造性あふれる人材のまちづくり
保健・福祉の充実
〔現状と課題〕
(1) 若年期から生活習慣病予防及び高齢期の健康増進、生活向上の観点から、関係機関との連携の
下に健康づくり活動を推進しています。生活習慣病予防健診を実施することにより、循環器系疾
患やがんなどを早期に発見し、早期治療を進めることが可能となり、事後指導を実施することに
より、生活習慣の見直しをしていく必要があります。
また、安心して子どもを産み育てることのできる環境づくりのために、母子保健対策を推進し、
多様化しているニーズに対応していく必要があります。
(2) 市民がいつでも医療を受けられる環境整備を進めるために、医療機関との連携を図り、包括的
医療体制の充実に取り組むとともに、救急体制の確立を図り進めていく必要があります。
国保西根病院の高度医療施設整備と医師確保などの充実した医療体制を進めるためにも、移転新
築の計画を推進する必要があり、市内外の医療機関との相互連携、機能分担を強化し、医療ネット
ワークの充実を図る必要があります。
(3) 少子高齢化の進展は、人口構造の変化による労働力の減少や社会保障費の負担増加など社会経済
全体に与える影響が大きく、景気が不透明にある中で、福祉ニーズは増大、多様化しています。
誰もが住み慣れた地域で安心して生きがいをもって暮らすためには、行政と地域住民、社会福祉
*37
*38
協議会、福祉関係団体、ボランティア・NPO などが相互に連携した協働による地域福祉を推進す
ることが重要です。
平成 20 年3月に八幡平市地域福祉計画を策定し地域福祉を推進しており、今後においても多様
化する福祉ニーズに対応するため、この計画を見直しする必要があります。
また、明るい家庭づくりを支援するため、若い世代が職域を越えた親交・交流を深め、新たな発
見や自分自身を見つめ直すことにより、豊かで明るい人生を築くことを目的に、交流・出会いの場
を提供する必要があります。
(4) 高齢者数の増加が見込まれ、一人暮らしを含む高齢者のみの世帯が増えていくことが予想される
中、住み慣れた地域で生き生きとした人生を過ごすために、健康づくりや生きがいづくりの重要性
が増しています。
介護保険制度では、介護給付が増加し制度の安定的な持続を図ることが課題となっています。健
康で生き生きと自立した暮らしをするために、介護予防の更なる強化を図ることが必要となってい
ます。
(5) 少子化は不安定な経済状況や晩婚・晩産化などにより、進行しています。安心して子どもを産み
育てることができるまちづくりを進め、定住促進へつなげるためにも、児童福祉の充実が重要です。
少子化や核家族化などが進む中、家庭の養育機能の低下が見受けられるほか、社会的に孤立した
状況での子育てを予防するため、行政、企業、地域が連携し、社会全体で子育てを支える環境づく
りが必要です。
また、女性の社会進出や共働きの世帯の増加により、保育ニーズが多様化し、保育体制の充実が
33
求められるとともに、学童保育の整備と併せて地域力を活用した子育て支援の充実を図る必要があ
ります。
(6) 障がい者が安心して生活できる地域づくりを進めるために、地域住民、ボランティア団体や障が
い者団体、企業との連携を図りながら、地域生活を支えていくことが必要です。障がい者の相談支
援を充実することにより、ニーズ把握に努め、自立した日常生活または社会生活を営むことができ
るよう関係機関との連携を図る必要があります。
(7) 家族形態の多様化に対応し、経済的な安定、自立を促進していくために、相談体制の充実に取り
組む必要があります。
〔施策の方向〕
1.保 健・・・健やかに生まれ、健やかに老いる
○健康は、市民が豊かな生活を送るための基本であるとともに、地域の活力の源でもあります。市民
一人一人が健康であるために、健康に対する啓発活動を行い、日ごろの健康づくり活動を支援し、
活動の充実を図るとともに、疾病の予防、早期発見、早期治療を目的とした各種健康診断の内容の
充実と保健師・栄養士などの専門スタッフによる事後指導に努めます。
○自殺予防を推進するために関係機関との連携の下に防止対策に努めます。
○少子高齢化社会の中で、安心して子どもを産み育てる環境づくりとして、乳幼児などの医療費助成
や母子保健、生涯を健康で過ごすための高齢者保健の充実など、年代に対応した支援活動の充実に
努めます。
2.医
療・・・地域医療の拠点づくり
○市民が、いつでも必要な時に適切な医療が受けられる環境整備を図るため、病院や診療所、老人保
健施設との相互の連携を図り、患者の疾病状況に応じた包括的医療体制の充実を図ります。
○地域医療の中核施設として、国保西根病院の高度医療機器・施設の整備と医師確保など、充実した
医療体制を整えるため、移転新築の計画を推進します。
○病院と診療所間の高度医療機器の共同利用や、民間医療施設との連携・機能分担を強化し、医療ネ
ットワークの充実を図ります。
○病院から家庭復帰を目指す高齢者を支える体制の整備や、高齢者が地域で安心して暮らすことを目
指した訪問看護・訪問リハビリなど在宅医療体制の確立のため、医師・看護師などの確保・充実に
努めます。
3.地域福祉・・・相互に助け合う「結い」の心
○地域住民が主体となった「結い」の精神に満ちた相互の助け合いを基本とした地域社会の形成を図
るため、ボランティア活動をはじめ、地域福祉活動の展開と活動の主体となる人材の育成のため、
福祉団体への支援を行います。
○地域福祉計画に基づく社会福祉活動を社会福祉協議会、福祉関係団体、ボランティア団体、NPO
及び民間企業など多様な福祉活動主体と連携して推進します。
○結婚を望む男女の出会いの場の支援を努め、地域の活性化、少子化対策を進めます。
34
4.高齢者福祉・・・社会参加と生きがいづくり
○高齢者が地域で自立した暮らしができるよう高齢者の積極的な地域参加と就労機会の確保を支援
します。また、日常生活の自立に不安のある高齢者には、生活援助サービスを提供し、安心な生活
が送れるよう支援します。
○健康教室などを通年で開催し、高齢者の健康づくりを推進します。
*39
○高齢者が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるように、包括的・継続的な支援を行う地域
包括支援センターの充実を図り、総合相談業務や介護予防事業を実施します。
○地域密着型のサービス施設の整備を進めるとともに、介護老人福祉施設の増床を進め、施設入所待
機者の緩和に努めます。
○高齢化社会に対応した高齢者に優しい住宅づくりを促進します。
5.児童福祉・・・保育サービス充実で子育て支援
○本市が活力ある地域となるため、働きながら子どもを生み育てられる環境づくりとして、子育て支
援ヘルパーをはじめとする住民ニーズに沿った子育て支援に努めます。
*40
○ワーク・ライフ・バランスの向上や保護者の社会参加を支援するため、延長保育、一時保育など、
さまざまな形態の保育サービスの充実を図るとともに、国の動向を見極めながら保育所の民営化や
適正規模の保育施設整備を進めます。
○育児に関する親の悩みや不安を解消し、子どもを健全に育成するため、子育て支援機能を拡充して、
*41
コーディネーターなどによる身近な相談・育児講座などの支援体制を整備します。
*42
○子育て中の家庭を支援するため学童保育施設整備を図り、地域力を活用した子育て支援を推進しま
す。
6.障害者福祉・・・障がい者にやさしい住環境の整備
○障がい者が自分の住む地域で安心して生活できる環境をつくるため、相談支援の充実を図るととも
*43
*44
に、居住系サービスと日中活動系サービスの内容充実に努めます。
*45
○ユニバーサルデザインに留意し、公共施設をはじめ、すべての人にやさしい環境の整備を支援し、
障がい者への理解推進に努めます。
7.母子・父子福祉・・・家庭事情に配慮した相談体制の充実
○家族形態の多様化に対応し、母子・父子家庭の児童が心身ともに健康で文化的な生活を営むことが
できるよう、個々の家庭の事情に十分配慮した適切な支援や相談体制の充実を図ります。
35
〔施策の体系〕
保
健
医
療
地 域 福 祉
保健・福祉
の 充 実
高 齢 者 福 祉
児 童 福 祉
障 害 者 福 祉
母 子 ・ 父 子 福 祉
36
〔施策の展開〕
施 策
1
保健・福祉
施策のキーワード
施策の内容
保
主 な 内 容
健やかに生まれ、健やかに老いる
健
の充実
○健康づくり事業(健康プラン推進、健康講座)
○母子保健事業(乳幼児・妊婦健診、相談、育児教室、
予防接種)
○精神保健事業(講座、相談、デイケア、訪問、自殺防
止対策)
○成人・高齢者保健事業(検診、相談、健康教育)
○医療費助成事業(乳幼児・児童、妊産婦、重度障害者、
ひとり親家庭、寡婦)
○食生活改善事業(栄養教室、地区組織育成)
2
医
地域医療の拠点づくり
療
○医療施設等整備事業(医療機器、診療所)
○病院整備事業
○医師確保対策事業
○医療、福祉、保健の連携強化
3
相互に助け合う「結い」の心
地域福祉
○地域福祉計画の見直し
○地域福祉活動支援
○地域見守りネットワークづくり推進
○福祉ボランティア等の育成推進
○出会い支援事業
4
社会参加と生きがいづくり
高齢者福祉
○地域密着型サービス施設整備事業
(介護老人福祉施設、小規模多機能型居宅介護施設等)
○介護予防事業
○介護保険事業
○地域包括支援センター事業
○自立生活援助サービス事業
○社会参加支援事業
○就労支援事業
○敬老事業
37
施 策
施策のキーワード
施策の内容
保健・福祉
主 な 内 容
5
保育サービス充実で子育て支援
児童福祉
○学童保育施設整備事業
の充実
○保育所の民営化推進及び民間保育所施設整備事業
○保育所等整備事業(再配置計画)
○地域子育て支援機能強化事業(児童相談、子育てサー
クル育成)
○子育て支援ヘルパー派遣事業
○休日保育支援事業
6
障害者にやさしい住環境の整備
障害者福祉
○障害福祉計画の推進
○障害者自立支援事業の推進
○ユニバーサルデザインの普及推進
7
家庭事情に配慮した相談体制の充実
母子・父子福祉
○母子家庭等日常生活支援事業(支援・相談活動)
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1 特定検診受診率
%
40
65
2 保育所入所待機者数
人
0
0
3 放課後健全育成事業
事業
13
13
4
箇所
3
13
箇所
8
6
400
600
1,548
1,517
24
50
放課後健全育成事業施設指定管理等数
5 公立保育所数
6 福祉ボランティア団体登録会員
7 一人当たり介護給付費
8 地域活動支援センター利用者数
人
千円
人
38
■高齢化率の推移
年
次
総人口
(人)
0~14 歳
(年少人口)
15~64 歳
(生産年齢
人口)
65 歳以上
(老齢人口)
75 歳以上
(人)
高齢化率(%)
八幡平市
岩手県
平成 17 年
31,064
3,859
18,160
4,671
4,374
29.1
24.5
平成 18 年
30,613
3,744
18,366
4,620
4,505
29.8
25.1
平成 19 年
30,077
3,556
17,809
4,477
4,739
30.6
25.8
平成 20 年
29,673
3,438
17,425
4,373
4,896
31.2
26.3
平成 21 年
29,115
3,261
16,602
4,227
5,025
31.7
26.9
資料:平成 17 年は「国勢調査」、平成 18~21 年は「岩手県人口移動報告年報」
■高齢者福祉サービスの推移
項
目
701
824
887
878
899
33
33
35
31
31
1,816
1,610
1,400
1,313
1,215
17,420
18,624
18,984
17,508
15,296
利用延べ人員(人)
5,386
4,461
3,532
3,867
4,217
利用延べ人員(人)
806
850
901
970
1062
利用延べ日数(日)
7,411
9,070
9,105
9,773
11,572
17
17
18
19
15
254
261
267
260
277
1 人暮らし老人世帯(世帯)
ホームヘルパー数(人)
ホーム
ヘ ル パ 利用延べ人員(人)
ー
利用延べ時間(日)
ディサ
ービス
短 期
入 所
養護老人ホーム入所者数(人)
老 人
ホーム
平成 17 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年
特別養護老人ホーム
入所者数(市内外含む)(人)
資料:盛岡北部行政事務組合
39
■介護保険認定者数の推移
要介護度
要支援
人数
(人)
年 次
構成比
(%)
要介護1
対前
年比
(%)
人数
(人)
構成比
(%)
対前
年比
(%)
平成 17 年
239
15.76
5.29
486
32.06
5.65
平成 18 年
548
28.03
129.29
308
15.76
△ 36.63
平成 19 年
422
23.61
△ 22.99
294
16.45
△ 4.55
平成 20 年
387
19.80
△ 8.29
317
16.21
7.82
平成 21 年
388
21.62
0.26
355
19.78
11.99
要介護度
要介護2
人数
(人)
年 次
構成比
(%)
要介護3
対前
年比
(%)
人数
(人)
構成比
(%)
対前
年比
(%)
平成 17 年
231
15.24
16.08
173
11.41
6.13
平成 18 年
363
18.57
57.14
263
13.45
52.02
平成 19 年
370
20.71
1.93
279
15.61
6.08
平成 20 年
426
21.79
15.14
316
16.16
13.26
平成 21 年
356
19.83
△ 16.43
248
13.82
△ 21.52
要介護度
年 次
要介護4
人数
(人)
構成比
(%)
要介護5
対前
年比
(%)
人数
(人)
構成比
(%)
計
対前
年比
(%)
人数
(人)
対前
年比
(%)
平成 17 年
203
13.39
10.93
184
12.14
△ 4.17
1,516
6.46
平成 18 年
238
12.17
17.24
235
12.02
27.72
1,955
28.96
平成 19 年
214
11.98
△ 10.08
208
11.64
△ 11.49
1,787
△ 8.59
平成 20 年
249
12.74
16.36
260
13.30
25.00
1,955
9.40
平成 21 年
218
12.14
△ 12.45
230
12.81
△ 11.54
1,795
△ 8.18
資料:盛岡北部行政事務組合
40
■ 介護給付費の推移(八幡平市)
年 次
サービス区分
平成 17 年
対前年
金 額
比
(単位:千円)
平成 19 年
平成 18 年
金 額
対前年比
金 額
対前年比
居宅介護給付
756,208
8.36%
741,514
△ 1.94%
722,347
△ 2.58%
施設介護給付
1,410,541
△ 8.74%
1,219,103
△ 13.57%
1,244,614
2.09%
介護予防給付
0
-
70,434
皆増
115,440
63.90%
高額介護給付
15,303
22.95%
35,813
134.03%
36,501
1.92%
37,794
皆増
101,255
167.91%
101,520
0.26%
2,824
4.55%
2,886
2.20%
2,840
△ 1.59%
2,222,670
△ 1.59%
2,171,005
△ 2.32%
2,223,262
2.41%
特定入所者
介護サービス費
審査支払手数料
合
計
年 次
サービス区分
平成 20 年
対前年
金 額
比
平成 21 年
金 額
対前年比
居宅介護給付
774,608
7.23%
852,842
10.10%
施設介護給付
1,297,763
4.27%
1,401,570
8.00%
介護予防給付
106,451
△ 7.79%
101,554
△ 4.60%
高額介護給付
44,119
20.87%
51,194
16.04%
116,151
14.41%
129,481
11.48%
2,919
2.78%
2,815
△ 3.56%
2,342,011
5.34%
2,539,456
8.43%
特定入所者
介護サービス費
審査支払手数料
合
計
資料:盛岡北部行政事務組合
41
■国民健康保険の状況
項
目
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
平成 21 年
総世帯数(世帯)
10,262
10,307
10,334
10,345
10,353
加入世帯数(世帯)
6,248
6,337
6,322
5,110
5,028
加入世帯率(%)
60.88
61.48
61.18
49.40
48.57
総人口(人)
31,064
30,613
30,077
29,673
29,115
被保険者(人)
14,017
13,853
13,530
9,615
9,539
45.12
45.25
44.98
32.40
32.76
加入率(%)
資料:保健課(総世帯数、総人口は「岩手県人口移動報告年報」)
■特別会計決算額の推移
(単位:千円)
年
次
国 民 健 康 保 険
収入額
支出額
平成 17 年
3,451,026
3,434,941
平成 18 年
3,378,710
平成 19 年
老 人 保 健
収入額
支出額
16,085
3,703,711
3,497,719
205,992
3,295,336
83,374
3,288,234
3,157,069
131,165
3,638,950
3,536,960
101,990
3,261,759
3,261,759
0
平成 20 年
3,526,542
3,456,329
70,213
337,710
328,693
9,017
平成 21 年
3,498,206
3,424,635
73,571
18,249
16,248
2,001
年
次
差引計
後期高齢者医療
収入額
支出額
差引計
平成 20 年
209,788
208,277
1,511
平成 21 年
219,563
219,481
82
資料:保健課
42
差引計
■国民年金の状況
(単位:人、千円)
被保険
者総数
強制加入
のうち
免除者数
平成17年
5,646
1,580
9,211
5,922,919
14
5,699
平成18年
5,417
1498
9,329
6,038,214
8
3,246
平成19年
5,088
1,264
9,379
6,117,319
5
2,029
平成20年
5,016
1,296
9,468
6,242,991
2
812
平成21年
4,916
1,194
9,510
6,326,989
2
812
年
次
受給権者数(旧法含む)
総 数
年金額
福祉年金(全部停止含まず)
総 数
支払金額
資料:保健課(*被保険者数には、1 号及び任意(3 号は含まず。)、免除者数には、納付猶予も含む。)
■保健サービスの状況
項
目
1 健康検査受診率
・ 妊 婦
・ 乳幼児
・1歳6ヶ月
・3歳児
・循環器
・胃腸病
・大腸がん
・子宮がん
・乳がん
・肺がん
・歯 科
2 死亡率及び罹患率
・乳 児
・悪性新生物
・脳血管疾患
・心疾患
・1歳6か月児う歯罹患疾患
・3歳児う歯罹患疾患
3 健康教育・相談
・集団健康教育
・集団健康相談
資料:保健課
単
位
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
平成 21 年
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
人
86.6
87.6
57.6
45.9
49.7
38.1
46.1
24.7
136
100.0
94.1
96.1
93.3
45.8
29.7
36.8
37.5
33.2
-
100.0
96
98.4
97.9
35.5
24.6
33
18.8
26.5
140
100.0
99.1
99.1
92.3
27.1
40.2
25.3
34.2
43.8
226
100.0
98.2
96.8
98.9
32.9
42.5
36.2
51.7
43.4
178
%
人
人
人
%
%
5.32
37.84
316.9
196
264.6
-
335.8
229.4
232.7
2.6
39.4
340.4
175.2
259.5
3.8
31.1
3.6
39.9
人
人
4,148
3,279
6,643
2,621
7,403
2,417
6,702
2,211
5,815
1,917
43
■保育所の状況
年
次
保育
所数
(カ所)
3歳未満児(人)
男
女
3歳児(人)
4歳児(人)
計
男
女
計
男
女
計
5歳児(人)
男
女
計
合計(人)
男
女
計
平成 17 年
11 104
79 183
72
62 134
84
73 157 106
88 194 367 302 668
平成 18 年
11 100
82 182
85
68 153
89
75 164
88
76 164 362 301 663
平成 19 年
11 105
96 201
86
67 153 108
80 188
95
85 180 394 328 722
平成 20 年
11 108
98 206
55
77 132
94
72 166 105
82 187 362 329 691
平成 21 年
11 121 104 225
75
64 139
65
79 144
76 170 355 323 678
月
平
均
94
資料:児童福祉課
■生活保護の状況
年
次
基準人口
(人)
被保護世帯
(世帯)
被保護人員
(人)
保護率
(%)
平成 17 年
31,479
135
222
7.05
平成 18 年
31,079
134
215
6.91
平成 19 年
30,613
138
213
6.96
平成 20 年
30,077
142
212
7.03
平成 21 年
29,673
144
210
7.09
資料:「岩手県の生活保護」より地域福祉課
44
第2
教育・文化の充実
〔現状と課題〕
(1) 本市には、小学校 11 校、中学校5校があります。少子化による児童・生徒の減少傾向が続いて
いることから、学校規模の適正化が必要となっています。
(2) 心身ともに健康で、自ら学習に励み「生きる力」と「豊かな人間性」を身に付けた児童・生徒の
育成が求められています。一方で、近年子どもたちの学習に対する関心・意欲の低下や家庭の教育
力の低下などによる、自制心・規範意識の希薄化など、さまざまな課題が指摘されています。この
ような課題に対処するため、家庭・地域・学校がさらに連携を深め、心豊かな児童・生徒の育成を
進めるとともに、安心して活動できる学校環境や施設の整備、教育内容の一層の充実を図り、国際
化や情報化時代に対応した学習環境の整備を図るなど、調和の取れた教育環境の充実が必要となっ
ています。
(3) 生涯学習は、知識や技術の習得といった個人のニーズに応える学習機会に加え、少子高齢化、男
女共同参画、環境教育、法教育、消費者教育、防犯・防災教育、食育など、社会的な要請が強い学
習活動の提供が求められています。関係機関・団体、民間との連携により、市民へより多くの情報
を提供し普及・啓発を図ることが重要となっています。
(4) 生涯学習関連施設は、これまで学びの場としての位置付けに加えて、協働社会の構築・推進を図
る観点から、
「学びから実践への拠点施設」として、維持管理を計画的に行うことが必要となって
います。
*46
(5) 本市のスポーツ施設は市民のライフステージに応じたスポーツ活動や健康で豊かなスポーツラ
イフの実現、活力ある地域づくりに大きな役割を果たしている中、年間の利用者数は増加傾向とな
っています。
(6) いつでも、どこでも、だれでもスポーツ・レクリエーションに親しむことができるよう、または、
市民の多様なニーズやニュースポーツの誕生による競技種目の増加に対応するため、総合運動公園
などの社会体育施設の活用や学校体育施設の更なる利用促進を図る必要があります。また、心身を
通じた健康な身体づくり、ふれあい・交流の充実などの様々な側面から、スポーツ振興に取り組む
必要があります。
(7) 健康への関心が高まり、スポーツニーズも増大していることから、関連施設の充実などハード面
の取り組みをはじめ、イベントの充実や関連団体・組織の活動促進などに努める必要があります。
(8) 健康づくりスポーツなど生涯を通じてスポーツを楽しむことができる環境づくりのほか、地元ス
ポーツ選手の強化に向けた支援に努める必要があります。
また、4か所のスキー場を含め、様々なスポーツ施設を有していることも本市の特徴であり、観
光・レジャー面と連携した施設整備も進んでいることから、こうした個性を生かしたスポーツ拠点
としての情報発信にも一層取り組む必要があります。
これらを総合的かつ計画的に進めるため、スポーツを通じた人づくりやリーダー、指導者の養成
も必要となっています。
(9) 価値観の多様化により、地域の文化や芸術を見直そうという傾向が高まっています。市民一人一
人が、心の豊かさや暮らしに潤いと安らぎ求め、充実感を重視した価値観を持つことが必要となっ
45
ています。
(10)地域の伝統文化として伝わる郷土芸能をはじめ、各種サークルの芸術・文化活動が活発に行われ
るようハード・ソフトの両面から芸術文化振興に対する環境整備に取り組む必要があります。
(11)郷土の歴史や伝統文化についても次代に正しく伝えていくため、文化財の保護を図るとともに、
郷土理解を深めるための学習の機会を増やす必要があります。
〔施策の方向〕
1.学校教育・・・心豊かで創造力あふれる人づくり
○心豊かで創造力あふれる人づくりのため、児童・生徒一人一人の個性と能力を伸ばすとともに、学
校・家庭・地域が連携し、社会全体で子どもの健全な育成を図ります。
○情報化や国際化など、時代の要請に応じた教育内容の充実及び教育水準の向上に取り組みます。
○特別な支援を必要とする児童・生徒の学習の充実を図るため、小学校及び中学校に「ひかり・みの
りサポート」を配置し、共に学び、学校全体で支援する体制づくりを推進します。
○遠距離通学児童・生徒のためのスクールバスの効率的運行や校舎の耐震補強、老朽化の状況を的確
に把握し、学習環境の整備・充実を図ります。
○恵まれた自然環境の中での体験学習や高齢者とのふれあい、ボランティア活動、自然の観察・調査・
保護など多くの体験から、地域の歴史や伝統文化、自然、人を愛する心を育みます。
○英語指導助手を招致し、英会話能力の向上を図るとともに、異文化を身近に体験することにより、
国際化時代に対応できる人材の育成に努めます。
○集団の中で日常的に切磋琢磨することや多様な対人関係を築くことで社会の変化に柔軟に対応で
きる人材を育成するため、市民の理解を得ながら適正な児童数と学級数を有する学校の再編を目指
します。
2.社会教育・・・いつでも、どこでも、だれでも学びあう生涯学習のまち
○関係機関・団体、民間や大学などと連携し、多様な学習機会の提供に努めます。
○自主的・自発的な学習活動の充実を図るため、広報やホームページを通じて、学習の意義や効果を
伝えます。
○公民館をはじめ、社会教育施設の適正な維持管理に努め、良好な学習環境を提供します。また、各
施設間の連携と情報交換を推進し、市民が生涯において、さまざまな学習機会を得られるよう努め
ます。
3.スポーツ・・・いつでも、どこでも、だれでも楽しめる生涯スポーツの実現
○市民一人一人がスポーツをする楽しみ、見る楽しみなど、それぞれのライフスタイルに応じて自主
的に営むスポーツ活動を基本に、市民誰もが生涯を通じて気軽にスポーツを楽しむことのできる豊
かな生涯スポーツ社会の実現を目指します。
○関係諸団体との連携を密に、指導者の養成、スポーツ団体の育成、スポーツ活動の奨励、体育施設
の整備・充実に努めます。
※47
○総合型スポーツクラブの設置については、モデル地区を指定し、体育協会及び地域振興協議会等と
46
の連携の下に組織化を図ります。
○関係団体と連携を図り、各種スポーツ大会の誘致に取り組みます。
4.芸術文化・・・郷土に根ざした文化の創造
○本市には先人から伝えられた郷土芸能や伝統行事が数多く残されています。これらの伝統文化を守
り育てていくため、活動の場や記録・啓発など、各地域の市民による文化活動の継続・維持を支援
し、郷土意識の醸成を図ります。
○市全体としての新たな文化を創り充実させていくことと、市民が自主的に芸術・文化活動やボラン
ティア活動、学習活動、伝承活動などを行う拠点とするため、多目的型の文化交流施設の整備を図
ります。
○点在する歴史的遺産や史跡を後世に残し伝えていくため、これら文化財の保護・整理を図るととも
に、地域の歴史に対する興味・関心を喚起するため、講習会の開催など啓発活動を進めます。
〔施策の体系〕
学校教育
社会教育
教育・文化
の 充 実
スポーツ
芸術文化
47
〔施策の展開〕
施 策
教育・文化
施策のキーワード
施策の内容
主 な 内 容
1
心豊かで創造力あふれる人づくり
学校教育
○教育施設等整備事業
の充実
○小中学校情報環境整備事業
○学校給食施設等整備事業
○スクールバス等整備事業
○奨学金貸付事業
○英語指導助手招致事業
○総合学習推進事業(体験学習、環境学習、ボランティ
ア活動等)
○異文化体験事業
2
いつでも、どこでも、だれでも学びあう生涯学習のま
社会教育
ち
○公民館等施設維持管理事業
○図書館資料購入事業
○生涯学習推進事業
○公民館活動の充実
○教育振興運動
3
いつでも、どこでも、だれでも楽しめる生涯スポーツ
スポーツ
の実現
○生涯スポーツ普及推進事業
○既設体育施設の改修事業
○体育施設指定管理委託事業
○体育協会等スポーツ団体育成事業
○総合型地域スポーツクラブ設置事業
○大会誘致に伴う運営補助事業
○第 71 回国体関連事業
48
施 策
施策のキーワード
施策の内容
教育・文化
主 な 内 容
4
郷土に根ざした文化の創造
芸術文化
○多目的文化交流施設整備事業
の充実
○芸術文化振興事業
○民俗芸能伝承活動支援事業
○歴史文化遺産保存整備活用事業
〔目標とする指標〕
№
指
標
1
学校耐震化率
2
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
%
73.9
100.0
公民館利用者数
千人
142
146
3
図書貸出点数
百点
578
580
4
公共スポーツ施設の利用者数
千人
246
255
■小中学校の設置状況及び児童生徒数の推移
小
年
次
学
校
中 学 校
学校数
学級数
児童数
学校数
学級数
生徒数
(校)
(級)
(人)
(校)
(級)
(人)
平成 17 年
12
79
1,617
5
34
926
平成 18 年
12
82
1,614
5
35
899
平成 19 年
12
79
1,518
5
36
876
平成 20 年
12
77
1,444
5
35
851
平成 21 年
12
73
1,396
5
34
827
資料:学校基本調査
49
■主な公民館の利用状況
年
次
西根地区
松尾地区公民館
安代地区公民館
市民センター
(分館含)
(8 館分)
利用件
利用者数
利用件
利用者数
数(件)
(人)
数(件)
(人)
利用件 利用者数
数(件)
(人)
大更公民館
利用
件数
(件)
利用者数
(人)
平成 17 年
1,150
30,986
1,340
25,558
-
47,182
1,032
13,116
平成 18 年
1,229
34,993
1,269
22,509
1,527
32,062
1,073
13,863
平成 19 年
1,932
42,844
1,232
23,157
1,269
25,848
1,142
15,174
平成 20 年
1,917
45,507
1,229
18,020
1,339
26,659
1,131
14,840
平成 21 年
1,853
40,955
1,132
18,332
1,313
29,675
1,647
28,107
田頭公民館
年
次
平舘公民館
利用件
利用者数
利用件
利用者数
数(件)
(人)
数(件)
(人)
寺田公民館
利用件 利用者数
数(件)
(人)
合
利用
件数
(件)
計
利用者数
(人)
平成 17 年
869
16,480
694
7,166
420
7947
5,505
148,435
平成 18 年
930
17,355
763
7,206
405
8,090
7,196
136,078
平成 19 年
846
14,559
662
7,318
412
8,745
7,495
137,645
平成 20 年
708
11,148
614
6,085
361
8,028
7,299
130,287
平成 21 年
701
11,303
579
5,805
421
8,740
7,646
142,917
資料:生涯学習課
50
■文化財施設の利用状況
八幡平市博物館
年
西根歴史民俗
資料館
松尾歴史民俗
資料館
次
開館日数
(日)
入館者数
(人)
開館日数
(日)
入館者数
(人)
平成 17 年
310
1,815
287
393
-
1,833
平成 18 年
304
2,145
297
527
313
2,810
平成 19 年
281
1,624
293
366
311
1,381
平成 20 年
334
2,319
306
221
312
2,573
平成 21 年
339
2,538
322
387
304
2,370
年
松尾ふれあい文化
伝承館
次
開館日数
(日)
入館者数
(人)
合
開館日数
(日)
入館者数
(人)
計
開館日数
(日)
入館者数
(人)
平成 17 年
337
1,827
934
5,868
平成 18 年
337
1,968
1,251
7,450
平成 19 年
360
1,350
1,245
4,721
平成 20 年
334
1,750
1,286
6,863
平成 21 年
310
2,567
1,275
7,862
資料:生涯学習課
■主な文化財
指定別
国指定
県指定
種別
文化財の名称
地区名
所有者
指定年
特別天然記念物
西根
国
昭和 46 年
松尾
国
昭和 47 年
考古
焼走り熔岩流
大揚沼モリアオガエル及びそ
の繁殖地
線刻五尊像鏡
西根
市
昭和 53 年
歴史
木造地蔵菩薩立像
西根
団体
昭和 54 年
天然記念物
天狗森の夏氷山風穴
安代
国
昭和 49 年
有形民俗
南部絵暦
安比川上流域の木地師関係
資料
安代
個人
昭和 57 年
安代
市・個人
平成 22 年
天然記念物
有形民俗
51
第3
行財政の効率化
〔現状と課題〕
*48
(1) 地域主権が進展し、行政需要が多様化する中、経済の低迷による税収の落ち込みにより、財政は
より厳しさを増していることから、このような変化に迅速かつ柔軟に対応することが求められてい
ます。
また、市税の収納体制の充実など、財源の確保に努めるとともに、さまざまな歳出削減に取り組
みながらも、新たな市民ニーズに対応する財政運営を進めることが必要です。
(2) 高度化・多様化する行政需要に的確に対処するために、限られた人的資源の中で、効率的で質の
高い行政サービスの提供が求められていることから、市民の視点に立った業務や事業の継続的な見
直しを行う必要があります。
(3) 各種計画については、徹底した進行管理の下に事業を進める一方で、目標達成のための事務事業
評価システムの一層の推進を図る必要があります。
(4) 行政を取り巻く環境は、合併後も大きな変化を続けており、こうした変化に迅速に対応すること
が求められていることから、本市の一体感の醸成を図るとともに、一体的な発展形成に向けての拠
点施設が必要となっています。
(5) これまで行政の運営は、基本的に国や県から財政的支援を必要としてきました。本市でも各種事
業に対する補助金など、さまざまな財政的支援によってまちづくりを進めてきました。しかし、長
引く不況を背景として国や県も、今までのような支援を市町村に対して続けることが難しくなって
きており、さらには普通地方交付税の合併算定替えによる段階的減額及びその後からの一本算定に
より減収となることから、財政規模にあった行政運営に努める必要があります。
〔施策の方向〕
1.行政組織・・・政策立案能力の向上
○行政組織の改革は、行財政改革と一体であることから、常に時代に即した組織体制の見直しを図り
ながら、行政経営の効率化、行政サービスの向上に努めます。
○地域主権の進展により、今後の行政運営には、市独自の判断と責任が求められます。地域の特性や
課題・必要性を的確に把握し、効率的な行政運営を遂行するため、個々の職員の資質向上はもとよ
り、組織としての政策立案能力や専門的な分野の習得に努めます。
○職員の定員管理にあたっては、新規の行政需要に対しても配置転換などによって対応することを基
本に、定員適正化計画に基づき、職員数の適正化を図ります。
2.財政・・・真に必要な住民サービスの提供と財政の健全化
○地域に密着したサービスの提供を安定的に提供する必要があることから、財政が硬直化しないよう、
健全な財政運営に努めます。
○自治体経営の安定性を図るため、均衡財政的な財政運営と事業執行の直接的な効率性を求めていき
ます。
52
3.行政改革・・・迅速で質の高い市民サービス提供
○事務事業の費用対効果の分析など総合的な行政評価システムの推進により、行政の説明責任・公共
経営の効率化を図ります。
○市民により質の高い公共サービスを提供するため、効率的で効果的な事務事業の実施を目指し、民
*49
間経営に馴染むものは民間に委ねるほか、指定管理者制度の活用に努めます。
*50
○市民サービスの向上と行政事務の高度化・効率化を実現するため、ICTを活用した行政手続オン
ラインサービスをはじめ、行政事務の電子化を推進し、市民が利用しやすい電子自治体(市役所)
の構築を目指します。
4.行政推進・・・行政の効率化の推進
○本市の更なる発展形成に向けた拠点施設として、新庁舎の建設を進めます。
○複雑化する行政課題に対処するため、事務の効率化を図る環境の整備を推進します。
〔施策の体系〕
行 政 組 織
財
政
行財政の
効 率 化
行 政 改 革
行 政 推 進
53
〔施策の展開〕
施 策
施策のキーワード
施策の内容
行財政の
主 な 内 容
1
政策立案能力の向上
行政組織
○組織・機構の見直し
効率化
○定員適正化計画の推進
○職員研修の充実
2
財
真に必要な住民サービスの提供と財政の健全化
政
○事務事業の整理合理化
○負担金・補助金制度の見直し
○使用料・手数料の適正化
○市税等自主財源と有利な補助金等財源の確保
3
迅速で質の高い市民サービス提供
行政改革
○電子自治体の基盤整備
○行政評価システムの推進
○事務事業の民間委託推進
4
行政の効率化の推進
行政推進
○市庁舎整備事業の推進
○過疎地域自立促進計画の推進
○国土利用計画八幡平市計画の推進
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1 自主財源比率
%
29.8
29.8
2 財政力指数
%
0.32
0.32
3 経常収支比率
%
87.8
86.5
4 公債費負担比率
%
18.2
17.0
54
■一般会計の状況
【歳入】
(単位:千円、%)
平成 18 年度
項
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
目
決 算 額
構成比
決 算 額
構成比
決 算 額
構成 比
決 算 額
構成比
2,968,801
17.76
3,184,668
18.18
3,123,635
16.98
3,033,998
15.88
531,619
3.18
335,601
1.92
321,919
1.75
300,679
1.57
44,221
0.26
46,093
0.26
39,040
0.21
36,536
0.19
282,920
1.69
275,592
1.57
255,012
1.39
263,682
1.38
自動車取得税交付金
81,128
0.49
81,500
0.47
72,316
0.39
44,543
0.23
地方特例交付金
44,135
0.26
16,074
0.09
29,437
0.16
30,837
0.16
7,452,298
44.57
7,608,121
43.44
7,866,299
42.75
8,090,781
42.35
交通安全対策特別交付金
6,287
0.04
7,704
0.04
6,973
0.04
6,887
0.04
分担金及び負担金
8,213
0.05
8,165
0.05
17,069
0.09
15,330
0.08
使用料
210,189
1.26
205,273
1.17
202,515
1.10
183,013
0.96
手数料
60,141
0.36
59,968
0.34
54,668
0.30
51,756
0.27
1,152,026
6.89
1,583,985
9.04
1,792,710
9.74
1,967,153
10.30
1,335
0.01
1,338
0.01
1,282
0.01
1,180
0.01
県支出金
734,461
4.39
874,063
4.99
995,598
5.41
968,861
5.07
財産収入
144,352
0.86
125,352
0.72
108,357
0.59
112,983
0.59
寄附金
1,948
0.01
1,050
0.01
1,336
0.01
706
0.00
繰入金
429,518
2.57
815,926
4.66
837,409
4.55
595,552
3.12
繰越金
532,636
3.19
489,125
2.79
560,661
3.05
1,220,373
6.39
諸収入
455,301
2.72
482,168
2.75
465,370
2.53
481,177
2.52
地方債
1,579,300
9.45
1,311,800
7.49
1,647,100
8.95
1,696,880
8.88
17,513,566 100.00
18,398,706
100.00
地方税
地方譲与税
利子割・配当割・株式等・ゴ
ルフ場交付金
地方消費税交付金
地方交付税
国庫支出金
国有提供施設所在助成交付金
歳入総額
16,720,829 100.00
資料:財政課
55
19,102,907 100.00
【歳出】
(単位:千円、%)
平成 18 年度
項
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
目
決 算 額
構成比
決 算 額
構成比
決 算 額
構成比
決 算 額
構成比
議会費
174,388
1.07
179,095
1.06
177,203
1.03
178,649
0.97
総務費
2,590,215
15.96
2,767,927
16.33
3,075,989
17.91
4,429,717
24.00
民生費
3,515,514
21.66
3,359,734
19.82
3,501,452
20.38
3,742,229
20.27
衛生費
1,211,796
7.47
1,333,634
7.87
1,222,776
7.12
1,362,539
7.38
労働費
522
0.00
277
0.00
398
0.00
43,255
0.23
1,174,813
7.24
1,367,018
8.06
1,119,583
6.52
1,130,371
6.12
商工費
426,659
2.63
400,047
2.36
434,060
2.53
499,147
2.70
土木費
1,056,801
6.51
1,025,229
6.05
1,376,141
8.01
1,479,554
8.02
消防費
810,167
4.99
1,027,789
6.06
748,363
4.36
713,106
3.86
教育費
2,111,853
13.01
1,569,121
9.26
1,906,589
11.10
2,013,337
10.91
157,575
0.97
858,082
5.06
589,870
3.43
39,471
0.21
3,001,401
18.49
3,064,952
18.08
3,021,162
17.59
2,827,038
15.32
農林水産業費
災害復旧費
公債費
4,747
諸支出金
歳出総額
16,231,704
100.00
16,952,905 100.00
資料:財政課
56
17,178,333
99.97
18,458,413 100.00
第4
連携・交流の促進
〔現状と課題〕
(1) 本市は、これまでも周辺市町村との連携により、し尿処理、介護保険、広域消防を一部事務組合
として広域的な事務運営に取り組んできました。地域主権の進展により、地方行政に対するニーズ
が多様化する現在、財政基盤の強化と事務の効率化を図るため、従来の広域市町村圏域はもとより、
北東北3県での機能分担や広域行政の連携強化に努める必要があります。
(2) 合併により町並みが市の中心部に集中し、地域の活力が失われるのではないかと懸念する声があ
ります。このような不安を取り除くためにも、地域の個性や特長を生かし、市民と行政が協働し
て、活力ある地域づくりの取り組みを推進することが必要です。
また、地域自治会活動が円滑に推進されるためには、地域リーダーの育成が重要であり、その担
い手として、青年や壮年層はもとより、知識や経験豊富な高齢者の活躍も求められるほか、学官連
携による支援も視野に入れた対策も必要となっています。
(3) 少子高齢化社会の進展などを背景として、地域社会の弱体化や連帯意識の希薄化が危惧されるな
かで、市域全体が一体化したまちづくりを推進していくためには、自治会や福祉、教育、防災、環
境など各種団体間の連携と交流の促進が重要です。
(4) 岩手山焼走りマラソン、安比リレーマラソン、八幡平山賊まつりなど、市を挙げての大きなイベ
ントがあります。今後は、これらのイベントについても市民ボランティアの協力など、市民が一体
感のもとに連携し、支え合うことで内部の交流を深め合うとともに、外部からの交流人口の増加を
図る必要があります。
(5) 本市の豊かな観光資源や地域資源を生かし、「ひと・もの・情報」による地域間交流など、過疎
地域と都市地域相互の特徴を生かした交流ネットワークの仕組みづくりが必要です。そのためには、
グリーンツーリズムやニューツーリズムの展開のほか、スポーツ・イベントによる相互交流の一層
の推進が必要となっています。
(6) 近年、国際化の進展に伴い、市内にも英語指導助手をはじめ多くの外国人が居住するようになり、
さらには、来訪する観光客も中国を含むアジア諸国など多様になってきています。市民においても、
国際化時代に対応するため、外国人との日常生活における交流や外国語学習、国際交流協会の活動
を通じて、異文化を身近なものとして体験し、国際感覚豊かな人づくりに取り組むことが必要とな
っています。
57
〔施策の方向〕
1.広域行政の推進・・・関係自治体と連携強化
○これまでの盛岡広域市町村圏域や盛岡北部市町村圏域で取り組んできた消防、し尿処理、介護保険
などに加え、岩手県後期高齢者医療広域連合への参画など、今後多様化する地域の課題などに的確
に対応し、市民の生活安定を維持・向上させるため、関係市町村と広域行政の推進に取り組みます。
2.自立したコミュニティ活動・・・市民の主体的な活動を支援
○住みよい生活環境をつくり、地域の特長を生かしたまちづくりを住民参画で計画し、実践する体制
整備に努め、コミュニティ活動を支援することにより地域の助け合いの精神と自治の確立を推進し
ます。
○地域振興協議会や自治会を始め、子ども会・青年団体・女性団体・老人クラブ及びNPOなどの目
的別団体との協働・連携に努めます。
○活力ある地域社会の形成のため、市民と行政が互いを尊重し、対等の立場で主体性と責任を持った
自主的な取り組みによる地域づくり活動事業への支援を図ります。
○まちづくりは、人づくりとの理念に立ち、地域振興協議会や市民を対象に地域づくり講座を開
設し、リーダー養成に努めます。
○新庁舎に市民が多目的に利用できる集会施設を設置し、活動の支援を図ります。
3.交流ネットワークの形成・・・地域間交流と国際交流活動への支援
○友好都市との交流やふるさと会の活動を支援するとともに、本市を訪れる観光客などとの新たな交
流を生み出し、「ひと・もの・情報」のネットワークを形成し、相互に築いてきた産業、教育、文
化を互いに提供しながら新たな交流を図ります。
○国籍を越えた交流を促進するため、国際的な芸術・教育・文化などの面での交流をはじめとした市
民主体による国際理解の推進を図ります。
〔施策の体系〕
広域行政の推進
連携・交流
の 促 進
自立したコミュニティ活動
交流ネットワークの形成
58
〔施策の展開〕
施 策
施策のキーワード
施策の内容
連携・交流
主 な 内 容
1
広域市町村との連携強化
広域行政の推進
○広域事務事業共同処理事業
の促進
○広域課題研究事業
2
市民の主体的な活動を支援
自立したコミュニ
○地域コミュニティ等支援事業
ティ活動
○コミュニティリーダー育成
○協働のまちづくり推進事業
○自治集会所整備支援事業
○多目的集会施設整備事業
3
地域間交流と国際交流活動への支援
交流ネットワーク
○ふるさと会活動支援事業
の形成
○姉妹・友好都市交流事業
○国際交流推進事業
〔目標とする指標〕
№
指
標
(項
目)
単位
現在値
H21 年度末
目標値
H27 年度末
1
地縁団体数
団体
17
20
2
NPO法人数
団体
9
10
■姉妹・友好都市の状況
提携の種類
姉妹都市
友好都市
友好関係提携宣言
交流
相手国・都市名
岩手県 宮古市
沖縄県 名護市
オーストリア ザルツブルグ州 アルテンマルクト町
ニュージーランド ホロフェヌア地区
タイ タマサート大学
東京都 世田谷区
資料:地域振興課
59
第5
開かれたまちづくりの推進
〔現状と課題〕
(1) 地域主権の進展により、市民に身近な行政は、各市町村が自主的かつ総合的に広く担うことが求
められています。これまでの国や県の関与を受けながらの行政から、地域のことは地域の責任によ
り「自己決定」、「自己完結」する時代が到来しています。
一方、地域社会を取り巻く情勢は、少子高齢化、核家族化、価値観や生活様式の多様化などの社
会の急激な変動により、多種多様で高度なものとなり、行政には、これらの需要に呼応する的確な
行政サービスが求められています。
(2) 地域の特色を生かしたまちづくりを展開するには、市民の参画が不可欠ですが、その前提として、
市民に対する行政情報の提供と説明責任を果たすことが強く求められています。
このことから、市と市民の、市民による、市民のための行政運営がスムーズに展開されることを
*51
期し、広報はもとより、インターネットなどあらゆるメディアを積極的に活用したわかりやすい情
*52
報公開や市民懇談会による意向の把握、パブリックコメント制度など市民の声を反映できる広報広
聴の取り組みが必要です。
(3) 複雑・多様化する市民ニーズ、地域課題の声を市政に反映させ、市の一体的な発展と、地域活性
化への中心的役割を担う組織として、各地域に振興協議会が設置されました。今後、市民との協働
で推進する特色ある地域づくり・観光資源の開発・農林水産業などの地域産業の活性化・防災など、
各地域の振興のために市民参画による活発な活動が行われるよう、支援していくことが求められて
います。
〔施策の方向〕
1.情報公開の推進・・・市民参加と情報の共有
○市民がまちづくりに主体的に取り組むために必要となる、まちづくりに関するあらゆる情報を共有
するため、広報やホームページなどを活用した積極的な情報提供を行います。
○行政運営の透明性を確保し、市民への説明責任を明確にするとともに市民の行政への参加を促すた
め情報公開と行政の情報化の共有を図ります。
○情報処理における取り扱いの適正化と個人情報の保護対策を強化するなど、情報セキュリティ意識
の向上に努めます。
2.市民参加によるまちづくりの推進・・・市民の声を市政に
○本市のまちづくりに関する情報提供を行うとともに、市民の声が反映される体制づくりのため、市
民懇談会やパブリックコメントなど多様できめ細かな広聴に努め、市民の声を施策に反映させるよ
う努めます。
○市民と市職員が互いにボランティア活動や地域づくり活動などに、より積極的に参加する気運を高
め、市民と行政の交流と連携を図ることにより、古くから伝わる「結い」の精神が息づく協働のま
ちづくりを実現します。
○男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野に参画できる社会の実
60
現を目指します。
○市民の主体的な活動による連帯感の醸成や、地域振興活動の支援を図ります。
3.地域審議会の設置・・・まちづくり計画への市民参加
○地域審議会制度の活用により、旧3町村の自主性を尊重しつつ相互の連携を強化し、適切な役割分
担のもとに、市の計画策定など、共通する様々な広域的課題について、議論し意見を出す仕組みづ
くりを進めます。
○それぞれの地域の特徴を生かし、市民の声を反映させたまちづくり施策の実現のため、市民の自主
的・積極的な参加を得て、地域振興協議会・自治会などとの連携を強化し、市政へ反映させるさま
ざまな課題解決に向けた提言を行うなど地域審議会の充実に努めます。
〔施策の体系〕
情報公開の推進
開かれたまち
づくりの推進
市民参加によるまちづくりの推進
地域審議会の設置
61
〔施策の展開〕
施 策
施策のキーワード
施策の内容
開かれたま
主 な 内 容
1
市民参加と情報の共有
情報公開の推進
○情報公開及び個人情報保護施策の充実
ちづくりの
○広報活動の充実
推進
(広報誌の発行、ホームページの充実)
○会議録等の公開
2
市民の声を市政に
市民参加によるま
○地域づくり推進事業
ちづくりの推進
○男女共同参画基本計画の推進
○市民懇談会の開催
○パブリックコメント制度の活用
3
まちづくり計画への市民参加
地域審議会の設置
○地域審議会の充実
〔目標とする指標〕
№
1
指
標
(項
目)
ホームページ月間ページビュー
単位
現在値
H21 年度末
70,000
ページ
62
目標値
H27 年度末
150,000
用 語 解 説
用
語
ローリング方式
記号
*1
*2
解
説
ページ
定期的に計画を見直し、修正していく方式のこと。
1
居住地や関心を共にすることで営まれる共同体のこと。
2
*3
網状組織の意。個々の人のつながり。特に、情報の交換を行う
グループのこと。
2
*4
自然界に存在し、繰り返される現象であるエネルギーの流れと
自然界の営みによってこれを利用する同等以上の速度で再生さ
れるエネルギーのこと。
3
*5
天然の雪氷、寒冷な外気を利用して作る氷、人工凍土等を冷熱
源とし、冷蔵・冷房などに利用する冷熱エネルギーのこと。
3
クリーンエネルギ
ー
*6
太陽熱・地熱・風力など、廃棄物によって環境を汚染すること
のないエネルギーのこと。
3
木質バイオマス
*7
薪、炭、チップなどの燃料
4
*8
バイナリー発電とは,加熱源により沸点の低い液体を加熱・蒸
発させてその蒸気でタービンを回す方式である。加熱源系統と
媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから,バ
イナリーサイクル(Binary-Cycle)発電と呼ばれており,地熱発
電などで利用されている。
4
全体の基本となる計画のこと。
7
地方から都市部へ移住した人が、故郷に戻り定住すること。
7
*11
都市部へ移住した人が故郷に戻らず、生まれ故郷に近い地方に
定住すること。
7
*12
もともと都市部に住んでいた人が、地方に移住し定職に就くこ
と。
7
*13
改築、改装等作り直すこと。
7
*14
地域の必要目的に合わせて運行される路線バスのこと。小型バ
ス・低床バスの利用、停留所の間隔の短縮などで利用者の便を
図る。
8
*15
地上アンテナからデジタル信号で送信される放送のこと。2011
年に従来のアナログ放送を終了する予定。
8
*16
高速・大容量の情報伝達信号によるインターネット接続環境の
こと。
8
*17
インターネット上で、必要な情報を得るために支所にアクセス
するような各種の利便性を備えたサイトのこと
8
*18
既存交通手段の再整備により運賃体系の弾力化などソフト面を
重視した交通体系のこと。
9
*19
資源の節約や環境汚染の防止のため、不用品や廃物を再生して
利用すること。
14
*20
環境への負荷をできる限り低減されるため、市民、事業者、行
政が主体的に、また、連携、協働して、廃棄物の発生抑制
(Reduce)、再使用(Reuse)、再生使用(Recycle)の 3R(スリ
ーアール)を踏まえた社会を目指す取り組みのこと。
14
道徳、倫理、習俗のこと。
14
規模、大きさの度合いのこと。
20
コミュニティ
ネットワーク
再生可能エネルギ
ー
雪氷熱エネルギー
バイナリー発電
マスタープラン
Uターン
Jターン
Iターン
リフォーム
*9
*10
コミュニティバス
地上デジタル放送
ブロードバンド
ポータルサイト
総合交通システム
リサイクル
循環型社会
モラル
スケール
*21
*22
63
クオリティ
*23
*24
*25
質、品質、性質のこと。
20
要求、需要のこと。
21
高山の山麓を徒歩で歩くこと。
21
*26
商品やサービスなどについて、他と明確に差別化できるイメー
ジや信頼感などの個性。
21
グリーンツーリズ
ム
*27
都市住民が農山漁村に滞在し、地域の自然や文化、人々との交
流を楽しむ余暇活動のこと。
22
バーク
*28
間伐材や廃材などの廃棄物を再利用のため粉砕したもの。
22
*29
Infrastructure の略。交通、通信、電力、水道、公共施設など、
社会や産業の基盤として整備される施設のこと。
23
*30
先行造成ではなく、立地企業の希望などを取り入れ自然環境に
配慮した工業団地方式のこと。
23
*31
新技術や高度な知識を軸として、大企業では実施しにくい創造
的・革新的な経営を展開する小企業。
23
*32
自然や産業、文化、伝統及び健康などを対象にした体験交流の
こと
23
*33
国際会議や学会等の大規模な会議や見本市などの会合のこと。
24
*34
Digital Versatile Disc の略。光ディスクにデジタル情報を記
録する際の統一規格。
24
*35
地域づくりを進める上で、自分たちの暮らしの足元を見直し、
地域に必要なものや次の世代に残すべきものとは何なのか、
「あ
るもの」を活かし、自分たちの責任を明確にしながら、地元を
調べ、考え、創りあげていこうという取り組みのこと。
24
指導員、特に特定の技能やスポーツの訓練を行う人のこと。
24
自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人。
33
*38
NonProfit Organization の略。政府・自治体や企業とは独立し
た存在として、市民・民間の支援のもとで社会的な公益活動を
行う組織・団体。特定非営利活動法人のこと。
33
*39
地域包括支援センターとは、平成 18 年 4 月 1 日から介護保険法
の改正に伴い創設された機関で、地域住民の心身の健康維持や
生活の安定、保健・福祉・医療の向上、財産管理、虐待防止な
ど様々な課題に対して、地域における課題解決に向けた取り組
みを実践していくことを主な業務とする。
35
*40
仕事と生活の調和、一人ひとりがやりがいや充実感を持ちなが
ら働き、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期
といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現でき
ること。
35
*41
いろいろな要素を統合したり調整したりして、一つにまとめ上
げる係のこと。また、そういう職業。
35
*42
地域社会の問題について、住民をはじめとした地域の構成員が
自らがその問題の所在を認識し、自律的、かつその他の主体と
の協働を図りながら、地域問題の解決や地域としての価値を創
造していくための力のこと。
35
*43
有料老人ホームやケアハウスで、介護保険上、居宅サービスに
35
ニーズ
トレッキング
ブランド
インフラ
オーダーメイド
ベンチャー企業
ニューツーリズム
コンベンション
DVD
地元学
インストラクター
ボランティア
*36
*37
NPO
地域包括支援セン
ター
ワーク・ライフ・
バランス
コーディネーター
地域力
居住系サービス
64
位置づけられているが、介護サービスが必要な入居者に対し、
、
職員が介護サービスの提供を行うこと。
日中活動系サービ
ス
*44
施設において、日中にサービスを利用するもので、生活介護、
自立訓練、就労移行支援、短期入所サービスなどのこと。
35
ユニバーサルデザ
イン
*45
障害者・高齢者・健常者の区別なしに、すべての人が使いやす
いように建物などをデザインすること。
35
*46
人間の一生における幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期
などのそれぞれの段階。家族については新婚期・育児期・教育
期・子独立期・老夫婦期などに分けられる。
45
*47
2種目以上のスポーツ活動が行われ、かつ多世代が活動基盤を
共にしているクラブ。
46
*48
地域のことは地域に住む住民が責任を持って決めることのでき
る活気に満ちた地域社会をつくっていくことを目指したもの。
52
*49
これまで出資法人等に限られていた公の施設の管理・運営(「管
理委託制度」といいます)を、広く民間事業者等に公の施設の
管理を代行させ、市民サービスの向上、経費の削減を図りなが
ら、多様化する市民ニーズにより効率的・効果的に対応してい
くための制度のこと。
53
*50
情報通信技術のこと。
53
*51
媒体。手段。特に、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体の
こと。
60
*52
重要な政策を原案段階で公表し,市民一般から意見を募り,そ
の上で意志決定を行う手続のこと。「意見公募」
60
ライフステージ
総合型地域スポー
ツクラブ
地域主権
指定管理者制度
ICT
メディア
パブリックコメン
ト
65