2011年3月期第2四半期決算説明会 - 日本写真印刷

2011年3月期第2四半期決算説明会
2010年11月5日
日本写真印刷株式会社
1
Nissha Confidential Proprietary
本日のポイント
2011年3月期 第2四半期(累計)
主要なお客さまが市場で苦戦、受注の大幅な減少
IMD: コンシューマー向けノートPCが予想外の落ち込み
抵抗膜タッチパネル: スマートフォン、ゲーム機向け需要が減少
静電容量タッチパネル: モジュール生産が本格化、生産性に課題
2011年3月期 第3四半期以降
タッチパネルの良品率改善が課題
在庫の削減
円高の影響(想定レートを90円/ドル→80円/ドルに変更)
2
Nissha Confidential Proprietary
目次
1.
2011年3月期第2四半期 決算概要




2.
2011年3月期 通期業績計画



3.
業績計画
営業利益の増減要因
業績のトレンド(通期・半期)
事業別の状況



4.
5.
決算の概要
営業利益の増減要因
貸借対照表の概要
キャッシュ・フロー計算書の概要
産業資材
電子
情報コミュニケーションその他
設備投資額、減価償却費、研究開発費
業績の回復のために
※本資料の業績数値は全て連結ベースとなっております。
3
Nissha Confidential Proprietary
1. 2011年3月期第2四半期 決算概要
4
Nissha Confidential Proprietary
2010年3月期第2四半期 決算概要
(百万円)
10/3 H1
11/3 H1
(09年4月-9月)
(10年4月-9月)
実績
実績
前年同期比
64,819
54,553
▲15.8%
7,735
▲1,020
-
11.9%
▲1.9%
▲10.0pt
経常利益
7,592
▲1,441
-
四半期純利益
4,555
▲1,103
-
産業資材
28,919
23,478
▲18.8%
電子
25,479
21,715
▲14.8%
情報コミュニケーションその他
10,421
9,359
▲10.2%
-
3,004
-
-
▲914
-
情報コミュニケーションその他
-
▲104
-
調整額(全社費用等)
-
▲3,006
-
売上高
営業利益
営業利益率
事業別
売上高
産業資材
事業別
営業利益 電子
5
Nissha Confidential Proprietary
2011年3月期第2四半期(累計)
営業利益の増減要因(前年同期比較)
為替変動の影響
平均レート 10/3 H1 94円/ドル
11/3 H1 89円/ドル
(百万円)
産業資材▲717
減価償却費
▲653
7,735
電子▲425
産業資材
ボリューム減少(コンシューマー向けノートPC)、
ASP低下
▲2,439
電子
ボリューム減少(抵抗膜方式スマートフォン、ゲーム機)
ASP低下、MIX変化
▲4,327
11/3 H1
10/3 H1
▲1,020
販管費増加の影響
▲569
6
Nissha Confidential Proprietary
その他
+375
2010年3月期第2四半期 貸借対照表の概要
主な資産増減
現預金の減少
▲4,080
たな卸資産の増加
+7,149
リース資産の増加
+3,745
投資有価証券
▲4,128
資産
主な負債増減
短期借入金の増加
+9,927
社債償還
▲7,000
負債
149,932
前期末比
66,596
前期末比
▲3,145
+2,219
主な純資産増減
利益剰余金
▲2,076
その他有価証券評価
差額金
▲2,345
純資産
83,336
前期末比
▲5,364
10/3
10/3
10/9
7
(百万円)
Nissha Confidential Proprietary
2010年3月期第2四半期
キャッシュ・フロー計算書の概要
(百万円)
営業活動による
キャッシュフロー
14,233
投資活動による
キャッシュフロー
▲6,147
(フリーキャッシュ
フロー)
8
09/9
実績
10/9
実績
前期比
実績の概要
778 ▲13,455 税金等調整前四半期純損失▲1,514
減価償却費+5,012
売上債権の減少による増加+3,693
たな卸資産の増加により▲7,240
▲5,535
+612 有形および無形固定資産の取得により
▲5,786
8,086
財務活動による
キャッシュフロー
▲2,204
現金及び現金同
等物の四半期末
残高
28,975
▲4,757 ▲12,843
1,159
+3,363 短期借入金の増加+10,025
社債償還により▲7,000
自己株式の取得により▲609
配当金の支払額▲970
21,390
▲7,585
Nissha Confidential Proprietary
2. 2011年3月期 通期業績計画
9
Nissha Confidential Proprietary
2011年3月期 通期業績計画
(百万円)
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
当期純利益
事業別 産業資材
売上高 電子
情報コミュニケーション
その他
10
11/3期
前回計画
11/3期
今回計画
(8/4公表)
(11/1公表)
126,965
114,000
110,000 ▲13.4%
▲3.5%
11,257
8.9%
12,061
1,500
1.3%
▲5,000
▲4.5% ▲13.4pt
▲5,200
▲5.8pt
-
6,934
900
-
-
57,170
42,000
-
48,858
54,000
42,000 ▲26.5%
50,000 +2.3%
▲7.4%
20,936
18,000
18,000 ▲14.0%
-
10/3期
実績
1,700
Nissha Confidential Proprietary
▲3,000
前期比
前回計画比
2011年3月期
営業利益の増減要因(H1 vs H2)
(百万円)
11/3 H1
11/3 H2
想定レート 80円/ドル
▲1,000
為替変動の影響
産業資材▲820
電子▲1,040
減価償却費
▲320
販管費増加の影響
▲150
その他
▲370
▲4,000
電子
ボリューム増加など
+1,800
産業資材
ボリューム減少
▲2,100
11
Nissha Confidential Proprietary
業績のトレンド(通期)
(百万円)
150,000
(%)
情報コミュニケーション売上高
電子売上高
30
127,767
産業資材売上高
営業利益率
125,000
126,965
110,000
25
101,649
100,000
75,000
82,446
17.2
18.4
70,093
20
88,735
16.5
15
13.5
12.8
50,000
10
8.9
25,000
15,143
9,433
5
16,302
16,770
15,289
11,257
-5,000
0
05/3
06/3
07/3
08/3
-25,000
12
09/3
10/3
11/3
計画
-4.5
Nissha Confidential Proprietary
0
-5
業績のトレンド(半期)
(百万円)
75,000
情報コミュニケーション売上高
電子売上高
産業資材売上高
営業利益率
67,866
(%)
30
64,819
62,145
59,900
54,945
50,000
54,553
46,704
55,447
20
19.9
17.9
14.8
11.9
25,000
10
5.7
4.6
0
08/3 H1
08/3 H2
09/3 H1
09/3 H2
10/3 H1
10/3 H2
11/3 H1
-1.9
-25,000
13
0
-10
Nissha Confidential Proprietary
3. 事業別の状況
14
11/3 H2
計画
-7.2
Nissha Confidential Proprietary
産業資材の概況
《第2四半期(累計)》
コンシューマー向けノートPCが大きく減少
生産高の縮小による利益率の低下
需要の急激な変動による在庫の増加
《来年度にかけての見通し》
2011年度は、コンシューマー向けノートPC市場が回復の見通し
「加飾なし」は失敗・一過性との評価、再びIMDを主軸にデザイン差別化の
方向へ
金属加飾工法(Nissha In-Metal)の採用
生産体制の再編(甲賀工場・津工場に集中)
低価格対応スペック(セカンド・ブランド)の投入を視野
15
Nissha Confidential Proprietary
産業資材 アプリケーション別売上高の推移
ノートPC
(百万円)
70,000
携帯電話
自動車
家電
その他
67,259
57,724
60,000
57,170
53,003
48,543
50,000
42,000
36,934
40,000
30,000
28,919
23,478
20,000
10,000
0
■ノートPC
■携帯電話
■自動車
■家電
■その他
16
10/3 H1 11/3 H1
13,510
10,667
1,518
1,158
2,066
8,803
8,388
1,672
2,387
2,229
05/3
06/3
07/3
08/3
09/3
10/3
0
28,575
1,350
3,825
3,184
0
39,057
2,431
3,318
3,737
5,793
36,070
4,286
4,044
2,811
13,104
32,834
5,032
3,522
3,232
26,231
27,606
4,822
3,532
5,068
26,775
18,996
3,938
3,176
4,285
Nissha Confidential Proprietary
11/3
計画
15,500
14,500
4,000
4,000
4,000
電子の概況
《第2四半期(累計)》
静電容量方式採用モデルの本格立ち上げ
スマートフォン向けモジュール製品が拡大
急激な本格立ち上げで生産技術と歩留まりに課題
抵抗膜方式採用モデルの不調(スマートフォン、ゲーム機)
需要の急激な変動による在庫の増加
《来年度にかけての見通し》
静電容量方式の増加トレンドが続く
モジュール受注に加え、センサーフィルム単体受注も強化
ガラスセンサーに代わり、フィルムセンサーが主流になるとの業界見通し
プロジェクト採算の管理を強化
値上げ交渉、原価企画、設計の標準化
お客さま・受注製品ポートフォリオの再編
下期は黒字回復の見通し
2011年度は、スレートPC向け(ラージフォーマット)の受注が拡大
17
Nissha Confidential Proprietary
電子 アプリケーション別売上高の推移
(百万円)
60,000
携帯電話
ゲーム機
その他入力ディバイス
PDA
その他電子製品
48,858 50,000
50,000
40,000
30,000
35,787
25,479
21,715
18,271
20,000
10,000
0
■携帯電話
■■ゲーム機+
10/3 H1 11/3 H1
8,842
8,764
05/3
06/3
11,338
07/3
08/3
09/3
10/3
20,469
5,011
18,426
3,289
1,681
2,858
2,878
2,971
5,099
5,125
11,769
6,438
25,803
9,984
38,813
10,046
11/3
計画
42,500
7,500
0
0
1,907
2,396
1,756
1,159
924
191
64
0
0
0
その他入力ディバイス
■PDA
■その他電子製品
18
Nissha Confidential Proprietary
電子 生産体制
ナイテック・プレシジョン(加賀・京都)
日写(昆山)精密模具有限公司
中国南部(東莞)のパートナー企業
ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ
2010年9月~試作ラインが稼働
静電容量方式新製品への対応
ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ
(姫路)
キャパシティの推移(3インチClassicタイプ換算)
11,000
~2010年4月
加賀第五工場 2010年4月~本格稼働
姫路工場 2011年7月~本格稼働
2,750 13,750
4,000
0
5,000
19
10,000
17,750
15,000
20,000
(千個/月)
Nissha Confidential Proprietary
情報コミュニケーションその他
アプリケーション別売上高の推移
(百万円)
30,000
商業印刷
出版印刷
その他
24,317
25,139
24,392
25,654
24,720
20,936
20,000
18,000
10,421
10,000
9,359
0
10/3 H1 11/3 H1
06/3
07/3
08/3
09/3
10/3
11/3
計画
■商業印刷
8,129
6,924
18,293
19,527
18,902
20,033
19,573
15,817
13,300
■出版印刷
1,706
2,007
4,852
4,382
4,435
4,343
3,858
3,641
4,000
586
428
1,172
1,230
1,055
1,278
1,290
1,479
700
■その他
20
05/3
Nissha Confidential Proprietary
4. 設備投資額、減価償却費、研究開発費
21
Nissha Confidential Proprietary
設備投資額の推移
(百万円)
30,000
146.7
145.7
全社
25,000
管理間接
情報コミュニケーション
電子
20,000
産業資材
設備投資額/CF
※CF=当期純利益+減価償却費
24,165
118.0
93.8
85.0
12,817
11,000
55.1
5,000
0
40.7
■情報コミュニケーション
■管理間接
22
50
6,378
3,329
05/3
06/3
■産業資材
■電子
100
15,071
14,991
15,000
10,000
(%)
150
3,329
07/3
08/3
09/3
10/3
11/3
計画
5,373
8,988
5,849
12,080
9,454
4,000
412
3,046
4,418
9,585
3,278
4,700
174
1,289
794
117
119
300
419
1,668
1,754
2,383
2,221
2,000
Nissha Confidential Proprietary
0
減価償却費・研究開発費の推移
(百万円)
9.5
15,000
(%) (百万円)
10 3,000
減価償却費
減価償却費/売上高
7.2
3.6
5,000
3.1
3.6
2,000
7,892
1,365
5
1,015
4,812
1,000
3,197
2,5142,596
0
442
0
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3
計画
Nissha Confidential Proprietary
5. 業績の回復のために
24
741
386
0
23
2,700
10,500
6.2 9,132
10,000
4.7
2,602
研究開発費
Nissha Confidential Proprietary
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3
計画
当社の事業環境
《外部要因》
世界金融危機を契機に先進国市場の消費減退が続く
製品・サービスの低価格化が定着
需要の乱高下が常態化
アジアなど成長市場で企業間の価格競争が激化
主力顧客がそれぞれ市場で苦戦(需要の急減が重なる)
コンシューマー・ノートブックPC、スマートフォン、ゲーム機
円高の進展
《内部要因》
成長戦略により、生産能力が急拡大
産業資材と電子の2事業で設備投資(減価償却費の増加)
事業規模が拡大する一方、人材能力・社内体制が後手
新技術に対する設計・原価管理・工程・サプライチェーンの最適化に遅れ
電子事業の品質マネジメントシステム構築に問題
ERP導入の初期トラブルで業務効率が低下
25
Nissha Confidential Proprietary
業績の回復のために
今すぐとるべき対策
利益とキャッシュフローの創出
2010年度下期の営業赤字を縮小
2011年度の営業黒字復帰を目指す
強い会社を目指す
ものづくり企業として、収益力のある体質に戻す
安定した品質
成長速度に見合った社内の能力とインフラを準備
業務の「見える化」
真のグローバル企業になるための弱みを解決
海外生産拠点展開、グローバル購買、グローバル人材
26
Nissha Confidential Proprietary
利益の創出
固定費の削減: 29億円(年間ベース)
人件費の抑制
役員報酬・管理職給与のカット、所定時間外労働の抑制、生産人員の最適化など
設備投資の抑制による減価償却費の圧縮
その他あらゆる経費の削減
東京・大阪支社の移転など
変動費の削減: 30億円(年間ベース)
材料費・外注加工費の削減
品質向上、設計・生産工程の最適化による良品率の改善
その他あらゆる経費の削減
不採算事業・受注の改善・撤退
産業資材: 韓国IMD射出成形工場の閉鎖(完了)
電子: 不採算受注の値上げ交渉・数量(シェア)縮小
情報コミュニケーション: 京都工場の生産設備を一部除却(Q3完了予定)
27
Nissha Confidential Proprietary
キャッシュフローの創出
在庫の削減(営業CFの改善): 50億円
PSI(生産・販売・在庫管理)の精緻化
設備投資の削減(投資CFの改善): 40億円(2011年度)
新規の大型設備投資を凍結し、現有設備でアウトプットを最大化
28
Nissha Confidential Proprietary
収益力の強化
損益分岐点の引き下げにより、収益力を強化
産業資材は、固定費の削減と受注の拡大を推進
電子は、原価管理の精緻化と変動費率の低減に注力
情報コミュニケーションは、事業ドメインのシフトを加速
産業資材
12000
電 子
工場稼働率の向上
固定費の削減
費用
10000
16000
費用 材料費・外注加工費削減
による変動費率の低減
14000
12000
8000
売上高
固定費
売上原価
損益分岐点
10000
6000
8000
6000
4000
4000
2000
2000
0
0
0
2000
4000
6000
8000
10000
12000
売上高
29
0
5000
10000
15000
売上高
Nissha Confidential Proprietary
業務改革の断行
ものづくり企業としての原点に帰ってコスト構造を改革(短期)
原価管理の精緻化
品質体制の立て直し(短期)
新たに最高品質責任者(CQO)を任命(社外から招聘)
全社にわたって、ものづくり企業としての品質改善の基礎を構築
生産拠点の統廃合により、資本効率を改善(中期)
産業資材事業
円高対応力(中期)
産業資材(生産)の海外展開を検討
グローバル購買
購買・サプライチェーン戦略の再構築により、収益性とキャッシュフロー
を改善(短期)
サプライヤー・パートナーシップの強化
社内物流・ロジスティクス戦略の再構築
経営の「見える化」を早期に正常化し、業績予測精度を向上(超短期)
30
Nissha Confidential Proprietary
事業・技術・製品・お客さまポートフォリオの最適化
産業資材事業
IMDのアプリケーション拡大
フラットディスプレー・テレビ、欧州・中国自動車、家電の拡大に向け、
アジアで事業インフラを整備
金属加飾の市場投入
加飾だけでない産業資材事業(機能性フィルム)
電子事業
静電容量方式の開発・生産能力を充実
フィルムセンサーでトップメーカーの地位を確立
センサーフィルム単体売り、モジュール製品ともに
ラージフォーマット(10インチまで)比率を20%
タッチだけでない電子事業
成長企業との取引促進
31
Nissha Confidential Proprietary
ご清聴ありがとうございました。
【お問合せ先】
日本写真印刷株式会社
コーポレートコミュニケーション本部
広報部IRグループ
本部長 谷口哲也
T 075 823 5139
【免責事項】
本プレゼンテーション資料には、日本写真印刷株式会社の業績、戦略、事業計画などに関する将来的予測を示す記述および資料が
記載されております。
これらの将来的予測に関する記述および資料は過去の事実ではなく、発表時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予測です。
また経済動向、他社との競合状況などの潜在的リスクや不確実な要因も含まれています。その為、実際の業績、事業展開または財
務状況は今後の経済動向、業界における競争、市場の需要、その他の経済・社会・政治情勢などの様々な要因により、記述されてい
る将来予想とは大きく異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。
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