平成18年度年末年始無災害運動標語 基本通りの安全チェック 年末年始も守ります 主唱:中央労働災害防止協会 / 後援:厚生労働省 平 成 1 8 年 度 年末年始無災害運動実施要領 1 趣 旨 年末年始無災害運動は、年末年始に多発する傾向にある労働災害、交通労働災害等の災害を防止することを目的に、厚生労働省の後援の もと中央労働災害防止協会が主唱する運動で、本年で36回目を迎える。 我が国における労働災害 の 被災者数は、長期的には減少傾向を示しているも の の 、今なお、年間55万人に上る労働者が被災し、 1,500人を超える労働者の尊い命が失われている状況にある。また、一度に多数の労働者が被災する重大災害や中小規模事業場にお ける労働災害発生件数は依然として高い水準にあるなど、予断を許さない状況が続いている。 さらに、一般定期健康診断の結果、何らかの所見を有する労働者の割合は増加を続け、平成17年には約48%に上っており、脳・心臓疾患に 係る労災認定件数は、年間300件前後と高い水準で推移し、減少傾向が見られない。また、仕事や職場生活に関する強い不安、悩み、ストレ スを感じる労働者の割合は60%を超えており、仕事によるストレスなどにより精神障害を発症する事案が多発している。さらに、じん肺症 等の職業性疾病は後を絶たず、石綿による肺がん、中皮腫の労災認定件数が近年増加している。 これらの状況に対応し職場における安全衛生対策の一層の推進を図るため、 リスクアセスメントの実施等の努力義務化や長時間労働者 への医師による面接指導の実施等を内容とした改正労働安全衛生法が平成18年4月から施行された。また、石綿等の製造等の禁止など石 綿による健康障害防止対策の強化も図られた。 労働災害や職業性疾病を減少させ、労働者の健康保持増進を図るためには、何よりも経営トップがその方針を明らかにし、その指示の もと、関係者一人ひとりにいたるまで、日頃から安全衛生活動を実行していくことが必要である。 特に、年末年始は、何かとあわただしい時期であり、普段の作業や生活のリズムが変わりやすく、また、事業場、職場が一斉に操業を停止・ 開始する際や大掃除の際等に通常では行わない非定常作業等が多くなる時期であることから、各事業場、職場では、災害防止のための特別 な配慮が必要となる。また同時に、この時期は、働く者一人ひとりが心新たに日常の安全衛生活動を総点検するとともに自らの健康や生活 習慣を見直す絶好の機会でもある。 一年の締めくくりを笑顔で送り、災害のない明るい新年を迎えるため、年末年始のあわただしい時期にこそ、 「安全最優先」の考え方を基 本に、あわてず、手を抜かず、作業前点検の実施、作業手順の遵守、非定常作業における安全確認、交通ルールの徹底等、原点に立ち返って これを実施することが必要である。 このような趣旨を踏まえつつ、本年度の年末年始無災害運動は、 「 基 本 通 り の 安 全 チ ェッ ク 年 末 年 始 も 守 り ま す 」を標語として展開することとする。 2 実施期間 平成18年12月15日から平成19年1月15日までとする。 3 運動標語 「基本通りの安全チェック 年末年始も守ります」 4 主唱者 中央労働災害防止協会 5 後 援 厚生労働省 6 実施者 各事業場 労働安全衛生マネジメントシステム O S H M S・ リスクアセスメント に取り組もう!! 労働安全衛生マネジメントシステムの仕組 み 事業者が労働者の協力の下、一連の過程を定めて継続的に自主的安全衛生活動を実施することにより、労働 災害の防止を図るとともに、労働者の健康の増進及び快適な職場環境の形成の促進を図り、事業場の安全衛 生水準の向上を目的としています。 計画 Plan ●安全衛生目標・計画の策定 システムの基本要素 改善 Action ●安全衛生計画等の改善 OSHMS PDCA サイクル 労働安全衛生法に基づき、 リスクアセスメントの実施が 努力義務化されています。 経営トップによる安全衛生方針の表明 ●リスクアセスメントの実施 実施 Do ●計画に基づく措置の実施 ● 体制の整備 ● 労働者の 意見の反映 ● 明文化 評価 Check ●安全衛生計画の実施状況の評価 ●システム監査の実施 ● 記録の整備 年末年始無災害運動 販売用品 7 主唱者の実施事項 1 安全で健康な快適職場づくりに ご活用ください。 新聞等の報道機関、機関誌、インターネット等を通じての広報 ポ ス タ ー 着 物 2 リーフレット等の制作及び配布 3 小冊子、ポスター、のぼり等の頒布 8 事業場の実施事項 1 経営トップによる年頭の安全最優先の決意表明 2 リスクアセスメントの推進、労働安全衛生マネジメントシステムの確立などをはじめとした 自主的な安全衛生管理活動の活性化 3 ポ ス タ ー 子 供 過重労働による健康障害防止のための総合対策、メンタルヘルス対策等労働者の健康を 確保するための対策の推進 4 就業制限業務及び作業主任者を選任すべき業務における有資格者の充足 5 KY (危険予知)活動の実施 6 機械設備に係る定期自主検査及び作業前点検の実施 7 作業開始前ミーティング及び安全衛生パトロールの実施 8 非定常作業における災害防止対策の見直し 9 はさまれ・巻き込まれ災害の防止対策の徹底 の ぼ り 10 職場の整理・整頓・清掃・清潔(4S)の徹底 11 高年齢労働者の安全対策の促進 12 火気の点検、確認等火気管理の強化 13 交通労働災害防止ガイドラインに基づく交通労働災害防止対策の推進 14 石綿障害予防対策の徹底 バ ッ ジ 15 飲酒、睡眠等生活リズムに関する健康指導の実施 16 安全衛生旗の掲揚及び年末年始無災害運動用ポスター、のぼり等の掲示 17 その他安全衛生意識高揚のための活動の実施 年 末 年 始 の 実 践 ガ イ ド 事 業 場 の 90 % が 効 果を認 め る OSHMS実施・運用による安全衛生水準の変化 安全衛生水準が向上した理由 明 る い 職 場 楽 し い 家 庭 わからない 2.0% 変わっていない 7.8% 明らかに向上した 安全衛生管理の仕組みが標準化し、 実施すべき活動が明確になった 76.1% 63.0% リスクアセスメントにより、リスクが減少した 17.7% 向上した 72.5% 内部監査により活動結果が評価され、 次年度の活動のレベルアップになった 50.0% トップの考えが安全衛生目標、 計画に反映された 39.1% 安全衛生に対するライン管理者の 役割が明確になった 中災防の図書・用品の ご購入 はこちらから。 39.1% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 (%) OSHMS促進協議会のアンケート調査結果(平成18年3月) TEL:03-3452-6401 (受注専用ダイヤル ) FAX:03-3452-2480 ホームページ http://www.jisha.or.jp/ E-mail:[email protected] 年 末 年 始の労働災害防止 年末年始は、職場で機械やラインの総点検を行ったり、大掃除などで荷の運搬や上げ下ろし、また、脚立・踏台等を使った作業が 多くなる時期です。不安全行動や不適切な器具の使用は、はさまれ・巻き込まれ、墜落・転落災害、また、腰痛発生の原因とも なります。あわただしいこの季節こそ、安全確保を最優先して作業をしましょう。 安全点検のための遵守事項 ・ 作業の際は「点検中」などの 注意喚起の表示を行い、 立入禁止措置を講ずる ・ 保護帽と手袋を着用し、 安全な服装で行う ・ 点検者は主電源スイッチのしゃ断を確認し、 自らがその鍵(鈴付)を携帯するなどの 措置を行う 脚 立・踏 台 の 取 り 扱 い 不安全な作業方法 安全な作業方法 ・ 安定した姿勢で作業できるよう可搬式作業台や上枠付踏台を 使用する ・ 踏さんを背にして 作業する ・ 身を乗り出して 作業する 可搬式作業台(高さ約0.8∼1.8m) 「手掛り棒・手すり付」 上枠付踏台(高さ約0.4∼1.1m) 荷 の 運 搬・上 げ 下 ろ し 不安全な作業方法 安全な作業方法 デリック型 ひざ型 ・ デリック型で荷の上げ下ろしをする ・ 成人男性が、体重の概ね40%超える ような重量物を手で扱う ・ 不意に予想外の重量物を手渡す ・ 長時間同じ作業姿勢を繰り返す 油圧リフター バランサー ・ 腰を十分落とし、ひざ型で ※リフト部に手・足を入れないこと ※荷の真下に体を入れないこと 荷を持ち上げる ・ 重量が分かりやすいように ・ 調整可能な補助作業台など(油圧リフター、バランサー等)を利用する 表示し、 二人以上で取り扱わ ・ 定期的な休息を行う せるなどする 応援します! !安全・健康・快適職場 中央労働災害防止協会(中災防)※お問い合わせは広報相談センターまで 中 災 防 賛 助 会 員 募 集 中! 〒108-0014 東京都港区芝5 -35-1 TEL:03-3452-6049 FAX:03-5443-9845 ホームページ:http://www.jisha.or.jp/ E-mail: [email protected]
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